数学の偏差値を上げる方法|段階別の勉強法と時間
数学の偏差値を上げるには、問題集を増やすより1冊を自力で再現できる…
FAST-UP
数学の偏差値を上げる近道は、問題集を増やすことではありません。1冊の標準問題集を、解法の手順を自力で再現できるまで繰り返すことです。そのうえで今の偏差値帯に合わせてやることを切り替えます。
2026年10月時点の情報です。
数学は英語や社会より成績が出るまでに時間がかかる科目です。前の単元の知識が次の単元の土台になるため、積み上げが終わるまで点数の形になりにくいからです。だからこそ、毎日触れることが前提になります。この記事では、原因の切り分けから段階別の勉強法、勉強時間の目安までをまとめます。
数学の偏差値が上がらない3つの原因
偏差値が上がらない原因は、勉強量よりも勉強のやり方にあることが多いです。原因は大きく3つに分かれます。解法の使いどころを覚えていない、前の単元に基礎の抜けがある、そして「センスがない」と思い込んで量を止めてしまう、という3つです。
| 原因 | 出やすい症状 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 使いどころ不足 | 見たことのある問題しか解けない | 解法を使う条件を言葉で書き出す |
| 基礎の抜け | 途中式で詰まる、計算が崩れる | 前の単元の基本例題に戻る |
| 思い込み | 模試の結果で勉強をやめる | 同じ教材を続けて反復する |
解法を丸暗記して、使いどころを覚えていない
模試で手が止まる人の多くは、解法そのものではなく「いつその解法を使うか」を覚えていません。解き方の手順だけを表面的に覚えると、数字や設定が変わっただけで別の問題に見えてしまいます。
高校数学は中学数学より問題のパターンが細かく、手順の丸暗記だけでは対応しきれません。「なぜその式を立てるのか」という理由まで含めて理解する必要があります。対策はシンプルです。解答を読んだあとに、ノートの余白へ「異なる2つの解を持つ→判別式が正」のように、条件と解法をセットで1行書きます。この1行が、初見の問題で方針を立てるときの手がかりになります。
前の学年・前の単元に基礎の抜けが残っている
数学は積み上げの教科なので、1つの単元に抜けがあると、その先の単元すべてが崩れます。二次関数があやふやなまま微分に進むと、グラフの形が読めずに解答の方針が立ちません。
基礎の抜けを見つけたら、プライドを捨てて基本の解説と典型問題に戻るのが最速です。戻る範囲は単元まるごとではなく、模試で落とした問題に関係する部分だけで構いません。中学内容の計算でつまずいている場合は、中学生向けの教材に戻ることも選択肢になります。遠回りに見えますが、土台のない上に演習を積んでも得点が安定しないためです。
数学は才能が必要なのか
大学受験の数学に特別なセンスは不要です。指導現場でも、受験数学の範囲では才能やセンスは関係ないという経験則が語られています。理由は、受験数学の問題が限られた解法パターンの組み合わせでできており、そのパターンのほとんどが市販の問題集に載っているからです。
もちろん、ひらめきが早い人は有利です。ただし、合格に必要なのは「見たことのある型に当てはめて処理する力」です。これは練習で身につきます。苦手意識が強い人ほど、まずは自分が解ける問題を増やして「解ける」という実感を作るところから始めると、勉強が続きやすくなります。
数学の偏差値を上げる勉強法の手順
手順は5段階です。現状確認から始め、教材を1冊に絞り、再現できるまで回し、最後に過去問で時間を計ります。順番を飛ばすと、やった量のわりに成績が動きません。
- 模試を見直して落としている単元を確認する
- 今の実力で6〜7割解ける問題集を1冊選ぶ
- 1周目で解けた問題と解けなかった問題を分ける
- 2周目以降は解法を自力で再現できるまで繰り返す
- 過去問で時間を計って解く
手順1:模試を見直して、どの単元で落としているか確認する
最初にやるのは現状把握です。点数だけを見ても、次にやることは決まりません。模試の結果表には単元ごとの正答率が出るので、それを使って落としている単元を特定します。
見直しのときは、落とした問題を次の3つに分類します。
- 解法を知らなかった問題
- 解法は分かったが計算でミスした問題
- 時間が足りなくて手をつけられなかった問題
分類すると、やるべきことが変わります。知らなかったなら問題集に戻る、ミスなら計算練習、時間切れなら解く順番の練習です。共通テスト型の模試と記述模試では問われ方が違います。共通テスト型は処理速度、記述模試は答案の筋道が問われるため、同じ単元でも弱点の出方が変わる点に注意してください。
手順2:今の実力で6〜7割解ける問題集を1冊選ぶ
問題集は、今の自分が6〜7割程度は手をつけられるレベルを選びます。難しすぎる教材は解説を読む時点で苦労し、苦手意識が強くなるだけだからです。逆に全部解ける教材では、新しい知識が増えません。
| 今の状態 | 選ぶ教材のレベル |
|---|---|
| 教科書の例題で止まる | 教科書傍用または入門レベルの参考書 |
| 基本問題は解ける | 典型問題を網羅した標準問題集 |
| 標準問題はほぼ解ける | 入試問題を集めた発展問題集 |
書店で数ページ解いてみて、解説を読めば理解できるかを確かめます。周りの人が使っている教材を基準にしないでください。レベルが合わない教材は、解説の意味が分からず作業になりがちです。
手順3:1周目は解けた問題と解けなかった問題を分ける
1周目の目的は、できる問題とできない問題を仕分けることです。全問を丁寧に解き直す必要はありません。
1問あたりの思考時間は決めておきます。数分考えて方針が浮かばなければ、解答を読んで理解に進みます。知識が足りない状態で長く考えても、材料がないので答えに届かないからです。考え込んだ時間の分だけ、反復できる問題数が減ります。
仕分けの印は3段階にすると使いやすいです。
- ◯:自力で解けた
- △:方針は見えたが解き切れなかった
- ×:手が出なかった
△と×だけを次の周で解きます。解説を読んでも理解できない問題は、付箋を貼って先に進み、後で学校や塾の先生に質問します。1問に時間をかけすぎるより、理解できる問題を先に積み上げるほうが効率的です。
手順4:2周目以降は解法を自力で再現できるまで繰り返す
2周目以降は「問題を見た瞬間に解法の流れが浮かぶ」状態を目指します。目標は、解説を見ずに同じ答案を書けることです。
やり方は次の通りです。
- 解説を読んだら、何も見ずにもう一度解く
- 途中式を省かずに書き、自分の思考の流れを残す
- パッと解法が浮かぶ問題は飛ばし、浮かばない問題だけ解く
- まだ解けない問題に付箋を貼り、外れるまで繰り返す
途中式を書くのは、答案のためだけではありません。頭の中を整理するためです。途中式がスカスカのノートは、複雑な問題になるほど崩れやすくなります。
反復の回数は人によりますが、1冊を3周以上は見込んでおきます。なかなか定着しない問題は、それ以上の回数が必要になることもあります。付箋がすべて外れた時点が、その問題集を仕上げた目安です。
手順5:過去問で時間を計って解く
標準問題集が仕上がったら、志望校の過去問に進みます。必ず時間を計ります。本番は制限時間内に解き切る競技であり、時間を計らない演習では得点力が測れないからです。
過去問の進め方は次の通りです。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 初回 | 試験時間どおりに解き、解ける問題から着手する |
| 復習 | 落とした問題を単元に戻して解き直す |
| 慣れてきたら | 実際の試験時間より短く設定して解く |
記述式の大学を受けるなら、分からなくても途中まで書いて部分点を狙う練習をします。志望校の数学が記述中心か、答えだけを書く形式かは、早い段階で確認しておきます。形式によって必要な練習が変わるためです。
偏差値40台から50に上げる勉強法
偏差値40台から50を目指す段階では、応用問題に手を出さず、教科書レベルの基本例題を固めます。平均点付近の得点は、基礎問題を取りこぼさないだけで届くことが多いからです。
この段階でやることを絞ります。
- 公式を使える形で覚える(導出もできると忘れたときに戻せます)
- 基本例題の解き方の手順を暗記する
- 暗記した手順で実際に自分の手で解く
- 反射的に手が動くまで同じ問題を繰り返す
基礎レベルの問題は、解き方の手順を覚えることで正解にたどり着けます。道順と同じで、どこで何をするかを覚えていれば答えまで進めるからです。ただし、手順を聞いただけで解いてみない人は、時間が経つと途中の分岐を忘れます。必ず自分の手で解いて確認してください。
苦手意識が強い場合は、1日あたりの問題数を少なめに設定します。量より、毎日触れて途切れさせないことを優先します。
偏差値50から60に上げる勉強法
偏差値50から60に上げる段階の中心は、典型問題のパターン網羅です。基本問題は解けるのに模試で伸びない人は、解法の引き出しが足りていないことが多いからです。
この段階のポイントは3つです。
- 標準問題集を1冊決めて、全問を自力再現レベルに上げる
- 問題を見たら「どの型か」を先に判断する癖をつける
- 複数の解法を組み合わせる問題に慣れる
型で捉える練習は具体的に行います。二次関数なら平方完成と軸の位置、確率なら場合分けと表の整理、図形なら相似と三平方の定理、ベクトルなら成分分解と内積、といった対応を自分で一覧にします。初見の問題でも「これはどの型に持ち込めるか」と考えられるようになると、処理が速くなります。
勉強時間の配分や他教科とのバランスも含めた全体像は、偏差値を50から60に上げる勉強法の記事にまとめています。
偏差値60から70に上げる勉強法
偏差値60から70の段階では、初見問題での方針立てと記述答案の精度が課題になります。典型問題はすでに解けるため、見たことのない問題に対して手を動かせるかで差がつくからです。
やることは次の3点です。
- 問題文の条件を数式に翻訳する練習を増やす
- 図やグラフを先に描いて、情報を紙に出す
- 記述答案を解答例と見比べ、論理の飛びを埋める
条件の翻訳とは、日本語の条件を数式に、数式を日本語に言い換える作業のことです。この翻訳が速い人ほど、方針が早く決まります。問題文の条件にマーカーを引き、口に出して言い換える練習が有効です。
記述の練習は、まず解答例を書き写すところから始めます。書き写したあと、何も見ずに同じ答案を再現します。この繰り返しで、答案の型と論理の運び方が身につきます。難関大学では記述中心の出題もあるため、途中の説明が書けるかどうかが得点を左右します。
偏差値60という数値が受験全体でどの位置なのかは、偏差値60の立ち位置と到達方法の記事を参照してください。
数学の偏差値を上げるのにかかる勉強時間と期間の目安
偏差値を上げるには、まとまった追加の勉強時間が必要です。一般的な目安として、偏差値を1上げるには約20〜30時間、5上げるには100〜150時間、10上げるには200〜300時間の追加学習が必要とされています。
| 目標 | 追加の勉強時間の目安 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 偏差値+1 | 20〜30時間 | 週に数時間の上乗せ |
| 偏差値+5 | 100〜150時間 | 3〜6か月、週10時間程度 |
| 偏差値+10 | 200〜300時間 | 半年〜1年、週15〜20時間程度 |
これは全教科での目安であり、数学だけに当てはめる数字ではありません。ただし、必要な総量の感覚をつかむ材料にはなります。数学は積み上げに時間がかかる教科なので、短期で詰め込むより長期で継続するほうが定着します。
1日に確保したい数学の勉強時間と毎日続ける方法
1日あたりの時間よりも、毎日やったかどうかが重要です。部活や学校の課題で忙しい日は、30分や1時間でも構いません。間隔が空くほど前回の内容を思い出す時間が増え、実質的な演習量が減るからです。
続けるコツは、時間帯を固定することです。
- 「朝の◯時から数学」のように時間帯を決める
- その日に何をやるかを前日までに決めておく
- 終わりの時間を決めて、だらだら続けない
時間帯を決めると、「今日は何をやろうか」と迷う時間がなくなります。やることが決まっていれば、机に向かってすぐ手が動きます。習慣になってしまえば、やる気に左右されずに進められます。毎日の積み重ねが実感できると、モチベーションの維持にもつながります。
1ヶ月で偏差値を10上げることはできるのか
1か月で偏差値を10上げることは、条件が揃えば起こり得ます。ただし、誰にでも起きる現象ではありません。
起こりやすいのは、基礎に大きな抜けがある人がその抜けを一気に埋めた場合です。基本問題を取りこぼしていた状態から、取りこぼしがなくなるだけで得点は大きく動きます。一方、すでに典型問題を解ける人が同じ伸びを狙うのは難しいです。伸びしろの位置が違うためです。
前述の目安では、偏差値10の上昇に200時間以上の追加学習が見込まれます。1か月でこれを確保するのは現実的ではありません。1か月という区切りで狙うなら、「苦手単元を1つつぶす」「計算ミスを減らす」といった具体的な目標に置き換えるほうが結果につながります。
数学の偏差値を上げるときによくある間違い
やり方を間違えると、勉強時間を増やしても偏差値は動きません。ここでは特に多い3つを、回避策とセットで挙げます。
| よくある間違い | 回避策 |
|---|---|
| 参考書を買い足す | 1冊を決めて付箋が消えるまで回す |
| 理解したつもりで終わる | 解説を閉じて自力で解き直す |
| 難問から始める | 基本例題を反射で解ける状態にしてから進む |
参考書を次々に買い足してしまう
最も多い間違いが、伸びない不安から新しい参考書を買い足すことです。主要な問題集は基本的な解法パターンをひと通り網羅しているため、複数冊に広げても中身の重複が増えるだけです。
回避策は、使う1冊を決めて記録を残すことです。何周したか、付箋が何枚残っているかを見える形にします。1冊をやり込むと、どこにどの問題があるかが頭に入り、調べたいときにすぐ戻れるという利点もあります。冊数ではなく反復の深さで考えてください。
解説を読んで理解したつもりで終わる
解説を読んで「なるほど」と思っても、それはまだ得点になりません。分かることと、できることの間には差があります。解説の論理を理解できたのは、解説が丁寧だからであって、本番で同じ流れを自分で再現できるかは別の話です。
回避策は、解説を読んだ直後に本を閉じて、白紙に自力で解き直すことです。途中で止まったら、そこが理解できていない箇所です。赤ペンで解答を書き写して終わりにすると、書き写す作業だけが残ります。
基礎が固まる前に難問に手を出す
志望校が難関だからといって、基礎を飛ばして難問集に進むのは逆効果です。応用問題は基礎問題の組み合わせでできているため、組み合わせる部品が揃っていないと解けません。
回避策は、基本レベルの問題集を仕上げてから発展問題集に進む順番を守ることです。順番は「基本的な問題集 → 発展的な問題集 → 過去問」です。発展段階に進むのは、GMARCH以上を狙う場合に特に必要になります。基礎が固まっていれば、発展問題の解説も理解しやすくなります。
復習の間隔と解き直しのやり方
復習は、間隔を短く始めて徐々に広げます。人の記憶は短時間で薄れるため、忘れきる前に思い出す回数を増やすほうが定着するからです。
復習の進め方の例です。
- 解いた当日の夜に1回
- 翌日にもう1回
- 数日後にもう1回
- 1週間後、さらに1週間後と間隔を広げる
解き直しは、毎回すべてを紙に書く必要はありません。解法の流れを頭の中で言えるかを確認する方法なら、短時間で多くの問題を回せます。たとえば三次関数のグラフなら「微分する→導関数をゼロにして極値を求める→増減表を作る→図示する」と流れを口に出します。流れが出てこない問題だけ、実際に紙に書いて解きます。
管理は付箋が便利です。解けない問題に付箋を貼り、解答を見ずに解けたら外します。残り枚数が減っていくので、進み具合が見えます。
計算ミスで点を落とす人の対策
計算ミスは「気をつける」では減りません。ミスが起きる場所を特定して、手順を変える必要があります。
対策は次の4つです。
- 途中式を省かずに書く
- ミスした問題に印をつけ、原因を1行で書く
- 同じ原因のミスが続く単元を特定して練習量を増やす
- 見直しの順番を決めておく
原因の記録は具体的に書きます。「符号を落とした」「分数の通分を間違えた」「問題文の条件を読み飛ばした」といった形です。原因が偏っていれば、そこだけを集中して練習できます。
途中式を省くのが癖になっている人は、特に注意が必要です。頭の中で複数の処理を同時に進めると、処理しきれずにミスが出ます。紙に書き出すことで、確認できる状態になります。見直しのときも、途中式があれば間違いの箇所をすぐ見つけられます。
文系数学と理系数学で変わる偏差値の上げ方
文系数学と理系数学では、範囲の広さと求められる処理が違います。そのため、時間の使い方も変わります。
| 項目 | 文系数学 | 理系数学 |
|---|---|---|
| 範囲 | 理系より狭い | 数学IIIを含み広い |
| 戦い方 | 典型問題の取りこぼしを減らす | 計算量の多い問題を処理し切る |
| 優先順位 | 頻出単元を繰り返す | 全範囲を一巡させてから反復 |
文系数学は範囲が限られるため、典型問題を網羅しきれば安定しやすい傾向があります。ただし、文系学部では数学を使う受験生が限られ、得点差がつきやすい教科にもなります。基本問題の取りこぼしが順位に直結します。
理系数学は範囲が広く、一巡するだけで時間がかかります。計算量も多いため、正確さと速さの両方が必要です。全範囲を早めに一巡させ、反復の時間を確保する計画が前提になります。理系学部の入試科目や配点は大学ごとに違うので、志望校の形式は早めに確認してください。たとえば立教大学理学部の入試科目と対策のように、学部単位で調べると具体的な目標が立てやすくなります。
FAST-UPが見てきた、数学の偏差値が伸びる受験生の共通点
数学の偏差値が伸びる受験生には、勉強中の行動に共通点があります。FAST-UPのコーチが毎日の学習を見ていて気づく傾向を3つ挙げます。
解き直しのときに計算ではなく方針を書き出している
伸びる受験生は、解き直しのときに計算を最後までやり直しません。代わりに「何を求めるために、どの道具を使うか」という方針を先に書き出します。計算は時間がかかるわりに、方針が合っていれば確認の価値が下がるからです。
伸び悩む受験生ほど、解き直しで計算をなぞって満足しがちです。手は動いているので勉強した感覚は残りますが、初見の問題で方針を立てる練習にはなっていません。コーチが解き直しのノートを見るとき、計算の量ではなく方針の記述があるかを確認しています。
解けなかった理由を「知らなかった」と「思いつかなかった」に分けている
伸びる受験生は、解けなかった原因を2種類に分けています。「その解法自体を知らなかった」のか、「知っていたが使う場面だと気づかなかった」のかです。必要な対策がまったく違うため、この区別が次の行動を決めます。
知らなかった場合は、問題集に戻って知識を増やします。思いつかなかった場合は、問題文のどの言葉が合図だったかを書き出します。この区別をしていない受験生は、思いつかなかった問題にも新しい教材を足してしまい、持っている知識が増えるだけで使えるようになりません。
模試の結果が出ない時期も同じ教材を続けている
数学は成果が出るまでに時間がかかるため、途中で結果が動かない時期が必ず来ます。伸びる受験生は、この時期に教材を変えません。反復の途中で教材を変えると、積み上げが途切れるからです。
伸び悩む受験生は、成績が動かないことを教材のせいだと考えて切り替えてしまいます。結果として、どの教材も中途半端なまま終わります。コーチが毎日の進捗を見る意味の一つは、成果が見えない時期でも進んでいることを一緒に確認し、手を止めさせないことにあります。逆転合格の具体例はFAST-UP逆転塾の実例集にまとめています。
よくある質問
Q. 数学の解法暗記は意味がないという意見もありますが、どちらが正しいですか。 A. 解法を覚えること自体は必要です。受験数学の問題は限られたパターンの組み合わせでできているためです。問題は、手順だけを覚えて使う条件を覚えないことにあります。解法と、その解法を使う場面をセットで覚えてください。
Q. 公式は覚えるべきですか、導けるようにすべきですか。 A. 両方が理想です。覚えていれば解くスピードが上がり、導けれは忘れたときに復元できます。まずは頻出の公式を覚えて使える状態にし、余裕が出たら導出を確認する順番で進めます。
Q. 問題集は何周すればよいですか。 A. 周回数ではなく、全問を自力で解ける状態かどうかで判断します。目安としては3周以上かかることが多く、定着しにくい問題はさらに回数が必要になります。付箋がすべて外れたら仕上がりです。
Q. 模試の判定が悪いままですが、教材を変えるべきですか。 A. 反復の途中なら変えないほうが安全です。数学は結果が出るまでに時間がかかるため、途中で切り替えると積み上げが途切れます。ただし、解説を読んでも理解できない問題が多いなら、レベルが合っていない可能性があります。
Q. 早慶上智やGMARCHを狙う場合、数学はどこまでやればよいですか。 A. 標準的な問題集を仕上げたうえで、発展的な問題集まで進めるのが目安です。そのうえで志望校の過去問で形式に慣れます。学部ごとに出題傾向が違うため、早い段階で過去問に目を通して確認してください。
Q. 浪人生はどう進めればよいですか。 A. 現役生より時間を確保できるため、全範囲を一巡させてから反復する計画が立てやすくなります。進め方の全体像は浪人から早慶上智に合格する勉強法も参考になります。


