政治経済の定期テスト勉強法|期間別対策
主に高校3年になってから学ぶことが多い政治経済。
FAST-UP
政治経済の定期テスト対策は、教科書で流れをつかむ→重要語句の暗記→問題演習→ノートとワークの確認、の順で進めます。範囲発表の2週間前から暗記、1週間前から演習に切り替えると、一夜漬けに頼らず得点できます。
2026年9月時点の情報です。
政治経済は高校3年になってから学ぶことが多い科目です。大学入試の勉強が佳境を迎える中で、できるだけ時間をかけたくないという声もよく聞きます。ただし政治経済で入試に挑む場合、定期テストほど効率のよい機会はありません。ここでは勉強法、期間別の進め方、暗記の工夫、ノートのまとめ方までを整理します。
政治経済(政経)の定期テストの勉強法を5ステップで解説
順序は「理解→暗記→演習→確認」です。この並びを崩すと、覚えた語句が問い方の変化に耐えられなくなります。
ステップ1:教科書を読み込む
まずテスト範囲になっている部分の教科書を読み込みます。範囲はそこまで広くなく、重要語句も歴史科目ほど多くありません。単元ごとに全体の流れを把握することを優先します。
ステップ2:重要語句を覚えていく
流れをつかんだら重要語句の暗記に移ります。対象になるのは教科書の太字、先生が強調した部分などです。小テストを実施している学校では、小テストからも出題されます。多くの人が理解していない内容をあえて問う場合もあるため、そこも押さえておきます。一問一答形式の問題集(用語を短い問いで確認する暗記用の問題集)など、使えるツールは豊富です。
ステップ3:参考書で細かいところを確認する
出題は教科書や先生の発言から出ることが多いため、参考書一辺倒よりも教科書を軸にする方が確実です。より深く理解したい場合には参考書で確認します。重要語句の説明や背景がわかりやすく、興味を持って向き合えます。
ステップ4:問題演習を行う
知識がある程度ついたら問題演習に入ります。インプットだけでは忘れやすく、何を覚えて何を忘れたのかも見えません。問題演習は、アウトプットできているかを映すリトマス試験紙のような役割です。抜けが見つかった部分は、そこだけ徹底して覚え直します。
ステップ5:ノートやワークの確認をしておく
学校によっては副教材のワークを試験日に提出します。ワークの穴埋め自体が試験勉強につながることもあります。ノートを振り返り、理解できている部分とわからない部分を分け、先生に聞く、自分で調べるなどして疑問点をなくします。
政治経済(政経)の定期テスト勉強法をテストまでの期間ごとに解説
2週間前に範囲が発表されることが多いですが、その前から動けます。時期ごとの役割を分けて進めます。
| 時期 | 主にやること |
|---|---|
| 2週間以上前 | おおよその範囲を予測して教科書を読み直す/疑問点を先生に質問する |
| 2週間前 | 範囲確定。教科書で流れをつかみ、重要語句を暗記する |
| 1週間前 | 問題演習と小テストの復習。余裕があればまとめノート作成 |
| 前日 | まとめノートの内容を白紙に再現し、抜けを総復習 |
2週間以上前
範囲発表前でも準備は進められます。前回の定期テスト以降に進んだ授業内容や、先生が匂わせる発言からおおよその範囲が判断できるためです。予測がついたら教科書を読み込み、わからないことは今のうちに質問しておきます。
定期テスト2週間前
範囲が確定したら、教科書を読み込んで流れをつかみ、重要語句の暗記に入ります。範囲にもよりますが、1週間あれば重要語句の暗記はこなせます。
定期テスト1週間前
ここからは問題演習が中心です。参考書の問題を解く、小テストを復習するなどして、アウトプットできるかを確認します。1日でも早く演習に入れれば、その後は少しずつ確認するだけで記憶が確かになります。余裕があればまとめノート(要点を自分の言葉で整理した復習用ノート)も作ります。
定期テスト前日
まとめノートの内容を白紙のノートに書き出し、再現できた部分とできない部分を切り分けます。再現できていない部分が出題されれば失点につながるため、そこを中心に総復習します。
政治経済(政経)の定期テスト範囲を効率的に暗記する方法
暗記は「理解してから」「図で」「まとまりで」が基本です。語句を孤立させないほど、思い出す手がかりが増えます。
システムを理解してから暗記する
機械的な暗記では、単元によって内容をすぐ忘れます。特に経済分野はメカニズムがわからないままだと、暗記が無意味に終わることもあります。教科書や参考書でその単元の流れと仕組みを理解してから覚える方が定着します。周囲が機械的に覚えている場合、理解して覚えた人は差がつきやすい部分でもあります。
図を使って暗記する
一問一答での暗記は有効ですが、問題文が特殊だったり切り口を変えられたりすると、答えが出てこないことがあります。そこで図表を使います。図表にまとめて違いを見つけながら覚えると、思い出せないときに図を書き起こして手繰り寄せられます。
大きなまとまりで覚える
政治経済の単元は独立しておらず、密接に絡んでいます。Aがあったから制度Bが生まれ、それがきっかけでCにつながる、という流れがあるためです。大きなまとまりでストーリーとして覚えると、特定の語句だけが抜け落ちる事態が起こりにくくなります。
よくある間違い:一夜漬けで一問一答だけ回す
前日に一問一答だけを高速で回すやり方は、定期テストでつまずきやすい進め方です。問い方が変わると同じ知識を引き出せず、覚えたはずの語句が出てこなくなります。回避策は、語句を覚える前に単元の流れを一度通して読むこと、そして前日は図表と白紙再現で「説明できるか」を確認することです。時間が足りない場合でも、範囲の冒頭から通読してから語句確認に移る順序は守ります。
政治経済(政経)の定期テスト対策として日頃からできること
教科書を開く時間だけが対策ではありません。日常のニュースが素養になり、試験勉強の理解を助けます。
ニュースを見る
素養があると、試験勉強のときに興味を持って調べられます。確実なのはNHKのニュースで、午後7時や午後9時の番組をチェックします。朝もニュース番組はありますが、ワイドショーより一般的なニュース番組の方が政治経済の素養がつきます。午後8時45分からは各地域のニュースが放送されるため、身近な話題から追うのも有効です。
NHKラジオのニュースアプリでニュースを知る
通学中のスキマ時間も使えます。スマホで記事を眺めるのではなく、ポッドキャストでNHKニュースを聞く方法です。朝、昼、夜の番組が用意されており、その日1日の出来事を時系列で把握できます。ポッドキャスト自体は無料で利用できます。
池上彰さんが出演する番組を見る
池上彰さんがニュースを解説する番組は毎週のように放送されています。NHKで週刊こどもニュース(ニュースを子ども向けに解説した番組)を担当し、わかりやすく伝えることを心がけてきた経緯もあり、複雑なニュースもかみ砕いて説明されます。古本屋で週刊こどもニュースの本を買うのもよいですが、池上彰さん関連の政治経済の書籍は多いため、強化したい分野に合うものを選ぶ方法もあります。
FAST-UPが指導現場で見ている政経のつまずき
政治経済で伸び悩む生徒には、共通した型があります。多いのは、経済分野の仕組みの理解を飛ばして語句暗記から入るケースです。用語は言えるのに、需要と供給や金融の動きを説明しようとすると止まります。
次に多いのが、ニュースで見聞きした出来事と教科書の用語が結びついていないケースです。素材は持っているのに、答案では使えません。日頃のニュースを、その日習った単元の言葉に言い換えてみるだけで結びつきます。
もう一つは、範囲発表を待ってから動き出すケースです。2週間前から暗記と演習を同時に始めることになり、演習量が足りないまま本番を迎えます。授業が進んだ範囲を先に読み直しておくだけで、後半の時間の使い方が変わります。
政治経済(政経)の定期テスト対策は受験にも役立つ?
役立ちます。政治経済は高校3年で授業が行われるケースが多く、高1・高2で学んだ内容が抜け落ちる心配が少ないためです。他科目では、高3の秋まで高2の内容を入れ直している人もいます。
定期テスト対策を愚直に積み重ねれば、範囲が終わるころには問題演習に集中できる状態になります。2027年度入試を見据える場合も、定期テストごとに単元を仕上げる進め方が土台になります。理科や他科目の進め方と比べたい場合は、生物の勉強法と試験対策も参考になります。出願する大学の数や組み合わせを考える段階では、大学受験の併願校の決め方もあわせて確認しておくと計画が立てやすくなります。
政治経済(政経)の定期テスト勉強法:ノートの取り方・まとめ方
ノートは「後から情報を足せる状態」を保つのが基本です。書き込む前提で作ると、テスト直前の総復習で使えます。
できるだけ図やイラストを使う
図やイラストを添えて覚えると、思い出す際のフックとして機能します。理解も深まります。わかりやすい参考書ほど図やイラストを多用しています。コピーして貼る方法でも、自分で描く方法でも構いません。
ルールを決めて色ペンを使う
重要語句、先生の発言など、テストに直結する情報は種類が分かれます。色ペンでルールを決めると、見返したときに判別が早くなります。
| 情報の種類 | 色の例 |
|---|---|
| 重要語句 | 赤 |
| 先生の発言 | 緑 |
| 疑問に思ったこと | 青 |
自分が使いやすい形でルールを固定することが大切です。
余白は残して色々な情報を書き込めるようにする
まとめノートは、後から情報を足せるよう余白を残します。あえてスカスカにしておき、必要なことが出てきたら書き込む形にすると、最後には必要な情報だけが残ります。最初から何でも書き込むと、整理の段階で消す作業が発生し二度手間になります。
まとめ
政治経済の定期テスト対策は、2週間あれば一定の点数まで届きます。高得点を狙う場合は、1か月前から準備し、授業を聞き、予習復習を重ね、ニュースにも触れておく形が有効です。一夜漬けで乗り切れる人もいますが、その先の大学入試を考えるなら、定期テストごとに積み上げる方が確実です。
よくある質問
Q. 政治経済の定期テストは一夜漬けでも点が取れますか。 A. 取れる人もいますが、問い方を変えられると崩れやすくなります。前日しか時間がない場合は、範囲の冒頭から教科書を通読して流れをつかみ、そのうえで重要語句を確認する順序にすると失点を抑えられます。
Q. 何日前から始めればよいですか。 A. 範囲が発表される2週間前から暗記、1週間前から問題演習が目安です。高得点を狙う場合は1か月前から、授業の予習復習と並行して進めます。
Q. 教科書と参考書はどちらを中心にすべきですか。 A. 教科書が中心です。出題は教科書や先生の発言から出ることが多いためです。背景まで深く理解したいときや、説明がわかりにくい単元の補強に参考書を使います。
Q. ニュースを見る時間は本当に受験につながりますか。 A. 政治経済の素養がつき、教科書の用語を具体的な出来事と結びつけやすくなります。時間が取れない場合は、通学中にポッドキャストでNHKニュースを聞く形でも代替できます。


