明治大学全学部統一入試の難易度と一般入試との違い
明治大学の入試には、大別して全学部入試と一般入試があります。
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明治大学の全学部統一入試は、一般入試より難易度が高い方式です。偏差値も倍率も一般入試を上回り、1回の試験で複数学部に出願できる代わりに定員は少なめです。第一志望なら一般入試との併用が基本になります。
2026年9月時点の情報です。
明治大学の全学部入試と一般入試の違い
全学部入試は全学部共通の問題で合否を決める方式で、一般入試は学部ごとに問題と配点が組まれる方式です。全学部統一入試は2006年に立教大学が私立大学として初めて導入しました。明治大学を含め、MARCHはすべて全学部統一入試を導入しています。なお、「GMARCH」(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政をまとめた呼び方)と括られることの多い学習院大学は全学部入試を実施していません。他には、関関同立や日東駒専なども実施しています。
全学部入試は1回の受験で複数学部への出願が可能です。一般入試とも併願できるため、合格のチャンスが増えます。特に地方の受験生は限られた受験会場に何度も足を運ぶ必要がないため、大きなメリットでしょう。日程も一般入試と異なるため、日程の重複を気にせず受験できます。
一方でデメリットもあります。定員が少なく倍率が高いことです。1つの試験で合否を決めるため、定員が一般入試よりも少なく、10倍近い倍率になるケースも少なくありません。
| 項目 | 全学部入試 | 一般入試 |
|---|---|---|
| 問題 | 全学部共通の問題 | 学部ごとの問題 |
| 受験科目 | 4科目 | 3科目(学部により科目・配点が異なる) |
| 出願 | 1回の受験で複数学部に出願可 | 学部ごとに出願 |
| 定員 | 一般入試より少ない | 全学部で実施され枠が広い |
| 日程 | 一般入試とは別日程 | 学部ごとの日程 |
学部ごとの人気の差も併願先選びに影響します。他大学の学部間の人気差については中央大学の人気学部と学部序列の見方も参考になります。
明治大学の全学部入試の難易度を科目別に解説
全体として標準レベルの出題が中心で、処理速度と基礎知識の精度で差がつきます。科目は英語・国語・数学・地歴・公民・理科です。以下、科目別に見ていきます。
英語
英語は文理問わず全ての学部で共通の問題が出題されます。長文問題で構成されており、長文を正しく理解する力が重要です。速読力が求められます。試験時間が60分で、長文中心の構成だからです。難易度は標準レベルです。
長文読解や文法・熟語が出題される可能性が高いので、過去問で対策してください。長文を理解するためには、語彙と文法の知識が欠かせません。語彙は英語力を伸ばす上での基礎です。「ターゲット1900」レベルの自分に合った単語帳を選び、地道に覚えましょう。ポイントは反復です。声に出したり手を動かしたりしながら覚えてください。
続いて文法です。明治大学では文法自体を問われることはありませんが、長文をスムーズに理解するために頭に入れておく必要があります。演習問題を解きながら、基礎的な英文法はインプットしておきましょう。
語彙力と文法を押さえたら、実践的な問題を繰り返し解いてください。ストップウォッチを使うなどして、スピード感をもって問題をこなしましょう。入試直前は苦手な部分を重点的に勉強し、ラストスパートとなります。
なお、明治大学入試の「外国語」では英語以外にドイツ語とフランス語での受験も可能です。自信のある人は他の言語で受験するのも良いでしょう。
国語
国語は現代文の比重が大きく、古文は文章量が短いのが特徴です。現代文では、硬質な評論文が出題される傾向にあります。評論1題・随筆1題といった出題傾向です。随筆では四字熟語や文学史の知識も出題されるため、対策が必要です。
古文は「大和物語」「住吉物語」など有名作品から出題されます。多くの題材にふれることで、本番に出題される可能性が高まります。登場人物が多く出てくるので、主語把握を意識した学習を行いましょう。オーソドックスな問題が多く、古文単語、文法、読解力など総合的に問われます。さまざまな問題を解くことで対応できる難易度です。
なお、文学部のみ漢文が出題されます。問題は基本的なものが多いです。重要単語の読み・意味を徹底的に習得しましょう。特に助動詞・助詞の意味・用法・接続は完璧になるまで繰り返し覚えてください。また、和歌修辞法や文学史なども覚えておく必要があります。
英語と同様、反復学習で記憶に定着させることが重要です。英語と比べると覚えることが少ない分、他の科目との兼ね合いでスケジュール調整しやすいでしょう。
数学
数学III(理系向けの数学で、微積分などを扱う範囲)を採用している学部は理工学部・総合数理学部です。出題形式はどの入試日程でも同じなので、演習に慣れることが重要となります。「青チャート」(網羅型の数学参考書『チャート式』の青色版)などで完璧に解けるように計算力を高めてください。
標準的な難易度となりますが、時間が足りなくなるかもしれません。一般的な学校の進度は遅いため、予習することをおすすめします。早めに対策し、夏からは入試レベルの演習問題を解けるペースが好ましいです。
地歴
地理は時間配分が重要です。試験時間60分に対し設問数が45問〜48問と多いためです。基礎語句を問う問題が多く、難易度は標準レベルとなります。地理で私大を受ける際の考え方は立教大学の地理受験の可否と対策もあわせて確認できます。
日本史は近世・近現代史が出題される傾向にあります。マーク式ですが、時代順の並び替えや正誤問題など、発展問題が多いです。2019年度からは史料問題の出題割合も増えたため、対策が必要となります。語彙レベルは標準的な難易度ですが、年号・史料問題は難易度が高いです。年号・史料対策に重点を置いた学習をしましょう。
世界史は時代や地域に関して特に偏りがありません。満遍なく対策する必要があります。問題形式も正誤問題や用語説明などさまざまな形式から出題されるため、過去問や問題集で演習慣れするようにしてください。難易度は高いといえます。
地歴は英語や古文と同様、徹底した反復学習が重要です。最初から1つ1つの語句を丸暗記しようとするのではなく、まずは流れを理解するようにしましょう。流れが理解できれば、覚えるべき単語も自然と記憶に定着しやすくなります。
公民
公民は政治範囲から2題、経済範囲から2題のパターンが多いです。政治分野では「日本国憲法と人権保障」「日本の政治制度」からの出題が多く、経済分野では「経済論」「日本経済」からの出題が多い傾向にあります。
一部、教科書範囲を超えた時事問題や史料問題が出題されますが、大半は基本的な知識を問う問題です。標準レベルとなります。高得点を目指す場合は、ニュースや新聞をチェックしておきましょう。語句を丸暗記するのではなく、システムの仕組みや成り立ちなどを体系的に理解することをおすすめします。応用問題対策に効果的です。
理科
理科は物理・化学から選択できます。早めに一通り学習し、演習問題へと移行するようにしましょう。夏前に予習し終えた上で、夏からは入試レベルの問題を解けるペースが好ましいです。
頻出テーマは次の通りです。
- 物理:「力学的エネルギーの保存」「単振動」
- 化学:「電池の電極反応と量的関係」
- 生物:生物の反応や細胞
これらを中心に繰り返し学習してください。前半は基礎レベルの問題が多く、後半につれて難易度が高くなります。基本は教科書レベルの問題が多いので、まずは教科書の内容を定着させるようにしましょう。
全学部入試と一般入試で難易度が高いのはどっち
偏差値も倍率も、全学部入試のほうが高い水準です。元記事時点で確認できた3学部の数値を並べると、傾向が見えます。以下は2020年度の数値です。
| 学部 | 全学部 偏差値 | 一般入試 偏差値 | 全学部 倍率 | 一般入試 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 法学部 | 62.5 | 60.0 | 4.1 | 3.1 |
| 商学部 | 65.0 | 62.5 | 7.0 | 5.5 |
| 政治経済学部 | 65.0 | 62.5 | 6.3 | 4.8 |
3学部をピックアップして比較しましたが、総じて全学部入試の方が難易度が高いことがわかります。他の学部も同様に、全学部入試と一般入試とではレベルの差があります。
全学部入試のみで明治大学を狙う受け方は避けたほうが安全です。1回の試験で合否が決まり、定員も一般入試より少ないためです。明治大学を第一志望とする場合は、一般入試を軸に据えて全学部入試を上乗せする形が現実的です。
よくある間違い
全学部入試と一般入試で必要科目数が同じだと思い込む受験生がいます。全学部入試は4科目、一般入試は3科目で、一般入試は学部によって科目と配点も変わります。科目数の差を見落とすと、出願直前に未学習の科目が残ります。
回避策は、志望学部の募集要項で科目・配点・日程を書き出し、どの方式に何科目必要かを一覧にしてから学習計画を組むことです。併願する学部まで含めて確認すると、無駄な科目を増やさずに済みます。
FAST-UPが見てきた全学部入試でのつまずき
指導現場で多いのは、全学部入試を「同じ勉強の延長で受けられるもの」と考えてしまうパターンです。共通問題である分、学部別の過去問演習を省きやすく、記述量や設問形式のクセに本番で戸惑います。
もう一つは、科目を1つ増やす負荷の見積もりが甘いことです。一般入試と科目構成が違うため、仕上げの時期に手が回らない科目が出てきます。地歴で流れの理解を飛ばして語句の丸暗記から入り、正誤問題や並び替えで崩れるケースも繰り返し見かけます。
速読の練習を直前期に回すのも典型です。時間を計る習慣は、長文読解や設問数の多い科目で早い段階から入れておくほうが安定します。
学習計画の立て方に迷う場合は、FAST-UP逆転塾の公式LINEで無料カウンセリングを受けられます。
まとめ
明治大学の全学部入試は、一般入試と比較すると難易度が高くなります。メリットは1回の試験のみで複数の学部を併願できることです。特に地方の受験生にとっては、限られた受験会場に何度も足を運ぶ必要がないため、大きなメリットでしょう。
ただし、1つの試験で合否を決めるため、定員が一般入試よりも少なく、10倍近い倍率になるケースも少なくありません。明治大学を第一志望とする場合は、一般入試を受けましょう。全学部入試は併願先を広げる手段として位置づけると活かしやすくなります。
よくある質問
Q. 明治大学の全学部統一入試は難しいのでしょうか。 A. 一般入試より難易度は高めです。偏差値も倍率も一般入試を上回る傾向があり、定員も少ないためです。ただし科目ごとの出題自体は標準レベルが中心で、基礎の精度と処理速度で差がつきます。
Q. 全学部入試だけで明治大学を受験してもよいですか。 A. 第一志望なら一般入試との併用をおすすめします。1回の試験で合否が決まる方式のため、1日の出来に結果が左右されます。全学部入試は併願の幅を広げる位置づけにすると安定します。
Q. 英語以外の言語で受験できますか。 A. 「外国語」ではドイツ語とフランス語での受験も可能です。自信がある場合は選択肢になります。学部・方式ごとの扱いは募集要項で確認してください。
Q. 漢文はどの学部で必要ですか。 A. 全学部入試では文学部のみ漢文が出題されます。基本的な問題が多いため、重要単語の読みと意味、助動詞・助詞の意味・用法・接続、和歌修辞法や文学史を押さえておくと対応しやすくなります。


