立教大学の看板学部トップ3と学部カーストの実態
今回は立教大学の看板学部について解説していこうと思います。
FAST-UP
立教大学の看板学部は経営学部です。次いで観光学部、異文化コミュニケーション学部が続きます。学部カーストは無いに等しく、学内では経営・異文化コミュニケーション・社会の3学部が一目置かれています。
2026年9月時点の情報です。
立教大学の看板学部トップ3
立教大学で最も看板学部と呼ばれているのは経営学部です。次に観光学部、異文化コミュニケーション学部が挙がります。
| 順位 | 学部 | 押さえておきたい点 |
|---|---|---|
| 第1位 | 経営学部 | 2006年新設。偏差値では立教大学でトップ |
| 第2位 | 観光学部 | 1998年に日本で初めて設置された学部 |
| 第3位 | 異文化コミュニケーション学部 | 2008年新設。2年次に全員が海外留学 |
第3位:異文化コミュニケーション学部
異文化コミュニケーション学部は、留学を前提に学びを組み立てる学部です。学部2年次の学生全員が秋学期より「海外留学研修」を履修し、半年から1年間海外の大学に留学することになっているためです。2008年に新設された、立教大学の中では新しい学部です。
異文化を知るだけでなく、自分の言語や文化を伝えることも、異文化コミュニケーションの重要な役割として学びます。例えば、外国人に日本語を教えることもその一つです。日本のアニメ人気や外国人労働者の増加などにより日本語教育へのニーズが高まる中、日本語を通じて日本人を理解する人を増やすことは、異文化コミュニケーションの実践そのものといえます。日本の良さを世界に広めたいと考えている場合に向いた学部です。
学部の定員は立教大学の中では最も少なく、男女比率は女子が約7割と多数を占めています。留学先は選択肢が多く用意されています。
- イギリス
- アメリカ
- フランス
- ドイツ
- スペイン
- カナダ
- 台湾など
他学部同様に英語に加えて第二外国語の履修が必修であり、次の中から1つを履修する必要があります。
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語
- 中国語
- 韓国語
第2位:観光学部
観光学部は、1998年に日本で初めて設置された学部です。卒業生は観光・商社業界では一大派閥として知られています。
短期留学プログラムがあり、何カ国かのうちから国を選び、その国に実際に赴いて、その地の観光事業や、観光によってどのように文化が変容したかを学ぶ経験ができます。この実地経験も人気の理由です。
| 学科 | 主な学びの内容 |
|---|---|
| 観光学科 | 観光事業でどのようにお金を作り出すか、どのように集客するかという、利益を生み出す方法 |
| 交流文化学科 | 違う国の人々が交流することによる文化の変容と、そのメリット・デメリット |
また、学部入学から通算5年で大学院の前期課程(修士)を修了できる「大学院特別進学制度」を設けています。3年次に選抜試験を通過した学生は、4年次生から学部に在籍したまま博士課程前期課程の履修を始め、大学院進学後の1年間で課程を修了します。通常ならば学部4年間と大学院2年間の計6年間が必要となるところ、1年繰り上げて学士と修士の学位が修得できます。
卒業生の就職先には観光に関する企業が多く並びます。
- HIS
- JTB
- 日本航空株式会社
- 全日空
一方で、全く関係のない就職先を選ぶ人も少なくないようです。将来の仕事に直結させなくても観光について学びたいという動機でも無理のない学部です。
第1位:経営学部
経営学部は2006年に新設された新しい学部ですが、偏差値では立教大学でトップです。元々は経済学部の経営学科であり、1950〜1970年代にかけてはマルクス経済学と言えば私大では立教の名が挙がるほど有名な学部でした。
看板学部になった理由は、教育を充実させた結果、卒業生が活躍して企業や受験生に注目されたことにあります。就職では金融業界のみならず、大手コンサル会社や総合商社、メーカーなどにも強いです。
大学側も様々な仕掛けを施しています。その1つが、入学前から始まる新入生を対象にした1泊2日のウェルカムキャンプで、上級生が中心となって実施します。入学後は、チームを組んで企業の課題解決などに取り組むプログラムを4年間かけて実施し、チームプレーに必要な能力やリーダーシップが備わっていきます。社会に出てグローバルな場面でリーダーシップを発揮できる学生を育てるという目標の下、今の社会が求めている人材を輩出している点が評価につながっています。
こうした経営学部の評判はテレビや雑誌などのメディアでも取り上げられ、早慶に比べて地味で露出の少なかった立教大学のメディア露出は格段に増えました。注目度が上がったことで受験者数が増え、偏差値や難易度が早慶並みに上がっているといわれます。人気化の波及効果は他の学部にも及び、立教大学全体の偏差値・難易度も上がっています。学部によっては早慶に並ぶ水準として語られることもあり、併せて早慶を目指す人も増えています。
そもそも看板学部の定義とは?
看板学部とは、実績や伝統のあるその大学を代表する学部のことです。明確に定義されているわけではなく、一般的なイメージに基づいて判断されます。
立教大学といえば経営学部、という印象が近年では広まっています。看板学部は他の学部に比べて大学内・外でも一目置かれることがあり、就職でも優遇される場合があります。学部に迷っている場合は、候補に入れて比べてみる価値があります。
立教大学の学部カーストはある?
結論から言うと、立教大学の学部カースト(学部ごとに格付けがあるように語られる俗称)は無いに等しいといえます。
ただし立教大生のなかでも、経営・異文化コミュニケーション・社会が3強といわれ、一目置かれてはいるようです。入学後の人間関係で序列を感じる場面は想定しにくいため、学部間カーストを不安に感じていた場合も気にしすぎる必要はありません。
よくある間違い:看板学部という理由だけで出願先を決める
よくある間違いは、看板学部という評判だけで出願先を決め、入試科目や方式の相性を確認しないまま出願することです。看板学部は人気が集まるため、入学の難易度も高めになります。メディアへの露出が増えたことで受験生からの注目度が上がり、受験者数が増えて偏差値や難易度が上がった経営学部の経緯がその例です。
回避策は、学部名の前に入試の中身を見る順番に変えることです。
- 学部ごとの科目・配点・試験日程を一覧にして比べる
- 得意科目が最も活きる方式を第一候補にする
- 看板学部を狙う場合は、同じ対策が通用する併願学部を同時に決める
社会科の選択で迷う場合は、立教大学の地理受験は可能かも合わせて確認すると、出願できる学部の範囲が整理できます。
FAST-UPが見てきた立教志望者のつまずき
指導現場で多いのは、志望理由が「有名な学部だから」で止まったまま、過去問に触れる時期が遅れるケースです。学部ごとの出題の癖を知らないまま受験期に入るため、得点源にできる科目がはっきりしないまま本番を迎えがちです。
もう一つのつまずきは、方式の違いを整理しないまま出願を増やすことです。同じ大学でも学部と方式で科目や配点が変わるため、対策が分散して仕上がりが浅くなります。
留学が前提の学部や、入学後にチームで動くプログラムが多い学部は、入学後の負荷も含めて志望理由を言葉にできている受験生のほうが、学習の軸がぶれにくい傾向があります。学部研究を「出願先を絞る作業」として早めに終わらせておくと、科目学習に時間を回せます。
立教大学以外の私立大学の看板学部
看板学部は、その大学の前身となった学校を起源とする学部が選ばれやすい傾向があります。主な私立大学の看板学部は次の通りです。
| 大学 | 看板学部 | 由来や特徴 |
|---|---|---|
| 明治大学 | 法学部、商学部 | 法学部は前身の『明治法律学校』を起源とする。商学部は日本の私学として最古の商学部で、歴史のある学部として有名 |
| 青山学院大学 | 文学部 | 前身の『東京英和学校』を起源とする。特に英米文学科は『英語の青山』を象徴し、知名度が高い |
| 中央大学 | 法学部 | 前身の『英吉利法律学校』を起源とする。『駿河台の法律』の呼び名があり、実績は早慶に並ぶ。キャンパスの移転も決まっている |
| 法政大学 | 法学部 | 前身の『東京法学社』を起源とする伝統ある学部。名前に法が入ることから法政=法学部と考える人も多い |
| 早稲田大学 | 政治経済学部 | 前身の『東京専門学校』を起源とし、昔から私立文系のトップレベル。『早稲田の政治』の呼び名があり、政界や財界に多くの著名人を輩出。受験科目に数学を加えると発表し話題になった |
| 慶應義塾大学 | 経済学部 | 早稲田大学政治経済学部と並ぶ名門。財界や官僚界に著名なOBを数多く輩出し、東証1部上場企業社長の輩出数はナンバーワン。『三田の理財』の呼び名がある |
| 上智大学 | 外国語学部 | ミッション系私立大学のトップである上智大学を象徴する学部。特に英語学科は昔からの名門で、偏差値は早慶の上位学部に匹敵する |
| 東京理科大学 | 経営学部 | サイエンスとエンジニアリングにマネジメントの要素を組み合わせた経営学教育が企業から評価されている。勉強はハードだが、理系でなくても就職に強い |
| 日本大学 | 芸術学部 | いわゆる日芸。芸術系学部の頂点といわれ、上位大学の合格を蹴って進学する生徒もいる |
| 東洋大学 | 文学部哲学科、国際観光学部 | 文学部哲学科は私立の哲学科で最も古く、上位大学を蹴って入学する学生も珍しくない。国際観光学部は2017年に新設され、国際系かつ観光系という珍しさで新設当初から人気 |
| 駒澤大学 | 文学部国文学科 | アニメや演劇に関する授業、プロの作家による創作指導、編集実務に関する授業が用意されている |
| 専修大学 | 経済学部、商学部 | 経済学部は大手企業への就職率を牽引。商学部は「マーケティング」関係のゼミが14あり、GMARCHや日東駒専の中でも最も多い学部のひとつ |
| 関西大学 | 法学部 | 前身の『関西法律学校』を起源とする伝統ある学部 |
| 関西学院大学 | 経済学部 | 『高等学部商科』を起源とし、財界にも多くの著名人を輩出している |
| 同志社大学 | 文学部 | 前身の『同志社英学校』を起源とする。特に英米文学科は偏差値も高く実績がある |
| 立命館大学 | 法学部 | 前身の『京都法政学校』を起源とする。関西県外からの学生も多く、多様性も魅力 |
同じGMARCHの中でも学部ごとの人気差は大学によって異なります。中央大学の人気学部と学部序列では、法学部を中心とした序列の見方を整理しています。卒業生の進路から大学の雰囲気を知りたい場合は、法政大学の著名な卒業生33選も参考になります。
まとめ
立教大学の看板学部は経営学部で、観光学部と異文化コミュニケーション学部が続きます。学部カーストは無いに等しく、学内では経営・異文化コミュニケーション・社会が3強として語られる程度です。
看板学部は人気がある分、入学の難易度も高めです。その代わり、入学後の学びや就職の場面でメリットを実感しやすくなります。学部に悩んでいる場合は、入試科目との相性と合わせて看板学部に注目してみる方法があります。
よくある質問
Q. 立教大学の看板学部はどこですか。 A. 経営学部です。2006年に新設された学部ですが、偏差値では立教大学でトップで、金融業界や大手コンサル会社、総合商社、メーカーへの就職にも強いとされています。
Q. 立教大学に学部カーストはありますか。 A. 無いに等しいといえます。ただし学内では経営・異文化コミュニケーション・社会の3学部が3強といわれ、一目置かれることがあります。
Q. 看板学部に入ると就職で有利になりますか。 A. 大学内・外で一目置かれることがあり、就職でも優遇される場合があります。ただし看板学部かどうかだけで進路が決まるわけではなく、観光学部のように学部の学びと無関係な業界へ進む卒業生もいます。
Q. 異文化コミュニケーション学部は留学が必須ですか。 A. 学部2年次の学生全員が秋学期より「海外留学研修」を履修し、半年から1年間海外の大学に留学することになっています。英語に加え、フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・韓国語から1つを履修する必要もあります。


