指定校推薦などで大事になってくるのが各教科ごとの評価。この評価を左右するのが定期テストです。中でも国語は確実に点数を確保して評価を上げておきたいところです。
今回は国語の定期テストの勉強法や定期テストがどのように作られるのか、定期テストで満点をとるためにどうすればいいかなどをまとめました。
高校生の国語定期テスト前の勉強法を分野ごとに解説
定期テスト前にどのような勉強をすればいいのか、現代文、古文、漢文ごとに解説します。
現代文
漢字や文法の内容は必ず頭に入れる
教科書から出題されることが約束されている場合、そこに登場する漢字や文法は必ずチェックをしておきましょう。先生が事細かに説明をしてくれているので、それを全部復習していけば大丈夫です。漢字や文法を取りこぼすと現代文ではそれなりのロスになるので、確実にとれる問題はとる、この気持ちを持ちましょう。
小テストで出てきた内容を復習する
国語では小テストが毎回出てくることがあります。この小テストはワークや教科書から出てくることがほとんどなので、もし正解率が悪かったり満点がいなかったりした場合には、その部分から出題されることも十分に考えられます。小テストで出てきた内容は必ず復習を行い、できるようにしておきましょう。
参考書などで様々な出題形式に慣れる
定期テストでは、教科書の範囲から出題されることは明らかですが、大事なことはどのような出題形式でも対応できるようにすることです。また現代文の答えの導き方は定期テストでも入試でも変わらないため、参考書を活用して様々な出題形式に慣れることで、解答の精度を高めることができます。定期テスト期間中にやるのは大変ですが、その前にやるようにしましょう。
古文
文法の勉強を徹底する
定期テストで出やすいのが文法の問題です。入試と違い、テスト範囲で登場した文法の範囲が出されるので、対策を立てることは十分に可能です。特に助動詞が登場した時は、かなり細かいところまで勉強をする必要があります。入試でも出てくる分野なので、先生としてもこの部分を強化させたいという思いもあるからです。文法の勉強を徹底するだけで、古文の点数はそれなりに安定します。
単語は意味までしっかりと覚える
現代文では、言葉の説明をテスト中に求めることはなく、漢字の読み書きなどが出るぐらいです。しかし、古文の場合は単語の意味、言葉の説明を求められることがあります。単語の意味まで知ることで、古文の文章をしっかりと読み解くことができるようになるので、単語と文法を網羅し、教科書を読み込むことで点数を確保することは十分可能です。
文章の内容を正確に理解する
古文に関しては単語と文法さえできてしまえば、基本的に低い点数になることは考えにくく、特に教科書で取り上げた文章が出題される可能性が非常に高いので、そこの内容をつかんでおけば高得点は狙えます。あとは文章中に登場する文法や分からない単語の意味を知り、内容を正しく理解することができるかどうか、ここに注目しましょう。
漢文
句形は必ず覚える
漢文の基礎として句形の存在が出てきます。句形をしっかりと覚えることで和訳までこなせるようになります。句形自体は数はそこまで多くなく、教科書でやった問題が出てくるわけですから、授業中に取り上げた句形さえ覚えておけば点数に結びつきます。見分け方なども授業中に触れているので、聴き漏らさないようにノートに書いて復習をしやすくしておきましょう。
現代語訳をしてわからないところを調べる
古文と漢文は似たようなものであり、古文の知識があれば漢文を読むことも十分に可能です。漢文の場合はまず現代語訳をしてみて、意味が通じるかどうかを見ます。もし食い違いがあれば、何かしらわからないところがあることを意味するため、その部分を復習して精度を高めましょう。
白文の状態から返り点やレ点をつけて読めるようにする
学校によって漢文の出題形式は様々ですが、中には白文の状態で出題するケースがあります。返り点やレ点がついていない白文で問題を解くのは大変で、これを初見で解くのは至難の業でしょう。逆にテスト前に勉強し、白文の状態で返り点やレ点がつけられ、内容も把握できていれば高得点を狙うことは十分に可能です。漢文の勉強は完璧!という人は白文の状態で解けるかどうかやってみましょう。
高校の国語の定期テストの作られ方を知ろう
定期テストがどのように作られていくのか、作られ方を知って傾向をつかんでいきましょう。
教科書で登場した問題から作っていく
国語全般に言える話ですが、教科書で出てきた問題の中から出てくることがほとんどで、オリジナル問題が出てくる可能性はかなり少ないです。これはもしオリジナル問題を作った場合、答えや解説をこしらえるのは先生です。答えや解説を作り出すのは大変で、採点もかなり難しくなります。そのため、教科書やワークで出てきた問題が中心となり、答えがちゃんと用意されているものがメインに。オリジナル問題を出すと先生が言わない限りは教科書の内容に専念しましょう。
漢字や文法に多くの点を確保する
学校の定期テストは、いかにマジメに勉学に取り組んできたかを示すためにあるので、コツコツと頑張ってきた生徒が報いるやり方をとろうとします。大学入試ではありえない、漢字や文法に多くの点を確保するのもその1つです。漢字や文法を正確な状態にしておけば、それなりの点数は確保できます。裏を返せば、その部分を疎かにすると定期テストで高得点は狙えません。授業内で扱った漢字と文法は必ず予習復習を行い、分からない状態で放置しないようにしましょう。
答えは必ず授業で説明されている
マジメに取り組んできたかを示すために定期テストがあるので、授業内で登場した問題から出題されるのが普通です。つまり、定期テストの答えは必ず授業内で説明されており、ノートなどをしっかりととっていれば答えられる可能性が高まります。板書についつい集中しますが、板書よりも先生の説明に点数を稼ぐヒントが出てくることも多く、先生の説明に耳を傾けるのが大切です。
高校生の国語の定期テスト勉強はいつから始めればよい?
定期テストを始める時期ですが、テスト期間中から始めて。間に合えばそれでいいでしょう。しかし、高校生の場合、多くの科目に取り組まざるを得ません。テスト期間中では間に合わない可能性もあります。そのため、1カ月前から準備を始め、小テストの復習から単語の確認、文法の見極めをしていくことをおすすめします。これらの勉強自体は決して時間がかかるものではありません。他の科目でも同じように取り組んでいき、テスト期間中に余裕ができるような状況が精神衛生上、いいでしょう。
高校生が国語の定期テストで満点を取るには?
もし国語の定期テストで満点を狙う場合にはどんなことに気を付ければいいのか、解説します。
教科書を読み込んで内容を完璧に把握する
基本的に教科書の内容から出題されるため、一番確実なのは教科書の内容をつかむことです。これを何度も音読することで、内容把握だけでなく読み書きができない漢字をあぶり出し、その勉強にもなります。そして、どのような内容なのか、要約までしてノートに書かれている、先生からの説明と照らし合わせるなどすれば、教科書の内容はほぼ完璧に把握することができ、満点を狙いやすくなります。
漢字や文法で取りこぼさない
満点を阻む要素として考えられるのは、漢字や文法の問題です。漢字のうっかりミスから文法の例外的な問題など、少し復習をすれば問題のないところで手を抜いたり油断したりして痛い目を見てしまいます。優先すべきは教科書を読み込んで内容を把握することですが、それを済ませてからでも漢字や文法の対策はできます。そこまでしっかりとこなしましょう。
勉強時間を増やす
国語で確実に点数を取る場合には、勉強時間を増やすのが一番です。やればやるほど穴を埋めることができ、出題傾向も明白なので、勉強時間をかけるだけプラスになります。たくさんの教科があり、国語だけに時間を割くことはもちろん難しいですが、工夫して勉強時間が捻出できるようだと国語での成績もよくなりますし、他の科目でも同じように時間を確保できるようになります。効率さも大事ですが、時に地道な努力も必要になる、それが定期テストです。
高校生が国語力を底上げするためにやるべきこととは?
参考書を活用する
定期テスト以外で国語の勉強をしている人は意外と少なく、数学や英語と違って、参考書を使って勉強するケースはあまり見られません。しかし、国語の参考書には国語の捉え方や解き方など色々なエッセンスが盛り込まれています。これをしっかりと勉強し、問題の解き方を知ることで、あとやるべきことは教科書の内容と単語や文法の把握のみ。国語力を底上げするために参考書は欠かせません。
学校以外にも漢字の勉強をする
語彙力をつけることで文章の読解能力アップにつながります。その語彙力は普段の生活からでも身につけることは可能です。例えば、漢検の勉強がその1つです。漢検の勉強では漢字の読み書きだけでなく、部首や同音異義語などの問題に触れることができます。漢検2級のように高校卒業レベルの漢字を網羅していけば、定期テスト前に漢字を振り返る時、そこまで時間をかけずに済むでしょう。漢検は勉強して損はなく、級がもらえれば大学入試にも有利に働くのでおすすめです。
文章の要約をやってみる
国語力のアップは、記述問題でも正解できるようになる状態とイコールで捉えるべきでしょう。いかに記述問題で正解できるようになるかがポイントです。そこでおすすめなのが文章の要約です。限られた文字数で要所をつかんで表現していくことはとても重要であり、なかなかできるものではありません。自分なりにやってみて、先生に見せるなどして要約する力をつけていくと、限られた文字数で答える問題でも難なく解けるようになります。
まとめ
暗記問題は漢字と文法に絞られ、しかも文法は臨機応変に対応しないといけない問題も出てくるため、省エネで高得点を狙うのは大変です。一方で国語力を高め、教科書の内容をしっかりと把握しておけば一定の点数、高得点は普通に狙えます。定期テストの直前にやるのではなく、その少し前から対策を立てていく、それとは別に参考書を使って国語力を高めていければ、苦手意識は消えるでしょう。
古文と漢文は覚えるべきことを覚え、そして、現代語訳を行っていく、わからないことを1つずつ解決していく作業を繰り返していくと高い点数が狙えます。