私立大学の併願でかかる入学金はいくら?返還の可否も解説
私立大学の併願で発生する入学金の相場、納入期限、辞退時の返還可否
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私立大学を併願すると、第一志望の結果が出る前に合格した併願校へ入学金を納めることになり、辞退しても入学金は原則戻りません。負担を減らす鍵は、合格発表日と入学手続き締切日を出願前に並べ、延納や分納のある大学を選ぶことです。
2026年10月時点の情報です。
私立大学を併願すると入学金の二重払いが起きる仕組み
二重払いは、第一志望の合否が分かる前に、先に合格した併願校の入学手続き締切日が来るために起きます。入学金を払わなければ入学する権利が消えるため、進学しない可能性のある大学にも納付することになります。
仕組みを分解すると、次の3つが重なった結果です。
- 私立大学の入試は日程がばらつき、安全校の合格発表が先に来やすい
- 入学手続き締切日は、第一志望の発表を待ってはくれない
- 一度納めた入学金は、入学を辞退しても返還されない
文部科学省は、大学入学者全体の2割強が入学しなかった大学に入学金を払っていると推計しています。珍しいケースではなく、併願する多くの家庭に関わる問題です。
民間団体の調査では、3年以内に大学受験した学生1,039人のうち、二重払いを経験したのは281人でした。さらに「入学するか分からない段階で入学金を払う可能性がある入試を選択肢から外した」という回答も141人あり、費用が受験校の決定そのものに影響しています。
ここが重要:二重払いは学力の問題ではなく、日程の問題です。出願前に日程を把握しておけば、ある程度は減らせます。
私立大学の併願校に払う入学金はいくら?金額の相場
私立大学の入学金はおおむね20万〜30万円です。国立大学は282,000円です。公立大学は、地元出身かどうかで金額が変わる大学が多くあります。
| 区分 | 入学金の目安 |
|---|---|
| 私立大学 | おおむね20万〜30万円 |
| 国立大学 | 282,000円 |
| 公立大学 | 地元出身かどうかで異なる |
併願校1校分で20万円台が動くため、進学先が決まる前の支出として家計に重くのしかかります。
文系・理系・医歯薬系で異なる入学金の目安
学部系統によって金額が変わります。理系は研究費などの事情から高めに設定されることがあり、医学部は特に高額です。
| 系統 | 入学金の傾向 |
|---|---|
| 文系 | 20万円前後が中心 |
| 理系 | 文系と同程度か、やや高めの設定もある |
| 医学部 | 200万円に設定する大学が多い |
医学部を併願する場合、入学金の重さが受験校数の上限を決めることになります。医歯薬系を志望するなら、合格後の納付額を先に確認しておく必要があります。
入学金と初年度納入金(授業料・施設費)の違い
入学金は入学する権利を確保するための費用、初年度納入金は入学金に授業料や施設費などを加えた1年目の総額です。この区別が、返還されるかどうかの分かれ目になります。
| 項目 | 性質 | 辞退したときの扱い |
|---|---|---|
| 入学金 | 入学できる地位を得る対価 | 原則返還されない |
| 授業料・施設費など | 在学中の教育に対する費用 | 期日までに辞退を申し出れば返還される場合がある |
よくある間違い:「入学金を払ったら全額が戻らない」と思い込み、授業料の返還請求をしないケースです。入学金と授業料は性質が違うため、募集要項の返還規定を必ず読み、申請期日を確認してください。
入学金はいつまでに払う?合格発表日から入学手続き締切日までの日数
合格発表から入学手続き締切日までは、数日から2週間程度に設定されることが多く、長い猶予はありません。期日を過ぎると合格そのものが無効になります。
確認すべきは次の4点です。
- 第一次手続きの締切日(入学金の納入期限)
- 第二次手続きの締切日(授業料などの納入期限)
- 「振込日」なのか「大学必着」なのか
- 書類の提出が別途必要かどうか
大学ごとの具体的な締切日の例は、学習院大学の学費と入学金の締め切り日の記事で詳しく扱っています。手続きの流れをイメージする材料にしてください。
入学手続きが二段階(第一次手続き・第二次手続き)になっている大学
多くの私立大学は、入学手続きを二段階に分けています。第一次手続きで入学金を納めると入学の権利を確保でき、残りの授業料や諸経費は第二次手続きで納める形です。
| 手続き | 納める費用 | 意味 |
|---|---|---|
| 第一次手続き | 入学金 | 入学する権利を確保する |
| 第二次手続き | 授業料・施設費など | 入学を確定させる |
この仕組みが分かっていると、負担を後ろにずらせます。大学によっては、国公立大学の後期日程の発表後に第二次手続きの締切を置いている例もあります。併願関係の強い私立大学どうしでは、一方の発表を見てからもう一方の手続きをできるよう日程が組まれていることもあります。
一度第二次手続きをして入学が確定した後でも、3月末までに辞退の意思表示をすれば、入学金以外は返還申請できる場合があります。該当する規定は合格者向けの書類に書かれているため、期日内の手続きが必要です。
併願校の入学を辞退したら入学金は返ってくる?最高裁の判断と授業料の扱い
入学金は返ってきません。2006年に最高裁が、入学金は「大学に入学できる地位を得るための対価としての性質を有する」として、大学側が返還義務を負わないと判断したためです。
一方、授業料などは扱いが異なります。入学金と同時に納めた授業料は、指定された期日までに入学辞退の意思を伝えれば返還される場合があります。理由は、入学しない学生に対して教育を提供しない以上、その対価を受け取る根拠が弱いためです。ただし規定は大学ごとに違うので、募集要項の確認が欠かせません。
納入済みの入学金については、一部の大学が独自に返還制度を設けている例もあります。制度の有無は募集要項に明記されるのが通常です。
国公立大学と私立大学を併願する場合の入学金はどうなる
国公立大学が第一志望の場合、二重払いが最も起きやすくなります。国公立大学の前期日程の合格発表は3月上旬で、それより前に私立大学の入学手続き締切が来ることがほとんどだからです。
国公立大学に進学しても、先に納めた私立大学の入学金は戻りません。併願する私立大学を1校に絞っても、入学金分の支出は見込んでおく必要があります。
国公立の前期合格発表前に私大の締切が来るときの対応
現実的な選択肢は3つです。家庭の方針と第一志望の合格可能性で判断します。
| 選択肢 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 入学金を納める | 進学先を確保して国公立の結果を待つ | 浪人を避けたい。私立進学も受け入れられる |
| 納めない | 国公立に集中する | 浪人も選択肢にある。家計の余裕が小さい |
| 締切の遅い大学を選ぶ | 発表後に締切が来る日程を探す | 出願前に日程を組み直せる段階にある |
後期日程まで含めて考えると、第二次手続きの締切が国公立の後期発表後に設定されている大学もあります。出願前にこの点を調べておくと、授業料分の支出を回避できる可能性があります。
入学金の延納・分納制度がある大学の探し方
延納や分納の情報は、募集要項の「入学手続」の項目に載ります。大学のウェブサイトの入試情報ページで、「延納」「分納」「納入期限の延期」といった語を探すのが早い方法です。
注意したいのは、制度を持つ大学が多くないことです。民間団体の調査では、入学金の負担軽減制度を明記している大学は東京都内の私立大学120校のうち4校にとどまりました。割合にすると約3%です。
確認の手順は次のとおりです。
- 志望校の募集要項をダウンロードし、「入学手続」の章を開く
- 入学金の納入期限と、延期の申請可否を確認する
- 申請に条件(他大学併願の申し出など)があるかを見る
- 申請書の提出期限を控える
延納が使える場合でも、申請しないと適用されないことがあります。制度の存在を知るだけでなく、申請方法まで確認してください。
文部科学省は2025年6月、全国の私立大学に入学金の負担軽減策の検討を求める通知を出しました。通知では、入学金の一部を先に納めて残りは入学決定後に納める方式、納付期限を複数回設定する方式、辞退時期が早い場合に返還する方式などが想定されています。通知に強制力はなく、対応は各大学の判断に任されています。同省は11月から取り組み状況の実態調査を始めており、今後の対応が変わる可能性があります。
併願校の入学金を払うか払わないかを決める手順
判断は感情ではなく、次の順番で進めます。合否が出てから考え始めると、締切までの数日で結論を出すことになり、冷静な判断が難しくなります。
- 第一志望の合格発表日と、併願校の入学手続き締切日を並べる
- 締切が先に来る併願校を洗い出す
- その大学に進学する意思があるかを家庭で確認する
- 進学の意思があるなら納付、ないなら見送りを基本方針にする
- 第一志望の合格可能性を、全国模試の判定と過去問の得点率で見積もる
- 納付する場合の金額と支払い方法を事前に決めておく
判断の軸は「その大学に進学してもよいか」です。進学する気がない大学の入学金は、浪人を避けるための保険料という位置づけになります。保険料として納得できる金額かどうかを、合否が出る前に家族で話しておくと迷いが減ります。
併願校の数そのものを見直すことも有効です。何校まで受けるかの考え方は大学受験の併願校数の記事にまとめています。
入学金の二重払いを減らす併願日程の組み方
日程の組み方で、納付する回数を減らせます。入学手続き締切日を軸に出願校を選ぶのがポイントです。
| 工夫 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 締切の遅い大学を安全校にする | 手続き締切が後ろの日程を確保する | 納付のタイミングを後ろにずらせる |
| 本命の発表を先に持ってくる | 本命校の早い日程方式に出願する | 併願校の納付前に結果が出る |
| 第二次手続きの日程を見る | 授業料の締切が国公立発表後の大学を選ぶ | 授業料分の支出を避けられる |
| 後期日程を視野に入れる | 後期入試のある大学を把握しておく | 早い段階での納付判断を減らせる |
併願校を選ぶときは、学力の相性だけでなく日程の相性も見ます。志望校に近いレベル帯の併願先の候補は、明治大学との併願におすすめの大学や立教大学との併願におすすめの大学が参考になります。
学内併願(同じ大学の複数学部を受けること)を組み合わせると、合格の確保と入学金の回数を両立しやすくなります。同じ大学の別学部に合格した場合、入学金が1回で済むためです。学内併願の組み方は早稲田大学の学内併願パターンの記事で扱っています。
★志望パターン別に見た入学金負担の出方
指導の現場で見ていると、入学金の負担が出るタイミングは志望パターンによって大きく変わります。同じ併願校数でも、第一志望がどこかによって支出の形が違います。
★国公立第一志望型で負担が発生するタイミング
国公立大学を第一志望に置く受験生は、2月中に判断を迫られる場面が来ます。私立大学の入学手続き締切が、国公立の前期発表より前に設定されているためです。
この型でつまずきやすいのは、私立の対策に十分な時間を割けないまま併願校を増やし、結果として思ったより合格が取れず、残った1校の入学金を急いで納めることになるパターンです。併願先の過去問に触れる時間を年内に確保しておくと、2月の判断が落ち着きます。
もう1つの傾向として、国公立志望の家庭ほど「私立は保険」という前提で費用を見積もっていないことがあります。出願の前に、保険として払う可能性のある金額を家族で共有しておくと、締切直前の混乱を避けられます。
★私大第一志望型・共通テスト利用併用型で負担が発生するタイミング
私立大学が第一志望の場合、負担が出るのは安全校の合格が先に決まったときです。共通テスト利用入試で早期に安全校を確保した受験生ほど、この状況になりやすくなります。
共通テスト利用で押さえた大学の手続き締切は、一般選抜の本命校の発表より前に来ることがあります。早く合格が出るのは精神的に大きい一方で、納付の判断も早く来るという構造です。
年内入試で合格を得た受験生にも同じことが起きます。総合型選抜や学校推薦型選抜で早期に進学先を確保し、その後に一般選抜で上位校に挑戦する場合、入学金を納めた状態で受験することになります。この型は、挑戦する価値と納付額の両方を見て決める必要があります。
入学金以外に併願でかかる費用と抑え方
併願には受験料、願書代、交通費、宿泊費がかかります。日本政策金融公庫の調査によると、併願校受験も含めた大学受験時の費用は約28万〜32万円です。
受験料、願書代、交通費、宿泊費の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 大学入学共通テスト(3教科以上) | 18,000円 |
| 大学入学共通テスト(2教科以下) | 12,000円 |
| 成績通知 | 800円 |
| 私立大学の一般選抜 | 約35,000円 |
| 私立大学の共通テスト利用入試 | 約15,000〜20,000円 |
| 私立大学の医学部など | 約40,000〜60,000円 |
| 国公立大学の一般選抜(二次試験) | 約17,000円 |
| 私立大学の総合型選抜・学校推薦型選抜 | 約30,000円 |
| 願書代(有料の場合) | 300〜1,500円 |
願書はインターネット出願なら費用がかかりません。ただし高校が発行する調査書に手数料がかかる場合があるため、学校に確認してください。
交通費は距離で大きく変わります。新幹線を使う場合の往復の目安は、東京駅から新大阪駅で約30,000円です。宿泊は1泊8,000〜10,000円程度を見込むのが一般的です。早期に予約すると割引を使える場合があります。
共通テスト利用入試や学内併願割引で受験料を下げる
受験料を抑えるなら、共通テスト利用入試と学内併願割引が有効です。共通テスト利用入試は一般選抜より受験料が安く、大学の試験会場まで行かずに済むため交通費と宿泊費も減らせます。
学内併願割引は、同じ大学で複数学部を受けると2学部目以降の受験料が割引になる制度です。募集要項で適用条件を確認してください。早稲田大学の併願割引については早稲田大学の併願割引の記事で解説しています。
併願校は、試験日程と試験会場が近い大学でまとめると移動が減ります。交通費だけでなく、体力の消耗も抑えられます。
入学金の支払いが厳しいときに使える奨学金・教育ローン・学費免除
支払いが難しい場合は、入学前に申し込める制度を調べてください。入学後に申し込む奨学金では、入学手続きの時期に間に合わないことがあります。
| 制度 | 内容 | 申込時期の目安 |
|---|---|---|
| 入学前予約採用型の奨学金 | 大学独自。家計と成績の基準を満たすと採用候補になる | 高3の秋ごろ |
| 国の教育ローン | 日本政策金融公庫が扱う。入学前に借り入れ可能 | 合格前でも申込可 |
| 入学時特別増額貸与奨学金 | 日本学生支援機構の貸与奨学金に上乗せする制度 | 貸与奨学金の申込時 |
| 特待生・奨学生制度 | 入試成績に応じて授業料が減免される | 出願時または入試時 |
入学前予約採用型の奨学金は、採用候補になっても他大学への進学が制限されないことが多く、確保しておく価値があります。ただし採用人数に上限があるため、早めの申請が必要です。
特待生制度は、一般選抜や共通テスト利用入試の上位合格者を対象にする大学が多く見られます。対象となる入試方式が限定されるため、募集要項で確認してください。
学費の全体像を知りたい場合は、法政大学の学費とGMARCHの学費比較の記事が参考になります。
推薦型選抜や総合型選抜で併願できないケースと入学金の注意点
指定校推薦は専願が前提で、合格後の入学が必須です。他大学との併願はできないため、入学金の二重払いは起きません。一方で、合格した時点で進学先が決まるため、進路の見直しができなくなります。
| 入試方式 | 併願の可否 | 入学金の注意点 |
|---|---|---|
| 指定校推薦 | 不可(専願) | 合格後の辞退は原則できない |
| 公募推薦 | 大学による | 併願可でも手続き期限が早い |
| 総合型選抜 | 多くの大学で可 | 年内に納付が来る場合がある |
公募推薦は大学によって専願と併願可が分かれます。「本学を第一志望とする者」という条件があれば、実質的に専願に近い扱いです。募集要項に「専願制」「併願禁止」の記載がなければ、原則として併願できると考えてよいでしょう。
総合型選抜は多くの大学が併願を認めていますが、一部の大学や学部は専願を条件としています。ルールを知らずに併願すると、合格が取り消される可能性があります。
年内入試で合格して入学金を納めた後、一般選抜で別の大学を受ける場合は、納めた入学金が戻らない前提で判断してください。同じ大学の別学部に一般選抜で合格した場合、納付済みの入学金を振り替えられる制度を持つ大学もあります。適用される入試方式が限られることがあるため、事前確認が必要です。
併願校の入学金でよくある間違い
現場でよく見る間違いと、その回避策を整理します。
| 間違い | 何が起きるか | 回避策 |
|---|---|---|
| 締切日を合格後に調べる | 判断の時間がなくなる | 出願時に全校の締切を一覧化する |
| 振込日と必着日を混同する | 期限切れで合格が無効になる | 募集要項で「必着」かを確認し、3営業日前に振り込む |
| 入学金の納入だけで手続き完了と思う | 書類未提出で入学資格が消える | 提出書類の一覧と期限を控える |
| 授業料の返還請求を忘れる | 戻るはずのお金が戻らない | 辞退を決めたらすぐ返還規定を確認する |
| 追加合格・補欠合格を想定しない | 短期間で納付判断を迫られる | 出願時に補欠合格の制度を確認する |
特に注意したいのは、振込日と必着日の混同です。銀行の営業日の関係で、振り込んだ日に大学に到着するとは限りません。土日や祝日をまたぐ場合は余裕を持たせてください。
追加合格や補欠合格は、入学直前の時期に出ることがあります。志望順位の高い大学から補欠合格の連絡が来ると、短い期間で二重払いの判断をすることになります。出願の段階で、各校が補欠合格を出す制度かどうかを確認しておくと、慌てずに済みます。
★FAST-UPが見てきた入学金の負担が重くなる併願パターンの共通点
入学金の負担が重くなる受験生には、共通点があります。学力ではなく、出願前の準備の仕方に違いが出ます。
共通点1:出願前に納入スケジュールを確認していない
出願のときは偏差値と試験日だけを見て、入学手続き締切日を見ていないケースです。合格通知が届いてから締切を知り、数日で判断することになります。出願校を決める段階で、合格発表日と手続き締切日を一覧にしておくだけで、判断の余裕が生まれます。
共通点2:第一志望の発表日を基準に併願校を選んでいない
併願校は学力の階段で選ばれがちですが、日程の観点が抜けると支出が増えます。第一志望の発表日を真ん中に置き、その前後に併願校を配置する発想を持つと、納付の回数を減らせます。
共通点3:家庭で費用の前提を共有していない
受験生が併願校を決め、保護者が合格後に金額を知る流れだと、締切直前に意見が割れます。受験生と保護者の間で、保険として払う可能性のある金額の上限を先に決めておくと、合否が出た後の判断が早くなります。
共通点4:安全校の確保が遅い
安全校の合格が遅いと、本命の結果を待つ余裕がなくなり、納付の選択肢も狭まります。合格の確保が早ければ、締切の遅い大学を選ぶ余地も残ります。
FAST-UPではコーチが日々の学習を管理しますが、出願の時期には学習計画と一緒に日程の確認も進めます。学習の進み具合と出願校の日程を同じ机の上に並べることが、結果的に費用の面でも効いてきます。
よくある質問
Q. 併願校の入学金を払わずに済む方法はありますか。 A. 第一志望の合格発表が、併願校の入学手続き締切日より前に来るように日程を組むことです。あわせて、延納や分納の制度がある大学を探す方法もあります。ただし制度を明記している大学は多くないため、募集要項での確認が必要です。
Q. 入学を辞退したら、入学金と授業料のどちらも戻りませんか。 A. 入学金は原則戻りません。2006年の最高裁判決で、入学金は入学できる地位を得るための対価とされ、大学に返還義務がないと判断されたためです。授業料や施設費は、指定された期日までに辞退を申し出れば返還される場合があります。
Q. 国公立大学に合格したら、私立大学に納めた入学金は返ってきますか。 A. 返ってきません。国公立大学に進学しても、私立大学の入学金は返還されないのが原則です。授業料については返還規定がある場合があるため、辞退を決めたらすぐに手続きを確認してください。
Q. 入学手続き締切日を過ぎてしまったらどうなりますか。 A. 合格が無効になります。期日を過ぎると入学する権利を失うため、延長を認めるかどうかは大学の規定によります。振込日と必着日の違いにも注意が必要です。
Q. 入学金の支払いが難しい場合、どこに相談すればよいですか。 A. 大学の入試課や学生課に、延納や分納の可否を問い合わせるのが第一歩です。あわせて入学前予約採用型の奨学金、日本政策金融公庫の教育ローン、日本学生支援機構の入学時特別増額貸与奨学金を調べてください。申込時期が早い制度もあるため、高3の秋には情報を集めておくと安心です。
まとめ
私立大学の併願でかかる入学金は、おおむね20万〜30万円です。辞退しても原則返還されないため、出願の段階で日程と費用を確認しておくことが負担を抑える近道になります。
- 入学金は入学できる地位の対価とされ、返還されない
- 授業料や施設費は、期日までに辞退すれば返還される場合がある
- 合格発表日と入学手続き締切日を一覧にしてから出願校を決める
- 延納や分納の制度を明記する大学は少ないため、個別に確認する
- 振込日と必着日の違い、書類の提出期限に注意する
- 奨学金や教育ローンは、入学前に申し込める制度を早めに調べる
併願の計画は、学力と日程と費用の3つで決まります。出願前に家族で情報を共有しておけば、合否が出た後の判断で迷う時間を減らせます。


