国語の実力テストの勉強法を中学・高校に分けて徹底解説

内申点には関係ないものの、進学を考える際の指標として非常に重要な意味を持つ実力テスト。定期テストとは違うため、定期テストで高得点をとれる人が実力テストでは苦戦を強いられるケースは珍しくありません。

今回は中学生、高校生それぞれの実力テストにおける勉強法、高得点を狙うためのノート術、コツなどをまとめました。

国語の実力テストの勉強法を中学・高校で解説

中学や高校で行われる実力テスト、その勉強をそれぞれご紹介します。

高校受験を控えた中学生の実力テスト勉強法

授業でやったことは必ず復習する

定期テストでやる内容とは違うものの、実力テストで行うことは基本的にこれまで授業で取り上げてきたものばかりです。つまり、授業中に学んだことをしっかりと復習していけば、実力テストで結果を出すことは可能です。中3で行われる実力テストは5回ほど行われます。それまでに1年生や2年生で習った内容の復習をしていきましょう。国語であれば、漢字の見直し、文法の確認などをやっておくのがおすすめです。

前回の実力テストを何度も解く

5回行われる実力テストは、1回目が4月の最初に、2回目が6月の初めと定期テストの前に組み込まれることが多いです。この間にやれることは、1回目の実力テストを何回も解き直すことです。2回目の実力テストでも同じような問題が出てくる一方、3年生の内容に関しては定期テスト対策でカバーできる部分なので、1度出た問題を二度と間違えないようにすることが一番の対策になるでしょう。特に、なぜこの答えになったのか、思考力に関係する部分や読み方の確認だけでもしておくと次につながりやすくなります。

あらかじめ苦手分野を克服しておく

実力テストは高校入試の予行演習であり、何回も行っていくことで高校入試への備えを万全にすることができます。大事なことはこの段階で苦手分野の克服を目指すことです。数学であれば図形問題、証明問題、など実力テストではっきりと苦手分野が分かったり、その前から知ったりしていれば本番に向けて潰しにいくことは可能です。国語であれば古文などがそれに該当します。実力テストで大失敗をしても、内申点には響きません。「失敗は成功の母」という言葉もあるように、失敗を糧に得点力を高めましょう。

大学受験を控えた高校生の実力テスト勉強法

高校2年生までの内容を振り返る

大学入試を想定した実力テストは、その範囲が広く、最初は多くの学生が苦戦します。高校1年と2年の範囲が出てくるため、復習をうまくやっていないとこの部分で多くの点数を落とすことも。そのため、実力テストを受ける際には高校2年生までの内容を改めて振り返ることをおすすめします。大学受験でも必要になる分野なので、早めにやっておいて損はありません。

前回の実力テストを何度も解いて満点の状態にする

実力テストは現状の実力を把握するためにありますが、解いたらそれでおしまいではいけません。同じような問題が本番でも出る可能性が高いので、前回の実力テストを何度も解いてみることが大切です。そして、満点の状態にしておくことで、実力テストの内容を理解することができます。

定期テストの振り返りを行う

実力テストで結果を出すには、日々の勉強の積み重ねを怠っていなかったかが問われます。そのように考えると、年に5回行われる定期テストは、日々の勉強の積み重ねをチェックする貴重な機会となります。定期テストを解きっぱなしにすることはあまりにももったいないこと。この機会に定期テストの振り返りをすると、現状何ができて何ができないかがよくわかります。

実力テストで高得点を取るためのノート術

実力テストで高得点を出すためにどのようにノートを活用し、取り組めばいいのか、解説します。

苦手な部分をまとめる

実力テストで結果を出すには苦手分野でも一定の点数を確保することが求められます。そのために、どの部分が自分にとって苦手そうかをチェックすることが大切です。ノートにまとめる際に、苦手な部分だけをピックアップして、実力テストの数日前にこの部分だけを復習していくと、対策している分、結果は伴いやすいはずです。

板書をする際に黒板は見ない

黒板に書かれているものをノートに書く際、その行為は写経と同じで、単に書き写していることがほとんどです。写経に取り組んでいる人が1回書き写したらすぐに覚えられるかといえば、そうとは言えません。まずは黒板を見て内容を把握し、その後板書をする際に黒板を見ないでノートをとっていくと、インプットしたものをアウトプットする形になるため、覚えやすくなります。もし違っていれば、その部分は認識できていない部分なので、その部分が復習すべき部分になります。

ノートにメモ欄を作る

ノートは単に黒板に書かれたものを写すだけのものではありません。先生の中には大切な話を板書せずに口頭で話すことがあります。特に熱っぽく語っている場合はとても重要なことと考えるべきでしょう。メモ欄を作り、先生の発言で大事だと思った部分をどんどん書いていき、それを実力テスト前に振り返り、どんな部分に気をつけて勉強をしていけばいいのかがわかります。何度も実力テストをやっていくとその必要性を実感するはずです。

国語の実力テストで高得点を狙うためのコツ

国語の実力テストで高得点を狙うために必要なコツとはなにか、まとめました。

苦手分野を潰す

実力テストは難しい、そのようなイメージを持つ人はいますが、問われている内容は基礎的な内容とその基礎をベースにした発展問題なので、基礎的な内容さえわかれば演習問題をこなしていけば発展問題も理解できるようになります。国語だと漢文や古文が苦手な人が多いかもしれません。それに関しては単語や文法、句法を覚えれば、あとは問題をこなすのみ。苦手分野が既に判明している以上、それを潰す努力をすれば自然と高得点を狙えます。

傍線部の前後を中心に読み進める

国語は定期テストと実力テストのギャップが大きい科目です。それは定期テストであれば授業中に取り上げたものがそのまま出てきやすいため、いくらでも勉強のしようがあるからで、実力テストはほぼ全員が初見の文章です。そのため、いかに素早く文章を読んで答えを導くかがポイントになります。最初から読んでいると時間切れになるので、問題となった傍線部の部分、それを前後するエリアを中心に読み進め、問題を解いていきましょう。

漢字の勉強は常にしておく

漢字の問題は満点が必須であると考えるべきです。難問が出てくるわけではなく、今までに習ったものが必ず出てきます。高い偏差値の高校や大学を狙う人は、漢字の問題で落とさないように常に漢字の勉強をしています。また受験対策で漢検に取り組む人も多いです。漢字の勉強は語彙力強化、読解力アップにもつながるので、すぐには結果は出ないかもしれませんが、安定した点数に貢献します。

参考書で解き方を学ぶ

学校ではどのように現代文を読み解くか、その方法を端的に教えることはなく、時間をかけて教科書の内容を振り返ることをするぐらいです。短時間にどのように答案を完成させればいいのか、その方法を理解する人は限られています。実力テストではその能力が問われていると考えた方がよく、参考書を使って解き方を学んでいくだけでも成果は出しやすいはずです。

作者、登場人物の心情の変化をチェックする

現代文では、作者が考えたこと、思ったこと、感じたことが何かしらの答えにつながることがあります。一方、小説では登場人物がどのような心境なのかが描写され、それが答えになることも多々見受けられます。文章を読む際にこうした変化を見つけたら分かりやすくチェックをして、読み返しやすくするのがおすすめです。

国語の実力テスト当日にできることはある?

実力テスト当日にどのようなことができるのか、チェックします。

文法の確認を行う

古文や漢文に関しては改めて文法の確認をするのがおすすめです。特に見分けが難しい部分は、テストでもよく出てきます。ここを少しでもチェックしておくと、改めてテスト問題として出てきた時に対応が可能です。直前にチェックできるのはわずか。その中で少しでも悪あがきをするのであれば、文法のチェックをギリギリまでするのがいいでしょう。

前日はしっかりと寝て早めに起きる

前日に色々と勉強をしがちですが、睡眠不足でテストに臨んでもいいことはありません。睡眠不足で臨めば思考力や記憶力が低下し、認知能力に影響を与えます。その状態で実力テストに臨んでもうまくいくはずはないです。そのため、前日はしっかりと寝て、フレッシュな状態で臨むのがいいでしょう。そして早めに起きて、勉強を少しでもしておくと、頭がスッキリした状態で臨めます。

一問一答問題集を活用する

当日、通学中、休み時間中、お昼休憩中などのスキマ時間で一問一答形式の問題集を活用してみましょう。できない問題があればいい復習になりますし、しっかりとできれば自信になります。一問一答形式の問題集や単語帳などをチェックし、様々な確認を行っていきましょう。

まとめ

実力テストは本番形式のテストなので、いくらでも失敗することができます。これを踏まえて進路相談はやりますが、別のテストで結果が出ている場合など、実力テストで失敗してそれを踏まえた提案を先生からされてもそれに合わせる必要はありません。むしろ致命的なミスを早い段階で経験できることは間違いなくプラスであり、本番でうまくいくために必要なことです。悔いのないよう、今の実力を全力でぶつけていくことが求められます。

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