文系高2の受験勉強|科目別の進め方と参考書
皆さん、こんにちは!
FAST-UP
文系の高2生は、英語の単語・文法を毎日固めることを最優先にし、国語と社会は流れの把握から始めるのが基本です。高2のうちに基礎を終えれば、高3は演習に時間を使えます。
2026年9月時点の情報です。
文系の高2生が科目別にやるべきことと参考書
高2の学習は、暗記の土台づくりと基礎レベルの参考書の周回が中心になります。難しい問題集を先に買うより、英単語・英文法・古文単語・古典文法・歴史の流れといった、後から必ず使う部分を固める方が先です。
以下は、科目ごとに高2でやることと、本文で紹介する参考書の一覧です。
| 科目 | 高2でやること | 主な参考書 |
|---|---|---|
| 英語 | 単語・文法・熟語を固め、基礎レベルの長文へ | システム英単語/ターゲット1900/大岩の英文法をはじめからていねいに/総合英語Forest/Next Stage/速読英熟語/英語長文レベル別問題集3.4.5/やっておきたい英語長文500.700/英文読解入門基本はここだ!/基礎英文解釈の技術100 |
| 現代文 | 解き方を覚え、読書で読む量も増やす | 田村のやさしく語る現代文/入試現代文のアクセス発展編 |
| 古文 | 古典文法の理解と古文単語の暗記 | 富井の古典文法をはじめからていねいに/古文単語315 |
| 世界史 | 流れの把握→用語暗記→演習 | 新マンガゼミナール 世界史/山川 一問一答世界史 |
| 日本史 | 流れの把握→用語暗記→演習 | 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本/日本史B一問一答【完全版】2nd edition |
英語:英単語
英単語は暗記が命で、毎日の継続が成果を左右します。1日100単語というように暗記する数を決め、平日に進めて土日にその分を復習しましょう。復習は必ず行ってください。やらないとどんどん忘れていきます。
このペースなら1週間で500単語に触れられます。上位校を目指すほど必要な単語数は増えるため、多く覚えて損はありません。単語帳を何周もして確実に定着させていきましょう。
おすすめ参考書
- システム英単語:大学受験に必要な難易度の単語が多く掲載されており、これを習得しておけば大学受験に対応できます。
- ターゲット1900:大学受験の定番的な英単語帳です。これも覚えておくと大学受験対策になります。
英語:英文法
英文法は文法書で進めるのが基本です。量が少なく時間がそれほどかからない単語・文法から始め、そのあとで長文演習に入りましょう。
英文法はつまずきやすい部分でもあるので、自分のレベルに合わせた簡単なものから始めるとスムーズです。レベルが上がったら参考書を更新し、ひたすら問題を解いていきます。
おすすめ参考書
- 大岩の英文法をはじめからていねいに:超基礎の英文法から始められる参考書です。文法に自信がある人は飛ばしても構いませんが、高2でまだ時間があるならここから固めるのも有効です。
- 総合英語Forest:1冊目を一通り終えた後に取り組むとよい参考書です。ここまでをマスターすると基礎英文法の大体を制覇できます。
- Next Stage:Forestと同レベルの参考書です。この2つは自分に合う方を選んで取り組んでください。
英語:英熟語
英熟語も単語と同様に暗記すると、長文読解が格段に楽になります。問題を解くスピードを上げるためにも、英熟語帳を使って進めましょう。1日に覚える個数を決めて平日に進め、休日に復習する流れは単語と同じです。
おすすめ参考書
- 速読英熟語:英熟語は受験終了までこれ1冊で十分です。長文が載っていて、その長文で使われている熟語を解説してくれるため、熟語が文章中でどのように使われるのかがよくわかります。
英語:長文
長文演習に入るのは、英文法の基礎をある程度マスターしてからにします。英単語や英文法の基礎を身に着けていかないと長文を解くことは至難の業だからです。
読むときは、関係代名詞やコンマ、ピリオドでいったん切り、分解しながら考えるとわかりやすくなります。文章にいろいろ書き込み、パズルのように解いていくとやりやすくなります。「これをやっても英語を話せるようにはならない」と感じるかもしれませんが、受験英語だと割り切って戦略的に進めましょう。
おすすめ参考書
- 英語長文レベル別問題集3.4.5:レベル別の問題集です。3はセンター試験より易しく、文法を終えた直後に向いています。4はセンター試験レベルで、現在の共通テスト(多くの大学が利用する大学入学共通テスト)を考えると、このレベルまでは一通りできると安心です。5はMARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の総称)より少し易しいレベルで、ここができるようになっていればかなりの到達度です。
- やっておきたい英語長文500.700:さらにレベルを上げたい人向けです。MARCHレベルかそれ以上を狙う人におすすめです。英語の比重が大きい場合や、英語の問題が特殊な場合は、上位校志望でなくても取り組む価値があります。
英語:解釈
英文の構造そのものに疑問を抱いた場合や、ロジックで英語を理解したい場合は、英文解釈の参考書が向いています。読解のときに参照して理解を深める用途で、必要に応じて用意しましょう。
おすすめ参考書
- 英文読解入門基本はここだ!:レベル別問題集の3・4程度の難易度を解く前に目を通すとよい参考書です。基本の解釈がわかります。
- 基礎英文解釈の技術100:レベル別問題集の5程度を解く前に使ってください。基礎ではあるものの、少し踏み込んだところまで学べます。
国語:現代文
現代文は、参考書や問題だけでなく読書も並行させると効果的です。高2のうちはまだ受験勉強が本格化していないので、勉強の合間に本を読んでみてください。話の大筋を理解する力がつき、ポイントとなる語句や文を見つけやすくなります。
読書で身につく「概要をつかむ力」「先を想像する力」は、英語長文を読むときにも生きる場面があります。勉強そのものは、問題を解いて傾向をつかむことが中心です。解き続けると、文中からヒントを見つけられるようになります。センスが語られがちな科目ですが、反復練習も効果があります。
息抜きの時間まで机に向かうのが難しい日は、勉強になるアニメの活用法のように、負担の少ない形で学習と接点を持つ方法もあります。
おすすめ参考書
- 田村のやさしく語る現代文:基礎中の基礎です。書かれている解き方で付属問題を解いてみてください。付属問題は案外難しいので、最初は解けなくても構いません。解き方を覚えることが目的です。
- 入試現代文のアクセス発展編:最後の追い込みに向く1冊です。問題数を重ね、解き方を身につけたうえで取り組みましょう。
国語:古文
古文は、古典文法と古文単語を覚えることから始めます。文法を覚えると読み進めやすくなり、苦手意識も抱きにくくなります。
古文単語は、出てきた意味をすべて覚えるようにします。一つの単語に複数の意味があったり、全く違う意味があったりもするためです。英単語と同じく、1日に覚える個数を決めて平日に暗記し、休日に復習する形で回していきましょう。
おすすめ参考書
- 富井の古典文法をはじめからていねいに:問題集ではなく、古典文法を理解するための参考書です。基礎が整理されているので、ここで基本を押さえられます。
- 古文単語315:古文単語を覚えるための参考書です。英単語より語数は少なく見えますが、意味の幅があるぶん丁寧な暗記が必要です。
歴史:世界史
歴史は用語暗記より先に流れをつかみます。「用語は知っているけど、いったいそれっていつのことなの?」となってしまうと得点に結びつかないからです。
世界史は範囲や扱う国が限定されることもあり、日本史より覚える量が少なめになる場合があります。一方で、日本史は日本人として見聞きしてきた出来事が多いのに対し、世界史は歴史に触れる機会が圧倒的に少ないため、覚えにくいと感じる人も少なくありません。量も多く、何から手を付ければよいか迷いがちです。
そこで、まずは流れを把握し、次に(もしくは並行して)用語を暗記し、それらを頭に入れたうえで演習問題を解く、という順番で進めてください。
おすすめ参考書
- 新マンガゼミナール 世界史:2冊に分かれた、基礎の基礎にあたる参考書です。マンガで時代の流れを説明しながら、内容は受験向けです。基礎からやり直したい人、世界史が得意ではない人に向いています。
- 山川 一問一答世界史:用語暗記と一問一答形式(用語を短く問われて即答する形式)の演習ができます。流れを習得済みの人におすすめで、通学時間などのスキマ時間にも使えます。
歴史:日本史
日本史も、一問一答や用語暗記の前に流れを覚えるところから始めます。教科書はわかりやすさを優先して、流れではなく出来事ごとにまとめていることが多いため、流れ把握用の参考書を別に持っておくと進めやすくなります。
おすすめ参考書
- 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本:歴史の流れを把握するのに適した参考書です。まずはこれで大枠をつかみましょう。
- 日本史B一問一答【完全版】2nd edition:かなりの範囲の用語が収録され、幅広い難易度に対応できます。穴埋め形式で、頻出度が星の数で示されているため、自分の到達度の目安にもなります。休み時間に友人と問題を出し合うなど、息抜きを兼ねた使い方もできます。
文系の高2生は英語がとにかく重要
文系受験では英語の重要度が非常に高く、高2のうちに苦手意識をなくしておくと、その後の受験を有利に進めやすくなります。
理由の一つは、成績を伸ばすのに時間がかかることです。英単語や英文法の基礎がないまま長文に進んでも手が止まります。基礎を固める期間が必要なぶん、始めるのが遅いほど間に合わせにくくなります。
もう一つは、配点が大きい科目だという点です。得点源にできれば全体の得点が安定します。国語はセンスが語られることもありますが、英語は単語や文法を覚え、パズルのように当てはめて考えれば解ける科目です。ただし、そのパズルができる水準に達するまでに時間がかかります。受験本番まで時間がある高2のうちに基礎を固めておきましょう。
英語そのものに苦手意識が強い場合は、英検4級レベルからの英語の立て直し方のように、学年にこだわらず易しい教材へ戻る選択も有効です。
文系高2生が受験勉強で注意すべきことを時期別に解説
高2は、受験本番に向けて計画的に積み上げる時期です。季節ごとに意識することが変わるため、目安を整理しておきます。
| 時期 | 重点 | 勉強時間の目安 |
|---|---|---|
| 4月〜6月 | 学校の勉強で「わからない」を残さない | 授業の理解と復習を中心に |
| 7月〜9月 | 苦手克服と基礎固め | 1日平均5時間程度 |
| 10月〜12月 | 基礎の維持と積み増し | 平日は学校とは別に3時間程度、休日は5〜6時間程度 |
| 1月〜3月 | 受験モードへの切り替え | 冬休みは1日6時間を目安に |
4月〜6月
この時期は、まず学校の勉強をしっかりやることが最優先です。受験を意識して勉強している人はまだ多くなく、高校生活を楽しむ時期でもありますが、だからこそ差がつきます。
大切なのは、授業をただ受けるのではなく「わからない」を残さないことです。学校でやった内容は、その都度理解してから次に進みましょう。
7月〜9月
高2の夏休みは、受験に向けて状態を整えるうえで重要な時期です。一方で、気兼ねなく遊べる高校生の夏休みは2年生で最後になります。やりたいことは我慢せず過ごして構いません。
ただし、勉強も予定の中に組み込んでください。1日平均5時間程度を目安に、毎日続けることが大切です。毎日のルーティンにしてしまいましょう。苦手を克服し、基礎を固める夏にします。
10月〜12月
夏に苦手克服と基礎固めをしていれば、周りが受験勉強を始めても焦る必要はありません。平日は学校の授業をしっかり受けたうえで、別に3時間程度の勉強を確保しましょう。
休日は5〜6時間程度を確保できれば十分です。ここでも継続が鍵になります。学校行事は思い切り楽しんでください。
1月〜3月
この時期は学校でも「3年生の0学期」と呼ばれます。実際に受験準備期間であり、徐々に受験モードへ切り替えていく時期です。
冬休みは1日6時間の勉強を目安にスケジュールを組んでみてください。学校がある平日も少しずつ勉強時間を増やしていくと、受験期のスタートがスムーズになります。志望校や受験校の数をどう考えるかが気になり始めたら、大学受験の併願校の決め方も早めに目を通しておくと、学習計画を立てやすくなります。
高2からの受験勉強は時期が早すぎるのか
高2から受験勉強を始めるのが早すぎるということはありません。早く始めるほど基礎に時間を使えるため、スタートダッシュがしやすくなります。ここでは、早い方が有利になる理由を整理します。
年単位の時間の余裕が生まれる
高1や高2から始めると、1〜2年程度の時間的余裕が生まれます。難関大学を目指す場合でも、基礎が固まっていなければ難しい問題は解けません。早く始めることは、基礎に時間を割けるということです。
心理的余裕が生まれやすい
受験期は精神的にきつくなりがちです。そんなときに「早めに勉強してきたから大丈夫」と思えると、落ち着いて演習に取り組めます。心に余裕があるほど、勉強そのものにも向かいやすくなります。
早いうちからルーティン化すると強い
勉強を早い段階でルーティン化しておくと、受験期にスムーズに入れます。受験勉強は継続が大切だと誰もが知っていますが、続けることが難しいのも事実です。最初は続いても、1〜2カ月でやらなくなることがあります。それが高3で起きると痛手になります。本格的な受験期が始まるまでに、習慣と意識を作っておきましょう。
焦ることがない
早くから勉強していれば、「勉強していない」と焦ることも、「何から始めればいいのか」と迷うこともありません。基礎を固めておけば、高3になってすぐ演習に入れます。土台がぐらついたまま演習に進む状況を避けられます。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、単語帳を進めるだけで復習を飛ばし、覚えたつもりになることです。新しいページに進む達成感はありますが、触れた回数が足りない語はすぐに抜けていきます。
回避策は、進める日と復習する日を最初から分けておくことです。平日に決めた数を進め、土日にその週の分をまとめて見直します。復習日を予定に組み込んでおけば、忘れる前にもう一度触れられます。古文単語や歴史の用語も同じ回し方が使えます。
FAST-UPが見てきた高2からの伸び方
指導の現場で見ていると、高2から勉強を始めても伸び切らない人には共通した型があります。宣伝ではなく、つまずきどころとして共有します。
一つ目は、参考書の難易度を上げるのが早すぎるケースです。基礎の文法書を一周しただけで難しい長文に移り、解説が理解できずに止まってしまいます。手応えがないと続かないため、戻る勇気が結果的に近道になります。
二つ目は、英語を後回しにして暗記科目に逃げるケースです。歴史は覚えた分だけ点が動くので達成感が得やすく、時間配分が偏ります。英語は成果が出るまで時間がかかる科目なので、先に手を付けた方が高3での伸びしろが残ります。
三つ目は、教材を増やしすぎるケースです。単語帳や文法書を何冊も並行させると、どれも周回が足りなくなります。高2のうちは、決めた1冊を繰り返す方が定着しやすい傾向があります。
まとめ
高2のうちは、自分に合った教材で苦手克服と基礎固めを中心に進めます。特に英語は早めに着手し、成績にすぐ表れなくても気にしないことが大切です。英語は結果が出るまで時間がかかります。
「わからない」をその場で解決しながら、易しい参考書から始めてください。簡単な問題集からゆっくり対策できるのは、早く始めた人の特権です。科目別の勉強法と季節別の注意点を踏まえ、自分に合う学習スケジュールを作り、ルーティンとして受験期まで維持していきましょう。
理系志望の場合は理系の高2生が受験勉強でやるべきことやおすすめの参考書も参考になります。
よくある質問
Q. 高2から受験勉強を始めるのは早すぎませんか。 A. 早すぎることはありません。高2から始めれば1〜2年程度の時間的余裕が生まれ、基礎に時間を割けます。高3になってすぐ演習へ移れる点も利点です。
Q. 1日どのくらい勉強すればよいですか。 A. 時期によって変わります。夏休みは1日平均5時間程度、秋以降は平日3時間程度・休日5〜6時間程度、冬休みは1日6時間が目安です。春先は学校の授業の理解と復習を優先してください。
Q. 英語と社会、どちらから手を付けるべきですか。 A. 文系で迷う場合は英語を先に固めるのが有効です。英語は基礎を積み上げてから長文が読めるようになる科目で、成果が出るまで時間がかかります。社会は流れの把握から並行して進めると負担を分散できます。
Q. 参考書は何冊も買った方がよいですか。 A. 高2の段階では、科目ごとに1冊を決めて周回する方が定着しやすいです。易しい文法書や単語帳を仕上げてから、次の難易度へ進めてください。
Q. 独学で進められるか不安です。 A. まずは学校の授業で「わからない」を残さないことから始めてください。それでも計画や進度の管理が難しい場合は、外部の学習環境を検討する方法もあります。費用感は高校生の塾の費用の目安で確認できます。


