明治大学法学部の入試科目と傾向・対策
関東圏内の難関私立大学として有名な明治大学は
FAST-UP
明治大学法学部の学部別入学試験は、外国語150点・国語100点・地理歴史または公民から1科目100点の3科目です。共通テスト利用入学試験は3科目方式・4科目方式・5科目方式から選べます。過去問は市販の過去問集などで入手できます。
2026年9月時点の情報です。
明治大学法学部の入試概要
明治大学法学部は、法律学科のみを設置する単一学科制です。学科別の募集ではないため、学部単位で出願先と方式を選ぶ形になります。
募集人員
募集定員は920名です。法律学科のみの単一学科制度のため、学科ごとの募集定員はありません。
入試形式ごとの入試科目と配点
受験できる主な方式は、大学入学共通テスト利用入学試験(共通テストの成績だけで合否を判定する方式)と学部別入学試験(大学独自の問題を解く一般方式)の2つです。
大学入学共通テスト利用入学試験
3科目方式・4科目方式・5科目方式の3種類から、希望するものを選択できます。
| 科目 | 配点 | 備考 |
|---|---|---|
| 国語 | 200点 | 必須 |
| 外国語 | 200点 | 必須 |
| 地理歴史 | 200点(3科目方式のみ100点) | 選択 |
| 公民 | 200点(3科目方式のみ100点) | 選択 |
| 数学 | 200点(3科目方式のみ100点) | 選択 |
| 理科 | 200点(3科目方式のみ100点) | 選択 |
国語と外国語は、どの科目方式を選択しても必ず受験が必要です。それ以外は選択科目になるため、得意分野に合わせて組み立てていきましょう。
学部別入学試験
下記3科目を使って受験します。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 外国語 | 150点 |
| 国語 | 100点 |
| 地理歴史・公民から1科目選択 | 100点 |
外国語の配点が高く、英語の出来が合否に影響しやすい構成です。外国語150点に対して国語と選択科目は各100点だからです。
入試日程の目安
共通テスト利用は1月中旬の共通テスト本試験、学部別入学試験は2月中旬に実施される形が続いています。参考として、2022年度の日程は次のとおりでした。
| 入試方式 | 試験日 | 出願締切 |
|---|---|---|
| 大学入学共通テスト利用入学試験 | 1月15日(土)〜16日(日) | 1月14日(金) |
| 学部別入学試験 | 2月14日(月) | 1月26日(水) |
出願期間と試験日は年度ごとに変わります。併願校のスケジュールと照らし合わせながら、最新の募集要項で確認して予定を組んでいきましょう。
明治大学法学部の入試傾向と対策
科目ごとに求められる力がはっきり分かれているのが特徴です。選択科目も検討しながら、合格までの道筋を描きましょう。
英語の入試傾向と対策
記述に耐える英語力が必要です。年度により出題頻度は異なりますが、字数制限つきの内容説明を求められたり、和文英訳(もしくは英文和訳)が求められたりするケースも少なくありません。
どちらも完全記述形式であるため、英語表現の力を養っておく必要があります。併せて文法知識を問うような問題も頻出であり、総合的な英語力が試されていることが分かります。
国語の入試傾向と対策
知識問題の難度が高めです。漢字・四字熟語・慣用句などの知識問題や、古文単語に関する出題のレベルが高い傾向にあります。
漢字や古文単語は早い段階から着手しておきたい分野です。知識の量がそのまま点に直結し、短期間では積み上げにくいからです。漢字検定2級(常用漢字をほぼ網羅する級)程度の問題はすべて網羅し、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学の総称)レベルの古文単語は余すところなくチェックしておくことをおすすめします。
日本史の入試傾向と対策
短文記述への備えが要点です。長文での論述はほぼ出題されないものの、10文字程度の短文記述が出ることは多くなっています。
基本的に用語や単語の内容を一言で説明させる形式であるため、意味や内容も含めて覚えておく必要があります。特定のワードが入っていないと点にならないことも多く、重要語句が何であるかを把握しながら解くスキルが求められます。
世界史の入試傾向と対策
通史の流れを押さえることが先決です。古代から近代まで通しで問ういわゆる「通史」が頻出です。
時代ごとに出来事を並び替えたり、設問中の正誤指摘を求めたりする問題も多く、幅広い知識が求められます。ただし近代〜近現代からの出題ボリュームが多めのため、総復習に割く時間を調整しておくことをおすすめします。
選択科目の決め方に迷う場合は、他大学の科目選択の考え方も参考になります。立教大学の地理受験は可能かもあわせて確認しておくと、併願設計がしやすくなります。
明治大学法学部に合格するための勉強法
読む量の多さと、書かせる問題への対応が柱になります。科目ごとの対策も参照しながら、学習計画に落とし込んでいきましょう。
長文読解のボリュームが大きい
英語の長文読解・現代文の論説文などは、ある程度のボリュームを覚悟しておく必要があります。時間内に効率よく読み解ける体力や語彙力、設問に合わせて重要項目だけをピックアップする読解力が求められます。
同意表現に関する問題や内容真偽を問う問題も多く、設問を読むこと自体に時間がかかるケースもあります。前後の文章から内容を推察するなど、時短を意識した解答を心がけていきましょう。
テーマ史対策をしておく
世界史や日本史は、時代ごとに区切った出題よりもテーマ史(宗教史や外交史など時代を横断してまとめた切り口)からの出題の割合が高いのが特徴です。
宗教史・文化史・外交史など、時代の枠に囚われずテーマごとに流れを把握する学習が有効です。特定の時代・地域に偏らない出題が多いため対策しづらい一方、難易度は比較的平易であるため、基礎基本を重視した学びを徹底していきましょう。
よくある間違い:時代区分ごとの暗記で止めてしまう
教科書の章立てどおりに時代順で覚えただけで仕上げたつもりになり、テーマ史の設問で手が止まるケースがよくあります。時代をまたいだ並び替えや正誤判定に対応しきれないためです。
回避策は、通史を一周したあとに宗教・文化・外交・土地制度などのテーマごとにノートを作り直すことです。同じ知識を別の軸で並べ替えるだけでも、横断型の設問への反応が変わります。
漢字の書き取りが難しい
現代文だけでなく、各科目で書き取りや記述形式の問題が頻出します。特に漢字の書き取り問題のレベルは高い傾向にあるため、最低でも漢字検定2級レベルのものはすべて網羅しておきたいところです。
過去問演習は明治大学のものを中心に組むのが有効です。漢字の書き取りのレベルがMARCHクラスの他大学より難しいことが多いためです。
FAST-UPが見てきた明治大学法学部志望のつまずき
指導現場で目立つのは、英語の配点の高さを知りながら、対策が選択肢問題の演習に寄ってしまうパターンです。内容説明や和文英訳は完全記述のため、読めていても書けずに失点が残ります。和訳と要約を手で書き切る練習を、早い時期から週単位で入れておきたいところです。
もうひとつは、国語の知識問題を直前期に回してしまう動きです。漢字・四字熟語・古文単語は一度で覚え切れる量ではなく、後ろに寄せるほど英語と社会の演習時間を圧迫します。
社会では、模試で通史の得点は取れるのにテーマ史で崩れる受験生をよく見ます。知識が足りないのではなく、整理の軸が一つしかないことが原因である場合がほとんどです。学部の人気傾向を併願校と比べたい場合は、中央大学の人気学部と学部序列も参考になります。
明治大学法学部の過去問情報
過去問は、明治大学のオープンキャンパスなどで入手できます。市販されている過去問集を使うのも有効です。
法学部だけでなく他学部の過去問も参考にすれば、十分な演習量を確保できます。記述や漢字の書き取りは形式に慣れるほど処理が速くなるため、同じ大学の問題を繰り返し解く価値があります。
まとめ
明治大学は、10学部を有する総合大学です。法学部は法律・政治に特化して学べる学部であるため、毎年多くの受験生が志願しています。
入学を希望する場合は、入試傾向を的確に掴んで対策していきましょう。早い段階で学内の雰囲気や就職・留学などの情報を掴み、入学後のミスマッチがないか確認していくことも重要です。
よくある質問
Q. 明治大学法学部の学部別入学試験の入試科目は何ですか。
A. 外国語150点、国語100点、地理歴史・公民から1科目選択100点の3科目です。外国語の配点だけが高く設定されています。
Q. 共通テスト利用入学試験ではどの科目が必要ですか。
A. 3科目方式・4科目方式・5科目方式から選べます。国語と外国語はどの方式でも必須で、地理歴史・公民・数学・理科が選択科目です。配点は各200点、3科目方式の選択科目のみ100点です。
Q. 過去問はどこで手に入りますか。
A. 明治大学のオープンキャンパスなどで入手できるほか、市販の過去問集も利用できます。法学部以外の学部の問題も演習材料になります。
Q. 社会は日本史と世界史のどちらが対策しやすいですか。
A. 日本史は10文字程度の短文記述、世界史は通史の並び替えや正誤指摘が中心です。どちらもテーマ史の比重が高いため、記述に抵抗があるかどうかと、通史の整理がどれだけ進んでいるかで判断するとよいでしょう。


