暗記科目である生物ですが、機械的な暗記をするよりも内容をしっかりと理解して覚えた方が知識が定着しやすいと言われています。大事なことは普段からしっかりとノートをとること。それ次第ではより効率的に覚えられるようになるはずです。
今回は生物におけるノートの取り方やまとめ方、ノートを作る上で気を付けるべきことなどをまとめました。
【生物の勉強法】ノートを作るうえで気を付けるべきこととは?
生物のノートを作る際に気を付けるべきことはあるのか、3つほどご紹介します。
1から10までまとめようとすること
生物のノートを作る際に、1から10まですべてまとめようとする人がいます。確かに基礎から学びたい場合に、1からまとめることは悪いとは言えません。ところが、どうしても非効率的になりがちです。まとめを作る際、教科書を見ながらまとめることになるため、改めて教科書を写すような形になります。生物のノートをまとめる際にわざわざ最初からまとめる必要はどこにもありません。素早くインプットするためにノートは存在するので、教科書の劣化版みたいなまとめノートは必要ないのです。
すべて手書きで書こうとする
まとめノートを作る際に、図、イラストを積極的に使うこと自体はとても素晴らしいことです。ところが、1つ1つのイラストを手書きで書いていくことは、あまりおすすめできません。生物の場合、細胞など細かな描写が多く、描くのに時間がかかることがあります。結局、わかりやすく覚えられればそれでいいわけですから、コピーを活用するなどして、手書きのイラストは少なくし、どうしても覚えたいものだけにとどめましょう。
すべて書き写すことはしない
黒板に書かれたものをすべて書き留めようとする人がいますが、これだと単なる書き写しであり、それが自分のためになるかどうかは微妙です。自分にとって分かりやすい内容にして勉強の理解を深めるためにノートはあります。自分さえ理解できればそれでいいわけです。そのため、学んでいく上で気になったもの、すぐには理解できなかったものをまとめ、先生の発言や自らの疑問を書き留め、それを質問してその答えを書いて、見返した時に何を学んだかがわかるようにするのが、いいノートです。すべてを書き写すようではそこまでの領域には届きません。
生物のノートの取り方・まとめ方のコツ
生物のノートの取り方、まとめ方にどんなコツがあるのかをまとめました。
複雑なところは図に書いて理解しながらまとめる
生物は暗記科目ではあるものの、少々複雑な形で覚えなければいけないケースがあります。そんな時は図にしながら理解を深めていくことでインプットが行えます。そして、後から振り返った時、この図を見ながら再びインプットを行っていくこともできるので、少なくとも2回インプットのチャンスが生まれます。あとは定期的に図をチェックし、勉強していく中で情報を加えていくだけで立派なノートになります。
問題演習で間違った部分をノートにまとめる
インプットした情報が正しくアウトプットできれば、テストで好成績が狙えます。そのため、アウトプットが正しくできるかどうかにスポットを当て、問題演習で間違った部分はアウトプットができていなかったということで、その部分をノートにまとめておくと、後で見返した際に、どこに注意を払うべきかがわかります。何度も間違えていく中で、この部分が重要だと否が応でも理解できます。
自分の言葉でまとめる
教科書や参考書に書かれていることをただただノートにまとめるのは、写経のようなものです。写経自体は立派ですが、写経をたくさんやってすべて覚えられている人は少なく、それができたとしても相当な数をこなさないといけません。ノートにまとめる回数は少なく、当然覚えられないでしょう。大切なのは自分の頭で理解し、自分の言葉でまとめられるかどうか。「要するにこういうことでしょ!」と理解して書ければいいのです。すると、写経のような形でまとめるより、数段効果があります。間違った解釈をしていればその都度修正すればいいだけです。
生物の間違ったノートの取り方とは?
ノートをとる際、どんなことに注意をしないといけないのか、間違ったノートの取り方をご紹介します。
黒板の通りに書き写す
授業を受けると、先生が黒板に書き始めるとその通りに生徒たちも書いていきます。場合によっては先生と同じチョークの色で書いていく人もいます。それ自体は先生が強調したい部分を記録できるのでいいのですが、先ほど紹介したような写経的な形になり、ただ書き留めただけになる可能性があります。自分の理解を深めるためのノートが、授業に参加したアリバイ作りのためのノートになっている人は注意が必要です。
きれいさにこだわる
大量の色ペンを抱え、ペンケースがパンパンな学生がいます。このような学生は見栄え重視でノートを取り、美しさすら感じさせるノートを作り上げます。ところが、そんなノートが試験勉強に役立つかというと、そうとは言い切れません。書き上げることに満足してしまうケースがあるからです。ノートは定期テストのたびに、そして、試験勉強の際に何度も見返して時にアップデートを重ねて「自分だけの参考書」を作り上げます。きれいさにこだわる必要はありません。
びっしり書き込んでしまう
最近は「もったいない」、「エコ」など資源を大切にする活動が当たり前になり、自然と刷り込まれています。そのため、ノートは無駄なく使おうと詰め詰めに書き込んで、ノートがびっしりな状態になることがあります。これだとアップデートが行えず、頭に入れておくべき情報をより詰め込むことができなくなるでしょう。できるだけ余白を残し、何かあった際に書き込めるようにするのがおすすめです。
生物のまとめノートを活用した勉強法
まとめノートを勉強にどのように活かせばいいのか、解説します。
弱点となる部分をまとめて重点的に学習する
何度も間違える部分は、自分にとっての弱点です。弱点をカバーするにはとにかくインプットを徹底し、何度もアウトプットをするほかありません。まとめノートでは何度も間違える部分をまとめ、それを何度も見返すのがいいでしょう。1から10までまとめるのはよくありませんが、ピンポイントであればまとめノートはかなり効力を発揮します。
白紙にまとめノートの内容を何も見ないで書き出してみる
暗記科目である生物ですが、本当に覚えているかを確認することも大切です。より確実なのはまとめノートの内容が理解できていること。それを確かめるには、白紙に何も見ないでまとめノートの内容を書き込んでみることです。何を覚えていて何を覚えていないかが一発でわかります。例えば遺伝についてまとめた場合には、それについて書き出してみましょう。遺伝で押さえておくべきポイントをどれだけ押さえているか、はっきりします。
まとめノートの音読でも効果あり!
歴史科目の勉強法の1つに教科書の丸暗記があります。何回も音読を重ねることで教科書の内容を暗記できるため、テストでも結果が出やすいと評判です。これをまとめノートで行えば、より効率的にまとめノートの内容を覚えられます。教科書の丸暗記は大変ですが、まとめノートの音読であれば簡単に行えて、より覚えやすくなるでしょう。
市販でおすすめの生物ノートは?
市販でも優れた生物ノートは存在します。買っておくべき生物ノートについてご紹介します。
生物の必修整理ノート
「生物の必修整理ノート」は、空欄の穴埋めを行っていくことで基礎的な内容をマスターできるノートです。テスト対策はもちろん、大学入試での基礎固めにも利用できるなど、使い方の多様性があります。
書き込みサブノート 生物
「書き込みサブノート 生物」は、授業の予習復習などにも活用できる、書き込みタイプのまとめノートです。内容がコンパクトにまとめられているので、覚えるべきことが凝縮されています。インプットとアウトプット、それぞれ行いたい場合におすすめです。
カリスマ講師の 日本一成績が上がる魔法の生物基礎ノート
「カリスマ講師の 日本一成績が上がる魔法の生物基礎ノート」は、講義で行った板書を見て、学生がまとめたノートを見ながら知識の確認ができるノートです。どのようにノートが作られているかをチェックできるので、まとめノート作りのヒントになります。
まとめ
まとめノートはいらないと、不要論を掲げる人もいますが、結局、いかに活用できるかがポイントであり、教科書や参考書もうまく活用できなければ同じです。まとめノートはなぜ作られるのか、その意味を理解することも大切です。ノートをうまく活用して生物で結果を出しましょう。