MARCH理系の参考書ルートを科目別に解説
MARCHの理系を目指す理系の高校生
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MARCH理系の参考書は、数学が基礎問題精講→理系数学の良問プラチカ、英語がシステム英単語とNext Stage→長文演習、理科が講義系→基礎問題精講→発展演習という順が軸です。科目ごとに段階を踏んで積み上げます。
2026年9月時点の情報です。
ここでいうMARCHは、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の5校を指します。以下では数学・英語・物理・化学・生物の5科目について、初心者・中級者・上級者の段階別におすすめの参考書と、その使い方をまとめます。
MARCH理系の参考書ルート全体像
理系4科目(数学・物理・化学・生物)は、講義系や基礎問題集で解法を覚え、そのうえで入試頻出題の演習に進む流れが基本です。
| 科目 | 初心者向け | 中級者向け | 上級者向け |
|---|---|---|---|
| 数学 | 基礎問題精講 数学IA/IIB/III、数学の良問問題集 | 理系数学の良問プラチカ、文系の数学 重要事項完全習得編 | チャート式(青チャート)、実戦 数学重要問題集-数学I・II・III・A・B(理系) |
| 物理 | やまぐち健一の わくわく物理探検隊NEOシリーズ、漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本シリーズ | 物理のエッセンスシリーズ、物理[物理基礎・物理]基礎問題精講 | 難関大入試 漆原晃の 物理[物理基礎・物理]解法研究、名問の森物理 |
| 化学 | 橋爪のゼロから劇的!にわかる 理論化学の授業、鎌田の理論化学の講義 | 化学(化学基礎・化学)基礎問題精講、新訂エクセル化学総合版 | 理系大学受験 化学の新演習、化学の良問問題集[化学基礎・化学] |
| 生物 | 大森徹の講義117講 生物[生物基礎・生物]、大学入試 山川喜輝の 生物が面白いほどわかる本 | 生物合格77講【完全版】2nd edition、生物(生物基礎・生物)基礎問題精講 | 日本一詳しい 大学入試完全網羅 生物基礎・生物のすべて、大学入試 唐牛穣の 生物記述・論述問題が面白いほどとける本 |
英語は段階ではなく領域で分けて進めます。
| 領域 | おすすめの参考書 |
|---|---|
| 英単語・熟語 | 理系のための英語便利帳、システム英単語 |
| 英文法 | 総合英語 Evergreen、Next Stage 英文法・語法問題 |
| 英語長文 | 完全理系専用 英語長文スペクトル、やっておきたい英語長文500 |
MARCH理系におすすめの数学参考書
数学は基礎解法の暗記と再現から始め、入試レベルの問題集で演習量を積む流れが合っています。
初心者向け
- 基礎問題精講 数学IA/IIB/III:入試数学の基礎を固めるための1冊です。例題と精講を理解し、演習問題を解いていくことで数学力を高められます。
- 数学の良問問題集:基礎固めに向く1冊で、数Iから数IIIまでを網羅しています。難易度が3段階に分かれ、300問が収録されています。日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4校)レベルの段階から使え、基礎を固めて発展まで手を伸ばしたい時に向きます。
中級者向け
- 理系数学の良問プラチカ:MARCHを目指すならマスターしておきたい問題集です。数学I・A・II・Bのものは日東駒専レベルから段階的に取り組めるため、繰り返し解くことでMARCHレベルまで押し上げられます。
- 文系の数学 重要事項完全習得編:MARCHで数学を使う文系向けに作られていますが、理系にも十分使えます。重要な解法を厳選しているため、短時間で効率よく解法を確認したい人に向きます。
上級者向け
- チャート式参考書:数学の学習で定番の参考書です。レベルは黄チャートでも十分とされますが、より難しい問題を解いておきたい場合は青チャートが向きます。1回解き切って満足せず、何周も重ねることが大切です。
- 実戦 数学重要問題集-数学I・II・III・A・B(理系):理系学部でより難度の高い大学を目指す場合に向く1冊です。難しい問題が揃いながら解説が分かりやすく、MARCHや東京理科大学を狙って追い込む時期に使えます。
出願先の学部によって必要な数学の深さは変わります。学部ごとの人気や位置づけを把握しておくと対策の優先順位が決めやすくなるため、中央大学の人気学部と学部序列の見方も合わせて確認しておくと判断しやすくなります。
MARCH理系におすすめの英語参考書
英語は単語・文法を固めたうえで長文演習に進むと、読解の処理速度が上がります。
英単語・熟語
- 理系のための英語便利帳:物理や生物などで使われる英語をイラストで解説した単語帳です。収録語は3500で、すべて理系に関する語のため、視覚的に学べます。
- システム英単語:入試で出題された英語をデータベース化し、効率よく覚えられるように構成された単語帳です。単語を1語ずつではなく、複数語をセットで覚える形になっています。文系でも使え、MARCHレベルを目指すなら持っていて損のない1冊です。
英文法
- 総合英語 Evergreen:英文法を網羅した参考書です。基礎から、差がつく細かい部分まで扱っており、文法の精度を高めたい時に使えます。
- Next Stage 英文法・語法問題:文法だけでなく発音や英語表現も扱い、英作文や長文読解に効く知識をまとめた問題集です。見開きで進めやすく、通学中に使う受験生も多い定番ですが、隅々までやり切れている人は少なく、何周も解き切れば大きな力になります。
英語長文
- 完全理系専用 英語長文スペクトル:理工系の学部の独自問題で出そうな題材を集めた参考書です。遺伝子や人工知能といった理系の話題を扱い、英語の知識と理系の素養を同時に確認できます。
- やっておきたい英語長文500:実践的な内容が多く、文章量も取り組みやすい分量です。問題を解いて答えを出し、解説を読んで音読する流れを繰り返すと、長文の理解力が上がります。シリーズは300・500・700・1000があり、MARCHレベルなら500から始めるのが扱いやすいです。
参考書の選び方は科目が変わっても考え方は同じです。科目別の対策例としては立教大学の地理受験の傾向とおすすめ参考書の進め方も参考になります。
MARCH理系におすすめの物理参考書
物理は講義系で現象のイメージをつかんでから、解法を扱う問題集に移ると定着しやすくなります。
初心者向け
- やまぐち健一の わくわく物理探検隊NEOシリーズ:これから物理を学ぶ人、基礎を固めたい人向けです。イラストが多く視覚的に理解しやすく、説明が細かいため、苦手意識がある人にも使えます。
- 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本シリーズ:物理を複数の項目に分けて丁寧に解説した講義系参考書です。イメージしにくい波動などを図解しており、理解の助けになります。2冊を見比べ、自分に合う語り口を選ぶとよいです。
中級者向け
- 物理のエッセンスシリーズ:教科書と併用することで理解度を高めやすい参考書です。問題の解き方やプロセス、解く際の注意点が細かく書かれています。
- 物理[物理基礎・物理]基礎問題精講:国公立大学の2次試験や私立大学で出題された物理を分析し、頻出分野の問題にまとめた1冊です。解くために必要な知識の説明があり、その後に解説が続きます。入門編や標準編もありますが、講義系で学んできた人なら基礎問題精講から始めても進められます。
上級者向け
- 難関大入試 漆原晃の 物理[物理基礎・物理]解法研究:難関大学の物理で出る、盲点になりやすいテーマを扱った参考書です。解いた経験の少ない問題を入試本番で初めて見ると動揺しやすいため、事前に触れておきたい場合に向きます。
- 名問の森物理:難関大学の入試問題で出やすい題材をまとめたシリーズです。全冊そろえれば主要分野を網羅でき、苦手分野だけを選んで使うこともできます。
MARCH理系におすすめの化学参考書
化学は理論化学の講義系で土台を作り、頻出題の問題集で解法を固める流れが基本です。
初心者向け
- 橋爪のゼロから劇的!にわかる 理論化学の授業:入試頻出の内容を教科書よりかみ砕いて説明した参考書です。必要な知識を効率的に入れられ、ゼロからでも取り組めます。
- 鎌田の理論化学の講義:化学の問題を解くうえで肝になる部分を細かく説明した参考書です。入試に対応できるよう改訂が重ねられており、化学に苦手意識がある人でも進めやすい説明になっています。
中級者向け
- 化学(化学基礎・化学)基礎問題精講:入試で出た化学を分析し、頻出題材の解き方を解説した問題集です。111題が収録されており、繰り返し解き切れば入試問題に対応しやすくなります。
- 新訂エクセル化学総合版:学校の副教材としても使われ、初級から上級まで対応します。難易度が4段階に分かれ、段階的に力をつけられます。講義系参考書と併用すると理解度が増します。
上級者向け
- 理系大学受験 化学の新演習:難関大学志望者向けの問題集です。医学部受験も想定して作られており、MARCH理系では過剰とされることもありますが、MARCH理系の中でも難度が高い学部を狙う場合は有効です。
- 化学の良問問題集[化学基礎・化学]:入試頻出の341問を3段階の難易度にまとめた問題集です。さらに厳選した100問が用意され、その100問を解いて入試に臨むためのナビゲートもあります。問題と解答を分離できるため見やすい点も特徴です。
MARCH理系におすすめの生物参考書
生物は講義系で知識の流れをつかみ、頻出題の演習と記述対策まで広げると得点が安定します。
初心者向け
- 大森徹の講義117講 生物[生物基礎・生物]:予備校の授業を受けるような構成の参考書です。語り口がやわらかくインプットしやすい一方、入試に必要な知識や問題が目立つように作られており、何を覚えるべきかが分かりやすくなっています。
- 大学入試 山川喜輝の 生物が面白いほどわかる本:図解を多用し、見やすさに配慮して作られた参考書です。これから生物を学ぶ人や基礎をやり直したい人に向き、共通テスト(1月に実施される全国共通の試験)の範囲から難関私大の対策まで使えます。
中級者向け
- 生物合格77講【完全版】2nd edition:高校生物の教科書を分析し、どの教科書を使っていても理解の助けになるよう作られた参考書です。必要な知識に絞れるため、効率的な学習につながります。
- 生物(生物基礎・生物)基礎問題精講:入試問題を分析し、必要なものだけをまとめた問題集です。ここでの「基礎」は単元理解に欠かせないという意味で、骨の折れる問題も含まれます。MARCH理系を狙う場合は取り組む価値があります。
上級者向け
- 日本一詳しい 大学入試完全網羅 生物基礎・生物のすべて:大学入試で出題された分野を収録し、細かい内容まで詰め込んだ参考書です。入試傾向に合わせた加筆修正が重ねられており、難関私大で問われる知識も広く扱います。
- 大学入試 唐牛穣の 生物記述・論述問題が面白いほどとける本:記述・論述問題の解き方を解説した参考書です。採点のされ方や出やすい問題の形が示されるため、得点につながる書き方を身につけられます。
参考書を活用した勉強法
参考書は買うだけでは力になりません。例題→練習問題→問題演習という順で使うと、解法の抜けに気づきやすくなります。
練習問題を解いて理解度を確かめる
一般的な参考書は、例題で解き方を示し、その後に練習問題を置く構成です。この練習問題は、例題の解き方を本当に理解しているかを確認するためにあります。ここでつまずくなら、例題の解き方から入れ直す必要があります。
問題演習に進むのは、例題の解き方を理解し、練習問題も解けるようになってからです。例題の解き方が分からない状態では、演習で何を再現すべきかが決まらないからです。その段階を越えてから演習量をこなすと、力の伸びにつながります。
基礎的な問題だけをピックアップして解き切る
何百問も収録した問題集は、多くが難易度別に分かれています。まずは基礎レベルの問題だけを拾って全部解き切るのがおすすめです。基礎が固まると次の段階の問題が解きやすくなり、解けずに止まる時間も減ります。
解説を読んで自分で解き、後日改めて挑む
解説が詳しい参考書は、独学でも進めやすく、つまずきを放置せずに先へ進めます。ただし、解説を読んだ直後に解き直しただけで、理解したと判断しないようにします。解説を読んですぐに解けば誰でも解けるため、記憶が残っているうちの再現では定着を確認できないからです。
そこで、解説を読んで解けた問題は日を空けて解き直します。解けなければ理解が落とし込めていなかったことになるので、解説を読み込み直し、次に正解できる状態まで戻します。
よくある間違い:基礎が固まる前に上級者向けに手を付ける
よくある失敗は、基礎固めが終わらないうちに上級者向けの問題集を始めてしまうことです。基礎が固まっていない状態で難問を解くと、偶然正解することはあっても、なぜその答えになるのかが分からないままになります。
回避策は、手持ちの問題集の難易度表示を使って基礎レベルだけを先に解き切ることです。基礎問題精講や難易度が段階分けされた問題集なら、同じ1冊の中で段階を上げられます。上級者向けは、基礎レベルを日を空けても解ける状態になってから足します。
FAST-UPが見てきたMARCH理系のつまずきどころ
指導の現場でよく見えるのは、参考書の冊数は足りているのに、1冊を解き切る前に次へ移ってしまう状態です。数学と理科は解法の再現が得点に直結するため、同じ問題を間隔を空けて解き直す工程が抜けると、模試では解けたはずの問題を落とします。
もう一つ多いのは、英語の遅れを理科で埋めようとする配分です。理系科目は伸びを実感しやすいため時間が偏りやすい一方、英語は単語と文法の土台が欠けていると長文演習の効果が出にくくなります。英語の土台作りを後回しにしない設計が必要です。
生物や化学では、講義系参考書を読んで理解した段階で満足し、問題集での出力に進まない例も見られます。読んで分かることと、試験時間内に手が動くことは別の作業です。
まとめ
MARCH理系の参考書は、科目ごとに基礎→標準→発展の順で積むのが軸です。英語や数学は文系にも使えるものが多く、理科も国公立大学を狙う場合に持っておいて損がないものがあります。理系はより深く学びますが、本質的な部分は文系と大きく変わりません。基礎が分からないまま発展問題を解くことはできないため、基礎を固めて演習量をこなす順番を守ることが重要です。
大学の学部ごとの特色や卒業後の進路イメージを知っておくと、志望校選びの軸が決まります。興味があれば法政大学の著名な卒業生なども見ておくと、学部研究の入口になります。
よくある質問
Q. MARCH理系の数学は、基礎問題精講と青チャートのどちらから始めればよいですか。 A. 入試数学の基礎を固める段階なら基礎問題精講から始めるのが扱いやすいです。青チャートは、より難しい問題まで解いておきたい場合に向きます。どちらも1回解き切るのではなく、何周も重ねることが前提です。
Q. 英語長文は『やっておきたい英語長文』の何番から始めるとよいですか。 A. MARCHレベルを目指す場合は500から始めるのが扱いやすいです。問題を解く→解説を読む→音読する流れを繰り返すと、読解の理解力が上がります。
Q. 参考書は何周すればよいですか。 A. 回数よりも、日を空けて解いたときに自力で正解できるかを基準にします。解説を読んだ直後に解けた問題は定着を確認できていないため、後日もう一度解き直して確認します。
Q. 理系向けの参考書は文系でも使えますか。 A. 英語や数学は文系でも十分使えます。理科系の参考書も、国公立大学を目標に理科を使う場合は選択肢になります。


