中央大学通信教育課程の難易度と卒業率を解説
中央大学には通信教育課程があり、通学をしなくても大卒資格を取得でき…
FAST-UP
中央大学法学部通信教育課程は、入学試験がほぼなく書類選考で入学できる一方、卒業率は26%で卒業の難易度が高い課程です。法学部のみの設置で、オンデマンドスクーリングを使えば通学せずに学位を取得できます。
2026年9月時点の情報です。
働きながら大学で学びたい人や、地方にいながら中央大学の授業を受けたい人にとっては、貴重な機会と言えます。
中央大学の通信教育課程とは?学べることや特徴
中央大学の通信教育課程は、法学部のみで実施しています。あくまでも「法学部通信教育課程」であり、他学部の学習はできません。
まずは概要を確認します。
中央大学法学部通信教育課程で学べること
学べる科目は下記の通りです。
- 法学入門
- 憲法
- 民法
- 刑法
- 商法
- 刑事訴訟法
- 民事訴訟法
- 外国法概論
- 日本法制史
- 西洋法制史
- 海商法
- 保険法
- 経済法
- 倒産処理法
- 民事執行・保全法
- 労働法
- 行政法
- 刑事政策
- 国際法
- 国際私法
- 外国法研究
- 法哲学
- 知的財産法
- 租税法
- 環境法
- 社会学
- 政治学
- 国際政治史
- 経済原論
- 財政学
- 社会政策
- 社会思想
- 歴史(日本史)
- 歴史(西洋史)
- 文学
- 心理学
- 哲学
- 論理学
- 地理学
- 経済学
- 統計学
- 自然科学
- 英語
- ドイツ語
- フランス語
- 体育理論
- 保健理論
上記を1年次から4年次までの間で振り分け、卒業要件を満たすと卒業となります。
特徴1:在籍者の約80%が社会人
在籍者の構成は社会人中心です。利用者約4,000人のうち、約80%が社会人です。
働きながら学習している人が大半であり、仕事が休みの日や出勤前後に学んでいることが多いようです。残りの20%には、他大学に通いながら受講しているダブルスクール生や仮面浪人生などが含まれます。
特徴2:通学せずにオンラインでスクーリングを受講できる
オンデマンドスクーリングを選択した場合は、スクーリング(通信課程で受ける対面型の授業のこと)の際も通学する必要がありません。
インターネット環境が整っていれば、いつでもどこからでも受講できます。キャンパスに行くことなく、卒業に必要なスクーリング単位を取得できます。そのため、キャンパスに通えない地方や海外に住んでいる人でも利用できます。
特徴3:正科生は卒業すると通学課程と同じ「学位」が取得できる
正科生であれば、卒業と同時に学位を取得できます。学位は通学しながら4年制大学を修了した人に与えられる称号であり、いわゆる「大卒」と同じ扱いになります。
グローバルなリーガルマインドを身につけていることが証明されるため、就職や実務で役立つことも多いでしょう。ただし、他の大学・短期大学・大学院に在籍中の場合は、正科生として登録することはできません。
正科生以外には「科目等履修生」と「聴講生」があります。区分ごとの違いは下記の通りです。
| 区分 | 目的 | 単位の取得 | 卒業資格 |
|---|---|---|---|
| 正科生 | 卒業して学位を取得する | できる | 得られる |
| 科目等履修生 | 学びたい科目だけを履修する | できる | 得られない |
| 聴講生 | 登録期間内で教養を深める | できない | 得られない |
科目等履修生は、登録期間内で単位を取得することを目的とした制度です。仕事で必要な知識をピンポイントで身につけたいときなどに効果的ですが、卒業資格を得ることはできません。
聴講生は、聴講したい科目を登録する制度です。科目試験を受験すれば成績は付与されますが、単位の取得や卒業資格にはつながりません。いわゆる「授業を聞くだけ」の制度なので、キャリア目的ではなく趣味の一環として受けている人もいます。
特徴4:レポート学習があり添削を受けられる
レポートは提出前に添削を受けられます。通信教育課程は頻繁なレポート提出があり、高いクオリティが担保されていないと単位認定されないというイメージを持つ人も多いでしょう。
実際に、受講して聞いているだけ、参加しているだけで学位が取れるほど甘い世界ではないため、レポートのクオリティは重視されます。
とはいえ、中央大学法学部通信教育課程では事前に添削を受けた状態で提出できるので、不合格になる確率を下げられます。その分、添削のやり取りに時間を割く必要はありますが、着実に卒業を目指したい人には助けになる仕組みです。
中央大学通信教育課程に入学するのは難しい?試験は?
入学の難易度は相当低いと言えます。基本的には書類選考のみで合否が決まるためです。特別な試験はなく、よほどのことがないと不合格にはなりません。
ただし、書類に不備があった場合は不合格となる可能性があります。また、必要に応じて面接や小論文の試験が課される場合もあります。
入学試験のハードルなく大卒資格を取得したい人にとっては、メリットの大きい仕組みです。なお、通信教育課程には通学課程のような偏差値が設定されていません。学力試験による選抜を行わないためです。通学課程の法学部の位置づけを知りたい場合は、中央大学の人気学部と学部序列も参考になります。
中央大学通信教育課程は卒業が難しい?できない?
卒業の難易度は高めです。中央大学法学部通信教育課程に限らず、通信教育課程は卒業が難しいことで知られています。
大学受験のような入学時の選抜を通る必要はないものの、卒業できなければ学費をほとんど無駄にしてしまいかねないので注意しましょう。
平均的な卒業までの年数は「最低年数+2〜4年」
平均的な卒業までの年数は、最低年数+2〜4年です。3年次編入などではなく、法学の知識や学習経験がゼロの状態で入学した場合、学位を取得するまでに平均6〜8年かかる計算になります。
通学した場合のおよそ倍近い年数がかかるため、4年でストレートに卒業できるのは非常に稀と言えます。
一見простに見える「レポート課題」ですが、量の面でも苦戦しやすい点に注意が必要です。論文と同程度のクオリティが求められ、科目ごとに課題が発生するためです。
通信教育課程の卒業率は?
卒業率は26%です。数字だけを見ると低く感じられますが、通信教育課程の卒業率は学校や課程の設計によって大きく変わります。
| 区分 | 割合 |
|---|---|
| 中央大学法学部通信教育課程の卒業率 | 26% |
| 一般的な大学で一切の留年なく卒業する人の割合 | 81.6% |
| 学位取得を目的に幅広い法学知識を学ぶ通信課程 | 20〜30%程度 |
| 専門学校や短期大学に近い形で特定分野だけ学ぶ通信課程 | 80%程度 |
専門学校や短期大学に近い形で特定分野だけ集中して学ぶ通信教育課程であれば、大学と同じく80%程度の卒業率を確保できるケースもあります。反対に、学位の取得を目的に幅広い法学知識を身につける課程では、20〜30%程度の卒業率になることが多いのです。
つまり、中央大学法学部通信教育課程の卒業率は極端に低いわけではありません。専門知識を身につけて法学のプロになることを前提に考えれば、妥当な数字と言えます。
科目試験とレポートの位置づけ
単位認定の関門は、レポートと科目試験の二つです。レポートは添削を受けてから提出できる一方、科目試験は試験当日の答案で評価されます。
法律科目は条文・判例・学説の理解を前提に答案を組み立てる必要があるため、暗記だけで乗り切ろうとすると行き詰まりやすい領域です。レポートで扱った論点を自分の言葉で再構成できる状態にしてから試験に臨む形が、現実的な進め方になります。
よくある間違い:4年で卒業する前提でスケジュールを組む
最も多いつまずきは、通学課程と同じ4年で卒業する前提で仕事や生活の予定を組んでしまうことです。平均的な卒業までの年数は最低年数+2〜4年であり、想定より長引いた時点で学習そのものを手放してしまいます。
回避策は、最初から最低年数より長い計画を立て、年ごとに「必ず取る科目」と「取れたら取る科目」を分けておくことです。レポートは科目ごとに発生するため、提出の締切を先に手帳へ入れ、添削のやり取りの往復期間も日程に含めておくと破綻しにくくなります。
FAST-UPが見てきた、通信課程で学習が止まる人の共通点
指導現場で見ていると、学習が止まる人には共通した傾向があります。多くは学力の問題ではなく、学習の設計の問題です。
一つ目は、科目の順番を決めずに「やれるものから」手を付けるパターンです。法学は基礎科目の理解が後続科目の土台になるため、順番を崩すと同じ論点で何度もつまずきます。
二つ目は、レポートを「提出物」としてだけ扱うパターンです。添削の指摘を次の科目に持ち越さないため、同じ型の失点を繰り返します。
三つ目は、生活の中に学習の固定枠を持っていないパターンです。仕事の繁忙期に学習時間がゼロになり、再開のハードルが上がっていきます。逆に続いている人は、平日の短い時間と休日のまとまった時間で役割を分け、短い時間には復習と暗記、長い時間にはレポート作成を割り当てています。
中央大学通信教育課程で卒業までに必要な学費
学費は通学課程と比べて安価です。4年制大学に通学する場合と比較して金銭面のメリットが大きいと言えます。
入学時に必要な費用
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学検定料 | 10,000円 |
| 入学金 | 20,000円 |
| 基本授業料 | 80,000円 |
基本授業料は年間で80,000円です。専門学校や短期大学より安く、コストを抑えて学習できます。
学習に必要な費用
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| スクーリング費用 | 5,000円〜20,000円 |
| 学習補助ツール | 年2,000円 |
| メディア教材 | 科目ごとに3,000円 |
| 追加履修費 | 単位ごとに2,500円 |
| オンデマンドスクーリング | 15,000円 |
| 短期スクーリング | 1科目10,000円 |
| 夏季スクーリング | 1科目6,000円 |
| その他 | 教科書代や郵便料金の実費など |
正科生が卒業までにかかるおおよその費用
| 在籍の形 | 費用の目安 |
|---|---|
| 1年次入学で4年間で卒業 | 約52万8,000円 |
| 3年次に切り替えて2年間で卒業 | 約27万3,000円 |
卒業にかかる年数や受講する科目数により変動するため、目安として把握しておきましょう。何年次に編入したかによっても金額は変わります。
中央大学法学部通信教育課程の口コミ
口コミからは、法学部そのものへの評価の高さと、通信・通学を行き来する使い方の両方が見えてきます。
- Twitter 投稿を見る
- Twitter 投稿を見る
- Twitter 投稿を見る
- Twitter 投稿を見る
- Twitter 投稿を見る
- Twitter 投稿を見る
- Twitter 投稿を見る
- Twitter 投稿を見る
「中央大学法学部」は非常に優秀であるとしてブランディングが確立されており、全国各地から受験する人がいるとわかります。
なかには通信教育課程に入学してから、通学が必要な中央大学法学部に編入した人もおり、法学部に通う裏ルートとなっているケースもあるようです。もちろん編入するには高い成績と実績が必要ですが、十分なメリットがあるでしょう。
反対に、通学から通信教育課程に切り替えて3年次編入した人も多く、無理なく学習を継続できる環境を整えたい人に向いています。中央大学法学部通信教育課程は卒業論文なく卒業できるため、単位の取得とレポート課題をこなしておけば卒業要件を満たせます。卒業後の進路の広がりは、中央大学の著名な卒業生からもうかがえます。
まとめ
中央大学法学部通信教育課程は、中央大学唯一の通信教育課程です。法学部のブランドに全国各地の人が集まっていることや、効率と実学を重視した学びができることが特色です。
入学のハードルは低く、学費も抑えられる一方で、卒業までの年数は長くなりやすい課程です。入学前に、学習時間の確保とレポートの処理をどう生活に組み込むかまで決めておくと、途中で止まりにくくなります。
よくある質問
Q. 中央大学の通信教育課程に偏差値はありますか。 A. 通信教育課程には通学課程のような偏差値が設定されていません。入学に特別な試験はなく、基本的には書類選考のみで合否が決まります。ただし書類に不備があれば不合格になる可能性があり、必要に応じて面接や小論文が課される場合もあります。
Q. 中央大学通信教育課程は卒業できないと言われるのはなぜですか。 A. 卒業率が26%で、平均的な卒業までの年数が最低年数+2〜4年になるためです。レポートは論文と同程度のクオリティが求められ、科目ごとに課題が発生します。学位取得を目的に幅広い法学知識を学ぶ通信課程では20〜30%程度の卒業率になることが多く、極端に低い数字ではありません。
Q. 科目試験の対策はどう進めればよいですか。 A. レポートで扱った論点を試験対策の軸にする進め方が現実的です。レポートは添削を受けてから提出できますが、科目試験は当日の答案で評価されます。条文・判例・学説の理解を前提に答案を組み立てる必要があるため、基礎科目から順に固めていく形が向いています。
Q. 通学せずに卒業できますか。 A. オンデマンドスクーリングを選択した場合は、卒業に必要なスクーリング単位をインターネット環境だけで取得できます。地方や海外に住んでいても利用でき、正科生として卒業すれば通学課程と同じ学位を取得できます。
Q. 学費は全部でいくらかかりますか。 A. 1年次入学で4年間で卒業した場合の目安は約52万8,000円、3年次に切り替えて2年間で卒業した場合の目安は約27万3,000円です。基本授業料は年間80,000円で、別途スクーリング費用や教材費、教科書代などがかかります。


