「高校生の学習計画の立て方が知りたい!」
「学習計画のコツは?」
この記事ではこのような疑問を解決します。
具体的には
・学習計画を立てるメリットとは?
・高校生の学習計画の立て方を解説
・そもそも良い学習計画とは何か?
・良い学習計画を立てるために意識すべきポイント・コツ
・具体的なスケジュールの組み方を解説
・学習計画を立てた後も大切!その後の改善方法とは?
・高校生がやってはいけない間違った学習計画の立て方とは?
の順に解説します。
10分位で読めるのでぜひ一読ください
学習計画を立てるメリットとは?
学習計画を立てたほうがいいと聞いたことはあってもなぜ良いのか答えられるでしょうか。
メリットを把握することで、学習計画を立てるモチベーションも湧いてきます。学習計画を立てるメリットについて確認していきましょう。
やる気が出る
学習計画を立てるメリット1つめはやる気が出ることです。
学習計画を立てないことは、自分がどこに向かって進んでいるかわかっていない状態。
ゴールのないマラソンを走っているようなものです。そんな状態では当然やる気は出てきませんよね。
計画を立てることで「計画に間に合わせるぞ!」とやる気を出せます。
やるべきことが明確になる
学習計画を立てるメリット2つ目はやるべきことが明確になることです。
受験で辛い状況の一つに何をしたらいいのかわからないということがあります。するとやる気があるのに、うまく行動に繋げられず不安に満たされてしまうのです。
そのようなもったいないことにならないためにも計画を立てることでやるべきことを明確にしましょう。
やるべきことは明確になれば後は全力で勉強に集中できます。
勉強のペースがわかる
学習計画を立てるメリット3つ目は勉強のペースがわかることです。
計画を立てず闇雲に勉強していると
「このペースで合格できるのだろうか?」
「もっと早く進めないとダメなのでは?」
と不安を感じます。
このような不安は勉強の手を止めるので、できるだけ避けたいこと。
納得のいく計画を立てれば、目の前のことに全力で取り組めばいい状態になります。結果、不安になりにくく成績も伸びやすいのです。
高校生の学習計画の立て方を解
学習計画を立てるメリットについては理解してもらったと思います。しかし計画を立て慣れてない人は計画の立て方がわからないですよね。
ここでは高校生の学習計画の立て方を5つのステップに分けて丁寧に説明していきます。
(1)自己分析をする
高校生の学習計画の立て方1つ目は自己分析をすることです。自己分析とは今の自分の成績を分析すること。
具体的には
・どの教科が苦手でどの教科が得意か
・どの分野が苦手でどの分野が得意か
を明確にしましょう。
シンプルに考えると、成績はできていないところをできるようにしていくだけで伸びていきます。
まずは自分ができていないところをリストアップしていくのです。
(2)最終的な目標を設定する
高校生の学習計画の立て方2つ目は最終的な目標を設定することです。
自分の今の成績を理解したら、次はどこまで成績を上げればいいのかを明確にしていきましょう。
つまり志望校のレベルを把握するということです。
(3)やるべきことを列挙する
高校生の学習計画の立て方を解説3つ目はやるべきことを列挙することです。
自己分析、目標設定が済んだら、後はその差を埋めるために必要なことを列挙していきます。
例えば
・ターゲット1900
・英文読解入門基本はここだ!
といった具合に必要な参考書を列挙していきましょう。
(4)1ヶ月、1週間ごとの目標を設定する
高校生の学習計画の立て方4つ目は1ヶ月、1週間ごとの目標を設定することです。
やるべきことを列挙したらそれをいつまでに行うのか考えていきます。その際のポイントは大きな単位から考えていくこと。
まずは1ヶ月ごとに目標を設定し、次に1週間ごとの目標を立てることで上手な計画が立てられます。
(5)1日ごとの目標を把握し、明日のスケジュールを立てる
高校生の学習計画の立て方5つ目は1日ごとの目標を把握し、明日のスケジュールを立てることです。
1週間の目標を立てたら次は1日の目標を立てていきます。そして1日の目標を達成するために明日どのように過ごすかを考えていくのです。
例えば
07:30 起床
08:00 登校
16;00 自習
というように計画をたててみましょう。ここまで見てきて目標から逆算して、計画を立てていることがわかると思います。
目標から逆算することで、合格へと繋がった計画を立てられるのです。初めはうまくできないかもしれませんが、後に解説しているように、計画は改善していくものです。
まずはここで解説した通りに計画を完成させてみましょう。
そもそも良い学習計画とは何か?
そもそも良い学習計画とは何なのでしょうか。
合格から逆算されている
良い計画の特徴1つ目は合格から逆算されていることです。
計画を立てるといっても合格から逆算されていなければ、
「本当にこの計画で合格できるのか」
と不安になりますよね。
良い計画は
「合格するためにはいつまでにこれが必要」
と立てられているので、信頼できるのです。
具体的である
良い計画の特徴2つ目は具体的であることです。計画を立てる時「夏休みは英語を頑張る!」と抽象的な計画を立てる人がいます。
しかしこれでは
・英語のなにをかんばるのか
・英語でどうなったら頑張ったと言えるのか
・夏休みとはいつからいつまでか
と言ったことがわかりません。
逆に良い計画は「英語の単語1900個を8.31までに5周する」というように具体的なのです。
実際にやってみるとわかりますが実行できる確率も大きく変わってきます。
自分にあっている
良い計画の特徴3つ目は自分に会っていることです。人それぞれ教科好きな教科や進むスピードなど個性があります。
そのためあまりに自分にとってハードルの高い目標を立てても実行できないのです。「英語は時間がかかるから緩めの計画にしよう」というように自分に合った計画を立てるようにしましょう。
良い学習計画を立てるために意識すべきポイント・コツ
良い学習計画を立てるために意識すべきポイント・コツを3つ解説します。
無理な学習計画を立てない
良い学習計画を立てるために意識すべきポイント・コツ1つ目は無理な計画を立てないことです。
「志望校に合格したい」という気持ちから、どうしても無理な計画を立てがち。
しかし昨日まで1時間しか勉強していなかった人が今日から1ヶ月毎日10時間勉強できるでしょうか。おそらく難しいですよね。
また無理な計画を立てて、実行できなかった場合「自分はダメだ」と自己否定に走ってしまいます。
そうならないためにも、まずは自分ができると思う計画を立ててみましょう。
調整日を作る
良い学習計画を立てるために意識すべきポイント・コツ2つ目は調整日を作ることです。
受験までの計画を立てたはいいものの勉強をしてみたら
・意外とはやく進めた
・思ったより時間がかかった
などの誤差が出てきますよね。
そのため、あらかじめ調整日を作っておくと計画が達成されやすくなります。調整日ではそれまでの遅れを取り戻せるように、必ずその日までに終わらせる決意をしましょう。
日々改善する
良い学習計画を立てるために意識すべきポイント・コツ3つ目は日々改善することです。学習計画ははじめに決めた計画を定期的に見直していくことが大事です。
その際、いつもと同じように計画を組むのではなく、フィードバックをした上で計画を組むのがおすすめです。
フィードバックをすることで計画を立てるたびに、改善できるのでよい計画を立てやすくなります。
具体的には計画を立て直す前に良かった点と改善点を書き出しましょう。
良かった点
・目標から逆算したおかげで「この勉強で間に合うのかな」と不安にならずにすみ、集中して勉強できた。
・調整日を作ったおかげで計画通りに進められた
改善点
・午後はパフォーマンスが落ちるので、余裕をもった計画にするべきだった
・朝は頭が冴えているので、数学など疲れていないときにできることをやるべきだった
このように良かった点と改善点を書き出してから計画を立てることで、良かったところは継続、悪かったところは改善できます。
結果、良い計画になっていくのです。
具体的なスケジュールの組み方を解説
具体的なスケジュールの組み方を解説していきます。
1日のスケジュール
はじめに1日のスケジュールの組み方を解説します。
スケジュールの組み方
1日のスケジュールを組む際のポイントは2つ。睡眠時間は削らないこと、休憩時間をいれることです。
こう聞くと「ポイントは勉強時間ではなくて休憩時間なの?」と思う人もいると思います。実はそのとおりで、休息を意識することが大切なのです。
1日の計画を立てる際はどうしても空いている時間があればすべて勉強時間にあてがちです。確かに1日だけなら、その計画も可能かもしれません。
しかし受験は日々続いて行くものですよね。1日の計画を立てる際は受験全体から考えて、継続できるようにする必要があるのです。
継続できるための具体的なポイントが先ほどの睡眠時間を削らないこと、休憩時間を入れることなのです。
1日のスケジュール例
1日のスケジュール例を解説します。 07:30 起床
08:00 登校
16;00 自習
19:00 夕食
20:00 明日の準備、風呂
21:00 夜の自習
22:00 リタックスタイム
23:00 就寝
スケジュールの組み方のポイントである睡眠時間は削らないこと、休憩時間をいれることがしっかりとクリアされています。
年間のスケジュール
次に年間スケジュールについて解説します。
スケジュールの組み方
年間のスケジュールを組む際のポイントは夏休みまでに基礎を終わらせることです。これができるかどうかで、その後の受験が順調に行くか、厳しいものになるかが決まるでしょう。
なぜなら夏休みが終わった後は応用を含めた問題演習、受験直前は過去問と基礎をやっている時間はないから。
夏休みまでに基礎が終わらなければ、受験前半はうまく行かなかったと言えるでしょう。逆に夏休みまでに基礎が終わった場合はそのまま行けば合格できる可能性は十分あります。
まずは夏休みまでに基礎を終わらせるようにスケジュールを組み、実行していきましょう。
年間のスケジュール例
年間のスケジュール例を解説します。
4月~7月 :基礎学力の定着
夏休み :基礎・標準問題演習
9月~11月:応用問題を含めた問題演習
12月~受験:過去問
スケジュールの組み方のポイントである夏休みまでに基礎を終わらせることが実践されています。
学習計画を立てた後も大切!その後の改善方法とは?
学習計画は立てただけで満足してはいけません。計画を改善していく必要があります。
ここでは計画を改善する際に便利な「PDCAサイクル」という方法を解説します。
PDCAサイクルは
Plan=計画
Do=実行
Check=評価
Action=改善
を繰り返して改善していく方法。
学習計画だけでなく、過去問をやった際や、日々の生活の改善にも使える方法ですのでぜひマスターしてください。
(1)Do=実行
1つ目はDoです。Doはその名の通り立てた学習計画を実行していく段階になります。
初めてしっかりと計画をたてた人も多いと思います。そのため最初からうまくいかないことの方が多いでしょう。
しかしそれは当然です。まずは自分が立てた計画をできるだけこなしていきましょう。
(2)Check=評価
2つ目は評価です。評価はフィードバックです。
・学習計画通りに勉強は進んだのか
・進まなかった場合はなぜ進まなかったのか
・思った通りに成績は伸びているのか
を書き出していきます。これをしないと同じことを毎回、繰り返すだけで成長がありません。
例えば「いつも学習計画に間に合わず遅れている」にもかかわらず、それを改善しなければ、成長しませんよね。
その改善点を見つける大切な段階がCheckなのです。
(3)Action=改善
3つ目はActionです。ActionではCheckで見つけた問題点の具体的な改善方法を書いていきます。
例えば
英単語力が足りていないとわかった場合、英単語に使う時間を増やしていこうとなります。
またスマホを触りすぎて、計画の邪魔をしていた場合、塾にスマホは持っていかないなどの対策ができます。
このように改善するためには具体的にどうすればいいのか自分なりに考えてみましょう。
Plan=計画
4つ目はPlanです。Actionを決めたら、それをいつまでに行なっていくのが計画を立ていきます。
例えば8月15日まで英単語の時間を2倍にするといった具合です。
PDCAサイクルは一度やって終わりではないところが利点です。P→D→C→A→Pと繰り返し回していけます。
結果やればやるほど、改善されていき、上手な計画が立てられるようになるのです。
これは過去問でも使えます。過去問を行い(Do)、改善点を洗い出す(Check)。そして、改善点を具体的にどうしていく考え(Action)、その後の学習計画をきめていく(Plan)。
このようにPDCAサイクルはいろいろなことに使えます。ぜひ活用してみてください。
高校生がやってはいけない間違った学習計画の立て方とは?
計画を立てて勉強することは素晴らしいことです。しかし間違った学習計画の立て方をすると、計画を立てても実行できないこともあります。
高校生がやってはいけない間違った学習計画の立て方を解説します。
ハードルの高い目標
高校生がやってはいけない間違った学習計画の立て方1つ目はハードルの高い目標です。
ハードルの高い目標は高校生がとてもやってしまいがちな立て方。計画を立てる時はやる気に満ち溢れているため、一日中勉強できると思ってしまいますよね。
しかしそのやる気は長く続きません。やる気というものは変動するものだからです。結果、12時間勉強するという計画を立てても、実行できずに自己否定に陥ります。
「なんで自分は勉強できないんだ。」
「自分には才能がないのかな」
と落ち込んでしまうのです。そうならないためにも、まずは自分の理想よりもハードルを下げて、「これならできそう!」という計画立ててみましょう。
目先のみの計画
高校生がやってはいけない間違った学習計画の立て方2つ目は目先のみの計画です。
計画を立てるとなった時に、明日の計画のみを立てる人がいます。しかしそれでは志望校に合格できません。
目標から逆算されていないからです。志望校のレベルを把握し、そのために必要なことをリストアップします。
それを1ヶ月、1日単位に落とし込むことで、「受験合格まで繋がっている計画」が立てられるのです。
目標から逆算されていることで「この計画を頑張れば合格できるんだ!」と思えますよね。計画に対する信頼感があれば、不安な気持ちにならずに勉強に集中できます。
曖昧な計画
高校生がやってはいけない間違った学習計画の立て方3つ目は曖昧な計画です。
曖昧な計画を立てても実行できないことが多いです。例えば
A:英語を得意にする!
B:6月までに英単語帳を3周する!
ではどちらの方が実行しやすいでしょうか。
おそらくBの計画ですよね。曖昧ではなく、具体的な計画を立てるためのポイントは1つ。
「数字」を使うことです。
いつまでに、どれくらいの量をやるのか数字にして計画を立ててみます。すると数字を使うだけで具体的な計画が立てられることがわかるでしょう。
数字を使って計画を立てるのはとても簡単な方法なのでぜひ試してみてください。
まとめ
高校生の学習計画の立て方、良い学習計画を立てるためのコツを解説してきました。重要なポイントをまとめます。
<学習計画の立て方>
(1)自己分析をする
(2)最終的な目標を設定する
(3)やるべきことを列挙する
(4)1ヶ月、1週間ごとの目標を設定する
(5)1日ごとの目標を把握し、明日のスケジュールを立てる
<良い学習計画を立てるコツ>
・無理な学習計画を立てない
・調整日を作る
・日々改善する
計画を上手に立てることは受験を成功させるために必須です。ここで紹介した計画の立て方を実際に実践してみましょう。