立教大学の地理受験は可能?傾向と対策・参考書
「立教大学を地理受験したいけど、どのくらい難しいんだろう」
FAST-UP
立教大学は地理で受験できます。試験時間は60分、大問3つで、マーク式・記述式に数行の論述が加わります。難易度は標準レベルで、細かい知識より基本の理解と、地図や統計資料を読み取る力が問われます。
2026年9月時点の情報です。
立教大学の地理の入試基本情報
立教大学の地理は、全範囲から標準レベルの問題が出る試験です。出題形式と配点を先に押さえると、勉強の優先順位が決めやすくなります。
出題範囲
系統地理、地誌など、すべての範囲から出題されます。分野を絞った対策は向きません。
出題形式と解答形式
大問は全部で3つです。解答形式はマーク式と記述式で、毎年、数行程度の論述問題が出題されます。
用語は書けるレベルまで仕上げる必要があります。記述問題では重要語句のスペルミスが得点につながらないためです。曖昧な知識のままにせず、文字として再現できるところまで落とし込みます。
配点情報
学部によって地理の配点と満点が異なります。
| 学部 | 地理の配点/満点 |
|---|---|
| 異文化コミュニケーション学部・観光学部 | 150点/550点 |
| コミュニティ福祉学部 | 100点/500点 |
| 現代心理学部 | 100点/400点 |
| 社会学部 | 100点/300点 |
試験時間と時間配分
試験時間は60分で、時間配分に追われる試験ではありません。大問が3つのため、1問あたり15分程度を確保しても見直しの時間が残るからです。
大問1つを15分程で解き、最後に10分程度の見直しを入れる配分が目安になります。
立教大学の地理は難しい?難易度を解説
難易度は標準レベルです。細かい知識ではなく、基本的な知識をしっかり理解できているかが問われます。
【立教大学の政治経済の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介
立教大学の地理の入試傾向を解説
傾向は大きく2つです。全範囲からまんべんなく出ることと、地図・統計資料の読み取りが頻出であることです。
全範囲まんべんなく出題される
苦手分野を残さない学習が前提になります。特定の単元に偏った対策では、取りこぼしが起きやすいからです。
人気のある大学で倍率が高くなる場合は、高得点での勝負になりやすくなります。地理では極端に難しい問題が出題されるわけではないため、基本的な知識で穴を作らないことが得点差に直結します。
地図の読み取り・統計資料問題が頻出
地理は日本史や世界史とは違い、暗記科目ではないといわれます。立教大学の地理でも、正しい語句を答える問題だけでなく、地形断面や雨温図(月別の気温と降水量を示したグラフ)を読み取る問題が頻出です。
まずは基礎知識を固めることが優先です。そのうえで、知識をもとに資料を読み取る問題が出ると知っておきましょう。資料を読ませる出題は他大学でも増えており、形式に慣れておく意味は大きいといえます。同じく資料読解中心の出題として、青山学院大学 総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策も参考になります。
【立教大学の世界史の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介
立教大学の地理の対策ポイント
対策は「総合的な解答力」と「読み取る力」の2本立てです。傾向が全範囲×資料読解である以上、知識の量だけでは届きません。
選択、記述、論述の総合的な力を鍛える
立教大学の地理はマーク式と記述式があり、論述まで出題されます。一問一答のような単調な知識ではなく、総合的な力が必要です。
ただし問題自体の難易度が高いわけではありません。共通テスト(大学入学共通テスト。1月に全国一斉で行う試験)レベルの知識を、次の状態まで引き上げることが目標になります。
- 書ける
- 意味を説明できる
用語一つひとつの意味を理解できているか確認しながら進めましょう。
読み取る力をつける
地理の問題は2種類に分かれます。暗記が求められる問題と、読み取る力が求められる問題です。
暗記が求められる問題は次のようなものです。
- 気候帯の知識
- 東南アジアで工業化の進んだ順番の知識
一方、読み取る力が求められる問題は、地理の知識をもとに「この地域は、この条件がそろっているから、この農作物が採れ、この産業が発展しているのでは」と分析する問題です。
立教大学の地理では地図や資料を使った問題が頻出です。暗記だけで止めず、読み取る練習まで含めて対策します。
【立教大学の日本史の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介
立教大学の地理で高得点を取るための勉強法
勉強法は3つです。学ぶ順番、資料の使い方、演習量の確保を押さえます。
系統地理→地誌の順で学ぶ
学習は系統地理から始めます。系統地理で理論を学び、地誌で具体的な事象を見ていく流れが噛み合うからです。
系統地理とは、次のような内容を見ていく分野です。
- 「気候・地形・植生」などの自然環境にかかわるもの
- 「宗教、人種・産業・都市の構造や公害」などの人間の活動に関わるもの
- 「資源の開発」などの自然環境と人間の活動が複雑に絡んでいるもの
一方、地誌は「アジアや北米、ヨーロッパといった各地域について系統地理のあり方をみていく」分野です。
地誌から学ぶと、その場で使える知識としてしか認識できません。系統地理から学べば、地誌の学習時に理論へ当てはめて考えられるため、効率よく定着します。
統計集・地図帳を使い倒す
統計資料や地図の読み取り問題が頻出のため、統計集・地図帳は必須です。文章で学んだ知識を統計集・地図帳で確認する癖をつけましょう。
おすすめは、統計集・地図帳に覚えにくい知識を書き込んでいく方法です。例えばメキシコシティの横に「農村からの人口流入 多」と端的に要点を書き込みます。
勉強するほど、自分の苦手が集まったオリジナルの参考書が出来上がります。視覚的に覚えられる点も利点です。
問題に多く触れる
アウトプットの量を確保します。問題に触れることで、次の効果が得られます。
- 自分の苦手があぶりだされる
- 知識が整理される
- 問題形式に慣れる
とくに読み取る力が必要な問題は、演習を積む中で出題のされ方がわかり、インプットの質も上がっていきます。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、インプットばかり続けてしまうことです。講義系参考書を読み込んでいる間は手応えがあるため、演習を後回しにしがちになります。
回避策は、単元を1つ終えるごとに問題演習を挟む形に固定することです。読み取り問題は解いて初めて自分の判断の癖が見えるため、インプットと同じ週のうちにアウトプットまで行います。論述は書いて放置せず、解答例と見比べて不足した要素を書き出しておきましょう。
FAST-UPが見てきた地理受験のつまずきどころ
指導現場で多いのは、知識量ではなく「使い方」で止まっているケースです。語句は選べるのに、同じ内容を記述欄に書かせると手が止まる、という詰まり方が目立ちます。
もう一つは、地誌から入ってしまうパターンです。地域ごとの事実を個別に覚える形になり、初見の地域が出た瞬間に手が出なくなります。系統地理の理屈を先に通した受験生は、知らない地域でも条件から推測して部分点を拾えます。
統計集・地図帳を「持っているだけ」で終わる人も少なくありません。開く回数が増えた受験生ほど、資料問題で迷う時間が短くなります。併願校も含めて社会科目の出題形式を揃えて考えると、対策の重複を減らせます。学部ごとの傾向差を見るうえでは、中央大学の人気学部と学部序列の解説のような学部単位の情報も役立ちます。
立教大学の地理対策におすすめの参考書5選
下に行くほど難易度の高い参考書です。自分のレベルに合うところから入ります。
| 参考書 | レベル・用途 |
|---|---|
| 山岡の地理B教室 PARTⅠ・PARTⅡ | 初学者の導入。自然地理と人文地理 |
| 共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本 | 基礎を終えた人の知識網羅 |
| 大学受験 ココが出る!!地理Bノート | 暗記の総仕上げ |
| 瀬川聡の共通テスト地理B 超重要問題の解き方 | 読み取り問題の解法習得 |
| 実力をつける地理100題 | 難関私大・国公立レベルの演習 |
「山岡の地理B教室」
地理初学者にまずおすすめの参考書で、PARTⅠでは自然地理単元、PARTⅡでは人文地理を学べます。
それぞれ300ページ前後で構成され、ボリュームはそれなりにあります。全体を通して講義形式で書かれているため、「教科書の硬い文章では頭に入らない」という人でも読み進めやすい作りです。
さらに、地形や気候、地域ごとの特徴の暗記だけでなく、次の頭の使い方を学べます。
- どのように地図やグラフを読み解いていくのか
- なぜこのような地理的現象が起きているのか
学習の進め方は次のとおりです。
- 二つでセットなのでPARTⅠ・PARTⅡを学習する
- PARTⅠの後にPARTⅡを学習する
二つ合わせて二週間ほどで読み終えられます。初学者向けのため、完読後はハイレベルな参考書に進みましょう。
「共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本」
これ一冊で共通テスト9割が狙える参考書です。共通テストだけでなく、MARCH・早慶・国公立でも必要な知識がほぼ網羅されています。
注意点は、地理を学んだことがない人には向いていないことです。基本的な知識をどのように使って問題を解くかという実践的な構成になっているためです。
未学習の場合は、「山岡の地理B教室」を二週間ほどで終わらせ、基礎知識を身につけてから取り組みます。
480ページほどとボリュームがありますが、他の網羅的な参考書と比べれば少ない分量です。一冊で効率的に進めたい人に向きます。知識を網羅した後は、問題集や過去問に移りましょう。
「大学受験 ココが出る!!地理Bノート」
地理に必要な知識を一気に暗記することに特化した参考書です。過去10年分の地理A、Bの問題を分析し、31のテーマごとに空欄補充を埋める形で進めます。
暗記量は多いものの、これ一冊でMARCHレベルの力がつきます。ただし暗記に特化しているため、次の要素はありません。
- 詳しい説明
- 問題の解き方
講義系参考書を併用し、「なぜ」の部分と解き方を補強してください。
「瀬川聡の共通テスト地理B 超重要問題の解き方」
地理編と地誌編の2冊が出版されています。特徴は、初心者でも共通テスト9割を目指せる点です。
地理では、その場で与えられたグラフや図から読み取って解答する問題が出ます。この参考書は、頻出の解法や考え方をかみ砕いて説明してくれます。
構成は次の流れです。
- 「板書」で必要な暗記事項を確認する
- 「解説」で問題の解き方や考え方を学ぶ
- 「地図帳をチェックしよう!」で地図上の知識を確認する
前から進めれば必要な力が身につく作りのため、順番どおりに取り組みます。
「実力をつける地理100題」
難関私大や国公立レベルの力をつけたい上級者向けです。論述問題など難易度の高い問題が100題掲載されています。
解説では、解答に必要な情報だけでなく周辺知識も詳しく説明されています。周辺知識まで押さえることで実力が伸びていきます。
ただし一度にすべて覚えようとすると量が多くなります。まずは解答に関する知識に絞り、その後に他の知識を補強しましょう。
まとめ
地理は日本史や世界史に比べ暗記量が少ない科目です。その分、地図やグラフから読み取る問題が出題されます。
系統地理から地誌へ進み、統計集・地図帳を手元で使い続け、演習で読み取りに慣れる。この三つを回し続けることが、立教大学の地理で合格点に届く最短ルートです。
立教大学の入試を徹底解説!入試方式や学部ごとの入試科目もご紹介
よくある質問
Q. 立教大学は地理で受験できますか? A. 受験できます。社会学部、現代心理学部、コミュニティ福祉学部、異文化コミュニケーション学部、観光学部では地理の配点が設定されています。志望学部の募集要項で、選択科目の扱いを必ず確認してください。
Q. 論述対策は必要ですか? A. 必要です。毎年、数行程度の論述問題が出題されます。用語を覚えるだけでは対応できないため、覚えた内容を自分の言葉で説明する練習を日常の学習に組み込みます。
Q. 参考書はどの順番で使えばよいですか? A. 未学習なら「山岡の地理B教室」で導入し、「共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本」で知識を網羅します。暗記の仕上げに「大学受験 ココが出る!!地理Bノート」、読み取りの解法習得に「瀬川聡の共通テスト地理B 超重要問題の解き方」、難関私大レベルの演習に「実力をつける地理100題」と進めます。
Q. 統計集や地図帳はどう使えばよいですか? A. 文章で学んだ知識を照合する道具として使います。覚えにくい内容は余白に書き込み、自分専用の資料に育てると、資料問題で迷う時間が減ります。


