高1の模試対策まとめ!出題範囲と科目別勉強法
高1の模試対策は、習った範囲の基礎を解き直すのが中心です。
FAST-UP
高1の模試対策は、学校で習った範囲の基礎を解き直すことが中心です。出題範囲を確認し、英語は単語と文法、数学は基本例題、国語は古文単語・文法を一周します。差がつくのは模試後のやり直しです。
2026年10月時点の情報です。
高1が受ける模試の種類と難易度の違い
高1が受ける模試は、大きく「学校で全員が受ける範囲型の模試」と「予備校が実施する実力型の模試」に分かれます。どちらを受けるかで、必要な対策の重みづけが変わります。
「高1の模試は難しいのか」という疑問については、問題そのものは基礎から標準が中心で、一部に応用が混ざるという理解で十分です。学校で全員が受ける模試は、大学進学を予定していない生徒も含めて幅広い学力層が受けるため、平均点は低めに出やすい傾向があります。難しく感じても、全体の中での位置は思ったより悪くないことがあります。
| 模試のタイプ | 主な受験層 | 出題レベル | 偏差値の出方 | 主な目的 |
|---|---|---|---|---|
| 学校で全員が受ける模試 | 全国の高校生(進学予定でない生徒も含む) | 基礎〜標準(応用も一部) | 高めに出やすい | 基礎力と学習到達度の確認 |
| 大手予備校の全国模試 | 大学進学希望者が中心 | 標準〜応用 | やや高め | 標準的な実力の確認と志望校判定 |
| 難関大志望者向けの模試 | 上位・難関大志望者が中心 | 応用〜難関 | 低めに出やすい | 難関大向けの実力測定 |
学校で全員が受ける全国規模の模試の特徴
学校で一斉に実施される模試は、高1では年3回が目安で、7月上旬・11月上旬・1月中旬に行われることが多いです。会場に行くのではなく校内で受け、申し込みも学校単位が原則です。科目は英語・数学・国語の3科目が中心になります。
出題範囲は「その時期までに学校で習った内容」が土台です。固定の範囲表が公開されない模試もあります。理由は、全国の高校で授業の進度がばらばらだからです。全国の履修状況を調べたうえで、その時期に理解できていてほしい水準で出題されています。つまり、学校の授業を消化することがそのまま対策になります。
難易度は学年と回を重ねるごとに上がります。早い回のうちに結果を出しておくと、後の回でも目標を立てやすくなります。
大手予備校の全国模試の特徴
予備校が実施する全国模試は、学校の模試より難易度がやや高く、記述の比重も大きめです。大学受験をする生徒が中心に受けるため、同じ実力でも偏差値は低く出やすくなります。偏差値が下がったように見えても、母集団が違うだけのことがあります。
ただし高1・高2向けの回は、出題内容そのものは基本的です。難しい受験用教材に手を出すより、基礎を固める参考書を完璧にするほうが得点に直結します。難関大を目指すなら、この模試の偏差値で志望校との距離を見るほうが実態に近くなります。
難関大志望者向けのハイレベル模試の特徴
最難関大学を目指す層が受ける模試は、高1で受けると相当難しく感じます。最難関大の出題傾向を踏まえて作られているためです。点数が取れなくても実力不足とは限りません。
受ける価値があるのは、学校の模試で上位が安定していて、より難しい問題にチャレンジしたい場合です。結果に落ち込みやすい生徒は、まず学校の模試と予備校の全国模試で土台を作るほうが安全です。
範囲が決まっている模試と、範囲が広い実力型の模試で対策を分ける
指導現場で見ていると、模試のタイプを区別せずに同じ勉強をして、どちらも中途半端になる生徒が多いです。範囲が決まっている模試は、直前に範囲の基本問題を回すほど点数が動きます。一方、範囲が広い実力型の模試は、積み上げた単語量と解いた演習量がそのまま出ます。
FAST-UPでは、範囲型の模試を「ここまでの学習が定着しているかの確認」、実力型の模試を「志望校との距離を測る物差し」として分けて使うよう伝えています。つまずきやすいのは、実力型の模試の結果を見て急に難しい参考書に乗り換えてしまうケースです。基礎の抜けが残ったまま難度を上げると、どちらの模試でも得点が伸びにくくなります。
高1の模試対策はいつから始めるか
対策の開始は、模試のおよそ1か月前が目安です。1か月あれば「この範囲は仕上げる」という作戦を立てられ、学校の授業や定期テストの勉強とも両立しやすくなります。
高1は定期テスト以外に中間目標が少ない時期です。模試を目標にすると、日々の勉強の目的がはっきりします。そのため「高1から模試対策は必要か」という問いには、順位を上げるためというより、学習のペースを作るために使うと考えると分かりやすいです。何も準備せずに受けて実力を測る方法もありますが、その場合でも模試後のやり直しは必ず行う前提で考えます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 約1か月前 | 出題範囲の目安を確認し、英語と数学で仕上げる単元を決める |
| 中盤 | 教科書の基本例題と学校の問題集の基本問題を解き直す |
| 直前期 | 間違えた問題だけを回す。英単語と古文単語を毎日確認する |
| 前日 | 前回の模試で間違えた問題をもう一度解く。新しい教材には手を出さない |
高1模試の出題範囲の調べ方と出やすい単元
範囲の調べ方は、学校から配られる実施要項を見るのが最優先です。公式の範囲表が出ない模試もあるため、その場合は授業の進度から逆算します。直近で習った単元ほど出やすいと考えて準備します。
選択問題がある模試では、学校から解く問題を指定されることもあります。どの分野を選ぶかで必要な準備が変わるので、事前に先生へ確認しておくと無駄がありません。
| 教科 | 7月の回 | 11月の回 | 1月の回 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 発音・アクセント、文法基礎、長文読解、リスニングまたは会話表現 | 同じ内容で語彙レベルが上がる | 同じ内容でさらに難度が上がる |
| 数学 | 必須は数と式(平方根・因数分解・方程式と不等式・二次方程式)、選択で平面図形・場合の数・二次関数 | 必須は数と式と二次関数、選択で図形と計量・場合の数・整数の性質・図形の性質 | 必須は数と式・方程式と不等式・二次関数、選択で図形と計量・確率・整数の性質・図形の性質 |
| 国語 | 必須は現代文と古文、選択で古文または漢文 | 同じ | 同じ |
上の表は過去の出題傾向からの目安です。年度や実施回で変わるため、最新の情報は学校の実施要項で確認します。
科目別の高1模試対策
優先順位は英語と数学です。どちらも知識と手順がはっきりしていて、短期間でも得点に反映されやすいからです。国語は時間をかけても結果が出るまでに期間が必要なので、古文・漢文の知識に絞ると効率が上がります。
英語:単語・文法の総復習と長文の時間配分
最優先は英単語と英文法です。単語が分からない状態で長文に挑んでも手が出ないため、まず単語を仕上げます。学校指定の単語帳や教科書の単語を、1日30〜50語を目安に毎日確認します。通学時間などの短い時間を使って、見た瞬間に意味が出るまで反復します。
文法は、学校の問題集を解き直し、「なぜその答えになるのか」を説明できる状態を目指します。出やすいのは時制、助動詞、不定詞、動名詞、比較、関係詞です。長文の演習は、単語と文法が一通り入ってから取り組むと効果が出ます。
当日の時間配分は、発音・語彙・文法など知識系を先に解き、長文に十分な時間を残す形が基本です。分からない問題に時間をかけすぎないこと、知らない単語があっても前後の内容から意味を推測することを意識します。
数学:基本例題の解き直しと二次関数などの頻出単元
数学は、教科書の基本例題と基本問題を全部解き直すのが最短です。小問集合や各大問の前半は基本問題の集まりで、ここが大きな得点源になるからです。解けなかった問題は教科書とノートを読み込み、何も見ずに解けるまで繰り返します。
頻出単元は時期で変わります。前半は数と式と場合の数、後半は二次関数の最大・最小(定義域による場合分け)と二次不等式、図形と計量、確率が中心です。確率は「少なくとも1個」のような問題で余事象を使う判断ができるかが分かれ目になります。
当日は難問より基本問題を確実に取ります。途中式を必ず残し、見直しの時間を5分程度確保します。時間が足りない場合は、分野を1つか2つに絞って、どのパターンでも解けるまで固める作戦が有効です。
国語:現代文の読み方と古文単語・文法の確認
現代文は短期間で伸びにくい科目です。そのため直前期は、問題演習のときに解答の根拠となる部分へ線を引く練習に絞ります。傍線部の前後に根拠が集まることが多いので、本文の中から探す習慣を作ります。
古文は単語と助動詞を優先します。古文単語は1日10語程度を継続すると、文章を読む材料がそろいます。漢字は毎日10〜20個を目安に確認します。漢文は返り点と基本の句形だけでも得点につながります。知識で取れる問題から解き、記述は空欄のままにしないことも大切です。
模試まで1か月を切ったとき・直前期の進め方
残り時間が短いほど、やることを削ります。全範囲を薄く回すより、得点になる部分を確実に取れる状態にするほうが点数は動きます。
| 残り時間 | 数学 | 英語 | 国語 |
|---|---|---|---|
| 1か月 | 既習範囲の基本例題を全単元解き直す | 単語帳の既習範囲を周回し、文法を復習する | 現代文を数題解き、古文単語と助動詞を確認する |
| 半月程度 | 必須範囲と選択分野を絞って固める | 単語の高速周回と文法の総復習に集中する | 古文単語と漢文の句形に絞る |
| 直前の数日 | 間違えた問題だけを解き直す | 単語の抜けを埋める | 漢字と古文単語の確認のみ |
直前まで何もしていない状態で受ける場合は、英単語の確認と数学の基本例題だけに絞ります。範囲を広げず、確実に取れる問題を増やすほうが結果につながります。
高1の模試対策に使う参考書・問題集の選び方
基準は「学校で配られている教材を先に使い切る」ことです。模試は授業の進度に沿って出題されるため、学校の教科書と傍用問題集(教科書に対応した練習用の問題集)がそのまま対策教材になります。
市販の参考書を足す場合は、網羅型の分厚い問題集を無理に回すより、入門から基礎レベルの1冊を完璧にするほうが点数に直結します。問題数が多い教材は、1周するだけで時間が終わり、解ける問題が増えないまま本番を迎えやすいからです。
| 目的 | 選び方の基準 |
|---|---|
| 基礎を作る | 解説が詳しく、1冊の問題数が多すぎないもの |
| 既習範囲の穴を埋める | 単元ごとに区切って使えるもの |
| 演習量を増やす | 解答の根拠が解説に書かれているもの |
| 単語・古文単語 | 学校指定か、頻出順に並んでいるもの |
よくある間違いは、模試のたびに新しい参考書を買い足すことです。教材が増えると復習が追いつかず、どれも中途半端になります。回避策は、1科目1冊に絞り、間違えた問題に印を付けて同じ本を繰り返すことです。
模試が終わった後のやり直し手順
模試は受けた後が本番です。結果を見て終わりにすると、学習に生かせる情報がほとんど残りません。次の手順で進めます。
- 当日か翌日に自己採点し、間違えた問題に印を付ける
- 解説を読み、「なぜその答えになるのか」「自分はどこで間違えたのか」を確認する
- 間違えた原因を、知識不足・読み違い・計算ミス・時間切れに分類する
- 解答を見ずにもう一度解き、自力で正解できる状態にする
- やり直しノートに、間違えた単語・解法・読解のポイントを記録する
- 成績表が返ってきたら、設問別の正答率を見て復習する単元を絞る
成績表の返却は実施から1か月前後が目安です。返却を待たずに解き直しを始めるほうが、記憶が残っている分だけ分析の精度が上がります。
成績表の見方と高1の偏差値の受け止め方
偏差値は、同じ模試・同じ回・同じ学年の中での相対的な位置を示す数値です。平均点が50になるように計算されるため、得点が同じでも回によって偏差値は変わります。目安として、偏差値60は上位約16%、偏差値70は上位約2%に相当するとされています。
模試が違えば母集団も違うので、別の模試の偏差値をそのまま比べることはできません。学校で受ける模試で高い偏差値が出ても、予備校の模試では下がることがあります。成績表には偏差値のほかに、学習到達度を示すゾーン区分(学力段階をアルファベットで示す指標)や設問別の正答率が載ります。対策に使えるのは、判定より設問別の正答率です。
「高1の偏差値は高3で下がるのか」という不安については、学年が上がるほど受験を意識した生徒が増えるため、同じ偏差値を保つのは難しくなると考えておくほうが現実的です。高1の判定は参考程度にとどめ、どの単元が取れていないかを見るほうが次につながります。
模試の年間日程と、高1で受ける回数の決め方
学校で受ける模試は年3回が目安です。これに予備校の全国模試を足すかどうかを決めます。回数を増やすほどやり直しの時間も必要になるため、復習しきれる回数に抑えるのが基本です。
目安として、学校の模試に加えて、志望校の判定を見たいタイミングで予備校の模試を受ける形が無理のないペースです。各予備校の年間日程は共通テスト模試の日程一覧でまとめているので、学校の行事や定期テストと重ならないか確認してから申し込みます。
早慶上智・GMARCHを目指す高1の模試の使い方
私大難関を目指す場合、模試は英語の到達度を測る道具として使います。多くの学部で英語の配点が重く、合否を左右しやすいからです。高1の模試で英語の偏差値が安定しないうちは、単語と文法の総復習を最優先にします。
学校で受ける模試は基礎の抜けを探す用、予備校の全国模試は志望校との距離を見る用と分けます。難易度の実感をつかむには、志望大学の入試傾向も早めに見ておくと目標が具体的になります。英語の難易度はMARCHの英語難易度ランキング、学部ごとの傾向は明治大学の英語の入試傾向と対策が参考になります。
社会は高1の模試に入らないことが多いですが、私大では配点が大きい科目です。学校の授業で扱った範囲を定期テストで固めておくと後が楽になります。進め方は早慶上智の日本史の傾向と対策と早慶上智の世界史の傾向と対策で学年別に解説しています。
高1の模試対策でよくある間違い
| よくある間違い | 何が起きるか | 回避策 |
|---|---|---|
| 直前の詰め込みだけで終わる | その場の点数は動いても次の模試で戻る | 模試後のやり直しを計画に先に入れる |
| 成績表を見て終わりにする | 弱点が分からないまま次の模試を迎える | 設問別正答率で復習する単元を決める |
| 志望校判定だけを気にする | 高1の判定は母集団も範囲も入試と違うため判断を誤る | 判定より科目別・単元別の到達度を見る |
| 単語が入っていないのに長文演習から始める | 読めない状態で解くので時間だけ消える | 単語と文法を先に仕上げてから長文に入る |
| 分厚い網羅型問題集を何冊も回す | 1周で終わり、解ける問題が増えない | 1冊に絞り、解けない問題だけ繰り返す |
FAST-UPが見てきた、高1の模試後に成績が伸びる生徒の共通点
伸びる生徒に共通しているのは、間違えた問題を原因別に分けて記録していることです。知識が無かったのか、読み違えたのか、時間が足りなかったのかで、次にやる勉強が変わります。ここを分けずに「解説を読んで理解した」で終える生徒は、同じ失点を繰り返します。
もう一つの共通点は、模試の結果を次の予定に落とし込んでいることです。苦手だった単元を、いつ、どの教材で、どこまでやるかまで決めている生徒は、次の模試で変化が出ます。FAST-UPでもコーチが模試後に学習計画を組み直し、毎日の進み具合を確認しています。
つまずきやすいのは、模試前だけ勉強量が増えて、終わると元に戻るパターンです。英単語や古文単語のように毎日の積み上げが必要な学習は、模試前後で止めないことが結果を分けます。高1の段階で学習が習慣になっている生徒ほど、高2以降に演習へ移る準備が整いやすくなります。
よくある質問
Q. 高1の模試はノー勉で受けてもいいですか。 A. 実力を測る目的なら問題ありません。ただしその場合も、模試後のやり直しは必ず行います。範囲が決まっている模試は準備した分だけ点数が動くため、1か月前から基本問題を回すほうが学習のペースも作りやすくなります。
Q. 模試対策と定期テスト勉強はどちらを優先すべきですか。 A. 内容が重なるので、分けて考える必要はあまりありません。模試は学校で習った範囲が土台になるため、定期テストで教科書の基本問題を固めることがそのまま模試対策になります。模試直前は、既習範囲全体の解き直しに切り替えます。
Q. 高1の模試で判定が悪いと、早慶上智やGMARCHは厳しいですか。 A. 高1の判定だけで判断する必要はありません。受験者層も出題範囲も入試とは違うためです。見るべきは科目別・単元別の正答率で、英語の単語と文法が入っているかを先に確認します。
Q. 国語はどこから対策すればいいですか。 A. 古文単語と助動詞、漢文の返り点と基本句形からです。知識で得点できる部分なので、短期間でも反映されやすいからです。現代文は、解答の根拠に線を引く練習を毎週続けます。
Q. 出題範囲はどこで確認できますか。 A. 学校から配られる実施要項が基本です。範囲表が公開されない模試もあるため、その場合は授業の進度から、直近で習った単元を中心に準備します。選択問題がある場合は、どの分野を解くかを事前に先生へ確認します。


