塾を辞めたい高校生へ|理由の伝え方と辞め方
塾を辞めたい高校生は迷う必要なし 辞めるタイミングは?
FAST-UP
塾を辞めると決めたら、月の最後の授業が終わった後に電話で伝えるのが基本です。理由は「金銭的な事情」「推薦で進学先が決まった」など、改善案を出されにくいものを用意します。親には勉強法が合わない点を先に伝えます。
2026年9月時点の情報です。
辞めるタイミングはいつがよいか
辞めると決めたら、思い立った時点で意思を伝えるのが安全です。伝えるのが遅れると、次の学期・タームの講座の振り分けが進んでしまうためです。塾や予備校は手続きの段取りが決まっており、辞めにくい仕組みになっていることも多いです。意思を伝えないままでいると、通いたくない状態が続くことになります。
もう一つの区切りは、その月の最後の授業が終わった直後です。授業が終わってから2日以内に電話で伝えると、月末での終了か翌月末での終了のどちらかに落ち着くことが多いです。
| タイミング | 進め方 | 起こりやすいこと |
|---|---|---|
| 辞めたいと思った時点 | すぐに辞めたい意思を伝え、手続きを確認する | 次の学期・タームの講座の振り分けが進む前に動ける |
| その月の最後の授業後 | 2日以内に電話で伝える | 月末での終了、または翌月末での終了になる |
高校生が塾を辞めるよくある理由
退塾理由は「塾が合わない」「自分で勉強したい」「勉強したくない」の三つに大きく分かれます。どれに当てはまるかで、辞めた後の動き方が変わります。
塾が合わないパターン
- やり方やペースが合わない:授業の進みが速くて追いつけない、映像授業(録画された講義を各自のペースで見る授業形式)を多く取りすぎて復習の時間がない、逆に進みが遅くて物足りない、といったケースがあります。
- 人間関係や雰囲気が合わない:塾ごとの雰囲気の違いだけでなく、同じ塾でも校舎によって空気は変わります。自習室で遊んでいる生徒が多い、授業中にふざける人がいるなど、勉強に向かない環境もあります。講師やチューター(学習や進路の相談に応じるスタッフ)、同じ教室の生徒に苦手な人がいる場合も退塾理由になります。
- 成績が上がらない:通塾の目的は成績を伸ばすことです。伸びないまま費用と時間をかけ続ける状態は、多くの人の退塾理由になっています。費用の相場を把握したうえで判断したい場合は、高校生の塾の費用の目安も確認しておくと話を整理しやすくなります。
自分で勉強したいパターン
- 部活動が忙しい:運動部と通塾の両立には体力が必要です。サッカー部や野球部のようにほぼ毎日練習がある場合、時間的にも体力的にも余裕がなくなります。
- 親に入塾させられた:強く勧められて入塾した生徒が、気持ちの乗らないまま通い続けて辞めたいと考えるケースです。大学受験には通塾が必要という固定観念や、大手は安心というイメージから入塾を決める家庭もあります。行きたくないと思いながら通う時間は身になりにくいものです。
勉強したくない場合
- 疲れた:授業と部活が重なる高校生は、そもそも疲れていることが多いです。その状態で一番辞めやすい存在として塾が浮かびます。
- つまらない:ゲームやテレビ、スマホ、友人との時間のほうが楽しいと感じるのは自然です。その時間を確保したい、勉強自体が苦痛だから辞めたい、という理由もよくあります。
勉強したくないだけの退塾は解決になりにくい
「勉強したくない」が理由の退塾は、その場しのぎの解決になりやすいです。大学受験を続ける予定なら、しんどい時期を越えて学習量を保つ必要が残ります。今が楽であればよいという判断でないなら、辞める前にその後の進路まで一度考えてみてください。
一方で、やり方が合わない、環境が勉強に向かない、といった理由がはっきりしている場合は、早く環境を変えたほうが学習時間を取り戻せます。自分の理由がどちらに近いかを先に切り分けます。
トラブルなく辞める手順
辞めると決めたら、意思を固めてから一度の連絡で伝え切るのが最もトラブルが少ない進め方です。
- 辞めるという強い意思を持つ:ここで譲歩したり塾側の提案を検討し始めると、手続きが長引き、こじれる原因になります。
- 連絡は電話が無難です:手紙やメールだと、手続きの説明や理由の確認で折り返しの連絡が必要になり、二度手間になりやすいためです。校舎へ出向く必要もありません。
- 塾側が納得する理由を用意する:建前で構いません。改善案を持ちかけられない理由がよいです。
塾を辞める際に使える理由一覧
| 伝える理由 | 使いやすい場面 |
|---|---|
| 金銭的な理由 | 家庭の事情として説明でき、塾側から改善案を出されにくい |
| 推薦で進学先が決まったから | 高校の推薦を受ける入試方式で進路が確定した場合 |
| 他にいい塾を見つけたから | 移る先をすでに決めている場合 |
| 成績が伸びないから | 通塾の目的が果たせていない場合 |
| 受験自体を辞めるから | 進路の方針そのものが変わった場合 |
親への説得のしかた
塾に話す前に、家庭での合意を取ります。大切なのは理由を論理的に整理しておくことです。大学受験の合格には通塾が必要だと考えている家庭は多く、思いつきで話すと押し戻されます。
伝え方には向き不向きがあります。人や雰囲気の相性が悪いという説明は、我慢しなさいと返されやすいです。自分の勉強法と塾のやり方が合わないという形に置き換えて話します。通い続けることが受験やその後にとってメリットにならない、という筋で説明すると一貫性が出ます。
可能であれば、高校の先生に協力をお願いして一緒に話してもらう方法もあります。塾や予備校に頼らない学習を勧める先生もおり、力になってくれる場合があります。
退塾の際の注意点
返金、引き留め、周囲への伝え方の三点でつまずきやすいです。
- 返金はない場合が多い:支払い済みの費用が戻ることはあまり期待できません。月謝制の個別指導塾では、月の途中で辞めてもその月の月謝は返らないことがほとんどです。パンフレットや規約で返金の扱いを確認し、辞める時期を決めます。
- 引き留めにあう可能性は高いと考えておきます:塾も企業であり、授業料による利益が必要なためです。生徒の成績を本当に心配して引き留める塾もあります。どちらであっても引き留めは想定し、理由を先に用意しておきます。
- お礼は不要:菓子折りや手紙は、感謝を伝えたい場合の任意のものです。途中で辞める状況で無理に用意する必要はありません。
よくある間違い:決める前に周囲へ話してしまう
最も多い失敗は、辞めると決め切る前に塾側へ話が伝わってしまうことです。親にだけ相談したつもりでも、教室で「辞めるのは寂しい」「成績を考えると今は辞めないほうがいい」と説得が始まることがあります。事前に伝わった結果、質問に応じてもらえない、授業が十分に行われないなど、サービスの質が下がる例もあります。
回避策は順番を守ることです。辞めると決める、親と話を合わせる、塾に伝える理由を固める、ここまで終えてから電話で連絡します。固まるまでは友人を含めて口外しません。最後まで通常どおりの指導を受けたうえで退塾できます。
辞めた後はどうするか
退塾後の選択は、自習に切り替えるか、別の塾に移るかの二つです。どちらにしても、辞めたい理由を言語化してから動きます。
自習に切り替える
それまで使っていた参考書を続け、通塾で感じたことを踏まえて自分で学習計画を立てます。出願の方針も自分で決める必要があるため、併願校の数と選び方のように受験計画の全体像を早めに押さえておくと動きやすくなります。教科別の進め方を固めたい場合は、生物の勉強法と参考書のような科目ごとの手順を参考に、自分の科目に当てはめて計画を作ります。
他塾に通う
塾を変えると、個別指導から集団授業へ、対面から映像授業へと形式が変わります。指導力のある講師や質問しやすい環境に出会えることもあります。
ただし、同じ塾でも成績が伸びている生徒はいたはずです。出された課題、自習室や家での学習に力を尽くせていたかを振り返ります。成績が伸びない理由を塾だけに求めると、移った先でも同じことを繰り返しやすくなります。
必要なものを具体化してから探します。計画を立ててくれるところか、復習のフォローが手厚いところか、質問に時間を取ってくれるところか。人によって答えは違います。
FAST-UPが見てきた「塾を辞めたい」の分かれ目
指導現場で見ていると、辞めたいという相談は二種類に分かれます。一つは、授業や講座の量が自分の処理できる範囲を超えて、復習が回らなくなっている場合です。もう一つは、学習の手順が決まらないまま時間が過ぎ、通っていること自体が負担になっている場合です。前者は講座の整理で変わることが多く、後者は塾を変えても同じ状態に戻りやすい傾向があります。
つまずきどころは、辞めるかどうかだけを考えてしまう点です。辞めた翌週に何をどの順でやるかが決まっていないと、空いた時間がそのまま消えます。逆に、残す教材と捨てる教材、1日の勉強の型を先に決めた生徒は、退塾後も学習量が落ちにくいです。辞めるという判断より、辞めた後の設計のほうが結果に効いてきます。
勉強への気持ちが完全に落ちているときは、休む方法を変えるだけで戻る場合もあります。息抜きの手段を学習寄りに置き換えたい場合は、勉強になるアニメの活用のような形から再開するのも一つの手です。
よくある質問
Q. 塾を辞める理由は正直に話すべきですか。 A. 建前で構いません。改善案を持ちかけられにくい理由を用意すると、話が長引きにくくなります。人間関係や雰囲気が本当の理由であっても、親や塾には勉強法が合わないという形で伝えるほうが通りやすいです。
Q. 成績が上がらないので辞めたいのですが、移ったほうがよいですか。 A. 同じ塾で伸びている生徒がいたなら、課題や自習への取り組みを振り返ってから決めます。必要なものを具体化せずに移ると、同じ状態を繰り返しやすいです。計画の立て方なのか復習のフォローなのか、足りない点を言葉にしてから探します。
Q. 支払い済みの授業料は返ってきますか。 A. 返金はあまり期待できません。月謝制の個別指導塾では、月の途中で辞めてもその月の月謝は返らないことがほとんどです。パンフレットや規約で返金の条件を確認し、辞める時期を決めます。
Q. 辞めるときに菓子折りやお礼は必要ですか。 A. 必要ありません。お礼は感謝を伝えたい場合の任意のもので、強制されるものではありません。途中で辞める状況なら、手続きを丁寧に済ませるだけで十分です。
Q. 電話は自分でかけるべきですか。 A. 家庭の方針によります。手続きや費用の話が絡むため保護者が連絡する場合も多いです。いずれにしても、辞める理由と希望する終了時期を事前にすり合わせておくと、一度の連絡で済みます。


