立教大学法学部はきつい?就職先と入試を解説
立教大学の法学部では、法学・政治学を基幹科目から最新分野まで
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立教大学法学部が「きつい」と言われるのは、出席が成績に反映されない科目があり、自己管理を求められるためです。真面目に受講していれば単位取得は難しくありません。就職先は公務・情報・金融が中心で、幅広い業種に卒業生を送り出しています。
2026年9月時点の情報です。
立教大学法学部は入学後きついのか
入学後にきついと感じるかどうかは、自分で学習を管理できるかで変わります。出席が成績に反映されない科目があり、受講の継続が本人の判断に委ねられるためです。
「法学部は難しそう」「留年率が高そう」というイメージを持たれがちですが、真面目に授業を受けて基礎を身につければ、単位の取得が極端に難しいわけではありません。試験は学生の学習状況に合わせた内容が出題され、通常どおりの勉強をしていれば単位は認定されます。
一方で、サボりやすい環境であることも事実です。自分に甘えて欠席を重ねると授業内容についていけなくなり、結果として自分の首を絞めることになります。将来のビジョンを明確にし、目標に向かって自発的に学習へ取り組む姿勢が求められます。
「人気がない」と言われる理由をどう見るか
人気がないというより、受験方式によって入りやすさに差があると捉えるのが実態に近いです。立教大学は倍率の高い学科が多いことで知られますが、法学部に限るとグローバル方式の倍率がやや高めで、3教科方式・全学部方式の倍率は低めに出ています。
また、法学と政治学を1つの学部で学べる構成は首都圏の私立大学では多くありません。学部の内容を知らないまま「地味」と判断されやすい面はありますが、カリキュラムの自由度は高い学部です。
立教大学法学部の概要
立教大学法学部は1995年に設置されました。当初は法学科のみの1学科制でしたが、1996年に政治学科、1998年に国際・比較法学科を加えて3学科制となります。その後、時代に適合的な教育理念を明確に表すため、2007年に「国際・比較法学科」から「国際ビジネス法学科」へ名称が変更されました。
法律に関する授業を中心に学びますが、政治学も学ぶことができ、学科間の垣根は低く設計されています。
学科ごとの特徴
| 学科 | 学びの中心 |
|---|---|
| 法学科 | 基幹的な法律を体系的に学び、基礎法学もあわせて履修する。具体的な事案を通じた法律の適用をディベートで学ぶ |
| 国際ビジネス法学科 | 法律学とビジネス・国際をテーマに学ぶ。国際的な企業買収や特許に関わる取引きなどに触れる |
| 政治学科 | 各国の政治の現状を制度と実情から学び、政治理論・政治史・政治思想史・環境政治なども扱う |
法学科が目指すのは、実社会のあらゆる分野で活躍できるリーガル・マインドの習得です。リーガル・マインドとは、法律に照らし合わせて物事を考え、根拠をもって物事を見る姿勢を指します。
2021年度からは「法曹コース制度」が設けられ、2年次から法曹(裁判官・検察官・弁護士)を目指すコースでの学習も可能になりました。
国際ビジネス法学科では、実際にアメリカの裁判で扱われた事例をもとにした授業があり、日本だけでなくさまざまな角度から法律を学べます。政治学科は専門科目が多く、興味のある分野を深く掘り下げて研究できます。
キャンパス情報
法学部は池袋キャンパスで4年間学びます。池袋キャンパスには7学部の学生が集まり、赤レンガに蔦が絡んだ校舎は立教大学のシンボルです。
アクセスはJR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ丸ノ内線/有楽町線/副都心線の「池袋駅」西口から徒歩約7分です。スクールバスも利用できます。
学費
2021年度の立教大学法学部で、1〜2年次にかかる学費は1,326,500円です。内訳は以下のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 200,000円 |
| 授業料 | 1,121,000円 |
| 研究会費 | 2,000円 |
| 学生健康保険互助組合費 | 3,500円 |
金額は年度によって改定される場合があるため、受験年度の募集要項で確認してください。
人数と男女比
2020年度のデータでは、法学部の学生数は2465名です。
| 区分 | 人数 | 比率 |
|---|---|---|
| 男子学生 | 1348名 | 54.7% |
| 女子学生 | 1117名 | 45.3% |
学部の特徴・特色
立教大学法学部の特色は、学科の枠にとらわれずに学べる点にあります。
- ほぼすべての科目を受講できる:視野を広げられるよう法学部全体でカリキュラムが組まれ、どの学科に所属していても3学科の開講科目をほとんど履修できる。必修の制度がないため、関心に合わせて履修計画を立てられる
- 専門教育の水準が高い:法学・政治学で基幹科目から最新分野まで講義・演習科目があり、本学部教員が執筆した法学の代表的な教科書や専門書も多い
- 法学と政治学を1つの学部で学べる:法学部と政治経済学部が分かれている大学では、両方の領域を学ぶのに自分から動く必要がある。首都圏の私立大学では多くない構成
立教大学法学部の入試情報
入試は3学科とも同水準で、方式ごとの倍率差を踏まえた出願設計が鍵になります。
学科ごとの偏差値と倍率
| 学科 | 偏差値 | 倍率 |
|---|---|---|
| 法学科 | 60.0 | 3.2倍 |
| 国際ビジネス法学科 | 60.0 | 3.6倍 |
| 政治学科 | 60.0 | 3.2倍 |
一般入試の受験科目・配点
| 方式 | 教科 | 出題範囲 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 一般全学部3教科 | 国語(漢文を除く) | 国語総合、現代文B、古典B | 200 |
| 一般全学部3教科 | 外国語 | コミュ英I・II・III、英語表現I・II | 200 |
| 一般全学部3教科 | 選択 | 世界史B、日本史B、政治・経済、数学I・数学A・数学II・数学B(数列・ベクトル)から1科目 | 100 |
| 一般全学部グローバル2教科 | 国語(漢文を除く) | 国語総合、現代文B、古典B | 200 |
| 一般全学部グローバル2教科 | 選択 | 世界史B、日本史B、政治・経済、数学I・数学A・数学II・数学B(数列・ベクトル)から1科目 | 100 |
| 一般個別 | 国語(漢文を除く) | 国語総合、現代文B、古典B | 200 |
| 一般個別 | 外国語 | コミュ英I・II・III、英語表現I・II | 200 |
| 一般個別 | 選択 | 政治・経済、数学I・数学A・数学II・数学B(数列・ベクトル)から1科目 | 100 |
科目名は旧課程の表記を含みます。出願前に受験年度の募集要項で確認してください。
共通テスト利用の科目とボーダー
共通テスト利用(大学入学共通テストの成績で合否が決まる私大入試方式)の得点率は77〜87%です。
3科目型の内容は以下のとおりです。
| 教科 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 近代以降の文章、古文 | 150 |
| 外国語 | 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目 | 150 |
| 選択 | 地理歴史・公民(世界史B、日本史、地理B、現代社会、倫理、政治経済、倫理・政治・経済)、数学(数学I・数学A、数学II・数学B)、理科(物理、化学、生物、地学、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)から1科目 | 100 |
6科目型の内容は以下のとおりです。
| 教科 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 近代以降の文章、古文 | 200 |
| 外国語 | 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目 | 200 |
| 地理歴史・公民 | 世界史B、日本史、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済から1科目 | 記載なし |
| 数学 | 数学I・数学A | 100 |
| 理科 | 物理、化学、生物、地学、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から1科目 | 100 |
| 選択 | 地理歴史・公民、数学(数学I・数学A)、理科から1科目 | 100 |
理科の基礎を付した科目は、2科目で1科目として扱われます。地理B で出願を考えている場合は、立教大学の地理受験の可否と対策もあわせて確認してください。
入試難易度
偏差値は学科による違いがなく60.0です。立教大学全体では倍率の高い学科が多い一方、法学部はグローバル方式の倍率がやや高め、3教科方式・全学部方式は低めに出ています。入試問題も基本問題が多く、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政の総称)の中で極端に難易度が高い部類ではありません。
同じGMARCHの法学部と比較検討するなら、中央大学の人気学部と法学部の位置づけも参考になります。
入試傾向と対策
基本問題を固め、大きな失点をつくらないことが最優先です。出題の中心が基本問題だからです。応用問題も出題されますが、まずは取りこぼしをなくす順序で進めます。
英語は速読・読解力を鍛える
英語は大問5題です。長文読解が2題、文法・語彙問題・会話文がそれぞれ1題、短い文章問題が1題出題されます。
英語は速読と読解力を鍛えることが欠かせません。読解問題の比重が大きく、最も長い文章では1000ワードを超えるためです。テーマも文化・教育・自然科学の論説文やエッセー形式まで幅広く出ます。会話問題は全体の流れを理解しないと解きにくい口語表現が含まれるため、ひととおりの口語表現は押さえておきます。
国語は読解力で対策する
国語は大問3題です。論説文が1題、論説文または小説が1題、古文が1題出題されます。論説文または小説では、本文の内容と合致するかを問う内容合致問題が頻出します。日頃から文章を丁寧に読み取る習慣をつけ、内容を正しく理解できる状態にしておきます。
数学は全分野をひととおりこなす
数学は大問3題です。対数関数や複素数、定積分など広い範囲から複数の小問が出題されます。大問2では方程式が中心、大問3では平面ベクトルなどが出題されます。例年、図形や微分積分も頻出するため、分野を絞らない対策が必要です。
よくある間違い
「基本問題が多い=対策は軽くて済む」と判断してしまうのが典型的な失敗です。基本問題中心の入試では、同じ問題を取れる受験生が多く、取りこぼしが順位に直結します。回避策は、過去問に入る前に英語長文・古文単語・数学の典型問題を一周し、ミスの出る分野を記録してから過去問演習に移ることです。方式ごとの倍率差を見ずに1方式だけで出願するのも避けたい選び方です。
FAST-UPが見てきた立教大学法学部志望のつまずきどころ
指導現場で多いのは、志望理由が「GMARCHだから」で止まっているケースです。法学部は学科間の垣根が低く履修の自由度が高いぶん、入学後に何を学ぶかを決めていないと、科目選択でも入試方式の選択でも軸がぶれます。
受験期のつまずきとしては、英語の読解量に対する慣れ不足が目立ちます。問題集では読み切れていても、本番相当の分量を時間内に処理する練習が不足していると、後半の大問で失速します。
もう一つは共通テスト利用への過度な期待です。ボーダーが高めに設定されている方式を本命に据えると、対策の重心が一般方式から離れてしまいます。一般方式を軸に据え、共通テスト利用は併願の一つとして位置づける進め方のほうが崩れにくい傾向があります。
立教大学法学部の雰囲気
授業は主に大教室と小教室で行われ、カリキュラムに沿って進みます。分かりやすく楽しい授業になるよう工夫している教員が多く、内容の濃い授業を受けられます。小教室では少人数でのディスカッションがあり、他の学生と理解を深め合えます。
学生の特色
- 大人しく真面目な学生が多い:勉強熱心な学生が多く、静かな環境で集中したい人に向く
- 授業を欠席する人もいる:出席確認がない科目があるためサボりやすい。将来必要な知識が身につかなくなる
- イキイキしている学生が多い:学生同士の仲が良く、サークルや部活に所属して趣味を共有する友人を増やしやすい
キャンパス内の雰囲気
池袋キャンパスには法学部のほか、文学部・異文化コミュニケーション学部・経済学部・社会学部・経営学部・理学部が通っています。西洋風のレンガ校舎は立教大学の代名詞で、英国の寄宿舎を思わせるクラシカルな第一食堂も有名です。施設が充実しており、常に学生で賑わっています。
立教大学法学部の就職情報
2020年3月に卒業した法学部生は、就職希望者の97.9%が就職しています。就職先の業種は以下のとおりです。
| 業種 | 割合 |
|---|---|
| 情報業界 | 約18% |
| 金融・保険業界/サービス業界 | 約15% |
| 官公庁 | 約13% |
そのほか製造業・運輸・通信など、幅広い業種に活躍の場が広がっています。法学部で身につける法的思考力は業界・職種を問わず役立つため、進路の選択肢が広い点が法学部の特徴です。
卒業生の主な就職先
直近5年間の主な就職先は以下のとおりです。
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 公務 | 裁判所事務官総合職/裁判所事務官一般職/法務省専門職員/国家公務員一般職/財務専門官/国税専門官/労働基準監督官/東京都庁/神奈川県庁/埼玉県庁/千葉県庁/東京都特別区/横浜市役所 |
| 情報 | 日本IBM/セールスフォース・ドットコム/SAPジャパン/日本オラクル/NTTデータ/楽天/富士通/DeNA/Sky/伊藤忠テクノソリューションズ/トレンドマイクロ/日本ユニシス/帝国データバンク/日本総合研究所/インテージ/マネーフォワード/マイナビ |
| 金融・保険 | 日本銀行/農林中央金庫/日本政策金融公庫/三菱UFJ銀行/三井住友銀行/みずほフィナンシャルグループ/三井住友信託銀行/三菱UFJ信託銀行/野村證券/大和証券/東京海上日動火災保険/三井住友海上火災保険/日本生命保険/第一生命保険/明治安田生命保険/日本取引所グループ |
| サービス | JAXA/JETRO/西村あさひ法律事務所/アンダーソン・毛利・友常法律事務所/長島・大野・常松・法律事務所/森・濱田松本法律事務所/有限責任監査法人トーマツ/有限責任あずさ監査法人/PwCあらた有限責任監査法人/デロイトトーマツコンサルティング/PwCコンサルティング/アクセンチュア/日本中央競馬会/JTB/HIS |
| その他 | 三菱商事/伊藤忠商事/三井物産/住友商事/三井不動産/三菱地所/電通/NHK/フジテレビジョン/テレビ朝日/朝日新聞社/東京電力HD/JAL/ANA/JR東日本/NEXCO東日本/NTT東日本/NTT西日本/NTTドコモ/KDDI/ソフトバンク/アップルジャパン/日本ロレアル/ジョンソン・エンド・ジョンソン/サントリーHD/資生堂/大塚製薬/キーエンス/キヤノン/パナソニック/サイバーエージェント/旭化成 |
就職に強いか
就職希望者の97.9%が就職している実績から見て、就職に強い学部と言えます。幅広い企業への就職実績があり、キャンパス内では就職活動に向けた講義やガイダンス、セミナーが多く開かれています。これらを活用し、志望する企業が求める人材像に近づく準備を進められます。
立教大学法学部の評判・口コミ
自分の行動次第で大学生活を充実させられる
法学部には、弁護士を目指すようなやる気に溢れた人と、出席を取らないことをいいことに授業へあまり参加しない人がいます。それでも、自分にやる気があれば熱量の近い仲間ができ、切磋琢磨して学習に取り組めます。学習内容は難しいものの、授業を理解できたときの喜びは大きいという声もありました。ゼミも充実しています。
都会で充実した4年間を送れる
法学関係の仕事を強く志す人には周囲の環境が合わないと感じる場合もありますが、大学生活も楽しみたい人には合う学部という評価があります。授業内容は少し難しいものの、課題をしっかり提出すれば単位は取りやすいという声も出ています。キャリアセンターの説明会が充実し、さまざまな企業のOBから話を聞ける点も人気の理由の一つです。
幅広く学べる
大教室での大人数授業が多く、大学らしい授業という印象を受けます。学科間の壁がなく、興味のある授業を選べる自由さも好評です。かつて東京大学で教鞭を取っていた教員や、国家公務員試験の問題作成に関わった教員もおり、内容の濃い授業を受けられます。キャンパス周辺に学生が気軽に入れる店が並ぶ立地も高く評価されています。
まとめ
立教大学法学部は、法学と政治学を1つの学部で学べる構成が特徴です。入試の難易度はGMARCHの法学部の中で突出して高いわけではなく、方式ごとの倍率差を踏まえた出願で戦いやすくなります。入学後にきついと感じるかどうかは、出席管理が緩い環境で自分から学び続けられるかに左右されます。
よくある質問
Q. 立教大学法学部はきついですか? A. 授業そのものが突出して厳しいわけではありません。真面目に受講して基礎を固めれば単位取得は難しくありません。ただし出席が成績に反映されない科目があり、欠席が続くと授業についていけなくなります。
Q. 「人気がない」と言われるのは本当ですか? A. 法学部はグローバル方式の倍率がやや高め、3教科方式・全学部方式は低めに出ています。偏差値は3学科とも60.0で、人気がないというより方式ごとに入りやすさが異なると考えるほうが実態に近いです。
Q. 主な就職先はどこですか? A. 公務では裁判所事務官や国家公務員一般職、東京都庁など、情報ではNTTデータや富士通、金融・保険では三菱UFJ銀行や東京海上日動火災保険などに卒業生が進んでいます。業種は情報、金融・保険、サービス、官公庁が中心です。
Q. 数学で受験できますか? A. できます。一般入試の選択科目で数学I・数学A・数学II・数学B(数列・ベクトル)を選べます。共通テスト利用でも数学を選択科目にできます。
Q. 法曹を目指すコースはありますか? A. 2021年度から法曹コース制度が設けられ、法学科では2年次から裁判官・検察官・弁護士を目指すコースで学べます。


