国語の実力テストの勉強法|中学・高校別に解説
内申点には関係ないものの、進学を考える際の指標として非常に重要な意…
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国語の実力テストは、初見の文章を速く正確に処理する力が問われます。対策の軸は3つです。漢字と文法を日々固めること、前回の実力テストを満点になるまで解き直すこと、傍線部の前後から読む解き方を参考書で身につけることです。
2026年9月時点の情報です。
実力テストは、内申点(通知表の評定をもとにした入試用の評価)には直接関係しません。それでも進学を考える際の指標として重要な意味を持ちます。定期テストとは性質が違うため、定期テストで高得点を取れる人が実力テストで苦戦するケースは珍しくありません。
以下では、中学生と高校生それぞれの勉強法、高得点を狙うためのノート術、国語ならではのコツ、当日にできることまでを整理します。
国語の実力テストの勉強法を中学・高校で解説
中学と高校で重点が変わります。中学生は既習範囲の復習と苦手分野の洗い出し、高校生は高校1年と2年の範囲の振り返りが中心になります。
| 区分 | 中心に置くこと | 国語で優先したい分野 |
|---|---|---|
| 中学生(高校受験) | 授業内容の復習、前回の実力テストの解き直し | 漢字の見直し、文法の確認、古文 |
| 高校生(大学受験) | 高校2年生までの振り返り、定期テストの見直し | 古文・漢文の単語と文法、句法、現代文の解き方 |
高校受験を控えた中学生の実力テスト勉強法
授業でやったことは必ず復習する
実力テストで出題されるのは、基本的にこれまで授業で取り上げてきた内容です。定期テストとは出題範囲の切り取り方が違うだけで、授業中に学んだことを復習していけば結果を出すことは可能です。
中3で行われる実力テストは5回ほどです。それまでに1年生や2年生で習った内容の復習を進めましょう。国語であれば、漢字の見直しと文法の確認から着手するのがおすすめです。
前回の実力テストを何度も解く
5回行われる実力テストは、次のような時期に組まれることが多いです。
| 回 | 実施されやすい時期 |
|---|---|
| 1回目 | 4月の最初 |
| 2回目 | 6月の初め(定期テストの前に組み込まれることが多い) |
この間にやれることは、1回目の実力テストを何回も解き直すことです。2回目でも同じような問題が出てくる一方、3年生の内容は定期テスト対策でカバーできます。一度出た問題を二度と間違えないようにすることが、最も効率のよい対策になります。
特に、なぜその答えになったのかという思考の流れや、読み方の確認だけでもしておくと次につながります。
あらかじめ苦手分野を克服しておく
実力テストは高校入試の予行演習です。回数を重ねることで入試への備えを整えられます。大事なのはこの段階で苦手分野の克服を目指すことです。
数学であれば図形問題や証明問題、国語であれば古文などが該当します。実力テストではっきり苦手分野が分かれば、本番までに潰しにいくことが可能です。実力テストで大失敗をしても、内申点には響きません。失敗を糧に得点力を高めましょう。
大学受験を控えた高校生の実力テスト勉強法
高校2年生までの内容を振り返る
大学入試を想定した実力テストは範囲が広く、最初は多くの生徒が苦戦します。高校1年と2年の範囲が出てくるため、復習が不十分だとこの部分で点数を落とします。
実力テストを受ける前に、高校2年生までの内容を改めて振り返っておきましょう。大学受験でも必要になる分野なので、早めに取り組んで損はありません。
前回の実力テストを何度も解いて満点の状態にする
実力テストは現状の実力を把握するためのものですが、解いたら終わりにしてはいけません。同じような問題が本番でも出る可能性があるため、前回の実力テストを何度も解き直すことが大切です。満点の状態にしておくことで、出題内容を理解した状態に近づきます。
定期テストの振り返りを行う
実力テストで結果を出すには、日々の勉強の積み重ねがあったかが問われます。年に5回行われる定期テストは、その積み重ねをチェックする貴重な機会です。
定期テストを解きっぱなしにするのはもったいないことです。振り返ることで、現状何ができて何ができないかがはっきりします。他科目でも考え方は同じで、科目別の対策の立て方は生物の勉強法とおすすめ参考書でも整理しています。
実力テストで高得点を取るためのノート術
ノートは板書を写す道具ではなく、復習すべき箇所を見つける道具として使います。
苦手な部分をまとめる
実力テストで結果を出すには、苦手分野でも一定の点数を確保することが求められます。そのために、どの部分が自分にとって苦手なのかをチェックしましょう。
ノートにまとめる際は苦手な部分だけをピックアップします。実力テストの数日前にその部分だけを復習すれば、対策した分だけ結果は伴いやすくなります。
板書をする際に黒板は見ない
黒板に書かれたものをそのままノートに書く行為は写経と同じで、単に書き写しているだけになりがちです。写経を1回しただけで覚えられるとは言えません。
まずは黒板を見て内容を把握し、その後は黒板を見ないでノートをとると、インプットしたものをアウトプットする形になります。違っていれば、そこが認識できていない部分であり、復習すべき部分になります。
ノートにメモ欄を作る
先生の中には、大切な話を板書せずに口頭で話す人がいます。特に熱を込めて語っている内容は重要と考えるべきです。
メモ欄を作り、先生の発言で大事だと思った部分を書き足していきましょう。実力テスト前に振り返れば、どこに気をつけて勉強すべきかが見えてきます。回数を重ねるほど、この必要性を実感するはずです。
国語の実力テストで高得点を狙うためのコツ
国語は「読み方」と「解き方」を決めておくと安定します。ここでは5つに分けて整理します。
苦手分野を潰す
実力テストは難しいというイメージを持つ人がいますが、問われているのは基礎的な内容と、その基礎をベースにした発展問題です。基礎が分かれば、演習を重ねることで発展問題にも対応できるようになります。
国語では漢文や古文が苦手な人が多いかもしれません。単語や文法、句法を覚えれば、あとは問題をこなす段階に入ります。苦手分野が判明している場合は、そこを潰す努力が得点に直結しやすい分野です。
傍線部の前後を中心に読み進める
国語は定期テストと実力テストのギャップが大きい科目です。定期テストは授業中に扱った文章がそのまま出やすいのに対し、実力テストはほぼ全員が初見の文章だからです。
そのため、いかに素早く文章を読んで答えを導くかがポイントになります。最初から丁寧に読んでいると時間切れになりやすいので、問題となった傍線部とその前後を中心に読み進め、解答していきましょう。
漢字の勉強は常にしておく
漢字は落とさない前提で準備したい領域です。難問が出てくるわけではなく、これまでに習ったものが出題されるためです。上位の高校や大学を狙う人は、漢字で失点しないよう日常的に漢字の勉強をしています。
受験対策として漢検(日本漢字能力検定。漢字の読み書きの力を測る検定)に取り組む人も多いです。漢字の勉強は語彙力強化と読解力アップにもつながります。すぐに結果は出ないかもしれませんが、安定した点数に貢献します。検定を学習のペースメーカーにする考え方は英検4級に合格するための勉強法でも触れています。
参考書で解き方を学ぶ
学校では、現代文をどう読み解くかという方法を端的に教える機会が少なく、教科書の内容を振り返る時間が中心になりがちです。短時間でどう答案を完成させるかを理解している人は限られます。
実力テストではその力が問われていると考えたほうがよく、参考書で解き方を学ぶだけでも成果は出しやすくなります。
作者、登場人物の心情の変化をチェックする
現代文では、作者が考えたこと、思ったこと、感じたことが答えにつながることがあります。小説では登場人物の心境の描写が答えになる場面も多く見られます。
文章を読む際にこうした変化を見つけたら、分かりやすく印をつけ、読み返しやすくしておきましょう。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、実力テストを受けたまま点数だけ見て終わらせることです。初見の文章なので復習しても意味がないと感じやすく、解き直しが後回しになります。
回避策は、返却されたその週に「間違えた問題の根拠を本文から探し直す」作業だけを行うことです。文章そのものは二度と出なくても、根拠の探し方は次の文章でも使えます。漢字と文法の失点は、その場でリスト化して苦手ノートに移しましょう。
FAST-UPが見てきた国語でつまずく人の共通点
指導現場で見えてくるのは、国語を「センスの科目」と考えて手順を持たないまま本文を読み始める人がつまずきやすいという傾向です。設問を見る前に本文を頭から読み、時間が足りなくなって最後の大問を勘で埋める流れになりがちです。
もう一つのつまずきどころは、漢字と古文単語・文法の後回しです。覚えれば取れる部分を空けたまま読解の演習だけを重ねると、点数が安定しません。逆に伸びていく人は、解く順番と時間配分を決め、暗記分野を毎日の短時間学習に固定しています。
実力テストは、この手順が機能しているかを確かめる場として使うと価値が出ます。
国語の実力テスト当日にできることはある?
当日にできるのは、見分けが難しい知識の最終確認と、コンディションを整えることです。
文法の確認を行う
古文や漢文は、改めて文法の確認をするのがおすすめです。特に見分けが難しい部分はテストでもよく出てきます。少しでもチェックしておけば、問題として出てきたときに対応できます。直前に確認できる量はわずかです。その中で粘るなら、文法のチェックをギリギリまで続けるのがよいでしょう。
前日はしっかりと寝て早めに起きる
前日に色々と詰め込みがちですが、睡眠不足でテストに臨んでよいことはありません。睡眠不足で臨めば思考力や記憶力が低下し、認知能力に影響を与えるためです。
前日はしっかり寝て、フレッシュな状態で臨みましょう。そのうえで早めに起きて少し勉強しておくと、頭がすっきりした状態で受けられます。
一問一答問題集を活用する
通学中、休み時間、昼休憩などのスキマ時間に一問一答形式の問題集を使いましょう。できない問題があれば良い復習になり、できれば自信になります。一問一答や単語帳で、知識の最終確認を進めていきましょう。
まとめ
実力テストは本番形式のテストなので、いくらでも失敗できます。致命的なミスを早い段階で経験できることはプラスであり、本番でうまくいくために必要な過程です。
これを踏まえて進路相談も行われますが、別のテストで結果が出ている場合など、実力テストの失敗だけを根拠にした提案に必ず合わせる必要はありません。出願校の組み方そのものを考えるなら、大学受験の併願は何校まで可能かも参考になります。悔いのないよう、今の実力を全力でぶつけていきましょう。
よくある質問
Q. 実力テストと定期テストは何が違いますか。 A. 定期テストは授業で扱った範囲がそのまま出やすいのに対し、実力テストは既習範囲全体から出題され、国語ではほぼ初見の文章が使われます。そのため定期テストで点が取れていても、実力テストでは読む速さと解き方が問われます。
Q. 実力テストの点数は内申点に影響しますか。 A. 内申点には関係しません。ただし進学を考える際の指標として扱われるため、結果は進路相談の材料になります。失敗しても評定には響かないので、苦手の洗い出しに使うのが得策です。
Q. 国語の対策は何から始めればよいですか。 A. 漢字と文法から始めるのが取り組みやすいです。覚えた分がそのまま得点になり、語彙力は読解にもつながります。並行して前回の実力テストを解き直し、傍線部の前後から根拠を探す手順を固めていきましょう。
Q. テスト前日は何をすべきですか。 A. 古文や漢文で見分けが難しい文法事項の確認と、一問一答での知識チェックに絞るのが現実的です。睡眠を削るのは避け、早めに寝て翌朝に短時間の確認を回すほうが、思考力を保った状態で受けられます。


