効率の良いおすすめの勉強法や勉強の効率を上げる方法を解説

大学受験をはじめ、ガムシャラに勉強をする時期は誰しも必ず訪れます。しかし、10時間、12時間と必死に勉強したのに不合格に終わってしまう人もたくさんいます。合否を左右するもの、それが効率のいい勉強をしていたかどうかです。

効率の良い勉強法とはなにか、おすすめの勉強法から効率をアップさせる方法まで、まとめました。

効率の良い勉強法とは?

そもそも効率の良い勉強法とは何か。様々な考えがありますが、「少ない時間で成果を得られる勉強」を効率の良い勉強法と定義させていただきます。長い時間をかけて知識を定着させることは決して悪いことではありません。しかし、広く深い大学受験の範囲を考えると、「少ない時間で成果を得られる勉強」をどれだけこなしていけるかが重要になります。

ここから先は、「少ない時間で成果を得られる勉強法」を中心にご紹介してまいります。

効率の良いおすすめの勉強法15選

ストップウオッチ勉強法

東大薬学部卒業、過去には「たけしのコマ大数学科」で難しい数学の問題に取り組んでいた木村美紀さんが考案した勉強法で、ストップウオッチを使って1日中勉強時間や生活時間を記録するだけです。

なぜ効率が良いのか

勉強時間を正確に計測することで、時間を決めて勉強を行う「タイムプレッシャー」の効果が得られ、短い時間でも集中力を発揮しやすくなるほか、ダラダラと勉強をしたり、食事などをしないようになったりする効果もあり、効率が上がります。

時間別勉強法

寝る前に暗記系の問題を解く、朝起きたらすぐに勉強を始めるなど、時間ごとに勉強するやり方を変える方法です。

なぜ効率が良いのか

起きてから数時間は脳の集中力がいい状態にあり、いわばまっさらな状態で勉強の内容が吸収できます。また寝ている時に記憶の整理を行い、定着を図るため、寝る前に暗記を行えば暗記した内容が身につきやすいという効果があります。

青ペン書きなぐり勉強法

青ペンを使って書きなぐるように勉強を行うだけの単純な勉強法で、万年筆を使うことで手を疲れさせず、長い時間、勉強が行えます。

なぜ効率が良いのか

書きなぐる行為は、書き間違いをしてもいちいち消さずにそのまま進めていくもので、この方が記憶に残りやすいのだとか。青という色には集中力を高める効果や時間を感じさせない効果があるとされ、より集中して勉強ができます。

ポモドーロタイマー勉強法

25分勉強・5分休憩を1セットにして、勉強を行っていくやり方です。セット数を目標にしやすいのが特徴です。

なぜ効率が良いのか

人間の集中力は長くは続かず、30分が限界とされます。これを踏まえ、25分プラス5分でサイクルを作り、集中力をできるだけ保つことができます。3サイクルや4サイクルを経て20分のまとまった休憩をとるほか、休憩時間にスマホなどをいじれるようにすれば、スマホが触れないストレスと集中して25分間こなす力がつくでしょう。

立ちっぱなし勉強法

立ったまま勉強を行うだけというシンプルな勉強法で、メンタリストのDaiGoさんは、スタンディングデスクを使い立ったまま仕事をしています。

なぜ効率が良いのか

立ったまま勉強をすることは眠気防止につながるほか、座りっぱなしによる体への負担を軽減できます。また立ったまま勉強し続けると疲れるため、座っての勉強を併用すると勉強効率がアップするという研究結果も出ています。(参考:進学羅針盤)

スマホ録音勉強法

覚えたい英単語や語句があった場合、スマホの録音ボタンを押してその言葉を吹き込み、スキマ時間の時に何度もリピートして聞き込んで定着することができる勉強法です。

なぜ効率が良いのか

五感を刺激することで効率のいい暗記が行えます。単語を覚える場合、口に出す、目で見る、書いて覚えることで暗記しやすいですが、ここに聴覚が加わり、何度も繰り返すことで定着しやすくなるでしょう。例えば食事中に聞くと味覚や嗅覚も加わるので、余計に覚えやすくなります。

書き捨て勉強法

参考書を読み進める中で重要と思った部分をノートに書いていくだけです。書き捨てといっても書いたものを捨てるわけではありません。気になったことを書くだけの勉強法です。

なぜ効率が良いのか

書くことが脳を刺激し、「注意の司令塔」と呼ばれる部位を活性化させます。そのことで、記憶が定着しやすく学習能力を高められるのです。(参考:ダイヤモンドオンライン)

アウトプットライティング勉強法

その日暗記したことや学んだことを、制限時間の中でどれだけノートに書きだすことができるのかをチェックし、出てこなかったものや絞り出してようやく出てきたものを再び勉強して記憶を定着させるやり方です。

なぜ効率が良いのか

世界記憶力選手権で記憶力グランドマスターとなった池田義博さんが行っている暗記法の1つで、アウトプットで記憶の定着を図るほか、タイムプレッシャーで集中力を高め、負荷をかけることでより記憶が定着しやすくなるんだとか。数分で判断できるのでかなり効率はいいでしょう。(参考:タウンワーク)

1つでも多く単語を覚えたい、語彙力を高めたい時にはアウトプットライティングで負荷をかけてプレッシャーのある中でどれだけ思い出せるのかを調べてみましょう。

エアー授業勉強法

人に物事を教えるには、自分がその物事を理解していなければ教えられません。つまり、人に物事を教えられるまで知識を入れれば、そのことに関して理解したことを意味します。アウトプットにも最適で、難しい問題を解く時に使えます。

なぜ効率が良いのか

本当にその物事が分かっているのかを自分で認識するのは大変です。模試まで待たないといけない場合もあります。エアー授業は誰かに向けて授業をするわけではなく、例えばスマホの録音ボタンを押し、そこに向かって授業を行い、後で聞き返せばいいのです。すると、「ここが違うかもしれない」、「まだ足りない部分があった」と色々な発見ができます。自然とアウトプットを繰り返し、足りないものを補い、またアウトプットを行えば記憶が定着するようになります。

運動しながら勉強法

運動を行っている最中に暗記などを行うだけの勉強法で、体を動かすことと勉強の両立が可能です。

なぜ効率が良いのか

あのドラゴン桜でも取り上げられたことがある勉強法で、別名「シンクロ・マッスル学習」と呼びます。記憶に関係する脳の部分と筋肉には結びつきがあり、筋肉を刺激することで脳が活性化して記憶が残りやすいことが明らかになっています。(参考:DMM英会話)

食事しながら勉強法

朝食や昼食、夕食の1日3回で、スタディサプリなどの講義を見ながら食事をする勉強法です。これならスキマ時間も有効に活用できます。

なぜ効率が良いのか

食事ぐらいは勉強をしなくていいのではないかと誰しもが考える中、誰もが知る偉人は食事中も勉強をしていました。ソフトバンクの孫正義氏は、食事中も教科書を離さず、左手で教科書を持ち、右目のわずかな視野で食べ物を見つけてフォークで食べていたことを講演会で話していました。味覚や嗅覚が伴う記憶は残りにくいとも言われています。家族の協力を得られれば、かなり有効なやり方になるはずです。

答えを見ながら解く勉強法

数学や物理などの問題を解く際、答えを見ながら問題を解く勉強法があります。これをすることで、最初のうちはほとんどできなくても段々とできるようになるのです。

なぜ効率が良いのか

答えを見ながらでは意味がない!と思った方も多いでしょう。もちろん答えを見て解いてそこで終わりにしたら意味がありません。しかし、どこで答えを見たのか、その部分に印をつけていくとどこで躓いたのかが一目瞭然になります。何度も解くうちに同じ場所に印がつくのか、印の数が減るのか、可視化されます。その部分が自分の弱点、課題であると認識できるので、あとは弱点を克服するための勉強を行えばいいのです。

解き方が全く分からない場合にも使えるので、わからないまま放置することを避けられます。

耳栓勉強法

耳栓をして勉強をするだけという簡単な勉強法で、雑音がシャットアウトされ、集中力を高めて勉強が行えます。

なぜ効率が良いのか

耳栓をする効果として、自分の声が頭の中で響きやすく、英単語などを口に出して覚える際もいつも以上に声が響くため、より注意深く聞き取ることができるので暗記に最適です。

空腹勉強法

あえてお腹が空いた状態で勉強を行うだけというもので、食事の量を少なくして食事制限にもつなげられます。

なぜ効率が良いのか

お腹が空いている時に分泌されるグレリンが、新たな脳細胞の成長を生み出すことが研究で明らかにされ、グレリンを投与されたマウスの記憶力と学習効果が上がったことが証明されています。食べ過ぎて眠くなることも防げるので一石二鳥です。(参考:東進ハイスクール豊洲校)

トイレ勉強法

合理的な人間でさえ絶対に避けては通れない「ロスタイム」がトイレです。必ず発生するスキマ時間ではありますが、トイレに、覚えたい単語や語句、文法などを貼っておきたい、それを眺めるだけで効果が出ます。

なぜ効率が良いのか

トイレは誰しも必ず入り、毎日利用します。数十秒から数分程度のスキマ時間が発生し、そこで覚えておきたい言葉を常に貼っておけば記憶に定着しやすくなります。受験生の中にはトイレに入った時にスマホを触る人がいますが、これは衛生的によくありません。それならば、覚えたい単語の1つや2つを貼っておいた方が効率的です。効率の良い暗記方法や暗記の効率を上げる方法を徹底解説!

勉強法の効率をさらに上げる方法

ユニークな勉強法から誰でも簡単に行えるものまで様々な勉強法がありましたが、より効率が上がるやり方をご紹介します。

環境編

起きたらすぐに着替える

起きて間もない時間帯は、勉強をする上で最良の時間帯であり、それにちなんだ勉強法もありました。もう1つするべきこととして、起きたらすぐに着替えることです。勉強のモチベーションを高めるきっかけになり、自分の中で切り替えが行えます。ダラダラ寝ることなく、スパッと切り替えて食事を済ませ、すぐに勉強が始められます。天気がいい日は布団を干すとよりいいでしょう。

イスをバランスボールにする

有名な企業ではバランスボールをイス替わりにするところがあります。バランスボールにすることで正しい姿勢で勉強ができるほか、集中力がつくのが特徴です。立ちっぱなし勉強法との併用で、バランスボールに座って勉強を行えば、より効果が増すでしょう。

ホワイトノイズを聞きながら勉強する

ストックホルム大学の研究結果で、教室でホワイトノイズを流すと集中力が散漫になりやすい生徒の学習効果が上がったことが明らかになっています。集中しやすいほか、ポモドーロタイマーと併用させた動画も存在し、ポモドーロタイマー勉強法にも活用できます。(参考:Gigazine)

計画編

計画を立てる前にストップウオッチで勉強時間を計ってみる

しっかりとした勉強の計画を立てる場合に、自分が勉強をする時間、生活に関係する時間がどれくらいなのかを正確に調べるため、計画を立てる前にストップウオッチで計測するのがいいでしょう。確かなデータを基に計画を立てるため、想定外の出来事は怒りにくくなります。

タイムリミットから計画を決めていく

1日のスケジュールを考える際に、何時までに勉強を終えるのか、タイムリミットを決めてから計画を考えていくのがおすすめです。この時間までに終わらせなければならないというプレッシャーになり、ダラダラと勉強をすることを避けられます。計画通りにいかないのは、まだ時間に余裕があると思ってしまうからで、それを防ぐ狙いもあります。1つ1つの行動がキビキビとするようになるのも特徴的です。

一問一答形式の問題から1日の勉強を始める

いきなり大がかりなことを始めようとしても、人間なので気が向かない時は出てきます。その際、一問一答形式の問題から解き始めることをおすすめします。例えば、昨日寝る前に暗記した内容を一問一答形式で解いてみるなどして、気分が乗ってきたら数学の大問を解くなどして1日のスタートをうまく切れるようにしましょう。

モチベーション編

ご褒美としてUberEatsで注文する

モチベーションを高く保つには、頑張った時のご褒美を自分に与えることが大切です。UberEatsを利用して近くのお店からテイクアウトし、気分を一新できます。UberEatsがいいところは、置き配をしてもスマホアプリですぐに通知される点です。通知が来るまで集中して勉強を行うなど、ある種のタイムプレッシャーにもなります。

自由時間を1日30分確保する

計画通りにこなしていくためには、常に緊張状態ではどこかで破綻します。メリハリが重要なため、どこかで自由時間を確保し、その時間だけは何をしてもいいと決めておくとリフレッシュにつながります。30分ぐらいを目安にし、その30分で本を読む、ゲームをする、録画したテレビを見るなど、自由に使ってストレスを解消していきましょう。

計画を全部公表して退路を断つ

人によっては、ギリギリにならないと動かない人がいます。余裕を持たせた計画を作っても、その余裕を早々に使い切ろうとし、ギリギリになって必死な思いで計画をこなそうとします。そのような人は計画を周囲の人やSNSで伝えて退路を断つのがおすすめです。遊ぼうとすれば指摘され、諦めようとすれば諭されるようになります。自分で管理できる人からすれば逆効果になりやすいですが、少しグータラな人ほど効果が出やすいでしょう。

理解編

とにかく試してみる

ユニークな勉強法が多い一方、食事中も勉強をしないといけないのかと気分が落ち込んだ人もいるはずです。ですが、どんな勉強法が自分に合うかはわかりません。まずは試してみて、合いそうなものを組み込んでいくのがおすすめです。時間帯や状況でいくらでも組み込んでいけるのが、完璧な布陣を作れれば最高です。

科学的根拠があるものかをチェックする

勉強法の中には科学的根拠のあるものが数多く含まれています。いわゆる「理にかなった勉強法」かどうかを事前にチェックしてみましょう。ユニークなものにも理にかなった勉強法もあれば、一見するとマトモなものでも実は科学的根拠がないものもあるでしょう。ムダな勉強法をやってもしょうがないので、科学的根拠のある勉強法に絞って取り込んでみるのがおすすめです。

シンプルな勉強法から始める

東大や京大に合格した学生が行ってきた勉強法も今回紹介した勉強法の中に数多く含まれています。すると、「元々スペックが高いからできたんでしょ?」と疑問が生じることも考えられます。青ペンを使って書きなぐるなどすぐに取り組めそうなものから始めて、効果を実感してから難易度が高めの勉強法を始めていきましょう。勉強の仕方がわからない高校生必見!最も効率の良い勉強法を解説

効率の良い勉強ができない理由とは?

マーカーで見栄えばかりをよくする

蛍光ペンを使って重要なところにラインを引いたり、緑や赤のマーカーを引いて赤シートを乗せて空欄補充の問題にしたりと、ついつい教科書や参考書にマーカーをつける人がいます。もちろん有効活用できればいいですが、見栄え優先になる恐れがあります。

本当に重要なキーワードであれば、たくさんマーカーをつけず、ノートにまとめるなどわかりやすくできる方法はいくらでもあります。しかもマーカーだらけになれば、何が本当に重要なのかがわからなくなります。

たくさんの参考書を買っている

英語など文法、単語、リスニング対策など様々な参考書が本屋さんにたくさん置いてあります。英語が苦手な人ほど別の参考書を求めたがるものですが、これでは効率的な勉強はできません。参考書は1冊網羅すれば、それだけで中堅私大以上の力を手にします。いかに参考書をマスターするかが大事になのに、事あるごとに参考書を買っていれば当然無駄に終わります。

参考書は1冊ないし2冊にして、インプット用、アウトプット用と分けて使うなど、効率的で効果的な使い方が求められます。

効率の良い勉強法を行う上で気を付けるべきこと

家族に迷惑をかけてまではやらない

トイレに、覚えたい単語や句法を張りまくる、食事中にリスニング教材を聞くなど、周囲の家族を不快にさせてまで勉強法を完遂させる必要はありません。事前に許可をもらえば話は別ですが、中にはそこまでの協力はしてくれないケースもあります。なるべく自分だけで完結する勉強法を選び、協力が得られそうだったらトイレやお風呂に単語を張るなど、どんどんカスタマイズしていきましょう。

合わないものはすぐに切り捨てる

勉強法を実践する中で、どうも自分には合わないと感じることがあります。立ちっぱなしで勉強するのは合わない、トイレや食事中まで勉強のことを考えるのは嫌だとストレスを感じてまでやる必要はありません。合わないものはすぐに切り捨て、できるものだけやる、これくらいの心構えでいいのです。

まとめ

効率の良い勉強法は数多く存在し、多くの天才が効率的な勉強法を生み出してきました。しかし、その天才たちは自分がやりやすい方法を見つけたに過ぎず、人それぞれに「自分にとって効率的な勉強法」があるかもしれません。効率的な勉強法を他の人から学びつつも、自分にとって効率的な勉強法を編み出していければ、毎日の勉強がより楽しくなるはずです。

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