ビリギャルの勉強法を徹底解説!9つのタイプ別勉強法もご紹介

皆さんはビリギャルをご存じですか?ビリギャルは偏差値30だった女子高生が塾講師と二人三脚で勉強を重ね、最終的に慶應義塾大学に合格したという「実話」です。

今回はビリギャルの概要から、ビリギャルが逆転合格できた理由、ビリギャルの勉強法などをまとめました。

ビリギャルの概要

ビリギャルは名前だけ聞いたことあるけど、実際はどんなスペックを持っていたのか、ビリギャルの概要をまとめました。

ビリギャルは本当に逆転合格なの?

ビリギャルのモデルは、小林さやかさん。現在は講演を行うかたわら、大学院で学んでおり、将来的には起業を夢見ているとか。とてもビリギャルだったとは思えない、柔和な笑顔が特徴的ですが、坪田塾の塾長で、120万部以上のベストセラーとなった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の著者、坪田信貴さんと会った時、偏差値は30しかありませんでした。

最初に学力をチェックして、計画を立てていく際に最初に渡されたドリルは小学4年生のドリルでした。小学4年生の勉強から始めて慶應義塾大学に現役合格をしたわけですから、間違いなく逆転合格です。

ビリギャルはいつから勉強を開始した?

ビリギャルこと小林さんが勉強を始めたのは、高校2年生の夏でした。中高一貫校に通っていたものの、中学時代から全く勉強をしておらず、結果的に高校2年生の夏から大学受験を始めることに。

坪田塾では授業がなく、与えられた問題をブースで解き、それを先生のところまで持っていきます。ここで採点をしますが、間違っている問題に関して答えは教えず、その解き方、ヒントを教えるのが坪田塾のやり方でした。

ビリギャルの睡眠時間はどれくらい?

小林さんは、塾で勉強をした後、自宅に帰っても勉強をしていたそうです。夜に塾から帰ってきて、朝まで勉強を行っていた小林さん。自然と授業中が睡眠タイムになってたと語っています。

ビリギャルの通塾状況

小林さんが坪田塾に通い始めた当初は、週に4日、1日あたり3時間程度の授業を受けていました。その後、勉強が楽しくなった小林さんは積極的に通うようになり、学校が終わったら真っすぐ塾へ。塾で学ぶことの面白さを気づいた時から、家でも勉強を行うようになった小林さん。最終的には週6日コースに切り替えたほどでした。

ビリギャルの受験科目と合格学部

小林さんの第一志望は慶應義塾大学文学部だったため、そこでの受験科目だった「英語」、「現代文」、「日本史」に絞って勉強を行いました。このため、他の大学、学部を受ける最もこの3科目で受けられるところで受験を行います。残念ながら慶應義塾大学文学部や上智大学は不合格に終わったものの、慶應義塾大学総合政策学部や関西学院大学、明治大学に現役合格を果たしたのです。

ビリギャルが逆転合格できた理由

なぜビリギャルこと小林さやかさんが逆転合格できたのか、そこにはいくつかの要因が考えられます。

穴場学部を受験したから

小林さんが現役合格を果たした慶應義塾大学総合政策学部は別名SFCと呼ばれ、キャンパスは東京都心ではなく、神奈川県の藤沢市にあります。慶應は慶應でも東京・三田キャンパスとは違うため、人気はさほど高くない、ゆえに穴場になりやすく、合格するチャンスが出てきたことが考えられます。

勉強時間が1日15時間

高校2年の夏まで全く勉強をしてこなかった小林さんですが、坪田塾で勉強に目覚め、最終的に家と塾で合わせて1日15時間の勉強をするようになりました。1日15時間は驚異的な時間であり、誰かにやらされてできる勉強時間ではありません。それを小林さんは自発的に15時間勉強をしたわけですから、それが逆転合格の要因だったと見るべきでしょう。

素直だったビリギャル

小林さんは、学校の先生や小林さんのお父さんとはソリが全く合わず、常に反抗的な態度をとっていたそうです。しかし、パートに出てまでお金を工面した小林さんの母親、そして坪田さんに対してはとても素直に対応しており、坪田さんから出される宿題、課題の数々を何も言わずに解いていきました。小林さんがかなり素直だったことが逆転合格のきっかけになったと考えられます。

プライドもあるのか、自分で考えようとしてしまい、先入観で新しいことを受け入れられない人が多い中で、小林さんは全くそれがなく、すべてを吸収できたことも要因だったようです。

ビリギャルの勉強法とは?

さて、ビリギャルはどんな勉強法で慶應現役合格を果たしたのか、マインドセットと勉強法の2つに分けでご紹介します。

マインドセット編

負けん気を利用する

学校では落ちこぼれで、父親からも見放されていたという小林さん。そんな小林さんにとってのパワーの源は、周囲を見返したい気持ち、いわゆる負けん気でした。慶應に行きたいと頑張る娘に当時の父親は「どぶに捨てるのと一緒だからお金は一銭も出さない。」と吐き捨てたそうです。今では仲がいいそうですが、なんとも壮絶な話です。今に見てろ!という気持ちで1日15時間の勉強をし続けることができたのです。

明るいビジョンを見せる

小林さんは坪田さんと初めて会ったその日に慶應義塾大学を第一志望にします。嵐の櫻井さんが慶應義塾大学出身であるとか、イケメンがたくさんいるなどが理由でしたが、ここに行けば何かいいことがあるかもしれないという気にさせて勉強に臨めたことが大きかったと言えます。のちにあまりにも高い慶應のハードルに小林さんが諦めかけた時、坪田さんに言われて慶應義塾大学に行った際、とてもキラキラした印象を受け、改めて慶應合格を強く考えたと小林さんは語っています。

成功体験を利用する

偏差値30からの逆転合格を果たした小林さんでしたが、中学受験で「お嬢様学校」に入っており、本当に偏差値30だったのか?と疑われるほどでした。入ってから5年ほど全く勉強をしていなかったため、偏差値30でも不思議ではありませんが、実は中学受験の際にも必死に勉強を行い、合格を果たしています。「やればできる!という経験をすでにしていた」ことも、1日15時間の勉強を可能にさせたと考えられます。成功体験の有無は困難なチャレンジに挑むのに影響を与えることが言えそうです。

すぐには結果が出ないと納得してから臨む

人間は結果が出ないと、この努力は無駄に終わるのではないかと思いがちですが、このような理由ですぐに結果は出ないと教えられると、たとえ結果が出なくても我慢できるようです。小林さんは高2の夏から勉強を始めましたが、スタートが小4のドリルだったため、坪田さんから、「高3の夏まで基礎固めをするから偏差値は上がらない」と言われていました。そして高3の夏、受験科目の英語と日本史で満点を取った小林さん。言っていたことは本当だったんだ!と知り、さらにやる気を高めていきます。

小さな「できる」が大きな「やる気」に

小4のドリルから始めた小林さん、小4でも結構難しいと感じる問題があった中でどんどん解いていきます。すると坪田さんは、そのことを褒めます。勉強が嫌いだった小林さんはこれで自信がつき、できるようになっていったことで手ごたえをつかみます。小林さんは、小さな「できる」を大きな「やる気」に変えていくことが大切だとインタビューで語っています。

勉強法編

漫画を活用する

日本史が苦手だったという小林さん。日本史は暗記科目と言われ、暗記するのが苦痛だったとか。坪田さんはこの時、「日本史は昼ドラだ!」と伝え、マンガで日本の歴史を振り返るようにアドバイスを送ります。それをすべて読んだとき、日本史の内容をすぐに理解できるようになったとか。漫画の活用はビリギャルにとって効果的でした。

キリが悪いところで休憩を入れる

休憩に入る際、キリのいいところで終わらせようとします。しかし、小林さんはあえてキリの悪いところで休憩を入れたそうです。あえてそうすることで、まだ途中であると認識し、休憩後すぐに復帰できるようにしたのだとか。キリが悪いのは気持ち悪いという心理を利用しています。

ノートのページを分ける

小林さんは、ノート1ページを3つに分けて授業に臨んでいました。1つは板書用、もう1つは質問の作成、最後に内容要約のエリアです。自分で質問を作り、復習をする際にその質問に答えられれば内容を理解したとみなし、できなければ定着していないと判断できるようにしていました。

うるさい場所で勉強する

小林さんは、どんな環境でも自分の世界に入れる集中力が必要だと考えました。そこでマクドナルドなど周囲が売るさ環境で勉強をすることを心がけます。結果的に集中力が強化され、雑音などを理由に気が散ってうまくいかなかったという言い訳ができないようになっています。

遡って基礎からやり直す

小林さんは小4のドリルから学習を始め、結果的に慶應現役合格をつかみ取りました。基礎からやり直すことはとても大事であり、基礎の基礎から穴埋めをすることで段々と高校の内容についていけるようにしたのです。必死に勉強をして1年後にようやく高校のテストで満点をとった小林さん。1年の時間があって猛勉強をすれば偏差値30からの大逆転は十分可能なのです。

取捨選択を徹底する

英語と現代文、日本史、小論文をメインに勉強した小林さん。必死に勉強をしたものの、それでも学校があり、授業中に寝ることがほとんど。そこで小林さんのお母さんは英語や現代文など受験に必要な科目以外の科目は大目に見てほしいと学校に伝えます。取捨選択を徹底しており、それが奇跡的な逆転合格につながっています。

英単語は1回大きく書く

英単語の暗記は、多くの人が悩まされる要素です。小林さんの場合は英単語を紙にでかく書いて、意味や用法を横に書き、目が届く場所に貼り付けるというもので克服しました。小林さんはトイレにその紙を貼っており、用を足す際に音読をしながらそれを見て暗記したそうです。暗記は何回も見て覚えるのが一般的とされていますが、毎日必ず用を足すわけですから、理にかなったやり方です。

1日の終わりに紙の辞書で調べる

英語や現代文を勉強していると、知らない単語が飛び込んできます。そこでついつい調べがちですが、坪田さんは寝る前に紙の辞書で調べることを求めます。紙の辞書で調べることで、その言葉の意味や類義語などをセットで覚えられるというのです。ネットで調べて意味を知ると結局覚えていないことがありますが、紙の辞書ならそれを防げます。

引っかかった場所にチェックを入れる

答え合わせをする際、間違った場所に〇や×をつけて正解を書いていきます。しかし、坪田さんはそのようなことをしません。問題のどこで躓いたのか、その部分にチェックを入れるというのです。こうすることで、解けなかった原因、場所がすぐにわかるため、また同じ問題を解く際にその部分を踏まえて復習が行えます。

戦略を立てた計画を立てる

「慶應ならどこでもよかった」と慶應SFCでの講演で語る小林さん。その小林さんを指導した坪田さんは、ちゃんとした戦略を立てていました。当時の文学部は辞書の持ち込みOK、歴史の点数が低く英語が高かったため、英語で一発を狙いに行けると考えたとのこと。結果的にSFCに合格しましたが、受験科目は英語と小論文。坪田さんの戦略が見事にハマり、逆転合格につながりました。戦略を立て、無駄がない計画を立てる、受験勉強ではとても大事です。

教科ごとの勉強法編

国語

小論文の項目で詳しいことは紹介しますが、坪田さんは小林さんに対して「文藝春秋オピニオン20XX年の論点100」などを読ませて、感想文を書かせてたり、月に1冊本を読む課題を与えていました。とにかく読むことに主眼を置いた勉強法を行っており、それとは別に語彙力をつける勉強法を行っています。

数学

数学の場合には、「問題集は答えを見ながら解く」という勉強法があります。単に答えを見て確認するのではなく、なぜその答えになったのか、プロセスを考えながら解くというものです。これは坪田塾の基本方針で、答えを単に教えるのではなく、なぜその答えに至るのか、ヒントを教えながら自分で考えてもらうというやり方です。これがもっとも当てはまるのが数学です。

英語

小林さんと坪田さんがやっているYouTubeチャンネル「ビリギャルチャンネル」において坪田さんは、「英語の勉強イコール単語の勉強」と断言しています。文法がわからなくても単語さえわかれば意味は通じると解説する坪田さん。入試で必要な言葉の数と現状習得している言葉の数をチェックし、出来ない部分を中心に覚えていくやり方で十分であると解説しています。

ビリギャルの英語勉強法とは?マインドセットとメソッドに分けて解説

日本史

戦略的に取捨選択を行う坪田さんは、慶應の経済学部において日本史は江戸時代以降しか出題しないことを明らかにするなど、それなりに絞った対策をとっています。そして、小林さんにマンガで日本史を学んでもらってから暗記をしてもらうなどの勉強法をとります。結果的に小林さんの日本史の偏差値は60に達しており、日本史が受験科目だった明治大学や関西学院大学も合格することができています。

小論文

小林さんが合格した慶應のSFCは小論文が入試科目になっていました。そこで坪田さんは、「文藝春秋オピニオン20XX年の論点100」などを読み、その要約を行っています。1つの事柄に異なるモノの見方が存在することを知り、自分自身の主張、想定される反論、その反論へのアンサーという小論文ならではの書き方を身に着けたそうです。

ビリギャルの9つのタイプ別勉強法とは?

坪田塾の坪田信貴さんは、人間を9タイプに分け、タイプ別の勉強法があると語ります。どんな9タイプなのか、タイプ別の勉強法をまとめました。

完璧主義者タイプ

妥協せずに努力を続け、感情のコントロールも得意な完璧主義者タイプ。理想がしっかりとしており、自分のやり方でやらないと気が済まないタイプでもあります。このため、意外と慎重派で、完璧を目指すがあまり、テストで時間切れになりやすいとのこと。計画にこだわりを持ちすぎることもあるため、何事も程々に済ませつつ、うまくいかないこともあることを理解しましょう。

献身家タイプ

献身家タイプは自分のためよりも相手のためを思うと勉強のモチベーションが上がるタイプです。誰かに尽くすように勉強をするため、両親からの期待に全力で応えようとします。反対に、見返りがないとイライラしやすい面もあります。親や教師、友人などからどんな期待をされているのか、これを意識するとモチベーションを保ちやすいです。

達成者タイプ

達成者タイプは、上昇志向が強いタイプであり、とにかく結果を出すという決意が強い人が多いです。目標のためならどんなことでもやるという徹底ぶりで、受験でも成功しやすい一方、中身よりもスピードを重視する傾向にあるため、ケアレスミスが頻発することも。スピードも大事だけど正確に解くことも大事であると認識しましょう。

芸術家タイプ

芸術家タイプは、オンリーワンを目指したいタイプであり、人と同じことはしたくない傾向にあります。みんなと同じ勉強法には手を出さず、ユニークな勉強法で結果を出したいと願います。自分なりに作り上げた勉強法を認めてくれる塾などに通って勉強を行っていくのが、このタイプの理想的なパターンです。

研究者タイプ

研究者タイプはこだわりが強く、一度興味を持つととことん追求したくなるタイプです。深く狭く勉強をしがちで、教科書の隅々まで勉強してしまうことも。しかし、よほど意地悪な先生でない限り、細かなところまでは出ません。極めることはいいことですが、完璧主義者タイプ同様、程々にとどめるのが一番です。

堅実家タイプ

堅実家タイプはコツコツと勉強を行えるタイプです。短期決戦に強いため、定期テスト対策で短期的な予定を立てるとそれをこなして高得点が狙いやすいです。しかし、長期的な予定には対応しにくく、長期的な視野を持ち合わせていません。模試など近々のテストで点数を出すことを心がけて、本番を目指していくのがいいでしょう。

楽天家タイプ

楽天家タイプは、計画度外視で気持ちで動きやすいタイプです。今日は数学をやりたいから数学をやる!という感じで動く一方、できなきゃすぐに飽きるタイプでもあります。常にプラスの感情で、楽しい気分で学び続けられる環境が大事であり、ゲーム感覚で学ぶなどのことがハマりやすい人が多いです。

統率者タイプ

統率者タイプは、いわゆるリーダータイプで何事も勝ち負けをはっきりさせたいタイプです。負けん気が強く、勝ちにこだわるタイプでもあります。目標を達成できなければ負けになるような仕組みを作って勉強をさせるとやる気が出やすいでしょう。

調停者タイプ

調停者タイプはマイペースであり、上昇志向があまり強くなく、目標をクリアすることにもそこまで執着がありません。うまく勉強をさせないと、いつまでも勉強をせずに終わるため、一番意識は低いタイプとも言えます。その代わり、やるべきことが本人の中で明確ならどんどん勉強をします。目標と手段を明確にさせることが大切です。

まとめ

ビリギャルという存在は知っていても、実際に何をしていたのかは知らなかったという人も、今回の記事で驚いた方も多いでしょう。素直でいることはもちろん、最初は負のパワーで乗り切ったというのも衝撃かもしれません。実際の小林さんは笑顔が美しい方であり、坪田さんも理路整然と考え、効率的かつ本質的に勉強のことを捉える人物です。参考になったことはすぐに実践し、ビリギャルのような逆転劇を自分で演じてみましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

選ばれる理由
定員制、逆転特化
FAST-UP逆転塾とは

K.T君

3865

偏差値27up

偏差値38から
青学3学部に逆転合格

高2の頃、焦りから独学で勉強を始めましたが、何をやってよいかさっぱりわかりませんでした。FAST-UP逆転塾では、1日単位の効率的なカリキュラムを作ってくれたので、迷うことなく合格まで進むことができました。僕の人生を変えてくれたFAST-UP逆転塾に感謝しかありません。

Y.M君

3664

偏差値28up

偏差値36から
明治大学に逆転合格

受験勉強を開始し右も左もわからない状態の時にFAST-UPに出会いました。FAST-UPでは、毎日自分に最適なTodoが提示されたため、一切迷うことなく合格まで突き進めたと思います。自分の勉強法に不安がある人や、やるべきことがいまいちわからない人にはとてもおすすめの塾だと思います。

H.I君

5167

偏差値28up

志望校を上げて
早稲田に逆転合格

高3の春に、MARCH志望でFAST-UPに入塾したのですが、入塾から2ヵ月ほどで予想以上に偏差値が上がったため、第一志望を早稲田に変更しました。そこからの学習で驚いたのは、個別講義にて早稲田特化の授業をしてくださったことです。これにより、常に早稲田の傾向やレベルを意識しながら学習に取り組むことができました。FAST-UPのメソッドで学習すれば、志望校を上げることも可能だと思います。

まずは無料相談