【漢文の定期テスト勉強法】テストまでの期間ごとに徹底解説

漢字ばかりでパッと見た感じは難しそうに感じてしまう漢文。しかし、実際に取り組んでみると意外と簡単に取り組みやすく、古文の知識さえあれば安定して点数をとることもできます。

今回は漢文の定期テストにスポットを当て、定期テストに関する予備知識からテスト勉強の方法、おすすめの参考書についてまとめました。

【事前準備】漢文の定期テストについて知ろう

漢文の定期テストとはどんな性質を持っているのか、定期テストに関する予備知識をまとめました。

そもそも漢文とはどのような科目か

元々漢文は中国で漢字が生まれ、それが日本に入ってきて訓読み音読みの概念が生まれ、ひらがななどが誕生し、今日に至ります。つまり、漢文の授業ではその源流を学ぶために存在しており、返り点などを使って漢文を読み、意味を理解することがメインになります。高校で習う漢文は、初歩の初歩であり、返り点など文法を理解すること、書き下し文を作って内容理解につなげられることなどが求められます。勉強すればするほど高得点が狙いやすい一方、他の科目と違って多くの時間はあまり割かずに効率よく高得点を狙うことが求められます。

定期テストはどのように作られるか

句法や返り点は必ず問う

漢文でテストを作る際、生徒に問う内容は、基本的に句法や返り点を正しく理解できているか、内容理解をしているかなど、非常に限られています。そのため、句法や返り点に関する問題は必ずといっていいほど出ます。レ点、一二点などを正しく使いこなせているのかなどをチェックするため、注意が必要です。

書き下し文を書かせ、その訳を問う

定期テストでは、漢文に関する内容理解があるかどうかをチェックしないといけないため、書き下し文が書けるのか、日本語に直せるかをテストを通じて判断します。返り点をうまく活用できないと書き下し文は書けませんし、意味も大きく異なります。教科書を読み込んでいれば、スラスラと書けて当たり前なので、教科書をしっかりと使って勉強しているかどうかも、定期テストで問われるでしょう。

白文で出す場合もある

送り仮名や返り点などがついている漢文を訓読文と呼ぶのに対し、送り仮名や返り点などを一切つけず、漢字のみで構成されているものを白文と呼びます。白文こそ昔の中国人が使っていた正真正銘の漢文です。この状態でテストで出題し、どれだけ教科書を読み込んだか、返り点などを勉強してきたかを生徒たちに問うことがあります。訓読文で出せば、最悪一夜漬けやノー勉でも対応できてしまう場合がありますが、白文ではそれができません。白文でも高得点が狙えるようにするのが理想的です。

漢文の定期テストではどのような問題が出題される?

これらを踏まえると、まず句法や返り点に関する問題が出るのは間違いなく、書き下し文を書かせる問題、漢字の意味を問う問題、内容に関する問題が出題されるはずです。結局、漢文で問える問題は非常に限られており、先生が独自に解釈して問題を作るわけにもいかないため、パターンは限られます。裏を返せば、基本に忠実に、1つ1つ学んでいけば高得点は普通に狙えるので、日々の勉強にマジメに取り組んでいる人ほど点数が狙えます。

漢文の定期テストの勉強法を5ステップに分けて解説

ステップ❶:句法や返り点などを暗記する

授業では句法や返り点を勉強し、必ずその部分が出題されます。そのため、句法や返り点は必ず復讐を行い、最終的には暗記を目指しましょう。そして、うまく活用できるようになれば訓読文が出てきても冷静に取り組むことができるはずです。

ステップ❷:書き下し文を書く

句法や返り点を覚えたら書き下し文を書いていきます。ノートを見れば授業中に書き下し文が書かれているでしょうが、この場合は教科書を見ながら自分の力で書き下し文を書きます。ノートに書かれている書き下し文と完全に一致しているかどうかを確認し、間違っている部分を修正していきましょう。

ステップ❸:書き下し文を音読しながら内容理解に努める

書き下し文を書いたらそれを音読していきます。書き下し文は古文の知識があれば、どのような内容かは理解できます。音読を行っていく中で内容理解に努めていくことをおすすめします。書き下し文を音読することで語順のイメージがしやすく、もし白文で出題された場合でも対応が行えます。

ステップ❹:本文を暗記する

定期テストで一番気を付けるべきことは、白文で出題されることです。事前に白文で出題すると宣言してくれる先生もいれば、不意打ちで白文で出してくる人もいます。白文で急に出すなんてひどい!と言っても通用しません。逆に白文にも対応できるようになれば、かなりの自信になります。しかも、書き下し文を覚えておけば問題ないので、白文を見ながら書き下し文がスラスラと出てくるのが理想形です。

ステップ❺:参考書を使って文法などの確認を行う

メインは教科書の内容について問われるので、教科書の暗記などは必須ですが、その後に文法の確認を参考書で詳しくやっておくと、今まで見過ごしていた部分、間違って認識していた部分が理解でき、軌道修正が行えます。句法や返り点などの暗記でやるのもいいですが、一定の知識を入れてからの方がいい場合もあります。

【漢文の定期テストの勉強法】テストまでの期間ごとに解説

次の定期テストで漢文が取り上げられる可能性が高い場合、どのように取り組んでいけばいいのか、期間ごとに解説します。

2週間以上前

漢文は古文とセットで行われるため、古文がメインで漢文がサブのようなポジションになる場合があります。そのため、漢文のテスト範囲が出るまでは文法や句形などの確認、復習、参考書を使った勉強にとどめておき、本格的な勉強は2週前に始めるのがいいでしょう。

定期テスト2週間前

2週前になり、テスト範囲が正式に出れば、書き下し文を書く、音読を行うといった作業に入ります。最初はノートや参考書を見ながらでもいいですが、自分の力だけで書けるようになるまで繰り返し学習していく中で自然と暗記ができるようになります。そして、書き下し文の音読を行って、内容の理解度を深めていくのがいいでしょう。

定期テスト1週間前

1週前から行うべきこととしては、教科書の暗記を行って、白文で出題されても高得点が狙えるレベルを目指していくことです。そのためには本文の暗記、書き下し文の音読、本文全体の内容把握を行い、語順まで正確に覚えることが必要です。白文でも内容がわかるレベルは間違いなく高得点が狙える段階なので、目標を立てやすいでしょう。

定期テスト前日

前日で行うべきことは、白文を目の前にどれだけ完璧に訓読文を再現できるかをやっていきましょう。白文を訓読文にするには、書き下し文を理解し、語順も理解できていないとできません。これができるようになれば、漢文で満点を目指すのも夢ではありません。

漢文の定期テスト対策は受験につながる?

漢文は共通テストでも登場し、国語200点の中の50点分を占めます。共通テストで出題される際は訓読文で、センター試験の時と傾向はあまり変わらず、返り点や句法、漢字の意味などが問われます。言ってしまえば定期テストの延長線上に漢文の共通テストがあるようなものです。これらの知識がしっかりと備わっているか、そこが問われます。あとは問題演習を重ねていければ満点やそれに近い点数も狙えるので、漢文の定期テスト対策を徹底することは、必ずや受験につながるはずです。

漢文の定期テスト対策におすすめの参考書3選

漢文の定期テスト対策につながるであろう参考書を3冊ご紹介します。

岡本梨奈の 1冊読むだけで漢文の読み方&解き方が面白いほど身につく本

「岡本梨奈の 1冊読むだけで漢文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」は、返り点や句法など漢文の知識に関する内容が凝縮された参考書です。句法がなぜその形なのかを細かく解説するほか、送り仮名や振り仮名などの知識、語順なども詳しく解説しているので、漢文の理解度を高めるのに欠かせない1冊です。

漢文句形ドリルと演習

「漢文句形ドリルと演習」は、漢文の句形に関する内容をまとめ、ドリル形式で理解度を深められる参考書です。81ページと薄いため、何度でも解き直すことができることから、学校で習った句形を何度も解き、句形の習得につなげることができます。

漢文早覚え速答法 共通テスト対応版

「漢文早覚え速答法 共通テスト対応版 」は、共通テストでも使える漢文の知識が詰まった参考書です。共通テスト対応版ですが、漢文を習うコツや漢文のルールなどが事細かに書かれているので、定期テストにも十分対応できるほか、効率的に問題を解くためのヒントが詰まっており、おすすめです。

まとめ

漢文は勉強をしないで臨むと痛い目を見ることが多く、白文で出された日には悲惨なことになります。そのため、一夜漬けやノー勉で挑むのは注意が必要であり、おすすめできません。その一方、教科書を読み込み、漢字の意味や読み方などをマジメに勉強していれば白文であってもそれなりの点数はとれるようになっています。効率よく取り組んで短時間で高得点がとれるよう、参考書もうまく活用して定期テスト対策に取り組めるのがいいでしょう。

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