日本史まとめノートの作り方と文化史対策
共通テストは勉強をしなければ点数がとれないのが一般的ですが
FAST-UP
日本史のまとめノートは、政治史と文化史を別のノートに分け、1世紀ごとに見開き2ページでまとめる形が使いやすいです。タテ線で板書欄と重要語句欄を分け、余白に授業中の情報を書き込む形にすると、直前の復習がしやすくなります。
2026年9月時点の情報です。
2027年度入試に向けて、日本史は暗記の量が多い科目です。共通テスト(大学入学共通テスト。多くの大学が利用する全国一斉の試験)は勉強をしなければ点数がとれないのが一般的ですが、歴史に興味がある人であればある程度の点数が狙えるのが日本史です。ノートを活用していくことで、その点数をさらに高めていくことができます。
ここでは、ノートの取り方や作り方のコツ、ノートを使った定期テストの勉強法、まとめノートが必要な理由、市販の書き込みノート、成績が上がらない間違ったやり方までまとめます。
日本史のノートの取り方・作り方のコツ
結論として、コツは「分ける」「そろえる」「余白を残す」の3方向に整理できます。全体像は次の表のとおりです。
| コツ | 目的 |
|---|---|
| ノートにタテ線を入れる | 板書・教科書の内容と重要語句を書き分ける |
| ノートを2冊に分ける | 政治史と文化史・経済史を見分けやすくする |
| 1世紀ごとに見開き2ページ | 復習の単位をそろえ、直前に振り返りやすくする |
| 自分で取捨選択して参考書で修正 | 出題されやすい内容を見極める力をつける |
| 余白を残す | 授業中の情報や疑問とその答えを書き込む |
ノートにタテ線を入れる
ノートをうまく活用するためにおすすめなのが、タテ線を入れることです。数学の場合は真ん中に線を入れることで計算式を書きやすくする効果があります。日本史の場合は、黒板に書かれていることや教科書に書かれていることを書き込むスペースと、重要語句のスペースを分けるためにタテ線を入れます。
こうすることで、先生が強調していた重要語句を別に書き込めて、板書の内容を資料として書き込んでいくことができます。何度も見返す時にとても見やすくなります。
ノートを2冊に分ける
政治史(政治や制度の流れを扱う分野)と文化史(美術や文学、宗教など文化の動きを扱う分野)はノートを分けます。日本史の授業はテーマごとに分けて進められ、政治史がメインで、政治史が終わってから文化史などに入るためです。
数学では授業用のノートと計算用のノートに分けるやり方があります。そうすることで整理整頓が行えるほか、パッと見てすぐにわかるノートに仕立て上げることが可能です。日本史でも同じで、政治史をまとめたノート、経済史や文化史をまとめたノートに分けることで見やすくなります。
1世紀ごとに見開き2ページでまとめる
パッと見てすぐわかるノートにするために、1世紀ごとに見開き2ページでまとめるやり方もあります。100年単位で2ページに凝縮させるやり方で、復習もしやすくなり、要点を中心に網羅していけばいいので直前に振り返りやすくなります。
もちろん時代ごとにまとめるのもいいですが、江戸時代のように300年近く続き、各年代で注目すべき要点が数多く存在する場合もあります。そのため、1世紀ごとにまとめる形が扱いやすいです。このあたりは工夫のし甲斐がある部分です。
自分で取捨選択してまとめ、参考書で修正する
まとめノートを作る場合、何が重要で何が重要でないか、自分で取捨選択を行うのがおすすめです。重要かどうかを見極めていく作業は、これはテストに出そう、きっと出ないだろうと判断する作業でもあるので、自分自身がどれだけピントが合っているかがわかります。
講義形式の参考書で確認する作業も必要で、時に修正を行っていくことも大切です。修正箇所があまりにも多かった場合には、講義形式の参考書の内容をまとめていくのもいいでしょう。効率的でわかりやすく復習ができればそれでよく、自分でまとめる作業には意味があります。
日本史でもノートに余白を残す
日本史でも余白は残しておくのがよいです。定期テストでは、先生から発せられた情報が頻繁にテストに出てくることがあるためです。
英語や数学などのノート作りにおいても、ノートに余白を残すやり方が存在します。この余白は授業中に先生からの情報を書き込むために用意し、授業中に疑問に思った事を書き込み、後で質問を行ってそのアンサーも一緒に書き込みます。教科書を読んで内容を把握するよりも、ノートをしっかりと読み込んで内容を把握した方が点数がとれる状態にするために、情報を書き込めるスペースを空けておきます。
文化史のまとめノートはどう作るか
文化史は政治史と同じノートに混ぜず、独立したノートにまとめます。授業では政治史が先に進み、文化史は後から扱われるため、同じノートに書くと時代の並びがばらけてしまいます。
作り方は政治史と同じで、1世紀ごとに見開き2ページでまとめる形が使えます。作品や人物、宗教、建築などを並べ、重要語句はタテ線で区切った側に書き出します。講義形式の参考書で確認し、抜けや誤りを修正していくと、直前期に文化史だけを一気に見直せるノートになります。
日本史のノートを使った定期テスト勉強法
まとめたノートは、覚える・説明する・問題にするの3段階で使うと効果が出ます。作って終わりにしないことが前提です。
ノートの内容を完全に把握する
ノートをまとめる際に要点を押さえて作られるので、いわばムダがない内容になっています。ムダがないということは、ノートの中身を網羅すればテストの点数に直結することを意味し、効率的に点数を上げることが可能になります。
そのため、ノートをまとめたら、それを完全に把握する、覚えることを心がけましょう。この考えを持っておくと、ノート作りの際によりムダのないものを作ろうという気持ちにもなるので、自分だけの教科書を作っているぐらいの感覚を持つのがいいです。
ノートを使って友人と教え合う
インプットの道具としてノートを活用するやり方がある一方、アウトプットの道具としてもノートは活用できます。要点をまとめたノートは本来誰にとっても理解しやすいノートです。
ここでおすすめしたいのが、ノートを使って友人と教え合うやり方です。うまく説明できて相手にも伝われば、内容をしっかりと把握している証拠です。友人から疑問を投げかけられてもそれに返すことができれば、それも内容把握につながります。伝わらない場合、疑問点を返せない場合はまだ勉強の余地があるので、教えられる環境であれば積極的に教えるのもいいでしょう。
ノートを見て自分で問題を作ってみる
ノートに要点をまとめ、これを暗記すればテストでも高得点が狙えるという形でやっているのであれば、そのノートを見て自分で問題を作ってみるのもテスト対策につながります。
定期テストのような文章で、自分ならこんな問題文を作るという感じで作り、それを数日前に解いていきます。自分で作ったものですから本当は全問正解が当たり前にもかかわらず、結構忘れているものです。この作業を行いながらインプット、アウトプットを繰り返すことで点数を伸ばすことができます。
日本史のまとめノートが必要な理由
まとめノートは時間がかかるから不要という声もありますが、作る過程そのものが勉強になります。理由は3つあります。
必要なものだけを抽出する作業をするから
まとめノートが難しい理由として、必要最低限の内容で最大限の効果を出すことが大変なことが挙げられます。要するに、ムダを省く作業がとても大変なのです。コンセプトもなく、ただまとめノートを作ろうとなれば、苦戦するのは当然のことです。
裏を返せば、この作業を繰り返すことで、何が重要で何が重要でないかを吟味することにつながります。これこそがコンセプトをもってノート作り、勉強に向かっていることを意味しており、まとめノートの効果を高めます。
自分にとって最も効果的なモノになるから
教科書や参考書は万人向けに作られたアイテムであり、それぞれの人たちの事情をくみ取ったものではありません。人によっては、この表現をかみ砕いてほしいと思うでしょうし、別の人からすると近現代をもっと積極的に扱ってほしいと思うでしょう。
人によって強化したいポイントが異なる中で、まとめノートは自分にとって最も効果的なモノにすることが可能です。江戸時代が苦手なら徹底的に江戸時代をまとめたものを作ればよく、その人に合ったノートをカスタマイズできるのがポイントです。
まとめノートだけを見るのが効率的になるから
直前期は、まとめノートだけを見る形が効率的です。限られた情報を徹底的に読み込んだ方が、テストの点数につながる情報だけをインプットできるためです。
テストや受験直前になって教科書を引っ張り出して読み込むのは非効率的です。まとめノートだけを見て直前の勉強をしていくと、有益な時間の過ごし方をすることができます。暗記量の多い科目に共通する考え方で、同じ発想は生物の勉強法でも使えます。
市販のおすすめ書き込み(まとめ)ノート3選
自分でゼロから作るのが大変な場合は、市販の書き込みノートから始める形が現実的です。日本史に関して、ノートのように使えるものをまとめます。
| 書名 | 特徴 |
|---|---|
| 詳説日本史 改訂版 ノート | 教科書に準拠し、穴埋め形式で書き込める |
| 教科書よりやさしい日本史ノート | 基礎レベルの用語を書き込みながら覚えられる |
| YouTubeで授業を受ける 書き込み式 日本史ストーリーノート | 動画の講義を見ながら空欄を埋められる |
詳説日本史 改訂版 ノート
「詳説日本史 改訂版 ノート」は、教科書に準拠し、教科書の構成や流れによって作られたノートです。穴埋め形式になっており、空欄に暗記したものを書き込んでいくことができます。最近では消せるボールペンなどもありますが、まずは答えをノートに書きこんでみたり、コピーしたものに書いてみたりするなど、使い方は色々です。
教科書よりやさしい日本史ノート
「教科書よりやさしい日本史ノート」は、日本史の基礎レベルの用語を書き込みながら覚えられるノートです。中学レベルの歴史から始めることができるため、日本史を苦手とする学生にとっても参考になる1冊です。
YouTubeで授業を受ける 書き込み式 日本史ストーリーノート
「YouTubeで授業を受ける 書き込み式 日本史ストーリーノート」は、YouTubeで講義を受けながら書き込んでいくことができるノートです。動画を見ながら空欄が埋められるほか、倍速機能を活用して速いスピードで何度でも聞きこむことができ、理解力をつけられます。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、コンセプトを決めずにノートをまとめ始めることです。回避策は、作る前に「何のためのノートか」を一文で書き、最後までその方針を変えないことです。
政治史と文化史に分ける、1世紀ごとにまとめるといったやり方には、いずれも明確なコンセプトがあります。これを一切決めずにただノートをまとめようとしても、失敗する可能性が高いです。ルールを定めていないと、自分の気分次第で運用方法がコロコロ変わります。これでは見やすさもなく、ノートを読み込んで高得点を得られる状況になりません。
成績が上がらない間違ったノート勉強法
万能に見えるノート勉強法にも、これをやったら成績は上がらないというやり方があります。
- コンセプトを全く決めていない
- 必要のないものを書きすぎる
- ただ単に教科書の内容を写しているだけ
必要のないものを書きすぎる
まとめノートは無駄だと力説する人は、過去にまとめノートで効果を感じられなかった人が目立ちます。そうした人のまとめノートを見ると、無駄な知識が数多く書かれているケースがあります。
無駄知識、いわゆるトリビアとして覚えておくには良くても、テストで一切出てこないような知識をふんだんにちりばめては点数につながりません。必要最低限の情報で最大限の点数を手にする、それがまとめノートの理想形です。
ただ単に教科書の内容を写しているだけ
まとめノートは自分で情報を厳選し、その中で必要なものを組み込んでいくのが大切です。単に教科書の内容を写したり、コピーをただ貼り付けるだけだったりするまとめノートだと、頭の中に入ってこない可能性があります。ただ写しているだけだと記憶に残りにくく、印象が薄いノートになってしまいます。
FAST-UPが見てきたノート作りのつまずきどころ
指導現場で多いのは、ノート作りが目的になってしまうケースです。色を増やし、レイアウトを整えることに時間を使い、覚える工程に入る前に試験が来てしまいます。手が止まらないのに点数が動かない状態は、だいたいここで起きています。
次に多いのが、政治史だけでノートが完結しているケースです。文化史は授業で後回しになりやすく、ノートも手つかずのまま直前期に残ります。文化史のノートを政治史と同じ型で早めに立ち上げておくと、この偏りが起きにくくなります。
もう一つは、作ったノートを一度も声に出していないケースです。書いた内容を人に説明させると、覚えたつもりだった箇所がすぐに表に出ます。作る・覚える・説明するのうち、最後の工程が抜けやすいという傾向があります。
まとめ
ノートを使って勉強をしていくやり方は、暗記科目の日本史だからこそ有効なやり方です。情報をコンパクトにまとめ、効率的に勉強をすることができれば、他の科目の勉強に時間を回すことが可能になります。
様々なノートの取り方がありますが、最近ではネットで自分のノートを公開できるサイトも登場しています。色々な学生のノートを見て自分に合ったものを探し、ヒントを得てオリジナリティのあるノートを作っていくのもいいでしょう。歴史の流れを頭に入れる入口としては、勉強になるアニメを使う方法もあります。
よくある質問
Q. 文化史のまとめノートは政治史と分けるべきですか。 A. 分ける形が扱いやすいです。授業は政治史がメインで進み、文化史は後から扱われるため、同じノートに混ぜると時代の並びがばらけます。政治史用と文化史・経済史用に分けると、直前期に文化史だけを見直せます。
Q. まとめノート作りは時間の無駄になりませんか。 A. 何を残すかを自分で取捨選択する作業そのものが勉強になるため、無駄にはなりません。ただし、必要のない知識を書きすぎたり、教科書を写すだけになったりすると効果が落ちます。作る前にコンセプトを決めてから始めてください。
Q. 1冊にまとめる単位は時代ごとでよいですか。 A. 1世紀ごとに見開き2ページでまとめる形が振り返りやすいです。江戸時代のように300年近く続く時代は要点が多く、時代ごとだと1ページに収まりません。復習の単位をそろえることが目的です。
Q. 市販の書き込みノートと自作はどちらがよいですか。 A. 日本史が苦手な段階では市販の書き込みノートから入り、基礎用語を埋める形が負担が少ないです。苦手分野が絞れてきたら、自分の弱点に合わせた自作ノートに切り替えると、カスタマイズが効きます。


