中央大学の英検利用|対象学部と換算スコアを解説
中央大学は、英検など外部の英語能力検定試験を活用した受験ができる大…
FAST-UP
中央大学で英検を使える入試は、経済・理工・文・総合政策・国際経営・国際情報の各学部です。方式は英語の得点に換算する得点換算型と、出願条件になる出願資格型の2種類に分かれます。
2026年9月時点の情報です。
全学部・全学科で使える仕組みではないため、2027年度入試に向けては志望学部の募集要項で対象方式と基準を確認してから準備を始めます。
中央大学の英検利用は2種類
中央大学の英検利用は、得点換算型と出願資格型に分かれます。
- 得点換算型:CSEスコア(英検の成績を級とは別に数値で示す指標)に応じて、英語の点数に換算される方式
- 出願資格型:一定のCSEスコアを満たすことで出願が可能になる方式
得点換算型では、英検のスコアがそのまま得点差になります。一方、出願資格型では、他の受験者とスコアで差をつけられません。スコアは出願の条件にすぎず、合否判定の得点には反映されないためです。
どちらの型かを知らないまま出願すると、戦略が変わってしまいます。志望学部がどちらに当たるかを最初に確認します。
英検利用のメリット
メリットは、倍率・英語の得点・受験機会の3点に表れます。
倍率が下がって受かりやすい
英検スコアが出願条件になっている方式は、一般入試より倍率が下がる傾向があります。出願できる受験生が基準スコア保持者に限られるためです。
つまり、英検を持っているだけで、ライバルの少ない方式で受験できます。
英語の点数が上がる可能性がある
英検のスコアが英語の点数に換算される場合、得点が上がることが多くあります。
学部によっては、その学部の入試問題で高得点を取るよりも、英検2級でハイスコアを取るほうが現実的な場合もあります。この場合、英検利用で入試の負担が下がります。
一発勝負ではなくなる
英検は何度も受験できるため、一発勝負になりません。十分な準備をしたうえで、高得点が出た回のスコアを使えるためです。
入試当日の緊張で崩れやすいタイプの場合、英検利用は相性が良い選択です。
英検利用の注意点とよくある間違い
注意点は、級ではなくスコアで見られること、そして倍率差の確認です。
級ではなくスコア優先の場合が多い
中央大学やGMARCHの英検利用では、級ではなくCSEスコアを重視することが多くあります。
つまり、準1級にぎりぎりで合格した人よりも、2級のハイスコア取得者のほうが優遇されることがあります。準1級になると問題の難易度が一気に上がるため、2級でハイスコアを狙うのも有効な戦略です。
よくある間違い:級だけを見て方式を決める
「準1級を持っているから有利」と級だけで判断し、スコア基準を確認しないまま出願するのが典型的な失敗です。
回避策は2つです。
- 募集要項で、必要なCSEスコアと技能別の基準を数字で確認する
- 級の取得後も、同じ級で受け直してスコアを積み上げる
英検利用と一般入試の倍率差を知る
英検利用の利点の1つは、一般入試より倍率が低くなりやすい点です。倍率が下がっていない方式では、その利点は薄くなります。
英検利用を考える場合は、一般入試の倍率との差を必ず確認します。学部ごとの人気の差も影響するため、中央大学の人気学部と学部序列も合わせて見ておくと判断しやすくなります。
中央大学で英検利用できる学部
英検が使える学部と方式を、先に一覧で整理します。
| 学部 | 利用方法 |
|---|---|
| 経済学部 | 得点換算型 |
| 理工学部 | 出願資格型 |
| 文学部 | 出願資格型 |
| 総合政策学部 | 得点換算型 |
| 国際経営学部 | 得点換算型 |
| 国際情報学部 | 出願資格型 |
経済学部
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用方法 | 得点換算型 |
| 出願資格 | CSEスコア1728以上(2級以上) |
| 配点 | 英語150(国語100、地歴・数学100) |
理工学部
| 技能 | 基準 |
|---|---|
| リーディング | 575点以上 |
| ライティング | 575点以上 |
| リスニング(数学科・情報工学科) | 575点以上 |
| リスニング(その他8学科) | 495点以上 |
| スピーキング(数学科・情報工学科) | 575点以上 |
| スピーキング(その他8学科) | 495点以上 |
利用方法は出願資格型です。技能ごとに基準が分かれるため、合計スコアだけを見ていると見落としが出ます。
文学部
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用方法 | 出願資格型 |
| 出願資格 | 準1級以上 |
総合政策学部
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用方法 | 得点換算型 |
| 出願資格 | CSEスコア2304以上(受験級は問わない) |
| 配点 | 英語50(国語100、外国語100) |
総合政策学部では、学部独自の「外国語」の試験も受けます。
国際経営学部
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用方法 | 得点換算型 |
| 出願資格 | CSEスコア1980以上(2級以上) |
| 配点 | 英語200(国語100) |
国際情報学部
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用方法 | 出願資格型 |
| 出願資格 | CSEスコア2300以上かつ各技能500以上(準1級以上) |
合格最低点と得点換算の目安
中央大学の英検利用の合格最低点は公表されていません。
得点換算型に当たるのは次の3学部です。
- 経済学部
- 総合政策学部
- 国際経営学部
いずれも合格最低点は非公表のため、具体的な数値は不明です。換算点についても大学は公表していません。以下は、学部ごとの換算の目安として整理したものです。実際の基準とは異なる場合があります。
経済学部の換算目安
| CSEスコア | 換算点 |
|---|---|
| 2374 | 150 |
| 2340 | 145 |
| 2306 | 140 |
| 2272 | 135 |
| 2238 | 130 |
| 2204 | 125 |
| 2170 | 120 |
| 2136 | 115 |
| 2102 | 110 |
| 2068 | 105 |
| 2034 | 100 |
| 2000 | 95 |
| 1966 | 90 |
| 1932 | 85 |
| 1898 | 80 |
| 1864 | 75 |
| 1830 | 70 |
| 1796 | 65 |
| 1762 | 60 |
| 1728 | 55 |
総合政策学部の換算目安
| CSEスコア | 換算点 |
|---|---|
| 2630 | 50 |
| 2565 | 40 |
| 2500 | 30 |
| 2435 | 20 |
| 2370 | 10 |
| 2304 | 0 |
国際経営学部の換算目安
| CSEスコア | 換算点 |
|---|---|
| 1級合格 | 200 |
| 2630 | 195 |
| 2600 | 190 |
| 2570 | 185 |
| 2540 | 180 |
| 2510 | 175 |
| 2480 | 170 |
| 2450 | 165 |
| 2420 | 160 |
| 2390 | 155 |
| 2360 | 150 |
| 2330 | 145 |
| 2300 | 140 |
| 2270 | 135 |
| 2240 | 130 |
| 2210 | 125 |
| 2180 | 120 |
| 2150 | 115 |
| 2120 | 110 |
| 2090 | 105 |
| 2060 | 100 |
| 2030 | 95 |
英検スコアはいつまでに受験したものが使えるか
中央大学の共通テスト利用(共通テストの成績を使って合否を決める私大の方式)で使用する英検のスコアは、最も早い試験日より2年以内のスコアに限るとされています。
仮に最も早い試験日が1月6日の年度であれば、その2年前の1月7日以降に受験したスコアが対象になります。高校1年次や中学生の段階で高スコアを取っていても、合否判定には使えません。
わかりづらいと感じる場合は、高校2年次に進級した春以降のスコアを提出するイメージでおきます。浪人生や社会人の場合は、最も早い試験日から遡って2年以内という原則で考えます。
とはいえ、高校1年次に得た英語力は翌年以降も役立つため、受験が無駄になることはありません。高校1年次のうちに出題傾向や試験の雰囲気に慣れておき、高校2年次になった時点から使えるスコアを狙う受験生も多くいます。英検の受験機会は限られるため、1回ごとの受験を無駄にしない準備が必要です。
FAST-UPが見てきた英検利用のつまずきどころ
指導現場で多いのは、英検利用を「英語を免除してくれる制度」と受け取ってしまうパターンです。
出願資格型の学部を志望しているのに、スコアが得点に加わると思い込み、国語や数学の仕上げが後回しになるケースが目立ちます。出願資格型では当日の他科目で勝負が決まるため、英検の基準を満たした時点で軸足を他科目へ移す判断が必要になります。
もう1つは、技能別の基準の見落ちです。理工学部や国際情報学部のように技能ごとの下限がある方式では、合計スコアが足りてもライティングやスピーキングが届かず出願できないことがあります。弱い技能を先に測り、受験回数を逆算する動きができている受験生は、出願直前に慌てません。
外部試験を使う方式では、英語以外の科目や学部独自科目の対策が合否を分けます。他大学でも同じ構図があり、青山学院大学総合文化政策学部の総合問題対策のように、学部独自形式の分析が必要になります。
GMARCHで英検利用ができる学部
中央大学以外のGMARCHにも、英検利用ができる学部が複数あります。
明治大学
- 明治大学商学部(英語四技能試験利用方式)
- 明治大学経営学部(英語四技能試験利用方式)
- 明治大学国際日本学部(英語四技能試験利用方式)
青山学院大学
- 青山学院大学国際政治経済学部 国際政治学科(B方式)および国際政治経済学部 国際コミュニケーション学科(B方式)
- 青山学院大学総合文化政策学部 総合文化政策学科
立教大学
立教大学は、全学部で英検利用が可能です。立教大学の英語入試は特殊で、英検のスコアもしくは共通テストの英語の点数が、英語入試の点数に換算されます。
法政大学
法政大学は全学部の個別試験で英検利用が可能です。出願資格は学部で分かれます。
| 出願資格 | 対象学部・学科 |
|---|---|
| 英検準1級 | 法学部国際政治学科、国際文化学部、法学部法律・政治学科、文学部英文学科、経済学部国際経済学科 |
| 2級以上かつCSEスコア2150点以上 | 現代福祉学部 |
学習院大学
- 学習院大学法学部(公募推薦。大学の定める条件を満たせば出願できる推薦入試)
- 学習院大学国際社会学部プラス試験
まとめ
中央大学は、英検スコアを使って入試当日の負担を軽減できる大学です。
入試方式によっては英検のスコアがないと出願すらできないため、基準を先に確認します。得点換算型か出願資格型かで対策の配分が変わる点が、最も大きな分岐になります。
よくある質問
Q. 中央大学の英検利用は受かりやすいのでしょうか。 A. 英検スコアが出願条件になる方式では、出願できる受験生が限られるため、一般入試より倍率が下がる傾向があります。ただし倍率差は学部や年度で変わるため、一般入試の倍率と比べて利点が残っているかを確認してから選びます。
Q. 準1級がないと英検利用はできませんか。 A. 文学部と国際情報学部は準1級相当の基準が示されていますが、経済学部や国際経営学部は2級以上で出願できる基準です。級の区切りよりCSEスコアが重視される方式が多いため、2級でハイスコアを狙う戦略も成り立ちます。
Q. 英検利用の合格最低点は公開されていますか。 A. 公表されていません。得点換算型の経済学部・総合政策学部・国際経営学部も、換算点の基準を含めて非公開です。そのため、換算の目安は参考値として扱い、他科目で得点を積む前提で計画を立てます。
Q. 理工学部で気をつける点はどこですか。 A. 技能ごとに基準が設定されている点です。リーディングとライティングは575点以上、リスニングとスピーキングは数学科・情報工学科が575点以上、その他8学科が495点以上とされています。合計ではなく技能別に確認します。


