模試の判定別合格率一覧|A〜E判定の目安と読み方
A判定からE判定までの合格率の目安を一覧にまとめ
FAST-UP
模試の判定は合格率の目安で、一般にA判定80%以上、B判定60〜80%、C判定40〜60%、D判定20〜40%、E判定20%未満です。同じ判定でも模試の種類や時期で意味は変わります。数字より判定の根拠を読むことが大切です。
2026年10月時点の情報です。
模試の判定別の合格率一覧(A判定〜E判定の目安)
模試の判定は、合格可能性を5段階で示した指標です。一般的な目安は次の表のとおりです。
| 判定 | 合格可能性の目安 | 位置づけ |
|---|---|---|
| A判定 | 80%以上 | 合格圏内 |
| B判定 | 60%以上80%未満 | 合格の可能性は高い |
| C判定 | 40%以上60%未満 | 合否が分かれる |
| D判定 | 20%以上40%未満 | 現状では届いていない |
| E判定 | 20%未満 | 現状では厳しい |
模試によっては、幅ではなく1つの数字で示す場合もあります。その場合はB判定65%、C判定50%、D判定35%、E判定20%以下という刻み方が代表的です。どちらの表記でも、A判定80%以上・E判定20%以下という両端は共通です。
A判定・B判定の合格率は80%以上・60%前後
A判定は合格可能性80%以上、B判定は60%前後から80%未満です。数字を裏返すと、A判定でも5人に1人、B判定では約3人に1人が不合格になる計算になります。判定が良くても合否が決まるわけではない、という理解が出発点です。
A・B判定で落ちる受験生がいる理由は、模試と入試本番で問題の形式・出題分野・採点基準が違うからです。模試で得意分野ばかり出た回の点数は、本番での実力をそのまま表しません。詳しくはA・B判定でも不合格になる理由(青山学院大学志望の例)で解説しています。
C判定の合格率は50%前後で合否が分かれる
C判定の合格可能性は40〜60%、刻みで示す模試では50%です。合格ラインの境目にいる段階で、ここからの受験勉強の中身で結果が変わります。
C判定が五分に分かれるのは、この層に受験生が密集しているからです。得点が1〜2点動くだけで志望者内順位(同じ大学を志望する人の中での順位)が大きく変わり、判定もBとDの間を行き来します。C判定の人は、判定の文字よりも「あと何点でB判定か」を成績表でチェックしてください。
D判定・E判定の合格率は35%以下・20%以下
D判定は20〜40%(刻みの表記では35%)、E判定は20%以下です。厳しい数字ですが、どちらも「今の時点の学力」を示したものにすぎません。
高3の夏までのD・E判定であれば、基礎固めで挽回できる可能性は十分あります。夏は多くの受験生が基礎を固める時期で、ここで土台を作れば秋以降の演習が進みやすくなるためです。E判定からの巻き返しについてはE判定からの逆転合格はありえるかにまとめています。
受験者全体では D・E判定が最も多い
判定は均等に配分されていません。ある調査による分布の目安は、A判定5〜10%、B判定5〜10%、C判定10〜15%、D判定10〜15%、E判定50〜60%です。
つまりE判定は受験生の半分前後が経験する判定で、珍しいものではありません。D・E判定が出たときに「自分だけが遅れている」と感じる必要はない、という意味でもあります。落ち込む時間を短くし、原因の分析に移るほうが得点につながります。
模試の判定と合格率はどうやって決まるのか
判定は、模試の中での自分の位置と、過去の合格者データを突き合わせて算出されます。自分の答案を大学が採点した結果ではありません。
偏差値・志望者内順位と過去の合格者データから算出される
判定の計算は、おおまかに次の順で行われます。
- 模試の受験者全体の中で、自分の偏差値と順位を出す
- 志望校ごとに登録した受験生の中での志望者内順位を出す
- 過去に同じくらいの成績だった受験生が、実際にどれくらい合格したかと照らす
- その割合をA〜Eの段階に当てはめる
そのため判定は「同じ成績だった過去の受験生の合格率」であり、自分の個別の事情は反映されません。成績表に出ている偏差値・志望者内順位・合格者平均との差まで見ると、判定の根拠が把握できます。
同じ偏差値でも模試によって判定が変わる理由
同じ時期に受けた模試でも判定が違うのは、母集団(その模試を受けている受験者層)が違うからです。偏差値は集団の中での相対的な位置を示す数値なので、集団が変われば同じ実力でも数字が変わります。
| 模試のタイプ | 受験者層 | 判定の出方 |
|---|---|---|
| 高校で全員が受ける模試 | 大学受験をしない生徒も含む | 甘めに出やすい |
| 大手予備校の全国模試 | 大学受験をする生徒が中心 | 出願戦略の参考にしやすい |
| 難関大志望者中心の模試 | 上位層が多い | 厳しめに出やすい |
学校で受けた模試でA判定、大手予備校の模試でC判定ということは起こります。比べるなら、同じ模試の前回結果と比べるのが正しい使い方です。
マーク模試・記述模試・大学別模試で判定の意味が違う
同じ判定でも、模試の形式によって重みが違います。志望校の入試形式に近い模試ほど、判定の情報としての価値は高くなります。
- マーク模試:知識の抜けと時間配分を確認しやすい。選択式なので、勘で当たった分が点数に混じる
- 記述模試:記述・論述の出る大学の対策度合いが見える。採点基準の違いで判定が前後する
- 大学別模試(冠模試):特定の大学の出題形式に合わせた模試。本番に最も近い
私大志望なら、志望校の形式に近い模試の判定を重く見ます。模試の年間日程は共通テスト模試の日程一覧も参考になります。
模試の判定の合格率はどこまで当たるのか
判定は統計上の目安で、本番の合否をそのまま言い当てるものではありません。入試まで時間が残っているほど、判定と結果のずれは大きくなります。学力がその後も動くからです。
判定と実際の合否がずれる主な原因
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 問題との相性 | 模試と入試では出題分野や形式が違う |
| 得点の取り方 | 1科目に頼った得点は本番で再現しにくい |
| 採点基準 | 記述の部分点の付け方で判定が1段階動く |
| 学習の進度 | 未習範囲が残っている時期の判定は精度が低い |
| 本番の緊張 | 模試には緊張や体調の要素が入らない |
特に注意したいのは得点の取り方です。得意科目の一発で判定を取った場合、その科目が崩れると全体が崩れます。科目ごとの得点が安定している受験生ほど、判定の信頼度は高くなります。
同じD判定でも中身に差がある
D判定は20〜40%の幅があるため、C判定に近いDと、E判定に近いDが同じ文字で表示されます。E判定も20%以下すべてが同じ扱いです。
だから判定の文字だけでは自分の位置が分かりません。成績表の偏差値、合格可能性の判定基準点との差、志望者内順位を見て、自分が判定のどのあたりにいるのかを具体的に把握してください。あと数点でC判定なのか、大きく離れているのかで、次にやるべき対策は変わります。
時期別に見る判定の重み(高1・高2/高3夏/高3秋/直前期)
判定の重みは時期で変わります。残り時間が長いほど判定は参考値、短いほど現実的な判断材料になります。
| 時期 | 判定の重み | 読み方 |
|---|---|---|
| 高1・高2 | 低い | 未習範囲が多く精度が低い。弱点の発見に使う |
| 高3春〜夏 | 中くらい | D・E判定でも基礎固めで挽回の余地がある |
| 高3秋 | 高い | 判定そのものより、夏からの推移を見る |
| 直前期(12月以降) | 高い | 出願の組み方を見直す材料にする |
高3秋は、夏前と比べて偏差値や苦手科目の点数が上がっているかを確認します。上向きなら伸びている途中と判断できます。横ばいが続く場合は、勉強法か学習量に課題がある可能性が高く、やり方の見直しが先です。
浪人生は現役生の伸びで判定が下がりやすい
浪人生は、春から夏にかけて良い判定が出やすく、秋以降に判定が下がりやすい傾向があります。現役生は夏に部活を終えて勉強時間が増え、秋以降に成績を伸ばす人が多いためです。
浪人生の場合、全範囲の学習を終えている分だけ早い時期の判定が高く出ます。同じ判定を維持しているだけでは、相対的な位置は下がります。浪人生の戦い方は浪人生の成功率と成功するための方法で解説しています。
私大志望が判定の合格率を読むときの注意点
私立大学志望の場合、模試の判定と本番の合格可能性のずれが大きくなりやすい傾向があります。FAST-UPで日々の学習を見ていても、判定が動かないのに過去問の得点だけが伸びている受験生、その逆の受験生の両方がいます。原因の多くは、模試の作りと私大入試の作りが違うことにあります。
模試の科目配点と入試本番の配点が違う
全国模試は多くの受験生に共通の形で作られているため、科目ごとの配点比率が志望校の入試と一致しないことがあります。英語の配点が重い大学を志望していても、模試では各科目が同じ重みで扱われる、という状況が起こります。
この差が大きいと、模試の判定が上がっても本番の得点が伸びない、あるいはその逆が起こります。判定を見るときは、志望校の配点に置き換えて自分の点数を計算し直すと、現実に近い感覚がつかめます。指導の現場では、この置き換えをやっているかどうかで、秋以降の伸び方が変わる様子をよく見ます。
受験方式や併願の組み方は判定に反映されない
私立大学は学部ごとに方式が複数あり、科目の組み合わせや得意科目を重く見る方式もあります。模試の判定は、登録した大学・学部の標準的な方式に対して出るため、自分が実際に使う方式の有利不利までは反映されません。
さらに、併願校をどう組むかも判定には表れません。同じD判定でも、受験日程が詰まっている人と余裕がある人では、本番で出せる力が変わります。判定の数字だけを根拠に受験戦略を決めると、方式選びで取れたはずの点を落とすことがあります。
判定が悪いときに志望校を変えるかどうかの判断基準
判定が悪いだけでは、志望校を変える理由にはなりません。判断するときは、時期・成績の推移・過去問の得点の3つを並べて見ます。
- 高3夏まで:下げる判断は早い。基礎固めを優先する
- 高3秋:判定の数字より推移を見る。上向きなら継続、横ばいなら勉強法を見直す
- 直前期:第一志望は残し、合格可能性の高い併願校を増やしてリスクを調整する
志望校そのものの決め方で迷っている場合は大学受験の志望校の決め方を参考にしてください。
過去問の得点と合格最低点の差で判断する
最も具体的な基準は過去問です。模試は母集団との相対評価ですが、過去問は志望校が求める水準を直接測れるからです。合格最低点(その年の合格者の中で最も低い総得点)との差を出します。
| 合格最低点との差 | 判断の目安 |
|---|---|
| あと10〜20点程度 | 残り期間で詰められる可能性がある |
| 大きく離れている | 戦略の立て直しと受験校の見直しを検討 |
この発想に切り替えると、やるべきことが明確になります。目標は判定を上げることではなく、合格最低点を超えることです。過去問で落としている大問が分かれば、次の学習が決まります。判定だけを眺めていても、次の一手は出てきません。
模試の判定でよくある間違い
判定の扱い方には、毎年同じ間違いが起こります。回避策とセットで押さえてください。
判定だけを見て偏差値や科目別成績を確認しない
よくある間違いの代表が、判定の文字だけ見て成績表を閉じることです。判定は結果の要約にすぎず、どの科目のどの分野で失点したかは成績表の中にしかありません。
回避策は、返却日に見る順番を決めておくことです。判定→偏差値→科目別得点→大問別・分野別の正答率、の順にチェックします。この順で見れば、落ち込む前に課題の把握が終わります。
A・B判定で安心して演習量を落とす
A・B判定が出たあとに勉強量を落とすのも典型です。数か月あれば、他の受験生は参考書を1冊仕上げます。その差がそのまま順位の差になるため、現状維持のつもりでいると相対的な位置は下がります。
回避策は、判定ではなく合格者平均との差を目標に置くことです。間違えた問題の復習と、志望校の出題形式に合わせた演習を続けます。良い判定は「今の勉強法が合っている」という確認に使い、自信にしつつ量は落としません。
1回の判定だけで志望校を下げる
1回の判定で志望校を下げるのも避けたい判断です。模試は種類によって判定の出方が違い、出題分野との相性でも結果が動きます。1回の結果は、たまたまの要素を含みます。
回避策は、同じ模試を2回以上受けて推移で見ることです。あわせて過去問の得点率も確認します。2つの指標がどちらも横ばいなら、そこで初めて受験校の組み方を見直します。
合格率を上げるための模試の復習と分析の手順
判定を上げる近道は、できなかった問題をできるようにすることです。模試の復習は、受けた直後と成績表の返却後の2回に分けて行うと効果的です。
- 当日か翌日に、自己採点をして解き直す
- 返却後に、科目別・大問別の得点と平均点との差を確認する
- 失点の原因を4つに分類する
- 次の模試までの行動目標を決める
- 1週間単位で進み具合をチェックする
科目別・大問別に失点した原因を書き出す
「英語が苦手」という大まかな理解では、次に何を勉強すればよいか決まりません。大問単位まで落とすと、やるべき対策が具体的になります。
書き出すときは、次の項目をそろえます。
- 科目と大問番号
- 落とした点数
- 解けなかった理由(1行で)
- 次にやる教材と範囲
成績表の分野別の正答率と、自分の解答用紙を並べて確認すると、理解があいまいな分野が見つかります。
知識不足・演習不足・時間不足・ケアレスミスに分ける
失点の原因は、おおむね次の4つに分けられます。分類する理由は、原因ごとに打つ手が違うからです。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 知識不足 | 参考書や教科書に戻り、基礎事項を覚え直す |
| 演習不足 | 類題の量を増やし、解法を使える状態にする |
| 時間不足 | 解く順番と時間配分を決め、時間を計って演習する |
| ケアレスミス | 見直しの手順を決め、毎回同じ方法で確認する |
知識不足を演習量で埋めようとしても点数は伸びません。逆に、理解はできているのに手が止まるなら、必要なのは演習です。分類を間違えると努力が得点に変わらないため、ここは丁寧に行います。
判定別に次の模試までやるべきこと
判定ごとに優先順位は変わります。次の模試までの期間を、小さな計画の単位として活用してください。
| 判定 | 最優先でやること |
|---|---|
| A・B判定 | 弱点科目の底上げと志望校形式の演習 |
| C判定 | 失点の多い分野を1つずつ潰す |
| D・E判定 | 基礎の総点検と、合格最低点から逆算した計画 |
A・B判定の人がやること
安全圏に入ることを目標にします。合格者平均との差を確認し、足を引っ張っている科目から手を付けます。苦手科目を放置すると、本番の出題次第で一気に崩れるためです。
あわせて、志望校の過去問で時間配分と記述の精度を確認します。模試で得点できても、本番の形式で同じ点が取れるとは限りません。
C判定の人がやること
B判定までの不足点数を出し、どの科目のどの分野で埋めるかを決めます。C判定は得点が密集する段階なので、数点の上積みで判定が動きます。
優先するのは、配点が大きく、かつ短期間で伸びる分野です。英単語・古文単語・文法・基本公式のような知識分野は、取り組んだ量が点数に反映されやすい領域です。
D・E判定の人がやること
基礎の総点検から始めます。模試で点が取れないのは、入試レベルの問題に取り組む土台が完成していない状態を示すことが多いからです。
次に、志望校の過去問を1年分解き、合格最低点との差を出します。差が分かれば、どの科目で何点積むかという計画に落とせます。具体的な進め方はE判定から難関私立に逆転合格する勉強法で解説しています。
FAST-UPが見てきた、同じ判定から合否が分かれる受験生の違い
同じD判定から合格する受験生と届かない受験生がいます。FAST-UPのコーチが毎日の学習を見ていて感じる違いは、模試のあとの行動に表れます。
- 判定の文字で終わらせず、失点の原因まで言葉にできる
- 模試の解き直しを、返却を待たずに始めている
- 自分の目標を判定ではなく、志望校の合格最低点で持っている
- 分からない箇所を具体的に質問できる(どこまで理解してどこで詰まったかを説明できる)
- 判定が良かった回も悪かった回も、翌日の勉強の中身が変わらない
逆に伸び悩む受験生は、模試のたびに勉強法を大きく変える傾向があります。判定が下がるたびに教材を入れ替えると、どの教材も中途半端に終わります。また、判定が良かった直後に演習量が落ちる人も、秋以降に順位を下げやすい傾向があります。模試は現在地の確認であって、受験勉強の方針を毎回作り直すためのものではない、という理解が差になります。
よくある質問
Q. E判定でも合格できますか。 A. 可能性はあります。特に高3の夏までのE判定は、基礎固めの進み具合を示しているだけのことが多いためです。ただしE判定の中にもD判定に近い層と大きく離れた層があり、合格最低点との差によって必要な努力量は変わります。秋以降もE判定が続く場合は、併願校を含めた受験全体の組み方も同時に考えます。
Q. 判定は何月のものを重視すべきですか。 A. 高3秋以降の模試です。学習範囲がひと通り終わり、受験生全体が出そろう時期なので、判定の精度が上がるためです。高1・高2や高3春の判定は、未習範囲が多く参考程度に見ます。重要なのは1回の判定ではなく、同じ模試での推移です。
Q. 模試ごとに判定が違うのはなぜですか。 A. 受験者層が違うからです。偏差値は集団の中の相対的な位置を示す数値なので、大学受験をしない生徒も含む模試では判定が甘めに、難関大志望者が中心の模試では厳しめに出ます。比べるときは、同じ模試の前回と比べます。
Q. 志望校の判定が出ないのはなぜですか。 A. 主な理由は、志望校の登録をしていない、受験する科目が判定に必要な数だけそろっていない、その模試で判定の対象になっていない大学・方式である、といった場合です。申込時の志望校登録欄と、模試の判定対象一覧を確認してください。
Q. 保護者としてどう声をかければよいですか。 A. 判定の文字ではなく、科目別の得点や前回からの変化について聞くことをおすすめします。判定だけを話題にすると一喜一憂につながりやすく、次の行動が決まらないためです。復習の予定を一緒に確認するほうが、学習は進みます。
模試の判定と合格率は、現在地を知るための指標です。まとめると、数字そのものより、判定の根拠になった偏差値・科目別の失点・志望者内順位を読み、合格最低点から逆算して次の勉強を決めることが大学入試の結果につながります。


