【世界史の教科書を用いた勉強法】効率的な暗記方法も紹介

センター試験からリニューアルされた大学入試共通テスト。しかし、試験範囲は教科書全般というスタイルは以前と変わっていません。教科書の内容をできるだけ暗記すれば、共通テストで高得点を獲得することは十分にできるというわけです。

今回は世界史の教科書を用いた効率的な勉強法や丸暗記の効果、教科書と併用すると効果のある参考書などをまとめました。

世界史の教科書を用いた効率的な勉強法

世界史の教科書を活用した効率的な勉強法があるので、ご紹介します。

教科書を読んで流れを把握する

歴史に関しては大まかな流れをつかんでからキーワードを覚えていくことで、ただただキーワードを暗記するよりも理解度が高まります。暗記をする前に教科書を読んで大まかな流れをつかみましょう。そこからキーワードの暗記を行い、再び教科書を読んでみると、よりはっきりと流れを理解できます。歴史のイメージがつかめると、新たな知識も理解しながら吸収できるようになるので、勉強した分、知識が蓄えられる状態になります。

教科書に重要な情報を書き込んでいく

教科書ではなくノートにびっしりと大事なことをまとめていくやり方がありますが、ここでおすすめなのは教科書に書き込んでいくやり方です。単に太字部分をマーカーでチェックするのではなく、教科書に出てきた人物、キーワードに線を引いて、その詳細を書いたり、参考書を解いてよく間違える部分にチェックを入れたりしていきます。何を勉強すればいいかが、書き込みで理解できるため、あとはそれを読み込んでいけば内容理解につながります。

書き込み式ノートを活用する

高校で学ぶ世界史や日本史の教科書のシェアでトップを誇る山川出版社では、教科書で登場するキーワードなどが空欄になっていて、そこに書き込んでいくノートが売られています。教科書を読み込んでも、実際にこのノートで書き込もうとすると結構空欄がそのままになりがちです。その部分は理解していないことを意味するため、1回目は教科書を見ながら空欄を埋めて、チェックを行います。何回も行う中ですぐに書き込めるようになれば、その部分の内容を理解したことになります。

一問一答問題集と併用する

山川出版社では一問一答形式の問題集を出しており、教科書に出てきた内容で構成されているので教科書に書かれていることを把握できているかがすぐにわかります。また重要度が3段階で示されているので、何を重点的に覚えるべきかが理解できます。定期テスト対策にも使えるので、早めに入手して損はありません。

別の出版社の教科書をもう1冊用意する

世界史の教科書は山川出版社のほかにも東京書籍の教科書もあります。シェア的には断然山川出版社ですが、東京書籍の教科書の内容も試験に出てきます。注目したいのは同じ出来事でも、教科書によっては別の書き方、表現がなされている場合があります。これを比較すると、色々な切り口で問題を出すことができることがわかるので、その部分を勉強すると立体的な知識を身につけることができます。

世界史の教科書の丸暗記は効果ある?

世界史の教科書を丸暗記することで受験にとってプラスになるのかどうか、解説します。

世界史の教科書は丸暗記でもかなり効果がある

冒頭でご紹介した通り、共通テストの出題範囲は世界史の教科書から出てくることになっており、学校の授業で習っていないことが出てくるケースはかなり少ないです。つまり、教科書を丸暗記してしまえば、共通テストで高得点を獲得できる可能性は高まります。また私立大学の入試問題も基本的に高校で学んだ内容が出てきます。そのため、世界史の教科書を丸暗記しておくのが一番確実ですが、あとはいかに効率的に覚えられるかにかかっています。

効率的に丸暗記する方法

時代や地域別で分けて覚える

教科書は数百ページあるため、これを一気に丸暗記するのはあまりにも非効率的です。そこで時代や地域別など、カテゴリー別で分けて、だいたい数十ページごとにしてから丸暗記を行います。やるべきことは「とにかく教科書を音読することです。数十ページを何度も音読し、10周分繰り返せば一定の知識を暗記できます。10周で大多数を覚えられる人もいれば、10周だと半分ぐらいしか覚えられない人も。人によって15周、20周と増やしていきましょう。

寝る前に音読を行う

人間は寝る前に覚えると、睡眠中に記憶の定着に関する活動を活発にさせるため、記憶が定着しやすくなります。寝る前に音読を行い、何回も読み込んでいけば、起きた時には音読した部分が定着していきます。最初のうちはページ数を少なくし、毎日行っていくとそれが習慣になります。最初は大変そうでも手ごたえをつかんでいくと、寝る前のルーティンワークとして教科書の音読が行えるようになり、丸暗記が行えるようになります。

マンガを活用する

教科書の丸暗記を行っていく際に障壁となるのがキーワードの存在です。イメージしにくいキーワードにより、何度読んでも頭の中に入らないこともあります。逆に、イメージさえできれば頭の中に入りやすくなります。マンガを活用することで、イメージとキーワードが密接になりやすく、大まかな流れをざっくりとつかめます。マンガで完璧に学ぶ必要はなく、多少粗めに道筋をつける程度でよく、正しく細かく道を整備するのは教科書の音読、丸暗記でいいのです。道なき道を進むのは一苦労ですが、多少なりとも道があれば歩を進めるのは楽になります。マンガは道なき道に簡易的に道を作るだけ。それでもとても大事な作業であり、いい息抜きになるはずです。

世界史の教科書を暗記する際のスケジュールの目安

教科書を丸暗記する場合、いつから始めていつまでに完了させればいいかですが、教科書の内容をすべて覚えるためにはだいたい数か月はかかると言われています。数十ページずつに分けて1つのカテゴリーとして覚える場合、仮に15周とし、平日は寝る前の1時間、土日は3時間ずつで暗記に費やすとすると1つのカテゴリーを完璧に暗記するまでに3週間はかかるとされます。3週をメドにしてから次のカテゴリーに入りますが、この時、既に暗記を終えている部分に関してもケアをする意味合いで軽く何周か黙読します。

これを繰り返していくと数か月で全体が覚えられ、あとは全体的に黙読でケアをし、アウトプットを重ねていくことで丸暗記の状態が維持できます。

世界史の勉強は教科書だけで大丈夫なのか

徹底的に教科書の丸暗記をしてしまえばそれでいいのか、そんな疑問を持つ人もいるでしょう。その疑問は「当たらずとも遠からず」です。確かに教科書の丸暗記を行うことで大まかな点数は確保できるでしょう。大まかな点数でいい人は教科書の丸暗記をすればそれでいいと思うはずです。しかし、8割以上の正答率を確保したい場合、丸暗記をする中でどうしても抜け落ちる部分があります。それを補うのが参考書です。アウトプットを行えるだけでなく、別の切り口からの解説があることで知識がより立体的になります。ですので、できれば参考書と併用した方がより高得点を狙いやすくなるでしょう。

世界史の教科書との併用におすすめの参考書

これならわかる!ナビゲーター世界史B

「これならわかる!ナビゲーター世界史B」は教科書の内容をわかりやすく解説した参考書です。世界史の教科書を出版する山川出版社から出ており、教科書とは違って分かりやすさに力を入れた内容も特徴的です。

詳説世界史研究

「詳説世界史研究」は、世界史の教科書の内容をより詳しく、掘り下げて紹介している参考書です。国公立大学の2次試験対策、記述試験対策などより詳しく理解した場合や教科書の注釈だけではわからない場合などにおすすめです。

世界史Bのグラフと資料の読み方が1冊でしっかりわかる本

「世界史Bのグラフと資料の読み方が1冊でしっかりわかる本」は共通テストで登場するグラフ問題や資料問題の解き方がわかる参考書です。教科書だけではつかみきれないグラフ問題や資料問題を理解できるほか、ここで登場したグラフが実際に共通テストで出るなど、非常に参考になる内容となっています。

教科書を赤シートで隠す方法は効果あるの?

文房具屋さんに行くと、赤ペンと赤シートがあり、赤ペンで教科書の太字部分を塗ってその上に赤シートをかぶせることで暗記が行えるという商品が昔から存在します。確かに便利な面もありますが、丸暗記よりも効果はあるかとなると微妙です。教科書の丸暗記は、教科書の太字部分も注釈部分もすべて覚えますが、赤ペンと赤シートを使ったやり方は太字部分と自分が重要だと思った部分の暗記です。自分は重要だと思っていても重要ではなかったケースもあればその逆もあります。しかも、キーワードだけを覚え、歴史の流れで覚えていないこともあるでしょう。赤シートで隠す方法が万全かと問われると万全とは言い難いです。

世界史の教科書のマーカー色分けのやり方

赤シートで隠すやり方は万全ではない一方、色ペンを活用した勉強法も存在します。ここで用いる色ペンは5色で、人、モノ、出来事、思想や制度、場所の5つを5色で分けます。何をどの色にするかはその人の自由です。教科書を読み込む際に人物名が出てきたら青ペンで引く、出来事が出てきたら緑ペンで引くということをやっていくと、見た目にイメージしやすく、歴史の流れがつかみやすくなります。ノートをまとめる際にも活用できるので、赤ペンや赤シートを活用するよりもこちらの方がよりわかりやすく、見栄えもよくなります。

まとめ

教科書の丸暗記は無謀に見えるかもしれません。しかし、毎日、習慣的に音読を重ね、スキマ時間を見つけて黙読を重ねていくと自然と教科書の内容が頭に入ります。そして、参考書を活用してアウトプットを行っていけば、テストで点数がとれる知識に変貌を遂げます。教科書を丸暗記してもアウトプットをしないと忘れてしまいます。大事なのは覚えてからのケア。それを怠らないようにしていきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

選ばれる理由
定員制、逆転特化
FAST-UP逆転塾とは

K.T君

3865

偏差値27up

偏差値38から
青学3学部に逆転合格

高2の頃、焦りから独学で勉強を始めましたが、何をやってよいかさっぱりわかりませんでした。FAST-UP逆転塾では、1日単位の効率的なカリキュラムを作ってくれたので、迷うことなく合格まで進むことができました。僕の人生を変えてくれたFAST-UP逆転塾に感謝しかありません。

Y.M君

3664

偏差値28up

偏差値36から
明治大学に逆転合格

受験勉強を開始し右も左もわからない状態の時にFAST-UPに出会いました。FAST-UPでは、毎日自分に最適なTodoが提示されたため、一切迷うことなく合格まで突き進めたと思います。自分の勉強法に不安がある人や、やるべきことがいまいちわからない人にはとてもおすすめの塾だと思います。

H.I君

5167

偏差値28up

志望校を上げて
早稲田に逆転合格

高3の春に、MARCH志望でFAST-UPに入塾したのですが、入塾から2ヵ月ほどで予想以上に偏差値が上がったため、第一志望を早稲田に変更しました。そこからの学習で驚いたのは、個別講義にて早稲田特化の授業をしてくださったことです。これにより、常に早稲田の傾向やレベルを意識しながら学習に取り組むことができました。FAST-UPのメソッドで学習すれば、志望校を上げることも可能だと思います。

まずは無料相談