【漢検2級の勉強法】おすすめ参考書や受験のメリットも解説

様々な検定の中で、日常生活と親しみのあるものに漢検があります。漢字が読める、書けるというのは手っ取り早く学がある部分を見せられるポイントになり、その中でも漢検2級を持っていると羨望のまなざしで見られやすくなるでしょう。

今回は漢検2級のレベルや試験の中身、そして、漢検を高校入試に活用したい人の注意点、受験のメリット、おすすめの参考書などをまとめました。

漢検2級の概要

漢検2級とはどのようなものなのか、様々な観点から解説していきます。

漢検2級のレベル

日本漢字能力検定協会によると、漢検2級は「高校卒業・大学・一般程度」とされ、対象の漢字は「2136字」で、すべての常用漢字が対象となります。常用漢字をすべて理解し、正しく活用できるのが漢検2級です。

漢検2級の試験内容と配点

漢検2級は200点満点ですが、漢字の書き取りで50点、漢字の読みと四字熟語の書き取りでそれぞれ30点ずつ、熟語の構成や対義語・類義語、同音・同訓異義でそれぞれ20点ずつ、部首や誤字訂正、送り仮名でそれぞれ10点ずつという配点になっています。いわゆる漢字の読み書きで80点とかなりの比重を占めており、ここでいかに点数を稼ぎ、その他の項目で取りこぼしを防ぐかがポイントになりそうです。特に四字熟語は明暗を分ける要素になりやすいです。

漢検2級の合格点や合格率

漢検2級は200点満点で、合格点は8割程度に設定されています。つまり、160点をとれれば漢検2級に合格できます。合格率ですが、一番厳しくて2割を切る状態で、多く合格者が出ても3割を超えるかどうかという状態です。準2級までは4割ほどの人が合格しますが、合格点の割合が1割低いため、ハードルが一気に上がって、合格率が相当低めになっていることが言えます。

漢検2級の受験日程

漢検の受験日程ですが、第1回の検定日は6月20日の日曜日、第2回の検定日は10月17日の日曜日、そして第3回の検定日は2022年2月13日の日曜日となっています。申込期間に関しては第2回と第3回は6月時点で未定になっていますが、検定日のおおよそ2か月前に申し込みが開始されるため、3か月ぐらい前から漢検のホームページで申込期間の確認をしましょう。

高校入試に漢検を活用したい人は2回しかない

長らく、高校の推薦入試の資格を得るために、漢検の資格を取得しようと頑張る中学3年生が多く出てきます。特に受験シーズンに突入する前の1回目でなんとか合格しようと頑張る人も多いです。実は高校入試で漢検を活用したい人にとって、そのチャンスは2回しかありません。3回目の漢検は例年2月ぐらいに行われ、合格発表日はその1か月後なので、すでに入試は終わっています。高校入試、また大学の推薦入試で活用したい人は実質2回しかないチャンスをつかまないといけません。

漢検2級に合格するまでの期間目安は?

漢検2級に合格するまでの勉強時間ですが、人によってバラバラなのが現状です。すでに準2級レベルを持っている人は1か月程度でいいでしょうし、持っていなくて漢字をあまり覚えていない人は3か月以上かかる場合もあります。初めて漢検を受ける場合には最低でも3か月前から準備し、1度受けたことがある人は、申し込みを済ませてから勉強を始めるぐらいでちょうどいいでしょう。

英検2級に合格するための勉強法とは?おすすめの参考書も解説

漢検2級に合格するための勉強法

漢検2級に合格するためにはどんな勉強法があるのか、受験までの期間別に行うべき勉強法をまとめました。

受験までの期間別勉強法

受験まで3カ月以上ある人

3か月以上ある場合、まずは漢検2級対策の参考書を購入し、それで勉強します。漢検では、主催する日本漢字能力検定協会から参考書が出ているため、この参考書で段階を踏んで学んでいけば確実です。公式の参考書なので、トンチンカンな勉強をせずに済むため、1冊を完璧に解き切ることを目指して進めていくのが確実です。

受験まで1カ月ほどの期間がある人

1か月ほどある場合は、苦手分野を見つけてそれを潰す勉強法がおすすめです。間違うことができるのは40点分しかなく、漢字の読み書きで80点分あることを考えると、満点が絶対な項目を作り、少しでも苦手分野をなくすことが第一になります。意外と送り仮名で迷うことも多く、ちょっとした勘違いで点を落とし、1点2点足らずに不合格になることも。取りこぼさないために穴をふさいでいく作業をしましょう。

受験まで1~2週間しかない人

残りわずかな期間の場合、とにかくインプットとアウトプットを徹底しましょう。過去問や実践問題をたくさん解き、間違いやすい漢字や熟語などをリストアップし、それだけを集中して学習するだけで効果を実感しやすくなります。特に四字熟語は、これまであまり見たことがなかったものが結構本番に出てきます。スキマ時間は常に四字熟語の一覧を眺めて、少しでも四字熟語をインプットしていくことをおすすめします。

漢検2級におすすめの参考書

漢検2級合格に向けてとても頼りになる参考書がいくつもあるので、ご紹介します。

漢検 2級 漢字学習ステップ

「漢検 2級 漢字学習ステップ」は、2級で登場する常用漢字を28のステップに分けて学習でき、練習問題を解くことができます。その漢字を使った熟語、部首などが登場し、学習できます。1回当たり30分、約30日で1冊解き切る仕様になっており、集中的に取り組みたい人におすすめです。

漢字検定2級 頻出度順問題集

「漢字検定2級 頻出度順問題集」は、過去10年の漢検で登場した問題を分析し、出る順にまとめた参考書です。よく出てくる問題、間違えやすい問題は姿形を変えて何度も登場するため、反復学習で自然と習得できるようになるのが特徴です。赤シートもついており、通学中などスキマ時間にも使えます。

漢検 分野別問題集

「漢検 分野別問題集」は、漢字の読みや書き取りなど、分野別に学習が行える参考書です。苦手分野のあぶり出しを行うことができ、重点的にどの分野を学んでいけばいいかがわかります。部首などこれまで気にしてこなかった問題で墓穴を掘ることもあるため、買っておいて損はない1冊です。

配当漢字を総学習! でる順 漢検2級マスター

「配当漢字を総学習! でる順 漢検2級マスター」は、問題数を少なくする代わりに解説が多い参考書です。過去90回のデータを分析し、効率よく学習できるほか、漢字を覚えるコツも紹介されているので、覚えにくい漢字もこの参考書なら覚えられるようになるかもしれません。

漢検 2級 過去問題集

「漢検 2級 過去問題集」は、文字通り、これまでの漢検で登場した試験問題を収録した参考書です。本番と同じ形式で収録されているので、時間を計測して挑むことができます。同じ漢字が出てくる可能性も十分にあるため、解きっぱなしにするのではなく、満点にするまで次の過去問へ進まないぐらいの徹底ぶりを見せるのがおすすめです。

英検3級に合格するための勉強法!おすすめ参考書も解説

漢検2級に合格するメリットとは?

漢検2級に合格するとどんなメリットがあるのか、詳しく解説します。

ほとんどの高校・大学で漢検2級を評価してもらえる

5000校以上の高校を対象にした調査では、全体の8割近い高校が漢検を取得している学生に対して何かしらの恩恵を与えていることがわかっています。出願要件が緩和されるケースや入試の点数に加点されるケース、授業料減免などの援助を受けられるケース、単位が認定されるケースなどがあります。ボーダーライン上で他の学生と合否を争う場合、最終的に漢検2級が合格の決め手になることも十分考えられます。これだけで相当なメリットがあることは明らかです。(参照:日本漢字能力検定協会)

履歴書に漢検2級取得が書ける

履歴書を書く場合に、資格に関する項目が「特になし」としか書けないのは寂しい限りです。もし漢検2級を取得すれば漢検2級取得と書くことができます。漢検2級から資格として一定の評価を与える企業が多いため、履歴書に書いていいのは漢検2級以上とされています。漢検2級を持っていることで、一定の社会性を感じ取ることができるので、大きなメリットとなります。

漢検2級取得で資格手当がもらえる

日本漢字能力検定協会が東証もしくは大証に上昇した企業を対象にアンケートをとったところ、400社以上の企業が漢検を新卒採用時に評価指標として使っていることがわかりました。(参照:日本漢字能力検定協会)

また社会人になってからも漢検2級に合格して報奨金、資格手当が出るケースもあり、社員教育の一環で漢検を活用する企業も存在します。企画書を作ったり書類を作成したりする際に漢字をマスターすると、文書作成の礎となりやすいです。常用漢字を網羅できる2級の合格は企業にとってプラスであり、社会人にとっても必要なスキルと言えるでしょう。

漢検3級の勉強法!おすすめの参考書と使い方も解説

漢検2級にかかる費用はどれくらい?

漢検の検定料ですが、2級は税込3,500円です。自治体によっては漢字検定の受験料を補助する事業を展開するところもあり、大阪府東大阪市では、第3回検定を受ける東大阪市立の学校に在籍する小中学生を対象に、半額の補助を行います。100以上の自治体で受験料補助を行うところがあるので、事前に調べてみることをおすすめします。(参照:東大阪市)

漢検2級の受験から結果発表までの流れ

漢検2級を受験してから結果発表までの流れをご紹介します。

申し込み

漢検の申し込みは、インターネット、コンビニ、漢検の取り扱い書店、中学や高校の団体受験で行えます。全国どこに住んでいてもすぐに申し込みが行えますが、申込の締切直前には多くの人が駆け込みで申し込みする可能性もあるため、余裕をもって申し込みをしましょう。

受検票の受け取り

受検票は、検定日のおよそ1週間前に自宅に届きます。漢検2級を受ける場合、受検票に顔写真を貼り付ける部分があるので必ず貼り付けてください。もしも検定日4日前までに受検票が届いていない場合、日本漢字能力検定協会へ問合せしましょう。

検定試験

漢検2級の検定時間は全体で最も早く、午前10時から11時の60分に設定されています。遅刻をしないよう時間厳守で当日検定を受けてください。また試験を受けている際は、できるだけ答案に答えを書き込み、自己採点ができるようにしましょう。

自己採点

検定日の5日後、標準解答がホームページで公開されます。これをチェックして、自己採点を行い、合格しそうかどうかを判断します。

合否結果発表

検定から1か月後、ネット上で合否を確かめられます。会場番号や受検番号などを入力すると結果がわかります。40日後には自宅などに検定結果の資料や解答が届きます。細かなデータが載っているのでもし不合格だった場合には、ここのデータを見ながら次回の漢検に向けた勉強が行えます。

合格証書の受け取り

検定資料が届くタイミングで合格した受検者には合格証書と2通の合格証明書も一緒に届きます。漢検2級に合格したことを証明する公式の書類が合格証明書です。もし満点だった場合は満点合格証書が届きます。

まとめ

漢検は合格までのハードルが高そうですが、漢字の書き取りと読み取りで満点近い点数を叩きだせるポテンシャルを出せれば、他の分野でも点数を確保できます。試験開始の直前まで四字熟語がたくさん書かれたページを見るなど、インプットを心掛けつつ、ド忘れがないようにアウトプットの練習もしておくと、合格がしやすくなります。

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