【高校生の古文の定期テスト勉強法】テストまでの期間ごとに徹底解説

暗記科目でありながら、読解力も必要となるのが古文。工夫をして勉強をしていかないと効率的に点数をとることができません。効率的な勉強のやり方が求められます。

今回は高校生の古文の定期テストにおける勉強法にスポットを当て、古文の定期テストの傾向やおすすめの参考書などをまとめました。

【事前準備】古文の定期テストについて知ろう

そもそも古文の定期テストとはどういうものか、古文の定期テスト勉強を始める前に科目の性質や定期テストの作り方などを確認します。

そもそも古文とはどのような科目か

現代文のようにある程度の知識を知っていれば、読解力でそれなりに点数が取れる科目もありますが、古文に関しては基礎知識がなければ高得点は狙えないのが実情です。特に文法に関しては非常に複雑で間違いやすく、間違った解釈をしてしまうことも少なくありません。その一方、基礎知識さえ身につければ問題を解くこと自体はそこまで難しくなく、高得点が狙いやすくなります。勉強量=点数になりやすいのが古文です。

定期テストはどのように作られるか

授業をする中で芳しくない反応をした場所を取り上げる

マジメに勉強をした生徒に高得点をとってほしいと先生であれば誰しもが願います。そのため、生徒の多くが、理解しているとは到底思えない反応をしていたり、居眠りをする人が多かったりした部分をテストで取り上げることがあります。もちろん難問珍問ではなく、絶対に押さえておいてほしいけれど授業を行った際に出来が悪そうだった部分を出してきます。マジメに授業を受けて予習復習をする生徒にとってはなんてことのない問題でも、適当に授業を受ける生徒からすれば超難問になり得ます。

授業で取り上げた単語や文法は高確率で出る

古文の基礎知識として単語や文法がありますが、これらをしっかりと習得しているかどうかを、定期テストを通じてチェックするケースが多いです。これらは大学受験でも必ず出てくるので、特に文法問題は必ず取り上げるはずです。むしろ文法を一切取り上げない問題を作る意味がありません。少なくともテスト範囲内で登場した単語、文法の知識はつけておきましょう。

品詞分解も高確率で出る

ほとんどの学校では文法に関する問題を出しますが、中でも品詞分解はかなりの確率で出ます。品詞と意味、活用形など正しく理解できているかをチェックされます。もちろんこれができないことには、文章を正しく理解することは難しいです。そのため、品詞分解が行えるように、教科書を読み込んで、1つ1つ品詞分解に取り組んでいくことをおすすめします。定期テストは基本的に教科書から出てくるため、初見の文章は出てこないため、やればやるほど点数がとりやすくなります。

古文の定期テストではどのような問題が出題される?

古文の定期テストでは、単語や文法の問題はもちろん、品詞分解や現代語訳、読解問題などが出ます。これらは授業で一度は取り上げているものがほとんどで、ノートにしっかりと書き込んでいて復習を行っていれば点数がとれます。覚えるべき内容は意外と限定的で、要所を確実に覚えればそれなりの点数が狙えます。あとは愚直に、コツコツと勉強を積み重ねられるかにかかっており、オーソドックスな内容が問われやすいため、マジメに取り組めばチャンスはそれだけあるでしょう。

古文の定期テストの勉強法を5ステップに分けて解説

古文の定期テストはどのように取り組んでいけばいいか、5つのステップに分けて解説します。

ステップ❶:単語や文法を覚える

古文の基礎知識である単語や文法をまずは覚えるところから始めます。授業で何度も取り上げられ、何度も間違えた単語や文法を中心に覚えていき、暗記をしていって基礎的な知識を身につけていきましょう。

ステップ❷:イチから現代語訳を作る

次に行うのは、イチから現代語訳を作ることです。もし内容が把握できていれば、現代語訳はすぐに作れます。単語や文法の知識をつければ現代語訳は作れるので、授業の準備で現代語訳を作った時と比べて完成までの時間を調べておくといいでしょう。

ステップ❸:古文と現代語訳を音読する

古文を音読すると、読めない部分などが出てきます。これは読み方がわからないケースや、意味を分からずに読んでいるケースなどが想定されます。古文と現代語訳をそれぞれ何度も音読を行い、できれば暗記する勢いで読み込んでいくと内容把握につながりやすく、できる部分できない部分が可視化されやすくなるでしょう。

ステップ❹:品詞分解の練習を行う

テストで出題されやすい品詞分解、この練習を行っていきます。現代語訳などを作る時点で既に品詞や活用形などは頭に入っていますが、まっさらな文章を見た上で品詞分解を行うことで、正しく理解できているかがわかります。これを何回もこなして完璧に理解できる状態になっていれば、テストでも大丈夫です。

ステップ❺:仕上げに問題集やプリントを解いていく

学校で問題集や小テストなどのプリントが配られるでしょう。これを総仕上げとして解くと、現状どれくらい理解しているかがわかります。もし理解できていない部分があれば、そこを中心的に復習し直せばいいでしょう。問題集を提出する場合には前もって取り組むべきですが、それがない場合には前日の総仕上げにとっておくのがおすすめです。

【古文の定期テストの勉強法】テストまでの期間ごとに解説

テスト範囲が出される直前、出された後にどんな勉強法をしていけばいいのか、期間ごとに解説します。

2週間以上前

テスト範囲が発表される前とはいえ、既に授業で触れている場所は多く存在し、その部分がテスト範囲に含まれる可能性が極めて高いため、その部分のテスト勉強を先に手をつけてもいいでしょう。やるべきことは単語や文法の確認などで、前もってやっておくと、余裕をもって取り組むことができます。

定期テスト2週間前

2週間前になれば正式にテスト範囲が示されるため、先ほど紹介したステップ❶~❺までのことを行っていけばいいでしょう。この段階では現代語訳をイチから作る作業は終えておいて、音読を繰り返しながら古文と現代語訳を覚えていくようなところにいければ理想的です。

定期テスト1週間前

1週間前になれば、品詞分解などに力を入れていき、問題集などの提出をする場合には同時並行で取り組んでいくようにしましょう。そして、何も書いていない教科書を見ながら、どんなお話なのかを思い出すように読んでいき、スラスラと内容が出てくるようであれば、内容理解がかなり進んでいると言えます。

定期テスト前日

前日では配布物、問題集などを使って、総仕上げを行います。そして、出来ない部分はノートにまとめてテスト直前まで見返せるようにしておくと便利です。最後の悪あがきをしてでも点数を多くとることは大事であり、その準備を前日にしながら最後の追い込みをかけましょう。

古文の定期テストで高得点を取るための解き方のコツ

古文の定期テストで高得点を狙うにはどのように解けばいいのか、そのコツをまとめました。

分からない問題は後回しに

どれだけ勉強をしていても、ど忘れしてしまうこともあれば、なんとなく聞いたことがあって思い出せそうなこともあるでしょう。しかし、一生懸命唸りながら考えるよりも問題を解いていく中でふと思い出すこともしばしば。ですので、分からない問題は後回しにするのがおすすめです。これは古文に限ったことではなく、分からない問題にこだわるよりも、まずは空欄をなくしていくことを考えましょう。

直前に勉強した内容があればそこから埋める

前日などに何度も間違える部分をノートなどにまとめ、直前になってそれを眺めることはとても大切です。とはいえ、直前の勉強は短期記憶になるので、少しすれば忘れやすくなります。そのため、直前に勉強した内容がもし出題されていたら、忘れる前にそれを書き込んでいくのがいいでしょう。確かな知識にするには、答案が返された後に復習を行えばいいので、まずは目先のテスト、点数に集中しましょう。

読解以外の問題を埋めて読解問題で時間を使う

何度も音読した文章とはいえ、読解問題ではそれなりに時間を使うことになります。それによってしっかりと点数を狙うことができるわけですが、知識問題が必ずあるため、先にそちらを解いてから読解問題に時間を使うのが理想的です。読解問題に時間を使えない状況は高得点が狙いにくく、ケアレスミスを起こりやすいため、読解問題に腰を据えて挑めるようにするのがいいでしょう。

古文の定期テスト対策におすすめの参考書3選

ステップアップノート30古典文法基礎ドリル

「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」は、古文文法の基礎的な内容をドリル形式で学んでいける参考書です。1冊がとても薄いため、何度でも解き直すことができ、文法の知識を定着させるのに最適です。

古典文法マスタードリル

「古典文法マスタードリル」は定期テスト対策にぴったりの参考書です。現代語訳が載っており、例文の意味と文法の活用をセットで理解しながら解いていくことができるほか、解説も詳しいため、文法を理解するのにおすすめです。

定期テスト やれば得点できるワーク 国語総合

「定期テスト やれば得点できるワーク 国語総合」は定期テストで問われやすい内容をまとめ、読解のポイントや練習問題をまとめた参考書です。国語総合なので現代文も漢文も含まれており、一石三鳥です。他の教科もシリーズ化されているため、この参考書で効果を感じ取れたら他の教科も購入して損はないでしょう。

古文の定期テストは一夜漬け・ノー勉でも攻略可能か

他の教科に重点を置き、古文は二の次、一夜漬けでなんとかしてやるぜ!と意気込む人も多いはず。またノー勉で挑む人もいるでしょう。果たしてそんなことで攻略はできるものなのでしょうか。

一夜漬けやノー勉では高得点は出せない

結論から言えば、一夜漬けでノー勉で高得点を狙えるほど甘くありません。古文で大事なのは文法と単語、そして、何度も教科書を読み込んで内容を理解することであり、これを一切しないのは暴挙と言わざるを得ません。一夜漬けで単語や文法をいっぺんに覚えようとすればパンクしますし、復習なしに挑んでもいい結果は得られません。一夜漬けやノー勉では高得点は出しにくいでしょう。

一夜漬けで最大限効果を出すための勉強法

教科書は普段から読み込む

一夜漬けで挑むといっても下準備は普段からしておくべきでしょう。特にやるべきなのは、教科書を読み込む作業です。教科書を読み込むことで内容把握につながりやすく、どこが理解できていないからその部分を勉強するといったことも行えます。問題点が露呈しやすい状態だと修正がしやすいので、教科書の読み込みは行っておきましょう。

単語だけは完璧にしておく

英語長文でも、英単語を覚えておけば英文法がたとえできなくても、英単語の意味だけでおおよその内容を理解することができます。これは古文にも言える話です。せめて単語ぐらいは完璧に覚えておいて、読み進めることができれば低い点数になることはないでしょう。文法まで手が回れば最高ですが、優先順位としてはまず単語を覚える、余裕なら文法まで勉強することです。

ノートの内容を音読する

普段からマジメに授業を受けている人であれば、ノートを音読して暗記する勢いで読み込んでいくのがいいでしょう。先生が重要視した部分などが自然と頭に入りますし、何を覚えればいいかもはっきりとします。ノートの内容を音読するだけでもだいぶ違いますし、これに単語の暗記などをやることで、一夜漬けでもそれなりの点数になるかもしれません。

まとめ

古文は勉強すればするほど定期テストで高得点が狙いやすい分野です。かといって、一夜漬けに頼るのは良くなく、あくまでも緊急時にどうしても行う程度がいいでしょう。普段から音読をする、マジメにノートをとることをしていれば、必ずや自分の身を救うことになるはずです。

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