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#学習法

大学受験の社会の勉強法と科目選択・参考書

2025年1月18日

文系学生にとって、合否を左右する生命線になってくるのが社会の科目で…

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大学受験の社会は7科目から1〜2科目を選びます。歴史は出来事を線でつなぎ、地理は系統地理から地誌へ、公民は定期テストの積み上げで固めるのが基本です。暗記だけに頼らず、理由と流れを理解する勉強が得点につながります。

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大学受験における社会とは

社会は選択科目として扱われ、得意な科目を選んで使う科目です。文系の受験では配点の比重が大きく、取りこぼしが響きやすいのが特徴です。一定のレベルから先は完璧を目指す作業になり、時にマニアックな部分まで押さえる必要も出てきます。

一方で、一般教養にもつながりやすいため知識が抜けにくく、社会に出てから役立つ機会が多いのも社会科目の魅力です。

科目は7種類

社会系の科目は主に7種類です。現代社会は倫理と政治経済を含んだ科目のため、7種類でありながら実質5種類という見方もできます。

区分科目要点
地歴世界史日本以外の歴史。範囲が広く、頻出エリアから押さえる
地歴日本史縄文時代から現代まで。政治史・文化史とも細部まで問われる
地歴地理図表の読み取り中心。系統地理と地誌の積み重ね
公民現代社会倫理と政治経済をセットにした科目。広く浅い
公民倫理思想・哲学が中心。正確な知識量が必要
公民政治経済政治分野と経済分野で難易度に差が出やすい
公民倫理・政治経済倫理と政治経済の全範囲。広く深い

地歴にあたるのが世界史、日本史、地理で、公民にあたるのが政治経済と倫理です。現代社会と倫理・政治経済は、その2つを組み合わせた科目にあたります。

世界史

日本以外の歴史を学ぶのが世界史です。学ぶ範囲は広く、紀元前からそれぞれの地域の歴史を扱います。覚えることも相当ある一方、入試で頻出するエリアもあり、要所要所を覚えていくやり方が現実的です。

政治史や文化史など様々なカテゴリーがあり、1つ1つ丁寧に学んでムラのない定着を図ることが求められます。教科書そのものを軸にした進め方は、世界史の教科書を使った勉強法で整理しています。

【世界史の勉強法】勉強のコツやおすすめの参考書を解説

日本史

日本史は、縄文時代から現代までの日本の歴史を学びます。世界史同様、政治史や文化史などを扱います。歴史好きの人からすれば有利に見えますが、政治史は好きでも文化史は苦手という生徒もおり、どのカテゴリーでも安定的な知識を得ることは意外に大変です。覚えることも多く、細かなところまでのケアが求められます。

難関私大での出題傾向は、早慶の日本史の難易度と対策で確認できます。

日本史の勉強法を徹底解説!共通テスト対策や参考書もご紹介

地理

地理の特徴は、分布図やグラフ、地図などから情報を読み取って答える点です。そのため、多くの知識を駆使して答えを導き出す姿勢が問われ、暗記だけでは難しい部分もあります。

全世界の気候などをチェックし、なぜこの地域には草が生えていないのかという問題があれば、その理由を端的に示していきます。地理は系統地理と地誌の2つに分けられ、1つ1つの積み重ねが問われます。

地理の勉強法を徹底解説!共通テスト対策やおすすめ参考書もご紹介

現代社会

現代社会は、倫理と政治経済をセットにして行う科目です。それぞれの範囲を扱うため、1分野あたりの学習量は少なくなります。そのぶん点数が取りやすいのが特徴で、普段からニュースを見ている大人が勉強せずに共通テスト(多くの大学が一次試験として使う全国共通の試験)を受けてもまとまった点数が取れることがあります。それだけ現代の生活と密接な関係があります。

ただし現代社会という科目は2022年施行の新学習指導要領(国が定める学校の教育内容の基準)で廃止され、「公共」に生まれ変わります。現代社会向けの教材を使う場合は、公共の基礎固め用として読み替える形になります。

倫理

倫理は文字通り倫理的な事柄を扱う科目です。思想や哲学などが登場し、暗記すべき部分も多い一方、覚えることが膨大です。問題はいくつかの知識をまとめたようなものが出やすく、ひっかけ問題をいくらでも作れるため、点数を稼ぐには正確な知識を膨大にインプットすることが求められます。

倫理の勉強法を徹底解説!共通テスト倫理の勉強法や参考書もご紹介

政治経済

政治経済も文字通り政治と経済の事柄を扱う科目です。政治はニュースを興味深く見ていれば点数が取りやすい一方、経済は難しく、1つ1つの言葉を正しく覚えて経済の動きを理解する必要があります。政治分野は得意だけど経済分野は苦手という人も出てくるため、勉強の仕方に工夫が求められます。

政治経済(政経)の勉強法を解説!共通テスト対策やおすすめ参考書もご紹介

倫理・政治経済

倫理・政治経済は、倫理と政治経済をセットにした科目で、現代社会とほとんど変わりません。最大の違いは出題範囲と深さで、現代社会は広く浅く、倫理・政治経済は広く深くです。

倫理・政治経済は倫理の全範囲と政治経済の全範囲が対象なので、現代社会よりも自然と難しくなります。そして、大学の選択科目で使えることが多く、現代社会よりもこちらを選ぶ人が多いです。

倫理政経(倫政)の勉強法を徹底解説!共通テスト対策やおすすめ参考書も紹介

科目選択のポイント

興味を持って学べそうな科目を選ぶのが基本です。国公立大学の受験では地歴から1科目、公民から1科目それぞれ選ぶことになるため、楽しそうな科目を選び、苦手そうな科目を避ける発想でかまいません。倫理はとっつきにくいから政治経済にする、歴史を学ぶなら日本史がいいという決め方でも問題ありません。

どうしても数学や英語などに時間が割かれやすく、社会系科目は後回しにされやすいです。いつでもやる気のスイッチが入る科目を選んでおいた方が効率的です。

【社会の勉強法】歴史編

歴史は暗記量で押し切るのではなく、大まかな流れを先に通し、演習で穴を埋める順番が効率的です。世界史や日本史に絞った勉強のコツとおすすめの参考書をまとめました。

最初は大まかに、次第に細かく

日本史であれば、鎌倉時代までの歴史を完璧に覚えるまで次に進まないというやり方は非効率的です。範囲を終える前に時間切れになったり、途中で切り上げることになりやすいためです。

基本的な部分を学んだら次の分野に進んでいくスタイルにし、演習問題でわからないことがあればその都度復習を行う方が定着しやすくなります。

歴史は線で覚えていく

歴史は地層のように積み重なって成り立ちます。1つの出来事が起きればそれをきっかけに別の出来事が誘発されるため、線で覚えていくと暗記に頼らなくてもすんなり入りやすく、時代背景も理解しやすくなります。1つ1つを切り離して暗記するよりも、線でつないで全体像をつかむようにすると答えやすくなります。

重要用語は漢字まで正確に覚えます

あやふやな記憶ではひらがなで書いてしまい、正答として扱われないこともあるためです。世界史や日本史では様々な重要用語が登場します。漢字まで正しく覚えようとする姿勢は、内容を完璧に理解しようとする気持ちにもつながります。正しくインプットし、正確にアウトプットできる状態を目指します。

歴史のおすすめ参考書

参考書適した段階特徴
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書基礎固め年号を使わずに体系的に流れをつかめる。図解と柔らかい言葉で読みやすく、1週間で通読できるため繰り返しやすい
イチから鍛える世界史入門〜発展入門編・基礎編・発展編のシリーズ。出題形式が幅広く、入試問題に近い質の高いオリジナル問題で理解度を確認できる
一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書学習の最初年号が登場せず、日本史全体の流れをつかむのに適する。これ1冊では不十分だが、他の参考書を理解しやすい状態まで持っていける
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本基礎〜記述対策歴史の流れと因果関係を図で理解する構成。記述問題まで対応でき、繰り返し解いて精度を高められる
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【社会の勉強法】地理編

地理は系統地理を土台にして地誌へ進み、一問一答でアウトプットを足す流れが効率的です。

地理で最初に手をつけるのは「系統地理」です

地形や農業は気候に左右されるなど、テーマ同士に関連性があるためです。系統地理は気候や農業などテーマごとに学んでいくやり方で、地誌はエリアごとに学んでいくやり方です。系統地理を段階的に覚えておくと、地誌の内容を学ぶ際に下地があるため、無理に暗記しなくても自然と吸収できます。

地誌は系統地理の知識を活用する

地誌はエリアごとに学習します。世界中の地理を学び、ある時は日本各地の地理を学ぶことになるため、これらを完全に網羅することは相当大変です。

そのため、系統地理で学んだ知識をフル活用して地誌に挑むのが理想的な流れです。演習問題を解く中で穴が見つかれば、それを暗記で埋めていきます。これを繰り返すうちに知識がつき、精度が高まります。

アウトプット専用の参考書を用意する

体系的に系統地理を学習し、その知識を駆使して地誌をクリアするのが理想の姿ですが、重要な言葉を使いこなせるようにアウトプットを徹底することも大事です。

「山川一問一答地理」のように重要用語が多数登場する教材を一問一答形式で回すと、定着し切れていない部分をあぶり出せます。「山川一問一答地理」はハンドブックタイプで、スキマ時間でもアウトプットの練習が行えます。

地理のおすすめ参考書

参考書適した段階特徴
山岡の地理B教室基礎固め系統地理を網羅。解説が分かりやすく、暗記テキストの項目で覚えるべき部分がまとまる。暗記科目として扱わず原理から解けるようにする構成
村瀬のゼロからわかる地理B基礎〜難関対策系統地理と地誌で冊が独立。ボリュームがあり知識の抜けが少ないため、難関大学で地理を使う場合にも対応できる

【社会の勉強法】公民編

公民は定期テストの積み上げが最短ルートです。政治経済や倫理、現代社会に関する勉強のコツとおすすめの参考書をまとめました。

定期テスト対策を万全に行う

社会系科目は高1や高2から受験専用の対策を組むより、定期テスト対策をその都度行って知識を積み重ねる方が効率的です。特に国公立大学を受験する場合、5教科7科目ないし8科目を受けなければならず、社会系科目だけに時間を使うのは避けたいところです。

高校の授業で出てくる内容を積み重ねたものが入試であり、時事問題が出てくるといっても直近のものは出ません。時事問題が出ても、これまでに培った知識で対応はできます。定期テスト対策を常に行っていけば、十分な勉強量を確保できます。

得意分野・苦手分野を仕分けし苦手分野から手をつける

倫理や政治経済の中でも細かく分けていくと、得意分野と苦手分野が出てきます。政治経済であれば、政治的な話題は得意だけど経済の動きは全く分からないという人もいます。この場合は政治分野を後回しにしてでも経済分野の苦手な部分から潰すことで、点数を安定させられます。

現代社会や倫理・政治経済であれば、倫理と政治経済のどちらが得意でどちらが苦手かを仕分けし、苦手な部分から攻めるのがおすすめです。インプットを万全にしてアウトプットまで行えれば点数につながりやすく、成功体験を得られれば、あとは得意分野を伸ばして安定した高得点を狙えます。

新聞やネット記事を読んでわからなかった言葉を調べる

政治経済の共通テストは、普段からニュースや新聞、ネット記事に興味を持って触れていれば平均点以上を狙えます。マニアックな経済の動きで点数を落とすことはあっても、三権分立や政治の動きに関しては得点源にできます。そのため、机に向かって勉強する範囲を倫理や経済に絞ることも可能です。

おすすめなのは、新聞やネット記事を読んでわからなかった言葉や事柄を調べることです。成り立ちをイチから学ぶと他の事柄との関係も見えてきて、より具体的に中身を把握できます。

公民のおすすめ参考書

参考書対象科目特徴
蔭山のセンター現代社会 パワーアップ版現代社会イチから知識をつけたい人向け。対話形式で文体もなじみやすく、最重要ワードの識別が分かりやすい。押さえるべき範囲を網羅している
センター試験のツボ 現代社会現代社会高得点を狙うための1冊。知識がついた段階で取り組む想定で、9割以上を狙う人に向く。基礎固めの前に手をつけると難しい
倫理の点数が面白いほどとれる本倫理共通テスト対策に特化。思想に行き着くプロセスや時代背景まで書かれ、体系的に学べる。構成がオーソドックスで視覚的にも見やすい
理解しやすい倫理倫理キーワードを詳しく掘り下げる構成で解説が詳しい。資料集や用語集と併用すると理解が深まる。問題もあり定着確認ができる
大学受験受験スイッチが入る政治・経済基礎づくり政治経済短期間で基礎固めをしたい人向け。出題されやすい重要ワードが凝縮され、1冊およそ80ページのため短期集中と反復に向く
畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義政治経済基礎固めから早慶レベルまで対応。予備校の講義のように進み、重要用語が板書のように載る。情報量が膨大で一気にレベルアップを図れる
倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本倫理・政治経済予備校の講義形式かつ対話形式で、読み物のように進められる。400ページ以上あるが要所が押さえられ、独学でも使いこなせる
畠山のスッキリわかる 倫理、政治・経済 完成講義倫理・政治経済およそ600ページにわたり図解入りで学べる。データを示しながら用語を紹介し、大事なところが分かりやすく示される

倫理・政治経済の2冊で基礎固めを徹底できれば、あとはアウトプットに進む段階です。

よくある間違いと回避策

よくある間違いは、定期テストの社会を捨てて受験期にまとめて覚えようとすることです。高校の授業内容の積み重ねが入試で問われるため、後からまとめて詰め込む形にすると、英語や数学に時間を取られた分だけ社会が手つかずになります。

回避策は、定期テストごとにその範囲を仕上げて次に進むことです。テスト範囲を区切りとして使えば、受験期には演習と穴埋めに集中できます。

FAST-UPが見てきた社会のつまずき方

指導現場で多いのは、インプット教材を何周もしているのに点数が動かないケースです。読んで分かった状態と、問われて答えられる状態が別物であることに気づかないまま、同じ参考書を往復していることが共通しています。

もう1つ多いのが、分野の偏りを放置したままにする形です。日本史なら文化史、政治経済なら経済分野のように、本人が避けている範囲が決まっていて、そこが出題されると点数が落ちます。模試や演習で間違えた範囲を一覧にし、苦手な側から着手するだけで上下動が小さくなります。

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まとめ

公民系の科目は政治経済と倫理で構成されているため、現代社会や倫理・政治経済を学ぶ人でも、別々の参考書で学ぶことができます。勉強しやすい参考書がそれぞれにあれば、2冊を同時並行で進めるのも有効です。

社会系科目は暗記中心と言われますが、プロセスを把握して内容を理解するように学べば定着もしやすくなります。1つ1つ理解しながら進めていくのがおすすめです。

【高校生におすすめの勉強法】教科ごとの勉強法や効率を上げるコツも解説

よくある質問

Q. 社会は何科目使うことになりますか。 A. 社会系の7科目のうち1つないし2つを使います。国公立大学の受験では地歴から1科目、公民から1科目を選ぶ形になるため、志望校の募集要項で必要科目を確認してから決めます。

Q. 現代社会と倫理・政治経済のどちらを選ぶべきですか。 A. 違いは出題範囲と深さで、現代社会は広く浅く、倫理・政治経済は広く深くです。大学の選択科目として使えることが多い倫理・政治経済を選ぶ人が多いです。なお現代社会は2022年施行の新学習指導要領で廃止され「公共」に移行するため、教材選びでは科目名の対応も確認します。

Q. 社会の勉強はいつから始めればよいですか。 A. 高1・高2のうちは定期テスト対策で範囲ごとに仕上げ、受験期に演習と穴埋めへ移る進め方が効率的です。高校の授業で出てくる内容の積み重ねが入試で問われるためです。

Q. 社会は独学でも対策できますか。 A. 講義形式や対話形式の参考書を使えば独学でも進められます。「倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本」のように要所が押さえられた教材を軸にし、一問一答などでアウトプットを足す形にします。

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