立教大学の就職先を学部別に解説|強い学部も
今回は立教大学の学部ごとの就職先を見ていきます。
FAST-UP
立教大学で就職状況が良い学部は、コミュニティ福祉学部・観光学部・社会学部・経営学部です。就職希望者に対する就職決定の割合が高く、学部で学んだ内容を活かせる業界へ進む人が多い点が共通しています。文学部は教員、法学部は公務が目立ちます。
2026年9月時点の情報です。
学部ごとの進路内訳を一覧で確認する
就職決定の割合が高いのは観光学部・社会学部・経営学部・経済学部です。一方、理学部と現代心理学部は進学の割合が高く、卒業後すぐに就職する人の比率は下がります。
| 学部 | 就職決定 | 進学決定 | 就職先未決定 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 79.9% | 5.0% | 3.2% | 11.8% |
| 経済学部 | 88.7% | 1.5% | 0.6% | 9.1% |
| 社会学部 | 90.1% | 0.9% | 1.5% | 7.5% |
| 法学部 | 85.9% | 3.2% | 1.6% | 9.4% |
| 観光学部 | 91.3% | 1.4% | 0.5% | 6.8% |
| コミュニティ福祉学部 | 86.0% | 3.0% | 1.5% | 9.4% |
| 経営学部 | 89.5% | 2.8% | 0.6% | 7.1% |
| 現代心理学部 | 73.9% | 8.2% | 3.3% | 14.6% |
| 異文化コミュニケーション学部 | 87.5% | 3.9% | 1.6% | 7.0% |
| 理学部 | 61.8% | 29.8% | 1.5% | 7.0% |
この表の割合は卒業者全体に対する内訳です。後半で扱う「就職率」は就職希望者の中で就職が決まった人の割合を示すため、分母が異なります。混同しないように読み分けてください。
文系学部の主な就職先
学部ごとに就職先の業種がはっきり分かれます。志望業界が決まっている場合は、学部選びの段階で実績を見ておく価値があります。学部の学びと就職先の業種には対応が見られるためです。
文学部
東京を含む近隣での教員としての就職が上位を占めます。立教大学には教育学部がない分、文学部で教員免許を取得するために学ぶ人が多いことが背景です。
- 1位:東京都教員(教育)…8人
- 2位:埼玉県教員(教育)…5人
- 2位:神奈川県教員(教育)…5人
- 4位:ジュピターショップチャンネル株式会社(小売業・その他小売)…4人
- 4位:千葉県教員(教育)…4人
- 6位:株式会社常陽銀行(金融業・保険業/銀行・信託)…3人
- 6位:NTTコミュニケーションズ株式会社(運輸・通信)…3人
- 6位:株式会社メタルワン(卸売業・専門商社)…3人
- 6位:エヌエヌ生命保険株式会社(金融業・保険業/保険)…3人
- 6位:茨城県教員(教育)…3人
経済学部
サービス・不動産といった業界への就職が上位を占めます。公務より一般企業への就職がメインです。
- 1位:新日本有限責任監査法人(専門サービス)…4人
- 2位:イオンモール株式会社(不動産)…3人
- 2位:株式会社オープンハウス(不動産)…3人
- 2位:双日株式会社(卸売業・総合商社)…3人
- 2位:株式会社ジェーシービー(金融業・保険業/信金・信販)…3人
- 2位:三菱UFJ国際投信株式会社(金融業・保険業/その他の金融)…3人
- 2位:株式会社ケン・コーポレーション(不動産)…3人
社会学部
業界大手への就職が目立ちます。経済学部と同じく民間企業への就職志向が強い学部です。
- 1位:株式会社サイバー・コミュニケーションズ(放送・広告・映像)…4人
- 2位:株式会社インテリジェンス(その他のサービス)…3人
- 2位:株式会社JTBコーポレートセールス(運輸・通信)…3人
- 2位:株式会社オープンハウス(不動産)…3人
- 2位:日本出版販売株式会社(卸売業・専門商社)…3人
- 2位:株式会社そごう・西武(大規模小売店)…3人
- 2位:沖電気工業株式会社(製造業・電気機械)…3人
- 2位:株式会社システムコンサルタント(情報サービス)…3人
法学部
裁判所・警視庁・労働基準監督官など、学んだ法律を活かせる進路が上位に並びます。法学部らしさが出た就職先構成です。
- 1位:裁判所事務官一般職(旧裁判所事務官2種)(公務)…5人
- 2位:警視庁(公務)…3人
- 2位:日本年金機構(非営利団体)…3人
- 2位:NTTファイナンス株式会社(その他のサービス)…3人
- 2位:労働基準監督官(公務)…3人
- 2位:オリンパス株式会社(製造業・精密機械)…3人
観光学部
観光をはじめとしたサービス業界への就職者が多くいます。ただし全員が観光業に進むわけではなく、金融・不動産・公務まで幅広く決まっています。
- 1位:株式会社JTB関東(運輸・通信)…5人
- 2位:株式会社NAAリテイリング(その他のサービス)…4人
- 3位:エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(情報サービス)…3人
- 4位:株式会社オリエントコーポレーション(金融業・保険業/信金・信販)…2人
- 4位:東京瓦斯株式会社(電気・ガス)…2人
- 4位:株式会社プリンスホテル(観光業・興業・娯楽)…2人
- 4位:株式会社東日本銀行(金融業・保険業/銀行・信託)…2人
- 4位:三井不動産商業マネジメント株式会社(観光業・興業・娯楽)…2人
- 4位:株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル(運輸・通信)…2人
- 4位:株式会社ジャルセールス(運輸・通信)…2人
- 4位:ユニゾホールディングス株式会社(不動産)…2人
- 4位:三菱UFJ不動産販売株式会社(不動産)…2人
- 4位:北海道庁(公務)…2人
コミュニティ福祉学部
学部名のとおり、コミュニティや福祉の学びを活かせる就職先が並びます。高齢化が進む分野であるため、学んだ知識の活躍の場は広いといえます。
- 1位:富士ソフト株式会社(情報サービス)…3人
- 1位:株式会社ベネッセスタイルケア(医療・福祉)…3人
- 1位:日本赤十字社(医療・福祉)…3人
- 1位:株式会社ニチイ学館(医療・福祉)…3人
- 1位:社会福祉法人永寿荘(医療・福祉)…3人
- 6位:株式会社ニトリ(小売業・家具)…2人
- 6位:NECソリューションイノベータ株式会社(情報サービス)…2人
- 6位:株式会社パソナ(その他のサービス)…2人
- 6位:千葉県庁(公務)…2人
- 6位:旭化成ホームズ株式会社(建設)…2人
- 6位:株式会社ウィルグループ(その他のサービス)…2人
- 6位:全国健康保険協会(非営利団体)…2人
- 6位:佐川急便株式会社(運輸・通信)…2人
- 6位:オリックス野球クラブ株式会社(観光業・興業・娯楽)…2人
- 6位:千葉市役所(公務)…2人
経営学部
各業界の大手への就職が目立ちます。商社・メーカー・情報サービス・コンサルティングまで分散しているのが特徴です。
- 1位:日本アイ・ビー・エム株式会社(製造業・電気機械)…4人
- 2位:株式会社NTTドコモ(運輸・通信)…3人
- 2位:TIS株式会社(情報サービス)…3人
- 2位:三菱商事株式会社(卸売業・総合商社)…3人
- 2位:トランス・コスモス株式会社(情報サービス)…3人
- 2位:デロイト トーマツ コンサルティング株式会社(その他のサービス)…3人
- 7位:株式会社日立製作所(製造業・電気機械)…2人
- 7位:富士通株式会社(製造業・電気機械)…2人
- 7位:株式会社コーセー(製造業・化学工業)…2人
- 7位:株式会社武蔵野銀行(金融業・保険業/銀行・信託)…2人
- 7位:アスクル株式会社(専門サービス)…2人
- 7位:ライオン株式会社(製造業・化学工業)…2人
- 7位:豊田通商株式会社(卸売業・総合商社)…2人
- 7位:日本たばこ産業株式会社(製造業・食品)…2人
- 7位:TOTO株式会社(製造業・窯業・土石製品)…2人
- 7位:株式会社富士通マーケティング(卸売業・専門商社)…2人
- 7位:JKホールディングス株式会社(卸売業・専門商社)…2人
現代心理学部
心理学と直接結び付かない業界への就職が目立ちます。カウンセラー以外では心理学の知識をそのまま仕事にする場面が限られるためで、立教大学に限らず心理系学部に共通する傾向です。
- 1位:株式会社サイバー・コミュニケーションズ(放送・広告・映像)…2人
- 1位:株式会社ワークスアプリケーションズ(情報サービス)…2人
- 1位:株式会社武蔵野銀行(金融業・保険業/銀行・信託)…2人
- 1位:レバレジーズキャリア株式会社(その他のサービス)…2人
- 1位:株式会社静岡銀行(金融業・保険業/銀行・信託)…2人
- 1位:朝日生命保険相互会社(金融業・保険業/保険)…2人
- 1位:株式会社東京ドーム(観光業・興業・娯楽)…2人
- 1位:株式会社セガ(製造業・一般機械)…2人
異文化コミュニケーション学部
立教大学の中でも入試難易度が高い学部ですが、少人数のため企業ごとの人数は小さく出ます。実績が悪いわけではなく、英語を活かす仕事を志望する人が多い学部です。
- 1位:株式会社ワークスアプリケーションズ(情報サービス)…2人
- 1位:郵船ロジスティクス株式会社(運輸・通信)…2人
- 1位:東洋冷蔵株式会社(卸売業・専門商社)…2人
- 1位:ロータスビジネスコンサルティング株式会社(その他のサービス)…2人
理系学部の主な就職先
理学部は大学院へ進む人が多く、4年次での就職実績は文系に比べて控えめに見えます。それでも、名前の知られた大手企業への就職が並びます。
理学部
- 1位:SCSK株式会社(情報サービス)…3人
- 1位:富士電機株式会社(製造業・電気機械)…3人
- 1位:株式会社日立製作所(製造業・電気機械)…3人
- 4位:エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(情報サービス)…2人
- 4位:日産自動車株式会社(製造業・輸送用機械)…2人
- 4位:株式会社大塚商会(卸売業・専門商社)…2人
立教大学で就職に強い(就職状況が良い)学部ベスト3
就職希望者のほぼ全員が就職先を決めている水準にあるのは、コミュニティ福祉学部・観光学部・社会学部・経営学部です。学部の学びが特定の業界と結び付いている点が共通します。
| 順位 | 学部 | 主な就職業種の特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | コミュニティ福祉学部 | サービス業が中心 |
| 2位 | 観光学部 | サービス業24.6%、旅行業が人気 |
| 3位 | 経営学部 | 製造業22.8%、情報・通信、卸売・小売も |
| 3位(タイ) | 社会学部 | 製造業18.6%、情報・通信業16.6%、金融・保険業12.8%、公務12.1% |
第3位:経営学部
就職率(就職希望者のうち就職が決まった人の割合)が高い水準を保っています。製造業への就職が22.8%と学部内で最も多く、サービス業や情報・通信業、卸売・小売業など幅広い業種に実績があります。経営学部で学ぶ体系的な知識が就職活動でも活かされています。
第3位(タイ):社会学部
経営学部と同水準の就職率です。主な就職先は製造業18.6%、情報・通信業16.6%、金融・保険業12.8%の順に多くなります。公務員に就職する割合が12.1%と高いのも特徴です。
第2位:観光学部
高い就職率を維持しています。全体の24.6%がサービス業に就職し、JTBやエイチ・アイ・エスなど観光の知識を活かせる企業が中心です。大手観光業では立教大学の観光学部出身者が大きな集団を形成しています。
第1位:コミュニティ福祉学部
学部の中で最も高い就職率です。格差問題や地域社会の変容、少子高齢化といった専門知識を学ぶため、卒業後の進路を選びやすい傾向があります。主な就職先は観光学部と同じくサービス業が中心です。
よくある間違い:就職率の高さだけで学部を決める
就職率だけを並べて学部を選ぶと、学びたい内容と進路が合わなくなります。現代心理学部や理学部のように進学の割合が高い学部では、就職決定の数字が低く見えるためです。
回避策は次の3点です。
- 就職決定の割合と、業種ごとの構成を必ずセットで見る
- 進学率が高い学部は、大学院まで含めた進路で比較する
- 志望業界の企業名が実際に実績に並んでいるかを確認する
学部の人気や難易度の話と就職の話は別物です。他大学と比べたいときは中央大学の人気学部と学部序列も合わせて読むと、見方の違いが整理できます。
FAST-UPが見てきた学部選びのつまずき
指導現場でよく見るのは、就職の良さだけを理由に志望学部を決め、入試科目の相性を後回しにしてしまうケースです。学部によって配点や出題傾向が変わるため、決め方の順番が逆になると対策が遅れます。
もう一つのつまずきは、学部名のイメージだけで進路を想像してしまうことです。心理や異文化のように、名前から進路を連想しやすい学部ほど、実際の就職先と印象がずれます。学部ごとの就職先一覧を早い段階で見ておくと、志望理由も書きやすくなります。
科目選択の迷いも同じ時期に重なります。選択科目から考えたい場合は立教大学の地理受験の可否と対策も確認しておくと、出願の幅を決めやすくなります。
立教大学は就職に強い?弱い?
男子の場合
他のMARCHと比べると大手企業への就職者数が少なく見えますが、これは男子学生の人数が少ないことによるものです。上場企業の役員の出身大学を比べると、MARCHの中で役員になっている割合は高くなっています。
MARCH全体として、学歴フィルター(採用選考で出身大学により候補者を絞る慣行)の影響を受けることは少ないとされます。あえて弱点を挙げれば、人数が少ない分OBも少ない点です。不安がある場合は、他大学の人脈も作って就職活動の話を聞く方法が有効です。
女子の場合
男子と比べて遜色はありません。他大学と比較しても女子の人数は同程度です。人材サービス会社の幹部によると、立教生の女子には大手企業の「一般職」や「地域限定職」、つまり転勤のない事務職を志望する人が多いといいます。
企業から見た立教大学のイメージ
まじめで落ち着いている
ミッション系大学であることから、落ち着いて洗練された印象を持たれることが多いです。「おしゃれ」「のんびり」「落ち着いた」というイメージが強く、同じMARCHの青山学院大学と雰囲気が似ているとされています。
リーダーシップがある
学部によりますが、グループワークが多く、授業外でもグループで集まって議論する機会があります。課題の量も多い分、民間企業で活躍するための力は鍛えられます。チームでの課題解決の経験を積めるため、インターンシップや就職活動のグループワークに自信を持って臨む学生が多くなります。
英語ができる人が多い
大学として英語教育に力を入れており、留学生が多い、留学しやすい、英語のみの授業があるなど、英語が身に付く環境があります。その結果、英語ができる学生が多いという印象につながっています。
立教大学の就職支援制度
1年次から参加できる支援が整っています。主な制度は次のとおりです。
| 制度 | 規模・内容 |
|---|---|
| キャリア支援プログラム | 年間509回。インターンシップ、業界研究、OB・OG交流会など |
| 学内説明会 | 603社が学内で説明会を実施 |
| 立教就職Navi | 求人票・体験談・プログラム動画などをWebで提供 |
キャリア支援プログラム
年間509回のプログラムが実施され、受けたいものを選べます。学部の学びとつながるインターンシップ、学部独自のガイダンスや業界研究、OB・OGとの交流会、ワークショップなど、1年次から4年次まで参加できる内容です。
学内説明会
603社が学内で説明会を行います。学内で参加できる説明会が多いことは企業研究の負担を軽くします。こちらから会場へ出向く必要がなく、気軽に参加できるためです。
立教就職Navi
立教就職NaviをはじめとしたWeb上のコンテンツが用意されています。ほとんどは学内だけでなく自宅からも利用でき、学年を問わず次のような情報にアクセスできます。
- 企業から立教大学に届いた求人票
- 先輩の就職活動の体験談
- キャリアセンターが提供するプログラムの動画
- 企業などで働くOB・OGの連絡先(学内でのみ閲覧可)
まとめ
立教大学は1年次から就職支援を行っており、学部ごとに就職先の傾向がはっきり出ています。文学部は教員、法学部は公務、観光学部は旅行・サービス、経営学部と社会学部は幅広い大手企業という構図です。
学部選びは進路に影響します。志望する業界や職種がある場合は、学部ごとの就職先と入試科目の両方を調べて決めると、受験勉強の方向も定まります。
よくある質問
Q. 立教大学は就職に弱いのですか? A. 弱いとは言えません。大手企業への就職者数が他のMARCHより少なく見える場合がありますが、学生数の違いによるものです。上場企業の役員に占める割合ではMARCHの中で高い水準にあります。
Q. 就職で有利な学部はどこですか? A. 就職希望者に対する就職率が高いのはコミュニティ福祉学部・観光学部・社会学部・経営学部です。ただし業種の構成は学部ごとに異なるため、志望業界の実績があるかで判断してください。
Q. 文学部の就職先は教員が中心ですか? A. 上位は東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・茨城県の教員が占めます。立教大学には教育学部がなく、文学部で教員免許を取得する人が多いためです。小売や金融、通信など民間企業への就職もあります。
Q. 理学部の就職実績が少なく見えるのはなぜですか? A. 進学決定者の割合が高く、大学院へ進む人が多いためです。4年次で就職する場合も、情報サービスや電気機械などの大手企業に実績があります。


