仮面浪人が多い大学ランキング20選と理由
「仮面浪人が多い大学ってどこ?」
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仮面浪人が多いとされるのは、早稲田大学・日本大学・慶應義塾大学・明治大学・同志社大学など、難関大の滑り止めになりやすい大学と、学生数の多いマンモス大学です。以下、20位から1位まで理由とともに整理します。
2026年9月時点の情報です。
ここで扱う仮面浪人とは、大学に在籍したまま別の大学を再受験することを指します。なお、大学別の仮面浪人の人数は公表されていません。本記事の順位は、志望動向や併願のされ方から見た傾向であり、「多そうな大学」を含めた整理です。
仮面浪人が多い大学の特徴
仮面浪人が集まりやすい大学には、共通点が3つあります。人気大学のひとつ下に位置すること、大学の規模が大きいこと、学費や授業の負担が軽いことです。
人気大学のひとつ下に位置する
人気大学のひとつ下に位置する大学には、仮面浪人が集まりやすいです。第一志望に届かなかった受験生が滑り止めとして進学するため、同じ志望校をもう一度狙う層が一つの大学に集まります。
例えば早稲田大学には、東京大学などの難関大に届かなかった学生が毎年入学します。そして東京大学への思いを残したまま、仮面浪人を選ぶ人が出てきます。
大学の規模が大きい
学生数の多い大学ほど、仮面浪人の実数も多くなります。大学は進学先によって学生数が大きく変わり、数千人規模の大学から、何万人が通う大学まであります。人数の多いマンモス大学には、いろいろな事情を持った人が集まるためです。
学費が安く、授業の自由度が高い
学費が安い大学や、授業の自由度が高い大学も仮面浪人が集まりやすいです。仮面浪人は在籍する大学の学費と受験にかかる費用を同時に負担するため、通常の浪人より費用がかさみやすいからです。
出席や進級の条件が緩やかな大学では、受験勉強に充てる時間も確保しやすくなります。逆に、授業が厳しい大学では両立の難しさが増します。
仮面浪人が多い・多そうな大学ランキング20選
以下では20位から1位まで、背景とあわせて紹介します。
第20位:福岡大学
福岡大学は九州で最大規模のマンモス大学です。そのため毎年さまざまな学生が入学します。特に西南学院大学、九州大学の滑り止めとして受験されることが多く、それらの大学への合格を目指して仮面浪人する人がいます。
第19位:広島大学
広島大学は広島県の国立大学です。薬学部には毎年、医学部に届かなかった受験生が入学します。そのため医学部を目指して仮面浪人する人がいます。
第18位:立教大学
立教大学は池袋と埼玉の新座にキャンパスを構えるミッション系大学です。MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の総称)や、近年ではSMART(上智・明治・青山学院・立教・東京理科の総称)としても認知され、評価の高い大学です。仮面浪人が実らなかった場合も在籍先が残るため、挑戦する学生が一定数います。
第17位:中央大学
中央大学は法学部が有名で、弁護士を多く輩出しています。MARCHに含まれる一方、早稲田大学、慶應義塾大学を目指す学生の滑り止めとしても受験されます。そのため早慶を目指して仮面浪人する人が多い大学です。
第16位:関西大学
関西大学は関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の総称)の一つです。第一志望とする学生が多くいる一方、滑り止めとしての人気も高く、特に大阪大学、神戸大学、同志社大学の併願先になることが多いです。
第15位:関西学院大学
関西学院大学は兵庫県にある大学で、関西大学と同じく関関同立の一つです。京都大学、大阪大学、神戸大学といった関西の国公立大学を目指す仮面浪人生が多い大学です。
第14位:上智大学
上智大学は早慶上智と並び称される難関私立大学です。MARCHより学力帯は上ですが、MARCHの仮面浪人生と同じく、早稲田大学、慶應義塾大学を目指す人がいます。家庭に経済的な余裕がある学生が多いことも、仮面浪人のしやすさに影響しているようです。
第13位:北海道大学
北海道大学は旧帝大(旧制帝国大学を前身とする7大学の総称)の一つで、人気の高い大学です。学力帯が高い分、「東京大学にも届いたのではないか」という思いから仮面浪人を選ぶ人がいます。
また、都会のキャンパスライフに憧れていた学生や、土地柄が合わなかった学生がいることも要因です。
第12位:東京都立大学
東京都立大学は規模はそこまで大きくないものの、実力のある大学です。学力帯はMARCHの少し上に位置し、早稲田大学、慶應義塾大学を目指す仮面浪人生がいます。
第11位:東洋大学
東洋大学は駅伝でも毎年活躍する大学です。授業中に参考書を開いて受験勉強をしている学生が見られるほど、仮面浪人が多いとされます。
理由の一つは授業料が比較的安いことです。費用が二重にかかる仮面浪人にとって、学費の軽さは大きな利点になります。
第10位:東京理科大学
東京理科大学は歴史が古く、夏目漱石の『坊っちゃん』にも登場します。仮面浪人が多い理由は、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京工業大学(現・東京科学大学)の理系学部を志望する学生の滑り止めとして受験されるためです。
授業が厳しく進級が難しいことが、「第一志望の大学に行きたい」という気持ちを強めています。
第9位:神奈川大学
神奈川大学は東京に近い総合大学です。そのため東京の有名大学を目指す学生が「一旦入学しておく」ケースがよくあります。志望先としてはMARCHを目指す学生が多い印象です。
第8位:神戸大学
神戸大学は京都大学、大阪大学に次ぐ関西の難関国立大学です。神戸大学そのものを目指して仮面浪人する人もいるほどの学力帯です。
大阪大学や京都大学、医学部を目指す人が前期で届かず、後期試験で入学するパターンが多く見られます。国立大学のため、私立大学に比べて学費が安いという利点もあります。
第7位:法政大学
法政大学はMARCHとして広く知られる大学です。そのため、まず法政大学を確保しておき、早稲田大学や慶應義塾大学を目指す学生が毎年います。
第6位:大阪府立大学(現・大阪公立大学)
大阪府立大学は中期日程(前期と後期の間に一部の公立大が行う入試)があるため、前期で京都大学、大阪大学に届かなかった学生が入学します。
授業の負担が軽く仮面浪人しやすい環境で、仮面浪人サークルがあるほどです。サークルからは毎年合格者が出ており、医学部や大阪大学などの国立大学への進学を決めています。なお同大学は大阪市立大学と統合し、現在は大阪公立大学となっています。
第5位:同志社大学
同志社大学は関西最難関の私立大学です。京都大学、大阪大学、神戸大学といった関西の難関国公立大学の滑り止めとして受験されます。関西の難関大学を目指す仮面浪人生が多い大学です。
第4位:明治大学
明治大学は、東京大学などの国立大学や早稲田大学、慶應義塾大学を目指す学生が滑り止めとして受験する大学です。人気と知名度があるため、「実らなければそのまま通えばよい」と考えて仮面浪人する学生が毎年います。
第3位:慶應義塾大学
慶應義塾大学は学力帯が高い大学のため、さらに上を目指して仮面浪人する人がいます。志望先は東京大学、京都大学、大阪大学などの国立大学に加え、同じ慶應の医学部を目指す人もいます。
第2位:日本大学
日本大学はマンモス校として有名で、毎年多くの学生が入学します。学力帯の幅が広く、「とりあえず滑り止めとして受験しておく」というパターンも多く見られます。そのためMARCHや早慶上智を第一志望にしていた学生が多く在籍し、仮面浪人の割合が高くなっています。
第1位:早稲田大学
早稲田大学は東京大学の滑り止めとして受験されやすく、東京大学合格に向けて仮面浪人を考える学生が多くいます。共通テスト利用入試(共通テストの成績だけで合否が決まる私大の方式)を採用しており、併願しやすいことも背景にあります。
また授業の出席条件が厳しくなく、自由な校風のため、仮面浪人しやすい環境といえます。
ランキング一覧
| 順位 | 大学 | 仮面浪人が多い背景 |
|---|---|---|
| 20位 | 福岡大学 | 九州最大規模。西南学院大学・九州大学の滑り止め |
| 19位 | 広島大学 | 薬学部に医学部志望者が入学 |
| 18位 | 立教大学 | MARCH・SMARTで評価が高く、在籍先が残る |
| 17位 | 中央大学 | 早慶志望者の滑り止め |
| 16位 | 関西大学 | 大阪大学・神戸大学・同志社大学の滑り止め |
| 15位 | 関西学院大学 | 京都大学・大阪大学・神戸大学志望者が在籍 |
| 14位 | 上智大学 | 早慶志望。経済的な余裕のある家庭が多い |
| 13位 | 北海道大学 | さらに上を目指す思い、土地柄との相性 |
| 12位 | 東京都立大学 | 学力帯がMARCHの少し上、早慶志望 |
| 11位 | 東洋大学 | 授業料が比較的安い |
| 10位 | 東京理科大学 | 東大・早慶・東京工業大学の滑り止め、進級が厳しい |
| 9位 | 神奈川大学 | 東京の有名大学志望で一旦入学 |
| 8位 | 神戸大学 | 後期入試での入学、国立で学費が安い |
| 7位 | 法政大学 | 早慶志望者が確保して在籍 |
| 6位 | 大阪府立大学(現・大阪公立大学) | 中期日程、授業の負担が軽い、仮面浪人サークル |
| 5位 | 同志社大学 | 京都大学・大阪大学・神戸大学の滑り止め |
| 4位 | 明治大学 | 国立・早慶志望の滑り止め、知名度 |
| 3位 | 慶應義塾大学 | 東大・京大・阪大や慶應医学部を目指す |
| 2位 | 日本大学 | マンモス校で滑り止め受験が多い |
| 1位 | 早稲田大学 | 東大の滑り止め、共通テスト利用、自由な校風 |
そもそもなぜ仮面浪人をするのか
仮面浪人の出発点は「第一志望の大学を諦めきれない」という気持ちです。
例えば東京大学を目指す場合、高校1年生から受験を見据えた勉強を始める人もいます。3年間合格を目指して毎日勉強し、その結果が不合格だったとき、合格発表から入学までの2ヶ月ほどで気持ちを切り替えるのは簡単ではありません。1年間の努力の末に「あと1問だった」となれば、再挑戦したい気持ちは自然なものです。
入学したあとに仮面浪人を決めるパターンもあります。第一志望に届かず、4月の入学式を迎えてもキャンパスライフに前向きになれない学生です。
大学はサークルやアルバイトなど、自分から動けば自由で楽しい場ですが、動かなければ退屈にも感じられます。気持ちの切り替えができないまま入学すると、「受験に合格していたら今ごろ楽しかったのに」という思いが募っていきます。
このように仮面浪人を選ぶ人には、受験へのやりきれない気持ちがあります。裏を返せば、受験に熱量を持って臨んだ人が多いといえます。
よくある間違い:環境を確かめずに仮面浪人を始める
よくある間違いは、在籍先の授業や進級の条件を確かめないまま仮面浪人を始めることです。授業が厳しく進級が難しい大学では、単位の確保と受験勉強が同じ時期に重なり、どちらも中途半端になりやすくなります。
回避策は、履修登録の時点で受験勉強の時間を守る設計にすることです。
- 必修と出席が厳しい科目を先に把握する
- 履修は進級に必要な範囲を優先し、詰め込みすぎない
- 空きコマと通学時間を、暗記や演習の固定枠として決める
- 撤退する場合の期限(在籍を続けるか判断する時期)を先に決める
通常の浪人との費用差や向き不向きは、仮面浪人とは?メリット・デメリットや通常浪人との費用の比較で整理しています。
FAST-UPが見てきた仮面浪人のつまずきどころ
指導現場で見えているのは、学力ではなく生活リズムの設計で崩れるケースが多いという傾向です。大学の時間割は日によって空き時間の長さが変わるため、「空いた時間に勉強する」という決め方だと、週ごとに勉強量が上下しやすくなります。
もう一つのつまずきどころは、相談相手がいないことです。仮面浪人は周囲に打ち明けにくく、模試の結果や進度を誰とも共有しないまま数ヶ月が過ぎることがあります。判断を一人で抱えると、志望校の変更も撤退も後ろにずれがちです。
また、春に立ち上がりが遅れたまま夏を迎える人が目立ちます。入学直後はガイダンスやサークルの勧誘が続き、受験勉強の開始が先送りになりやすい時期です。最初の数週間で学習の型を決めておくと、この遅れを避けやすくなります。時間の組み方は浪人生の理想的なスケジュールや勉強時間も参考になります。
よくある質問
Q. 仮面浪人が多い大学は公表されているのですか? A. 大学別の仮面浪人の人数は公表されていません。本記事の順位も、併願のされ方や志望動向から見た傾向をまとめたものです。実際の在籍状況は学部や年度によって変わります。
Q. 国立大学にも仮面浪人はいますか? A. います。北海道大学、広島大学、神戸大学のように、さらに上位の大学や医学部を目指して再受験する学生が見られます。国立大学は私立大学より学費が抑えられるため、費用が二重にかかる仮面浪人でも負担は比較的軽くなります。
Q. 仮面浪人サークルがある大学はありますか? A. 大阪府立大学(現・大阪公立大学)には仮面浪人サークルがあると紹介されています。毎年合格者が出ており、医学部や大阪大学などへの進学を決めた例があります。
Q. 東京理科大学や日本大学で仮面浪人はしやすいですか? A. 条件が異なります。東京理科大学は東京大学・早慶などの滑り止めになりやすい一方、授業が厳しく進級が難しいため、両立の負担は大きめです。日本大学は学生数が多く滑り止め受験も多いため、同じ立場の学生が周囲にいる環境になりやすいです。
Q. 仮面浪人を始める前に知っておくべきことはありますか? A. 失敗しやすい型を先に知っておくことです。多くの浪人生が逆転合格できない事実と浪人で失敗する人としない人の特徴で、崩れ方のパターンを確認できます。人との関わりをどう保つかは浪人生は友達ができる?必要?で扱っています。


