慶應義塾大学の総合型選抜におけるAO入試の条件・日程・倍率を紹介!
慶應義塾大学では、昔からAO入試に力を入れています。
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慶應義塾大学では、昔からAO入試に力を入れています。日本初のAO入試が行われたのが1990年。以降、全国の大学でAO入試が行われており、慶應義塾大学がその元祖となります。
今回は慶應義塾大学のAO入試のあれこれやAO入試に近い、総合型選抜に関する情報をご紹介します。
慶應義塾大学の総合型選抜におけるAO入試の条件
慶應義塾大学で行われるAO入試は4学部で行われています。ここでは4学部のAO入試の受験に参加できる条件についてまとめました。
理工学部
理工学部におけるAO入試の出願資格は5つ。まずは理工学部を第一志望とすること、そして、高校時代に勉学や課外活動などで実績を残していること、3つ目に関してはその年度の3月までに卒業見込みであること、4つ目は欠席日数が30日を超えないこと、最後に全体の評定平均が4.1以上、理科と数学が4以上であること。
これらをすべて満たさなければ出願資格が与えられません。そのため、志願者は数えるほどしかおらず、最終的な合格者も極めて少ないのが特徴的です。
学業や課外活動の実績も数学や物理、化学のオリンピックで国内入賞以上の実績を残したり、スポーツで世界大会に出るなどの結果を出したりしないといけません。加えて、評定平均も良くないといけないので、かなりの狭き門です。
総合政策学部・環境情報学部
日本初のAO入試は総合政策学部と環境情報学部で行われました。その2学部つの出願資格ですが、まず出願の時までに卒業見込みであること、2学部いずれかを第一志望としていること、SFCで勉強に集中して高いレベルに到達する意欲があること、そして、教育を受ける上で欠かせない日本語能力もしくは英語能力を持っていることです。
理工学部にあった勉学などの要件はなく、こちらはかなり緩やかな出願資格です。数学オリンピックなどの実績は無駄にはならず、この後に行う1次選考の免除につながります。
看護医療学部
看護医療学部はA方式とB方式の2つがあり、それぞれで出願資格が異なります。
まずA方式ですが、卒業見込みであること、看護医療学部を第1志望とすること、より高いレベルを目指す意欲があること、そして、看護系の活動やボランティア、学業優秀など自己評価ができるものを持っていることが要件です。いわば自己推薦入試に似ています。
一方のB方式ですが、卒業見込みや第1志望などはA方式と同じですが、最も違うのは評定平均が4.5以上であること。明確に学業での実績を設けているほか、しかもかなり評定平均のハードルが高めです。これは理工学部と比較しても明らかに異なります。
慶應義塾大学の総合型選抜におけるAO入試の選考日程
ここからはAI入試の選考日程についてご紹介します。今回は2023年度の選考日程についてです。
理工学部
理工学部では、出願期間が2022年10月4日から10月7日まで、第1次選考の合格発表が2022年10月21日、第2次選考が行われるのが12月11日、最終の合格発表が12月16日です。
出願期間から最終の合格発表まで実に2カ月以上あり、かなり長い戦いになります。その間、一般選抜を想定して受験勉強をすることになるので、実際にはあっという間かもしれません。
総合政策学部・環境情報学部
総合政策学部と環境情報学部はAO入試が3回行われます。ここでは3回すべての日程をご紹介します。
2022夏秋AOは2022年9月上旬に出願期間があり、2次選考は10月下旬もしくは11月上旬の土日、最終的な合格発表は2022年11月上旬とこちらもだいたい2カ月ぐらいです。
英語しか話せない学生などを対象にした2022冬AOは、2022年12月から2023年2月上旬が出願時期となっています。2次選考がビデオ審査となり、最終的な合格発表は2023年の3月中旬となります。
2023春AOは、2023年6月上旬に出願時期を迎え、2次選考が2023年7月上旬、合格発表は7月中旬と早めです。それぞれ4月入学、9月入学と選べます。
看護医療学部
看護医療学部では2022年9月15日から9月20日が出願期間で、第1次選考の合格発表が10月14日、第2次選考が10月22日、最終的な合格発表が11月1日です。先ほどまでの学部と比べると若干スピーディーで選考が始まってからはすぐと言えます。
慶應義塾大学の総合型選抜のAO入試の難易度・倍率
慶應義塾大学のAO入試ではどれくらいの倍率になっているのか、それぞれの入試の倍率などをまとめました。
理工学部
| 志願者数 | 第1次合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 | |
|---|---|---|---|---|
| 理工学部 | 7人 | 3人 | 2人 | 3.5倍 |
2022年度における理工学部のAO入試は志願者数がわずか7人と少なく、最終的な合格者は2人と倍率がかなり高めです。男女別の結果を見ると男女仲良く1人ずつという結果になっており、男性の方が若干狭き門でした。
出願資格がかなり厳しかったため、志願することも難しく、その中でより絞るため、相当優秀でないとクリアすることはできないでしょう。
総合政策学部・環境情報学部
今回ご紹介するのは2022年度の夏秋AOのみで、冬AOと春AOは含まないのでご注意ください。
| 志願者数 | 最終合格者数 | 倍率 | |
|---|---|---|---|
| 総合政策学部 | 583人 | 113人 | 5.16倍 |
| 環境情報学部 | 554人 | 130人 | 4.26倍 |
理工学部と違い、評定平均などの要件がなかった2つの学部は志願者数がいずれも500人を超えており、一般的なAO入試としてはかなり多めの志願者数と言えるでしょう。
その中でも環境情報学部の方が倍率は低く、総合政策学部の方が若干倍率的に高く難易度としては総合政策学部の方が難しいと言えます。
看護医療学部
| 志願者数 | 第1次合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 | |
|---|---|---|---|---|
| A方式 | 71人 | 20人 | 8人 | 8.88倍 |
| B方式 | 17人 | 11人 | 4人 | 4.25倍 |
倍率は明らかにA方式の方が高いですが、A方式は自己推薦入試のように要件が緩いため、志願者が増えやすくなります。そのため、ほぼ9倍の倍率となっており、なかなかに狭き門と言えるでしょう。
その点、B方式は評定平均4.5以上とかなりのハードルがあって、17人の出願しかありませんでした。そこから選考を重ねていき、最終的には4人に絞られており、倍率はかなり落ち着いていますが、やはり評定平均4.5以上の影響と考えられます。
慶應義塾大学の総合型選抜はAO入試だけではない!その他の入試方法
慶應義塾大学ではAO入試の他に、総合型選抜を用意しています。総合型選抜は2パターンあり、いずれも特定の学部でしか受けられません。ここでは総合型選抜の2つの入試方法をご紹介します。
自主応募制による推薦入学者選考
自主応募制による推薦入学者選考は文学部のみを対象としており、1994年度から行われ、総合政策学部と環境情報学部に並ぶ伝統的な選考方法になりつつあります。
出願条件
出願資格はまず文学部を第一志望とすること、卒業見込みであること、そして、評定平均が4.1以上であることです。評定平均こそついているものの、出願条件としては慶應の中では平均的な部類であり、門戸が狭くもなく広くもない状態です。
選考日程
出願期間は2022年10月14日から11月4日までで、選考は11月20日に行われます。書類審査で合否が決まることはなく、総合考査Ⅰと総合考査Ⅱを行って合否を出すような形となっています。最終的な合格発表は11月25日以降と、出願から合格発表までかなりスピーディーです。
難易度・倍率
| 志願者数 | 最終合格者数 | 倍率 | |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 343人 | 123人 | 2.79倍 |
文学部では一般的な要件を課しているため、志願者数は300人台とこちらも平均的で、倍率も3倍を切る形になっています。文学部は元々女性が多い学部なので、志願者数でも圧倒的に女性が多く、合格者も男性16人に対し、女性が107人とその差は歴然です。
FIT入試
FIT入試は法学部を対象にした総合型選抜です。FIT入試はFlexible and Intelligent Thinking 入試の略で、フレキシブルかつ論理的思考力がある学生を採用するために設けられています。
出願条件
出願資格ですが、A方式とB方式の2つがあるので、それぞれの出願資格をご紹介します。
A方式は卒業見込みであること、第一志望であることはもちろん、ボランティアや運動などで実績を上げていることが要件となっています。こちらは自己推薦入試に近い形となっています。
B方式は卒業見込みや第一志望であることなど共通していますが、評定平均が外国語や数学、国語、地歴公民の4科目、加えて全体の評定がそれぞれ4以上であることが要件となっています。ただこれまでに出てきた評定平均では一番低く、出願はしやすいと言えます。
特にB方式は地域ブロックに分けられ、地域ごとに合格者が出る形になっています。そのため、同じ地域ブロックの学生との戦いになりやすいやり方です。
選考日程
選考日程は2つの方式で共通しており、出願期間が2022年8月9日から9月5日までで、第1次選考の合格発表が9月18日です。第2次選考はA方式とB方式で分かれており、A方式は9月24日、B方式は9月25日。同じ週末の土日で実施されます。
最終的な合格発表は11月1日と第2次選考から1カ月以上が経過しているほか、出願期間を含めると3カ月ほどかかります。
難易度・倍率
| 志願者数 | 第1次合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 | |
|---|---|---|---|---|
| 法律学科A方式 | 212人 | 70人 | 43人 | 4.93倍 |
| 法律学科B方式 | 180人 | 103人 | 65人 | 2.77倍 |
| 政治学科A方式 | 269人 | 66人 | 40人 | 6.73倍 |
| 政治学科B方式 | 166人 | 101人 | 61人 | 2.72倍 |
A方式は評定平均のハードルがなく、B方式はハードルがある状態ですが、やはりその影響は出ており、A方式の方が混戦で、B方式はある程度余裕がありますが、評定平均でふるいにかけられている分、少数精鋭の戦いになることも考えられます。
またB方式の地域ブロック制も地域によっては倍率が異なる可能性もあるため、それぞれの状況まで分かると、よりB方式の難易度が分かるかもしれませんが、現状ではトータルの結果のみが出されています。
まとめ
慶応のAO入試の歴史は古く、優秀な生徒を確保するために制度設計を行ってきた様子が伝わってきます。1990年代は偏差値教育が本当にいいのかが問われた時代であり、偏差値ではない物差しで判断をするべきだという意見が強まり始めています。
それを受けて、総合政策学部と環境情報学部ではAO入試が行われ、それに追随する形で様々な入試制度が出てきました。全学部で行わず、学部で独立して行われているのもいいところで、それぞれの学部が優秀な生徒を確保しようと必死です。
他の大学ではAO入試から別の方法に切り替えようとしたり、早稲田大学のように推薦入試にシフトしたりと、色々な動きが出ています。ゴーイングマイウェイの慶應義塾大学は独自路線で、優秀な生徒を1人でも多く入学させようと努力を続ける真っ最中です。
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