早稲田コンプレックスの正体と明大生の向き合い方
明治大学に通う明大生は、時に「早稲田コンプレックスの固まり」だと揶…
FAST-UP
早稲田コンプレックスとは、早稲田大学への憧れや学歴差の意識が自己評価を下げる状態です。明大生に多いとされるのは、併願で早稲田を受けた人が多く、進学後も比較の場面が続くためです。
2026年9月時点の情報です。
明治大学を第一志望として入学する人も多く、全員に当てはまる話ではありません。ただし、早稲田コンプレックスを抱えている人が一定数いることも事実です。以下では、その原因と、強い自意識やストレスに飲み込まれないための向き合い方を整理します。
「明治=早稲田コンプレックス」のイメージがある原因
同じMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の私大群)のなかで明治大学だけが名指しされやすいのは、大学側の立ち位置と受験時の併願構造という2つの事情が重なっているためです。
明治大学が早稲田大学を意識しているから
明治大学は早稲田大学の校風に似せようとしている、という噂が立っていることがひとつの原因です。大学間グループを作るときに早稲田大学へ声をかけることが多く、学術協定・就職協定などの輪に早稲田大学を入れようとする姿勢も語られてきました。
明治大学が早稲田大学を意識しているとみられています。大学間グループを作るときに早稲田大学へ声をかけることが多く、学部組織も年々早稲田大学に近づいているためです。良好な関係を築こうとしているだけでなく、ライバル心の表れだと受け取る人もいます。
一方で早稲田大学側から明治大学に声がかかることは少ないとされ、その意識差が学生のコンプレックスにつながっていると想像できます。学部の並びや序列をどう見るかという感覚は大学ごとに異なり、中央大学の人気学部と学部序列の話と比べて読むと、大学内部での評価軸の違いが見えてきます。
早稲田大学落ちの人が多いから
早稲田大学や慶應義塾大学のような最難関私立大学を受験するにあたり、明治大学を併願にする受験生は多いものです。そのため、早稲田大学に届かず明治大学へ進学した人が一定数集まります。
その場合、「あのとき早稲田大学に合格していたらどんな学生生活になっていただろう」と思いを馳せる機会も増えます。明治大学も関東を代表する難関私立大学であり、理想通りの大学生活を送れる可能性は十分にあります。
それでも現状に満足していない人や、入学後のミスマッチを痛感している人は、早稲田大学への憧れが強くなりがちです。憧れがコンプレックスとして表に出ることも、理由のひとつだと言えます。
なぜ早稲田コンプレックスを感じてしまうのか
同じ明大生でもコンプレックスを抱く人と抱かない人がいる分かれ目は、学歴差を意識させる具体的な出来事に遭遇したかどうかです。出来事の種類は、大きく3つに整理できます。
大学ブランドの差を痛感する出来事があったから
明治大学と早稲田大学では偏差値の面でも人気の面でも差があり、その分大学ブランドの見え方にも違いが出ます。早稲田大学ならではの強みを痛感する場面に出くわすと、「やっぱり早稲田生の方が有利なのか」と感じやすくなります。
例えばインカレサークル(複数大学の学生が合同で活動する団体)で早稲田生の周りにばかり人の輪ができていたり、「早稲田と明治では雲泥の差があるでしょ」という周囲の声を聞いたりしたときです。
就職活動における学歴フィルターを実感しているから
就職活動では、特定の学歴レベル以下の学生を書類選考で落とす「学歴フィルター」が存在するとされます。プレエントリー(本選考の前に企業へ登録しておく手続き)開始の告知時期が違ったり、インターンや会社説明会の案内が特定の大学にしか届かなかったりすることもあります。
「あの企業の説明会行かないの?」と早稲田生から聞かれ、自分の手元にその情報が届いていないと気づいたとき、差を実感しやすくなります。グループワークや集団面接の参加メンバーが全員MARCHクラスで固められていた場合も、「早稲田生レベルの期待はされていないのかもしれない」と考えてしまいます。
親戚・友人に優秀な人が多いから
身近に優秀な人が多い環境も、コンプレックスを強めます。一緒に切磋琢磨していた親友が早稲田大学に合格したり、出身高校が早慶上智クラス(早稲田・慶應・上智の最難関私大群)の合格者ばかりを賞賛したりすると、「早稲田じゃないと期待に応えられないのか」と感じやすくなります。
「なんだMARCHに進学したの?」と直接言われれば、なおさらです。明治大学にも優秀な人材は多いのに、さらに上と比べて落ち込むことがあります。コンプレックスから人に当たってしまい、人間関係に影響が出る場合もあります。
| コンプレックスを感じる場面 | 向き合い方の方向性 |
|---|---|
| インカレや他大との交流で差を感じる | 学歴以外の評価軸がある場に身を置く |
| 就職活動で案内や選考の差を感じる | 情報収集の経路を自分から増やす |
| 親戚・友人・高校の反応が気になる | 比較対象を他人から過去の自分に変える |
早稲田コンプレックスに打ち勝つ方法
明大生が早稲田コンプレックスを和らげるには、客観的にも評価される成果を積むことが近道です。「明治大学でも十分に優秀だ」と自分に言い聞かせる以上に、結果が自信の裏づけになります。
大手企業・有名企業に就職する
誰もが知る大手企業・有名企業に就職し、早稲田生でなくてもキャリアを積めると示す方法です。早稲田生だからといって全員が望む企業に就職できるとは限らない点を踏まえると、コンプレックスの打開につながります。
同年代より高い給与を得ることも、自分の価値を測るひとつの指標になります。学歴と社会での活躍が一対一で対応しないことは、法政大学の著名な卒業生の顔ぶれを見ても想像しやすいところです。
スポーツや芸術の分野で力を発揮する
スポーツや芸術の分野は、学歴差を気にしにくい場です。早稲田コンプレックスの原因は、偏差値差に基づく学歴コンプレックスであることが大半だからです。
明治大学はスポーツに強い大学としても知られ、明治大学に進学しなければ出会えない監督・チームメイトも多くいます。支える環境も整っており、「あえて明治大学に進学してよかった」と実感しやすい領域です。
奨学生になる
明治大学では、学業成績が優秀な人に返還不要の給付型奨学金を設けています。学費が免除される仕組みや、留学資金を援助する制度もあるため、条件に合うものは活用できます。
対象になるには明大生のなかでもトップクラスの成績を出し続ける必要があります。「明治大学だからこそ奨学生になれている」と実感できれば、コンプレックスは薄れていきます。教育資金の負担が軽くなる実利もあります。
よくある間違い
よくある間違いは、併願校を「落ちたときの受け皿」としか見ず、入学後の過ごし方を考えないまま受験を終えることです。入学後のミスマッチを痛感している人ほど、早稲田大学への憧れが強くなりやすいためです。
回避策は、併願校も学部単位で中身を調べておくことです。学べる分野、ゼミ、課外活動、受験科目の相性までそろえて比較しておけば、進学先が変わっても目的を持って動き出せます。受験科目の相性を確かめる例としては、立教大学の地理受験の可否と対策のように、科目ごとの扱いを事前に調べる作業が参考になります。2027年度入試に向けて志望校を組む段階でも、この順序は変わりません。
FAST-UPが見てきた学歴コンプレックスのつまずき
指導現場で見ていると、学歴への強い意識は、うまく働く時期と足を引っ張る時期がはっきり分かれます。志望校を決める段階では、上の大学を見ることが勉強量を押し上げる力になります。
つまずきやすいのは、過去問演習に入ってからです。「早稲田に届かないなら意味がない」という気持ちが強いと、明治大学や他のMARCHの対策を軽く扱い、結果的にどの大学の形式にも合わない状態で本番を迎えてしまいます。大学ごとに出題形式や配点の癖が異なるため、対策の密度が合否に直結します。
もうひとつの傾向は、合格発表後に出ます。進学先が決まってから学歴の話ばかり気にする人は、入学前に学部の中身を調べていないことが多いという共通点があります。併願校を決める時点で「その学部で何をするか」を言葉にしておくと、入学後の気持ちの揺れが小さくなります。
まとめ
「早稲田大学に進学できたから勝ち」「明治大学にしか進学できなかったから負け」という単純な話ではありません。明治大学には明治大学なりの強みがあり、社会に出てから学歴の違いを明確に実感する機会は限られます。
どの大学に行くかよりも、進学先で何を得たかに焦点を当てることが大切です。受験生の立場であれば、第一志望を追いながら、併願校でも充実した4年間を描けるように準備しておくと迷いが減ります。
よくある質問
Q. 早稲田コンプレックスは明大生だけのものですか? A. 明大生だけのものではありません。明治大学が名指しされやすいのは、早稲田大学を意識しているとされる経緯と、早稲田大学の併願先として選ばれやすい事情が重なっているためです。
Q. 学歴フィルターは本当にあるのですか? A. 特定の学歴レベル以下の学生を書類選考で落とす運用があるとされ、説明会やインターンの案内が一部の大学にしか届かない例も語られます。公開されている仕組みではないため、案内を待つのではなく自分から情報を取りに行く姿勢が有効です。
Q. コンプレックスを受験の原動力にしてもよいのでしょうか? A. 志望校を高く設定して勉強量を増やす段階では有効です。ただし過去問演習の時期に入ったら、受ける大学それぞれの出題形式に合わせた対策へ切り替える方が結果につながります。
Q. 明治大学に進学すると、将来の評価で不利になりますか? A. 就職活動の初期では学歴による差を感じる場面があり得ますが、社会に出てから学歴の違いを明確に実感することはほとんどないとされます。入学後に何を積み上げたかで見られる場面が増えていきます。


