化学の定期テストがやばい時の勉強法|期間別対策
理系学生はもちろん、文系学生も授業を受ける化学。
FAST-UP
化学のテストがやばいと感じたときは、範囲を広げずに絞るのが先です。小テストとプリント、学校の問題集の基本問題だけに的を絞り、解けるまで繰り返します。赤点回避が目的なら、この範囲で届く可能性が高まります。
2026年9月時点の情報です。
化学のテストが「やばい」ときにまずやること
最優先は、手を広げないことです。全てを完璧に覚えようとすると、「化学がやばい、大変だ」とパニックを起こしやすくなります。やることを絞れば、残り時間でも間に合う範囲が見えてきます。
目的によって、やるべき量は変わります。目的別の優先順位を整理しておきます。
| 目的 | 優先してやること |
|---|---|
| 赤点を回避したい | 小テスト・プリントの解き直し、問題集の「重要」と書かれた基本問題 |
| 平均点を超えたい | 教科書の原理理解、重要語句・元素記号の暗記、基本問題の反復 |
| 高得点を狙いたい | 問題演習の反復に加え、まとめノートでの整理と間違い直し |
文系で化学を受験に使わない場合、必修だから受けているという人がほとんどです。指定校推薦(高校の推薦枠に校内選考で選ばれて出願する方式)や奨学金制度など、内申点に左右される事情がなければ、赤点回避に目標を絞るのも有効です。
化学の定期テストで知っておきたい科目特性
化学は、計算と暗記の両方を求められる科目です。ここを理解したうえで対策を組むと、やり方の選び方で迷いにくくなります。
計算と暗記の両方が必要
歴史科目のように暗記一辺倒なら暗記に力を入れればよく、理系科目では生物がこれに該当します。数学や物理のように公式を理解して当てはめる科目もあります。化学はこの2つを兼ねています。
計算はもちろん、覚えるべきことも多いため、両方が必要になります。この点が化学を苦手とする人が多い理由です。逆に言えば、ここを克服すればチャンスは広がります。暗記型の科目の進め方は生物の勉強法とおすすめ参考書でも整理しています。
やればやるだけ成果が表れやすい
覚えるべきことと概念を頭に入れてしまえば、あとは場数を踏むだけです。計算をこなし、演習問題を解いていけば形になります。やればやるほど結果に出やすい科目と言えます。
学校から問題集を副教材としてもらうケースが多く、それを徹底的に解けば高得点につながる傾向もあります。あとは、どれだけ理解できるかにかかっています。
解けるようになるまで続ける
暗記科目でも、インプットよりアウトプットができるかが重要です。どれだけ覚えても、出せなければ意味がありません。化学は計算も必要なので、解けるようになるまでやり続けることが欠かせません。
覚えるだけでは不十分で、知識をそのまま出すだけでも足りません。その知識を使って答えを導くところまでやり切れるかがポイントです。
化学の定期テストの勉強法5ステップ
順番を守ると、理解が積み上がりやすくなります。5つのステップに分けて解説します。
ステップ1:教科書を読み込む
化学の勉強は、まず教科書を読み込むところから始めます。化学は原理や概念を知らないと、どうにもならない部分が多いからです。テスト範囲に該当する教科書のページを読み込み、原理や概念を理解していきます。
ステップ2:分からないところは参考書で理解する
一般的な暗記科目なら、全体像をつかんでから暗記に入ると知識が定着しやすくなります。化学は、その全体像と基本概念をつかむまでが大変です。
教科書を読んでも分からないところは出てきます。そこで講義形式の参考書を活用し、理解に努めます。特に文系は理解に時間がかかるので、基礎の基礎から固める使い方が有効です。
ステップ3:重要語句などを暗記する
おおよそのメカニズムがつかめたら、重要語句や元素記号を暗記します。元素記号だけでなく、公式もあるはずです。テスト範囲の中で覚えるべきものを、どんどん覚えていきます。
ステップ4:傍用問題集を活用する
理系科目では、傍用問題集(教科書に沿って学校で配られる問題集)が副教材として使われることがあります。数学におけるチャート式のようなものです。
テスト範囲のうち、まずは基本的なところだけをやってみます。理解できるようにしたうえで問題も解いていくと、理解度が高まります。
ステップ5:まとめノートを作ってみる
化学を入試の受験科目として使う場合、定期テスト対策が将来的に入試対策になります。まとめノートを作り、内容を整理しておくのがおすすめです。
時間のムダに思えるかもしれません。ただ、最後の総復習で作ってみると、理解できているポイントとそうでない部分がはっきりします。
テストまでの期間ごとの進め方
他の科目もあるため、1科目に割ける時間は限られます。時期ごとに作業を分けると、計画が立てやすくなります。
| 時期 | 主にやること |
|---|---|
| 2週間以上前 | 前回のテスト直後に学んだ範囲から復習。参考書で概念と原理をつかむ |
| 2週間前 | テスト範囲が確定。まとめノート作成で全体像を固める |
| 1週間前 | 傍用問題集で問題演習。解けるまで繰り返す |
| 前日 | まとめノートの見返しと、間違えた問題の解き直し |
2週間以上前
前回の定期テストから次の定期テストまでに学んだ範囲が、テスト範囲になる可能性が高くなります。まずは時系列に沿って、前回の直後に学んだ部分から復習します。まとめノートを作ったり、参考書で概念や原理を理解したりして、全体像をつかむところから始めます。
定期テスト2週間前
2週間前になればテスト範囲が確定するので、全体像をつかむ作業を徹底します。概念や原理は、見てすぐ理解できるものではありません。内容をまとめていく中で理解できるものなので、まとめノートの作成を行い、問題演習に入れるレベルまで理解度を高めます。
定期テスト1週間前
1週間前から傍用問題集などで問題演習に入ります。覚えた内容をアウトプットできているか、計算ができているかを確認し、解けるまで何度も挑みます。テスト当日まで、この繰り返しです。
定期テスト前日
まとめノートを見返し、テストに出る可能性が高い部分を確認します。あわせて参考書の問題演習で総仕上げを行います。何度も間違えた部分を重点的に解き直せば、目標点に近づきます。
よくある間違い:まとめノートを前日に作り始める
多いのは、前日になってからまとめノートを作り始めてしまうことです。前日にノート作りを始めると、書くこと自体に時間を使い切り、演習と解き直しの時間が残りません。
回避策は、ノート作りを2週間前の作業として先に済ませることです。前日は見返しと、間違えた問題の解き直しだけに使います。作る日と使う日を分けておくと、直前の時間配分が崩れにくくなります。
FAST-UPが見てきた化学のつまずき方
指導の現場で目立つのは、「暗記が足りない」のではなく「暗記したものを問題の形で出せない」というつまずきです。用語や元素記号は言えるのに、問題文に置き換わると手が止まります。インプットで満足してしまい、アウトプットの回数が足りていないケースが多くあります。
もう1つは、理解が追いつかないまま演習に入り、答えの手順だけを覚えてしまうパターンです。数字が変わると対応できず、やった量のわりに点が伸びません。教科書と講義形式の参考書で原理に戻ると、同じ問題集でも手応えが変わります。
文系で化学に時間を割けない場合は、範囲を絞る判断を先にしたほうが結果が安定します。全範囲を均等にやろうとして全部が中途半端になる形が、いちばんもったいないつまずき方です。
学習法の相談は公式LINEでも受け付けています。FAST-UP逆転塾の公式LINEへ
ノートの取り方・まとめ方
化学のノートは、後で見返して使えるかどうかが基準になります。3つのコツを紹介します。
余白を使って疑問点を書き込む
ノートをとる際は、必ず余白を確保します。ここに授業中に感じたこと、先生の発言、分からなかった部分を書き込みます。そのうえで質問し、答えを書き込んで解決します。後で見返したとき、その部分が勉強の助けになります。
図やイラストを積極的に使う
化学は、わかりやすく理解できるかにかかっています。原理さえつかめば、覚えるものを覚えて演習すれば点数に結びつきやすくなります。そのために図やイラストを積極的に使い、理解しやすくします。図やイラストをセットで覚えると、アウトプットもしやすくなります。
先生の発言を色ペンで書く
化学の理解が大変なことは、学校の先生も分かっています。説明をできるだけ分かりやすくしようとしますし、ヒントのような話をすることも多くあります。板書だけでなく発言も書き留めておくと、後の参考になります。青ペンなどを使って区別しておくのがおすすめです。
化学の定期テストが難しすぎてやばい時の対処法
赤点をとってしまうかもしれないという不安を抱える人は、文系を中心に少なくありません。どうしても難しいときの対処法を紹介します。
小テストやプリントの解き方を覚える
内申点をつけるために小テストを使う学校は少なくありません。小テストやプリントが配られたら、それだけでも完璧に覚えるのが近道です。小テストは理解度の確認のために行われ、定期テストはその延長線上にあるからです。
テスト範囲の教科書を丸暗記する
歴史科目では、教科書を丸暗記して結果を出す攻略法があります。これを応用し、テスト範囲の教科書を丸暗記する手もあります。なぜそうなるのか理屈が分からなくても、まず丸暗記し、問題に応じて当てはめます。
本来は概念や原理を知る必要があります。ただ、そこから始めると思考が止まってしまう場合には、丸暗記から入るほうが進みます。
赤点回避に絞って最低限だけ覚える
赤点回避だけを目指し、最低限のことだけを覚えるのも手段の1つです。傍用問題集で「重要」と書かれている部分だけを覚える、という進め方で十分な場合があります。基礎だけを徹底しておけば、赤点を回避できる可能性は高まります。
定期テスト対策は受験にも役立つ
まとめノートは、受験で化学を使う人ほど作る価値があります。化学は3分野あり、受験シーズンに改めてゼロから確認し直すのは負担が大きいからです。
定期テスト対策の中で、後から見返せる形に整理しておきます。あとは模試などで化学を定期的に受け、知識の鮮度を保てば十分です。受験校の組み方を含めた計画は大学受験の併願は何校まで可能かも参考になります。
まとめ
時間をかけて対策すれば、化学を苦手とする文系でも高得点は狙えます。とはいえ、苦手科目に時間を割けないから苦労している、という人もいるはずです。
化学を受験科目にしないなら、平均点を目標に置き、赤点を避けるレベルにとどめ、文系科目で点数を稼ぐやり方もあります。戦略的にこなして大学入試につなげるには、取捨選択が重要です。
よくある質問
Q. テストまで1週間しかありません。何から手をつければよいですか。 A. 傍用問題集の基本問題と、配られた小テスト・プリントの解き直しから始めます。新しい教材には広げず、同じ問題を解けるまで繰り返すほうが残り時間を使い切れます。前日は、間違えた問題の見直しに充てます。
Q. 文系で化学を受験に使いません。どこまでやればよいですか。 A. 指定校推薦や奨学金などで内申点が関わるかどうかで変わります。関わらない場合は、赤点回避に絞り、問題集の「重要」とされた基本問題と教科書の重要語句に限定する進め方が有効です。
Q. まとめノートは時間のムダになりませんか。 A. 前日に作り始めると演習の時間を奪うため、2週間前の作業にします。作る過程で、理解できている部分とそうでない部分がはっきりします。受験で化学を使う場合は、後で見返す教材としても使えます。
Q. 丸暗記だけでも点は取れますか。 A. テスト範囲が限られる定期テストでは、丸暗記が機能する場面があります。ただし計算問題は解き方を覚えるだけでは対応しきれないため、基本問題を手を動かして反復しておく必要があります。


