学習院大学の特徴とイメージ|学部・偏差値も解説
学習院大学は全国的に知られる大学であり
FAST-UP
学習院大学は、全学部が目白キャンパスに集まる都心型の大学です。皇族や華族のための学校として始まった歴史から、真面目で落ち着いた雰囲気、お金持ちが多いというイメージを持たれます。実際は外部進学者も多く、学力水準はGMARCHと同格です。
2026年9月時点の情報です。
ここではキャンパス・教育・学部ごとの特徴と、世間イメージの実際を順に整理します。なお GMARCH は、首都圏の私立大学群をまとめて指す通称です。
学習院大学の特徴【キャンパス編】
キャンパス面の最大の特徴は、すべてが目白キャンパスに集約されている点です。立地と設備、落ち着ける場所の多さが揃っています。
1人でも落ち着けるスペースが多い
学習院大学は、1人でも落ち着けるスペースが多い大学です。目白キャンパスの中にはカフェやラウンジがあります。次の講義まで1コマ空いているような状況でも、カフェやラウンジで時間を過ごしたり、次の講義の予習を行ったりできます。
目白キャンパス自体が自然に囲まれているため、ベンチも置かれています。自然の中でのんびり過ごしたり、お昼ご飯を食べたりすることも可能です。ゆっくりできる場所が多いことは、人混みを避けるという点でも大事な条件になります。
ほぼすべての活動が目白キャンパスで完結
GMARCHの中で、すべての学部が同じキャンパスに置かれているのは学習院大学だけです。学部が集結しているほか、講義を行うスペースなども集まっており、他学部の学生との交流もしやすくなっています。
同じ大学に入っても、文系と理系では4年間ほとんど接点がないまま卒業することは珍しくありません。学習院大学は目白キャンパスにすべてが集約しているため、交流を深めやすい環境が整っています。
広い敷地の目白キャンパスには、野球場やテニスコート、プールのほか、馬術部の馬場・厩舎、アーチェリー場なども備えられており、部活動もここで行えます。
立地・設備が良い
立地の良さも特徴です。最寄り駅は目白駅で、駅から徒歩30秒の距離にあります。目白駅は山手線の駅なので、どの方面からでも足を運びやすく、通学しやすいエリアです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最寄り駅 | 目白駅(山手線)から徒歩30秒 |
| 他のアクセス | 東京メトロ副都心線 雑司が谷駅、都電荒川線 |
| 通学圏 | 千葉方面・埼玉方面・横浜方面など |
| キャンパス面積 | 18万平方メートル |
目白キャンパスには講義を行う環境などの設備がまとまっており、自然も非常に多い場所とされています。広い敷地の隅々に緑があります。
自然の多さから、他では見られない野生生物が集まり、近い距離で接することもできます。郊外キャンパスであれば見られる光景ですが、学習院大学は都心のど真ん中にあるため貴重です。
学習院大学の特徴【教育編】
教育面では、学部の枠を越えた履修と少人数教育、資格取得支援の3点が柱になります。
文系・理系を超えて授業を受けられる
1年の段階から、文系・理系という枠組みを超えた履修ができます。文系学部でも理系学部の勉強ができるなど、柔軟な授業の受け方が可能です。他大学でも他学部の講義を受けることは認められていますが、学習院大学はより積極的に推進しています。こうした履修がしやすいのは、全学部が目白キャンパスに集まっているためです。
異なる学部学科の授業を受けることで、所属学部では学べないことまで学べ、学びの幅が広がります。場合によっては大学院の授業が受けられるのも特徴です。
少人数なので手厚いサポートを受けられる
学習院大学では少人数教育が展開されやすい環境です。私立大学では教員の数より学生の数が明らかに多く、1人の教員が面倒を見きれない状態になりがちです。学習院大学は教員の数が多く、学生の数がそこまで多くないため、1人の教員が十分に面倒を見られる状態にあります。
教員の多くは興味深い研究を数多く行っており、その研究にゼミを通じて参加できるため、より深く学べます。学生同士の距離も近く、仲を深めやすい点もポイントです。
資格取得サポートが手厚い
資格取得に関するサポートも充実しています。「学習院さくらアカデミー」という支援プログラムで、行政書士や宅建といった国家資格から、TOEICなどの語学系まで幅広く支援しています。
学習院さくらアカデミーでは、講座の8割以上に参加した場合、受講料の20%程度が給付されます。民間の専門学校を利用しなくても、より安い費用で本格的な学習が行えます。
学習院大学の各学部の特徴
学部は法学部・経済学部・文学部・国際社会科学部・理学部の5つです。学科ごとに偏差値帯が異なるため、学科単位で確認します。
法学部
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 法学科 | 60.0 |
| 政治学科 | 57.5 |
法学部は法学科と政治学科で構成され、法と政治とは何かを仕組みから学びます。法学科では法の理念から学び、法を活用した問題解決の方法まで扱います。政治学科では政治の思想や歴史を学び、国際的な領域まで詰めていきます。
狙いはリーガルマインド、つまり法に基づいて物事を考える姿勢を身につけ、活用することです。法学科と政治学科それぞれの科目を履修できるため、幅広く学べます。就職にも強く、自治体や国の官僚として働く道もあります。
経済学部
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 経済学科 | 57.5 |
| 経営学科 | 57.5〜60.0 |
経済学部は経済学科と経営学科で構成され、国際社会で一般的とされる近代経済学を長年教えてきたことで知られます。少人数教育を有効活用し、1年の時から専門的な授業を展開するなど、最初から深く学ぶ準備が行われています。
特筆すべきは1年次から行われるキャリアデザインの授業です。キャリアデザインはどの大学でも重視していますが、他大学では就活サポートの1つとして授業以外で行われるのが一般的です。学習院大学の経済学部では授業として行うため、卒業後のキャリアを1年の時から考え、実践的な学びと就活につなげられます。
文学部
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 哲学科 | 55.0 |
| 史学科 | 57.5 |
| 日本語日本文学科 | 57.5 |
| 英語英米文化学科 | 55.0 |
| ドイツ語圏文化学科 | 55.0 |
| フランス語圏文化学科 | 55.0 |
| 心理学科 | 57.5 |
| 教育学科 | 57.5〜60.0 |
文学部は8つの学科で構成されます。人間や社会に関わるあらゆることを対象とし、人文科学のベースとなる哲学科、各語圏の文化を学ぶ学科、人間心理に着目した心理学科、小学校教員を目指せる教育学科などがあります。
皇族では愛子さまも文学部の日本語日本文学科で学ばれました。コロナ禍では3年間オンライン授業が中心となり、最終学年になって本格的な登校ができるようになったと伝えられています。ドイツ語圏文化学科はドイツ文化まで学べるほか、ドイツ語関係の教授が数多く在籍している点も特徴です。
国際社会科学部
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 国際社会科学科 | 57.5 |
国際社会科学部は近年人気を集める国際系学部で、社会学や経済学、法学などビジネスに関連する5つの学問を専門的に学びます。海外研修が必須で、最低でも4週間の海外研修に参加しないと卒業できません。
海外研修への参加を想定し、1年次には他大学以上に英語の授業を行い、3年の段階では英語で学習できる形に持っていきます。段階的に難易度を高める構成のため、真面目に取り組めば、英語でのやり取りや英語で物事を考えることができるようになります。
理学部
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 物理学科 | 55.0 |
| 化学科 | 55.0 |
| 数学科 | 55.0〜57.5 |
| 生命科学科 | 55.0 |
理学部は4つの学科で構成される、学習院唯一の理系学部です。自分で考え、自分で解決するために実験や演習を積極的に行い、学んだことを社会に役立てる学習を展開しています。実験装置を学生が設計・製作することもあり、同時に安全に実験に取り組めるよう環境整備にも力を入れています。
理学部の教員は最先端の研究を行っており、論文のクオリティに関する指標では名だたる大学を抑え1位を記録するなど、研究に定評があります。理学部も少人数教育に力を入れ、1人1人の研究が教員の手の届くところにあるため、深いレベルまで学べます。
学習院大学の世間イメージは?
世間のイメージは「真面目で落ち着いている」「お金持ちが多い」の2つに集約されます。どちらも歴史的な背景から生まれたものです。
真面目で落ち着いた雰囲気の学生が多い
学習院大学は皇族や華族のために作られた大学で、伝統校として知られています。これまでに多くの皇族の方が卒業し、在籍されたこともあります。長年築き上げられた歴史も相まって、集まる学生も真面目で落ち着いた雰囲気を持つ人が多い状態です。
キャンパスでは礼儀正しく挨拶をする学生も多く、教育が行き届いていることがうかがえます。上品な雰囲気はミスコンなどにもにじみ出ており、家庭で丁寧に育てられてきたことを感じさせます。
お金持ちが多く通っている
学習院には、学習院幼稚園から初等科、学習院中・高等科、学習院女子中・高等科があり、その上に学習院大学と学習院女子大学があります。幼稚園から学習院もしくは学習院女子まで内部進学してきたケースもあり、その多くは家庭が裕福か、ご両親のどちらかが有名人であるケースが目立ちます。
一方で、外部から入る学生も多く、地方の高校から進学する人もいます。全員が裕福というわけではなく、服装も落ち着いたものが目立つほどです。
「学習院には皇族の方々が通っている」というイメージを根強く持つ人が、学習院=お金持ちという印象を抱きやすい構図です。実際にはそこまで多いわけではないものの、今でもこのイメージは強く残っています。
FAST-UPが見てきた学習院志望者のつまずき
指導現場で多いのは、大学全体のイメージで志望を決め、学科単位の対策が後回しになるパターンです。学習院大学は全学部が同じキャンパスにあるため、受験も同じ感覚で考えてしまいがちです。しかし学科ごとに偏差値帯が分かれており、問われ方も学部で異なります。
もう1つ目立つのは、国際社会科学部や文学部の語圏系学科で、入学後の英語量を想像しないまま出願する例です。国際社会科学部は海外研修が必須で、1年次から英語の授業が多く組まれます。入学後の学び方まで見て選んだ受験生は、入試直前期の勉強にも迷いが出にくい傾向があります。
GMARCH内で併願先を比べる段階に入ったら、学部の人気や序列の考え方を押さえておくと判断が早くなります。中央大学の学部人気と序列の考え方や、法政大学の著名な卒業生から見る大学の個性も、比較材料として使えます。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、「全学部が同じキャンパスだから入試も似ている」と考えて、学部・学科ごとの対策を省いてしまうことです。学科によって偏差値帯が異なり、科目構成や出題の傾向も分かれます。
回避策は、志望学科を決めた時点で募集要項と過去問を学科単位で確認し、必要科目と出題形式を書き出すことです。選択科目で迷う場合は、科目ごとの対策法をまとめた記事も参考になります。たとえば立教大学の地理受験の可否と対策は、選択科目の決め方を考える材料になります。
まとめ
学習院大学には他大学にない特徴が多く、勉学に集中するには良い環境が整っています。偏差値でもMARCHと同格にあたり、ゼミや研究の内容は最先端で、その研究に参加できる点も魅力です。
皇族の方が在籍される時期には「ご学友」として扱われることもあります。他大学では得にくい経験ができる大学です。雰囲気を知りたい場合は、オープンキャンパス(大学が受験生に校舎や授業を公開する行事)で確かめるのが有効です。全学部が目白キャンパスに集まるため、一度の訪問で複数学部の様子を見られます。
よくある質問
Q. 学習院大学のイメージはどのようなものですか。 A. 真面目で落ち着いた雰囲気、そしてお金持ちが多いという2つのイメージが中心です。皇族や華族のための学校として始まった歴史と、皇族が在籍してきた経緯が背景にあります。
Q. 学習院大学は本当にお金持ちばかりですか。 A. 内部進学者には裕福な家庭や有名人の家庭が目立ちますが、外部から入る学生も多く、地方の高校から進学する人もいます。全員が裕福というわけではありません。
Q. 偏差値はどのくらいの水準ですか。 A. 学科によって分かれます。法学部法学科が最も高い水準で、文学部や理学部には55.0の学科もあります。経営学科と教育学科は幅があるため、学科単位で確認するのが確実です。
Q. 学生の雰囲気を知るにはどうすればよいですか。 A. オープンキャンパスの利用が現実的です。全学部が目白キャンパスに集まっているため、複数学部の様子や施設をまとめて見られます。
Q. 理系に進む場合の選択肢はありますか。 A. 理学部に物理学科・化学科・数学科・生命科学科の4学科があります。少人数教育で実験や演習を重視し、実験装置を学生が設計・製作することもあります。


