日東駒専の国語対策と参考書|現代文・古文の傾向
日東駒専の国語の入試情報
FAST-UP
日東駒専の国語は、ほぼ全問が選択式で、漢字や文法などの知識問題の比重が高い出題です。難易度は標準的で、高度な思考力よりも知識の網羅と時間内に解き切る処理力が得点を左右します。対策の軸は知識の完成と過去問演習です。
2026年9月時点の情報です。
日東駒専の国語の入試情報
出題の骨格は、共通テスト(大学入学共通テスト。国公私立で広く使われる全国共通の試験)と大きく変わりません。形式・分量ともに近く、特殊な対策よりも標準レベルの仕上げが優先されます。
国語入試の基本情報
基本的に共通テスト・センター試験(共通テストの前身にあたる旧制度の共通試験)と大きく変わりません。現代文の文章量は3000前後と共通テストに近く、形式もほとんどが選択式です。
難関大と異なり、自分の言葉で記述する問題はほとんど出題されないため、特別な対策は不要です。ただし、漢字などは自分で書く必要があるため、センター試験とは異なり見て分かればよいというものではありません。
また、センター試験以上に知識問題が多い傾向にあります。特に専修大学では知識問題で構成される大問があるため、よく問われる分野は暗記しておく必要があります。
何割とれば良いのか
学部によるため一概なことは言えません。他に得意科目があればそちらで補うこともできますし、そうでないなら国語で高得点を取る必要が生じます。
一般的には、センター試験・共通テストで安定して7割得点できれば合格すると言われています。知識問題は知ってさえいれば解けるので、そこで確実に得点できるようにし、あとは時間配分に気を付けて読解問題を解く練習をすることが大切です。
日東駒専の国語の難易度
センター試験・共通テストと同等、あるいはそれより少し簡単なレベルです。ほぼすべての問題が記述式で出題される難関大の問題と比較するとかなり解きやすく、高度な実力は必要ありません。
その反面、選択式という特性上、部分点が発生しないためちょっとした読み間違いや勘違いが大きな失点につながるリスクはあります。総じて「難しくはないが慎重に取り組む必要がある」と言えるでしょう。
大学別に押さえたい特徴
4大学で問題傾向に大きな差はありませんが、細部に違いがあります。
| 大学 | 国語で押さえたい特徴 |
|---|---|
| 日本大学 | 古文で、知識だけでは解けず内容理解を要する読解問題が出る |
| 東洋大学 | 選択式中心で、4大学の標準的な出題に近い |
| 駒澤大学 | 古文で現代語訳の記述問題が出る |
| 専修大学 | 知識問題で大問1つ分が構成される |
出題形式が特徴的な入試の読み解き方は青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策も参考になります。
日東駒専の国語対策
対策は「知識問題を落とさない」「読解を時間内に解き切る」の二本柱です。順番としては知識を先に固めるほうが、演習の効果が出やすくなります。
現代文の傾向
いずれの大学もセンター試験・共通テストと同程度の難易度、文章量です。選択式の問題を中心として、読解問題と知識問題が問われます。
知識問題では漢字や熟語、文法、文学史の問題が出題されます。特に専修大学では知識問題が丸々大問1つ分あるため、確実に得点できるようにしておきましょう。
読解問題は時間との勝負です。現代文という問題の特性上、答えは文章の中に書いてあります。あとは、それをいかにして早く見つけるかという問題です。時間を計って練習し、速度を磨いておく必要があります。
現代文の対策
まずは知識問題を完璧に回答できるようにするのが理想的です。知識を網羅できる参考書を購入して、隅から隅まで暗記しましょう。
特に重要なのが漢字です。勉強した成果が点数に直結しやすいため疎かにはできません。漢字は自分で書ける状態まで仕上げます。日東駒専の国語では漢字を自分で書く形式が出題されるため、見て分かるだけでは得点にならないからです。
また、書けるだけでなく意味が分からないと読解で躓くため、意味の理解と書き取りを同時並行的に行いましょう。
読解問題は時間内に解き終える力が必要になりますが、これにはセンター試験や共通テストの過去問がうってつけです。赤本や黒本(大学別や共通テスト別に過去問をまとめた問題集)を入手して何度も練習しましょう。何年分やれば良いのかは「多ければ多いほど良い」です。共通テストの赤本には16回分くらい収録されているので、すべてやってみましょう。
古文の傾向
古文も、4大学の間で大きな相違はありません。問題文の長さは600前後と、中堅私立大学として一般的な量です。また、ほとんどが選択式の問題です。
現代文同様、読解だけでなく知識問題が出題されます。基本的な古文単語や助動詞を始めとした文法は、そもそも覚えていなければ読解問題に太刀打ちできないので、完璧に暗記しておく必要があります。
駒澤大学のみ現代語訳の記述問題を出題しますが、記述式が当たり前の難関大の問題と比較すれば難易度は低いと言えます。単語や文法をきちんと理解し、そのことを回答に反映すれば合格ラインに届くはずです。
日本大学では知識だけでは太刀打ちできず、内容理解が必要な読解問題が出題されます。しかし、本来読解問題とは知識だけでなく内容を踏まえて解くものなので、特別難しいわけではありません。共通テスト・センター試験が良い練習になるため、1問1問を丁寧に解き、どう考えたら正解にたどり着けるのかを身に付けましょう。
古文の対策
まずは知識問題対策として、古文の単語と文法を完璧にする必要があります。単語数はたびたび議論になりますが、共通テストや日東駒専の古文なら200単語覚えていれば足ります。市販の単語帳で200〜230単語くらいを収録したものがあるため、これを完璧に暗記しましょう。特に、多義語は頻出の意味を漏れなく記憶しておかなければ、文脈判断できないので気を付けましょう。
文法は単語と異なり、どこまで暗記すれば良いのかが明白です。助動詞の活用と意味をすべて漏れなく暗記し、文章を読みながら「この『ぬ』は上に未然形があるから完了の助動詞ではなく打消しの助動詞『ず』の連体形だな」という風に、1つ1つ判断する練習をしましょう。
あとは、上記の知識を踏まえて実践的に問題を解く練習をします。センター試験や共通テストは良問ぞろいなので、時間を測定しながら練習しましょう。
科目選択の段階から戦略を立てたい場合は、立教大学の地理受験は可能かのように、志望校ごとの選択科目の扱いを先に確認しておくと計画が立てやすくなります。
FAST-UPが見てきた日東駒専国語のつまずき方
指導現場で多いのは、「現代文は感覚で解ける科目」と思い込んだまま演習量を重ねてしまうパターンです。選択肢を本文の根拠で切っていないため、解いた量に対して正答が安定しません。
次に多いのが、知識問題の先送りです。漢字や古文単語・助動詞は後回しにしても読解演習が進むように見えるため、優先度が下がりがちです。しかし日東駒専では知識問題の比重が高く、ここを空けたまま過去問に入ると、点が伸びない原因が読解力なのか知識不足なのか切り分けられなくなります。
もう一つは、古文を「訳が何となく分かる」状態で止めてしまうことです。品詞分解で説明できない箇所が残っていると、設問が文法に触れた瞬間に崩れます。知識を先に閉じてから演習に移る順番を、現場では重視しています。
よくある間違い:解いた問題を解き直さない
国語は数学や物理と異なり、一度解いた問題をもう一度解くことに意味を感じない人が多いようですが、そんなことはありません。解答解説に書いてあることを、何もヒントを見ずに自分の頭だけで再現し、正解にたどり着けるようになるまで繰り返しましょう。
回避策は次の2つです。
- 時間内に解き終えられなかった問題も放置せず、必ず最後まで解いてから解説を読む
- 解説の根拠の取り方を自分で再現できるか確認し、再現できない問題は日を変えて解き直す
特に文法事項の理解には品詞分解の反復が欠かせません。
日東駒専の国語で高得点を取るためにやるべきこと
学年ごとの優先順位は次の通りです。知識を早く閉じ、実践的な練習の時間を確保する流れが基本になります。
| 学年 | 現代文 | 古文 |
|---|---|---|
| 高校1年生 | 漢字をマスターする/根拠を探す読み方を身につける | 助動詞の活用と意味を暗記する |
| 高校2年生 | 知識を補強しつつ読解演習に入る | 250語程度の単語を網羅し、敬語や品詞分解を実践する |
| 受験生 | 知識の抜け漏れを埋め、時間を計って過去問演習 | 過去問で時間を計り、解説まで読み込む |
高校1年生
現代文については、漢字をマスターしておきましょう。2年生以降は社会科や数学でやることが増えるため、悠長に漢字練習をしている余裕はありません。独学でも対応できる、というより独学で練習して身に付けるしかない漢字は、1年生のうちに仕上げておくことをおすすめします。
読解については、まだ試験本番レベルのスピードを追求する必要はありません。ただし、どのように考えればよいのかはこの時点で理解しておいたほうが良いでしょう。現代文では必ず文章の中に回答の根拠があります。なんとなくで選択肢を選ぶのではなく「ここに書いてあるから」と自信を持って言えるよう、じっくり文章を読んで根拠を探しましょう。
古文ではまず助動詞を完璧にしましょう。単語は問題演習をしながら追々覚えていくこともできますが、助動詞は覚えていなければそもそも話になりません。助動詞を覚えていないだけで古文の読解が非常に難解に感じられ、挫折する経験になります。英語の勉強で言えばアルファベットを覚える段階のようなものなので、まずは暗記に徹しましょう。活用は声に出して覚えることをおすすめします。
高校2年生
現代文では、1年生の間に身に付けた知識を補強しつつ、問題演習をやっていきます。日東駒専の国語では知識問題が出題されるので、漢字に加えてこれらを暗記しつつ、一般的な読解問題を解きましょう。
古文では、2年生のうちに単語を完璧にします。250語程度の単語を網羅し、即座に意味を答えられるようにしておきましょう。また、敬語を踏まえて主語を特定したり、暗記した助動詞の知識を用いて品詞分解したりと、実践的な練習をしていきます。
受験生
現代文・古文ともに、知識の抜け・漏れがあるのならいち早く完璧にしましょう。なかなか覚えられないものは1週間くらい毎日声に出して読むなどし、短期集中的に頭に入れることをおすすめします。
知識を網羅したうえで、問題演習も欠かせません。センター試験や日東駒専の過去問を中心に、時間を計って解きましょう。ただし、時間内に解き終えられなかった問題も放置してはいけません。必ずすべての問題を解き、解答解説を読んで考え方や知識を取り込みましょう。
日東駒専の国語対策におすすめの参考書
知識用と演習用を1冊ずつ持ち、繰り返す形が扱いやすい構成です。
| 科目 | 参考書 | 出版社 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| 現代文 | 受かる 漢字・用語パピルス1467 | 学研 | 漢字・語彙・カタカナ語の知識固め |
| 現代文 | 日東駒専&産近甲龍の現代文 | 日栄社 | 志望校レベルの読解演習 |
| 古文 | マドンナ古文単語 | 学研 | 約230単語の語彙固め |
| 古文 | 古文上達 基礎編 | Z会 | 文法理解と読解演習 |
受かる 漢字・用語パピルス1467(学研)
知識問題対策としておすすめの参考書です。漢字練習になるのはもちろん、意味も書いてあるため読解のための語彙増強にも役立ちます。
また、現代文でたびたび登場するカタカナ語(パラダイム、アニミズムなど)の意味も掲載されています。日常生活であまり使われない言葉で、知らないと読解が躓くことがあるため、しっかり覚えておきましょう。語彙系の知識問題はこの1冊でほぼ事足ります。
日東駒専&産近甲龍の現代文(日栄社)
日東駒専を含む大学の対策書です。良問が掲載され、考え方が詳しく書かれているため良い練習になります。自分が受験したい大学の問題はもちろんですが、そうでない大学の問題も入試の標準レベルが掲載されているため、実力アップに役立つでしょう。
マドンナ古文単語(学研)
有名講師による著作で、長年多くの受験生に愛用されてきた単語帳です。約230単語が掲載され、センター試験・共通テストや日東駒専を含む中堅私大に合格するのに充分な語彙力を身に付けられます。
どの単語も暗記の助けになる語源やエピソードなどが紹介され、単語が列挙されただけの無味乾燥な単語帳とは一味違います。言葉の意味を根っこの部分から理解することで、少々形を変えて出題されても対応できる応用力を身に付けられるでしょう。巻末には単語カードも収録されているため、手軽に復習できます。
古文上達 基礎編(Z会)
古文の問題集と言えばすぐに名前が上がる参考書の1つです。解説が丁寧なことに定評があります。
同シリーズには上級編もありますが、そちらは難関大向けです。日東駒専なら基礎編で充分対応可能なため、こちらを繰り返し解きましょう。あまり分厚くないため、繰り返し解くのが苦になりにくいのもメリットです。
この問題集を解き終えて、入試本番までに余裕がある場合は、センター試験と共通テストの過去問を時間内に解き終えられるよう練習しましょう。
日東駒専は古文なしでも受験可能?
古文が必須かどうかは学部によります。たとえば、専修大学ではネットワーク情報学部は全日程で古文なしの受験が可能です。
古文に苦手意識がある人は、古文なしで受験できる学部を狙っても良いかもしれません。ただし、その場合は現代文だけでライバルに打ち勝てる実力が必要になります。古文なしで受験できる学部には、同じ理由で志願する受験生が集まり、その多くが古文より現代文を得意としているためです。
まとめ
日東駒専の国語はセンター試験や共通テストレベルです。選択式が基本で、知識さえあれば解ける問題も多いため、高度な思考力が要求されるわけではありません。
知識問題で安定的に高得点を獲得できるようにし、読解問題を時間内に解き終える練習をする、というのが大まかな対策です。早いうちに知識を網羅し、実践的な練習の時間を確保できるようにしましょう。
よくある質問
Q. 日東駒専の国語は何割取れば良いですか。 A. 学部によるため一概には言えません。一般的には、センター試験・共通テストで安定して7割得点できれば合格すると言われています。他に得意科目があればそちらで補う形も取れますが、そうでない場合は国語で高得点を狙う必要があります。
Q. 古文単語はどれくらい覚えれば足りますか。 A. 共通テストや日東駒専の古文なら200単語覚えていれば足ります。市販の単語帳で200〜230単語を収録したものを1冊選び、完璧に仕上げましょう。多義語は頻出の意味を漏れなく覚えておくことが重要です。
Q. 共通テストの過去問は何年分やるべきですか。 A. 多ければ多いほど良いという考え方で問題ありません。共通テストの赤本には16回分くらい収録されているので、すべて解くことを目標にしましょう。時間を計り、解き終えられなかった問題も最後まで解いて解説を確認します。
Q. 記述対策は必要ですか。 A. 多くの場合は不要です。ほとんどが選択式で、自分の言葉で記述する問題はほとんど出題されません。ただし駒澤大学の古文では現代語訳の記述が出題されるため、単語と文法の理解を答案に反映する練習はしておきましょう。漢字も自分で書けるようにしておく必要があります。


