明治大学法学部の英語|傾向と対策・過去問
明治大学の法学部は、英語を利用した受験が可能です。
FAST-UP
明治大学法学部の英語は70分の試験で、大問2〜3題の読解中心です。単独の文法問題は出ず、長文内で適語補充や並び替え、字数制限つきの記述が問われます。学部別入学試験では配点150点と他科目より高く、英語の出来が合否を左右します。
2026年9月時点の情報です。
明治大学法学部の入試情報
明治大学法学部は法律学科のみの単一学部で、受験経路は大学入学共通テスト利用入学試験と学部別入学試験の2つです。まずは科目と配点を押さえ、どちらで勝負するかを決めるところから始めます。
入試方式ごとの入試科目と配点
大学入学共通テスト利用入学試験は、大学入学共通テストの得点で合否が決まる方式です。3科目方式・4科目方式・5科目方式の3種類から希望するものを選択できます。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 国語 | 200点 |
| 外国語 | 200点 |
| 地理歴史 | 200点(3科目方式の場合のみ100点) |
| 公民 | 200点(3科目方式の場合のみ100点) |
| 数学 | 200点(3科目方式の場合のみ100点) |
| 理科 | 200点(3科目方式の場合のみ100点) |
国語と外国語は、どの科目方式を選択しても必ず受験が必要です。それ以外は選択科目となるため、得意分野に合わせて組み合わせます。
学部別入学試験は、大学が独自に作成した問題で合否を決める方式です。次の3科目を使います。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 外国語 | 150点 |
| 国語 | 100点 |
| 地理歴史・公民から1科目選択 | 100点 |
学部別入学試験では、外国語の配点が最も高くなります。他科目は最大でも100点であるため、英語の出来が合否に直結します。
偏差値と倍率の目安
法律学科の偏差値は、明治大学内でも平均程度の水準です。倍率は入試方式によって差があり、大学入学共通テスト利用入試のほうが高めです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 法律学科の偏差値 | 60.0〜62.5 |
| 大学入学共通テスト利用入試の倍率 | 3.4〜5.0程度 |
| 学部別入学試験の倍率 | 3.1〜3.5倍 |
偏差値も倍率も年度によって幅があります。模試で現在地を確かめながら、合格に届く学力を積み上げることが重要です。法学部志望者は他大学の法学部も併願先に入りやすいため、中央大学の人気学部と学部序列も合わせて確認しておくと、併願設計が立てやすくなります。
明治大学法学部の英語の入試情報
試験時間は70分で、大問数は2題か3題であることが大半です。直接的な文法問題はほとんど出題されず、読解問題を通した問いが中心になります。
基本情報
大学入学共通テストはすべてマークシート形式ですが、学部別入学試験に限り記述形式も加わります。つまり、選ぶ力と書く力の両方が問われます。
配点の重み
英語の比重は、どの方式でも大きくなります。大学入学共通テスト利用入学試験では200点で計算され、他科目も最大200点であるため英語の存在感は大きいままです。学部別入学試験では150点で計算され、他科目が最大100点であることから、明治大学法学部が特に英語を重視していると分かります。
出題範囲
出題範囲は次の通りです。
- コミュニケーション英語Ⅰ
- コミュニケーション英語Ⅱ
- コミュニケーション英語Ⅲ
- 英語表現Ⅰ
- 英語表現Ⅱ
記述対策は欠かせません。出題範囲に英語表現Ⅰ・Ⅱが含まれ、完全記述形式の和文英訳や内容説明が出るためです。
問題量と時間配分
大問2〜3題という数そのものは多くありません。70分あるため、単純計算では大問1つにつき20〜35分程度かけられます。
ただし本文・設問ともに文章量が多いことが特徴です。大問1つあたりにかける時間を15分程度に抑え、残りを見直しに充てられる状態を目標にします。
難易度・レベルはどれくらい?
教科書や参考書のレベルを超える難問・奇問が出題されることはほぼないと言ってよいでしょう。難しさの正体は、知識の深さではなく処理量です。
本文・設問ともに文章量が多く、ざっと目を通すだけでも相当の時間がかかります。時間内に効率よく読み解けないと高得点が狙えないという意味で、難易度は高めです。
明治大学法学部の英語の傾向・特徴
傾向は3点に集約できます。単独の文法問題が出ないこと、文章が長いこと、記述のレベルが高いことです。
単独での文法問題は出題されない
出題はすべて長文問題形式です。そのため、単独で英文法の知識を試す問題は扱われません。
ただし、長文のなかで適語補充をしたり、並び替えをしたりする問題は頻出です。内容を読解したうえで、文法知識を使って正しい表現に直すスキルが求められます。
文章1つ1つが長め
本文の一節はもちろん、設問自体の文章量も長めです。設問そのものが英語であるケースは稀ですが、内容真偽を選択させる問題では特に時間がかかります。
同意表現や内容説明を問うこともあり、正しくかつ素早く読む力が試されます。語彙力をつけて読解スピードを上げると同時に、前後の文章から推測するなど効率よく読み解く力を育てることが理想です。
レベルの高い記述問題が出ることがある
年度により出題頻度は異なりますが、字数制限つきの内容説明や、和文英訳(もしくは英文和訳)が求められるケースも少なくありません。どちらも完全記述形式であるため、英語表現の力を養っておく必要があります。文法知識を問う問題も頻出で、総合的な英語力が試されます。
明治大学法学部の英語対策・勉強法
優先順位は、単語・熟語の土台づくり、長文内で使える文法、読解の処理速度の順です。単元ごとに何をどこまでやるかを決めます。
単語・熟語
できれば高校1年生の段階から、コツコツ単語力をつけていくことが望ましいです。単語・熟語の基礎が身についていないと推測だけに頼る読解になり、どうしても限界が出ます。
参考書の数は多くなくて構いません。1〜2冊を網羅的に学び、繰り返し周回して暗記を固めます。
文法
文法問題が単独で出題される確率はかなり低いです。しかし長文と絡めた適語選択・適語補充の形で扱われ、かえって難易度を押し上げています。
文法書を何往復もしながら、基本的な構文は暗記するつもりで臨む姿勢が欠かせません。熟語の一環として覚えられれば、解答スピードも上がります。
読解問題(長文)
大問数が定まらないため、時間の逆算が難しいと言われます。試験が始まったらすぐに大問数を確認し、その場で時間配分を決めるのが安全です。大問数が年度によって2題か3題に変わり、事前に決めた配分が崩れやすいためです。
また、SVOCなどの役割ごとに印をつける方法や、英文を短い意味のまとまりで区切って読むスラッシュリーディングも役に立ちます。最初から長文に臨まず、短文から読める量を増やしていきます。
よくある間違い
「単独の文法問題が出ないから文法は後回しでよい」と判断してしまうのが、よくある間違いです。長文内の適語補充や並び替えは文法知識そのものを問うため、文法が弱いまま長文演習だけを重ねると、同じ失点が残り続けます。
回避策は、文法書の周回と長文演習を並行させることです。長文で間違えた箇所を文法書の該当単元に戻って確認し、構文として覚え直す流れを作ります。
FAST-UPが見ている明治大学法学部英語のつまずき方
指導現場で多いのは、読めているのに点が伸びないタイプのつまずきです。単語も構文も分かるのに、設問と選択肢を読む時間が足りず、内容真偽で取りこぼしてしまいます。
原因は、本文を最後まで読んでから設問に向かう読み方が残っていることです。設問を先に押さえ、本文を進めながら該当箇所で設問に戻る流れに切り替えると、同じ学力でも解答の安定度が変わります。
もう一つ目立つのが、記述問題を「出たら書く」程度に扱ってしまう状態です。字数制限つきの内容説明は、該当箇所を見つける力と日本語でまとめる力が別に必要になります。選択問題の演習だけでは鍛えられないため、記述は分量を決めて日常の演習に組み込む形が向いています。
明治大学法学部の英語対策におすすめの参考書
分野ごとに2冊ずつ挙げます。まずは全体像を確認してから、自分の到達度に合うものを選びます。
| 分野 | 書名 | 出版社・著者 |
|---|---|---|
| 単語・熟語 | システム英単語Premium | 駿台文庫(霜康司・刀祢雅彦) |
| 単語・熟語 | 速読英単語2上級編[改訂第4版] | Z会(風早寛) |
| 文法 | 大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編 | ピアソン桐原(瓜生豊・篠田重晃) |
| 文法 | Next Stage 英文法・語法問題[4th EDITION]: 入試英語頻出ポイント218の征服 | 桐原書店(瓜生豊・篠田重晃) |
| 読解 | 英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー | 河合出版(島田浩史・米山達郎) |
| 読解 | 英語長文PREMIUM問題集:Advanced | ナガセ(東進ハイスクール・東進衛星予備校編集部) |
単語・熟語
語彙は読解に活きるだけでなく、自由記述にも欠かせません。基礎力のひとつとしてコツコツ取り組みます。
駿台文庫『システム英単語Premium』は、掲載単語のボリュームが多く難易度も高めの一冊です。頻出レベルに関係なく語源ごとにまとまっており、単語の意味や用法と結びつけて覚えたいときに便利です。MARCHレベル以上の語彙力が身につくため、早慶上智レベルと併願する人や高得点を狙いたい人向けです。
Z会『速読英単語2上級編[改訂第4版]』は、『システム英単語Premium』より少し易しめの単語帳です。「上級編」の通り難関大学を突破できるレベルの単語は網羅しています。受験当日に知らない単語が出たときの予測法も紹介されており、スキマ時間にコラム的に読めます。
文法
イディオムや構文は毎年問われているため、必須項目として扱います。
ピアソン桐原『大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編』は、英文法・イディオム・語法・会話表現など単元ごとに細分化して学べる参考書です。標準〜上級レベルに編集されており、明治大学法学部の対策に向きます。問題演習の量も多く、段階的にレベルアップできます。
桐原書店『Next Stage 英文法・語法問題[4th EDITION]: 入試英語頻出ポイント218の征服』は、英文法・語法に特化した代表的な一冊です。解説書でありながら単語帳のようにも使え、似た系統のForest参考書より演習量が多めです。単語やアクセントの項目も含まれます。
読解問題(長文)
読解は合否を分ける点差がつきやすい単元です。時間をかけてテクニックを磨きます。
河合出版『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー』は、パラグラフリーディング(=スラッシュリーディング)の習得に特化しています。文章の構成を素早く読み解く方法が身につき、内容理解のレベルも上がります。基本的な文法と単語を終えてから取り組む上級向けです。
ナガセ『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』は、大学入学共通テストレベルに対応したオーソドックスな長文読解用参考書です。指示語や接続詞に着目して効率よく読む方法を学べます。解説と構造分析のボリュームが大きく、復習で深掘りしやすい点が利点です。
参考書の選び方は科目や受験方式によっても変わります。社会科目の選択で迷っている場合は、立教大学の地理受験と対策・参考書も参考になります。
明治大学法学部の英語の過去問情報
過去問は、年度ごとに出題形式の振れ幅があります。2つの年度を比べるだけでも、形式が固定されていないことが分かります。
| 年度 | 特徴 |
|---|---|
| 2020年度 | 設問も選択肢も英語で出題され、読解に割く時間が多くなる作り。内容正誤を問うものが多い |
| 2019年度 | 「下線部の示す内容を45字以内の日本語で説明しなさい」が出題され、英語による自由記述は例年より少なめ |
2020年度は、各選択肢を読むだけでも相当の時間がかかります。あらかじめ設問を読んでおき、本文を読み進めて該当箇所が出てきたら設問に戻るなど、時間短縮を最大限狙う必要があります。
2019年度は、下線部が指し示す内容の抜き出しなどもあり、出題形式が多岐にわたりました。初見の形式にも対応できるよう、ある程度場数を踏んでおくことが大切です。
まとめ
明治大学法学部の英語は、難問・奇問がないものの読解問題の量が多めです。正確かつ素早く読む訓練をしつつ、記述まで含めて対策します。
入試傾向を的確に掴み、早い段階で参考書の選定を終えて自分に合った学習法を確立することが、得点の安定につながります。
よくある質問
Q. 明治大学法学部の英語は難しいですか? A. 難問・奇問はほぼ出ません。ただし本文と設問の文章量が多く、時間内に処理しきれないと得点が伸びないため、体感的な難易度は高めです。読む速さと設問処理の順序づけが課題になります。
Q. 文法問題の対策はしなくてよいですか? A. 必要です。単独の文法問題は出題されませんが、長文内の適語補充や並び替えで文法知識が問われます。構文を暗記するつもりで文法書を周回しておくと、解答速度も上がります。
Q. 記述対策はどの程度必要ですか? A. 字数制限つきの内容説明や和文英訳(もしくは英文和訳)が出る年度があり、いずれも完全記述形式です。出題範囲に英語表現Ⅰ・Ⅱが含まれるため、書く練習を日常の演習に組み込む形が安全です。
Q. 共通テスト利用と学部別のどちらを選ぶべきですか? A. 倍率は大学入学共通テスト利用入試のほうが高めです。記述を含む独自形式に対応できるなら学部別入学試験、共通テストで安定して得点できるなら共通テスト利用という切り分けが基本になります。


