立教大学の漢文|入試傾向と対策・勉強法と参考書
「立教大学を受験したいけど、漢文の勉強法がわからない」
FAST-UP
立教大学の一般入試で漢文が出題されるのは、文学部の個別日程だけです。国語4題のうち1題が漢文で、解答はマーク式。全学部日程では漢文は出ません。問題自体の難易度は標準的ですが、75分で4題を処理する時間との勝負になります。
2026年9月時点の情報です。
この記事では、出題範囲と配点、学部ごとの傾向、対策ポイント、勉強法、おすすめ参考書5冊、漢文が不要な学部までを順に解説します。出願前には、志望学部の最新の募集要項で出題科目を確認してください。
立教大学の漢文の入試基本情報
漢文が出るのは文学部個別日程に限られ、形式はマーク式、試験時間は国語全体で75分です。まずは範囲・形式・配点・時間配分を押さえます。
出題範囲
出題される文章のジャンルは次のとおりです。漢詩が出ることはほぼありません。
- 逸話集
- 史伝
- 思想書
- 随筆
- 詩論
出題形式と解答形式
文学部個別日程の国語は全部で4題あり、そのうち1題が漢文です。国語全体ではマーク式と記述式の両方が使われますが、漢文に関してはマーク式のみの出題となります。
配点情報
文学部個別日程の国語の配点は次のとおりです。
| 学部・学科 | 国語の配点 | 試験全体の配点 |
|---|---|---|
| 文学部(史学科) | 200点 | 600点 |
| 文学部(キリスト教学科・文学科・教育学科) | 200点 | 550点 |
国語は少なくとも3分の1以上の割合を占めるため、得点を落としたくない科目です。漢文は4題のうちの1題にあたります。
試験時間と時間配分
試験時間は75分です。他学部の個別日程は3題でこの時間ですが、文学部個別日程は漢文が加わって4題で75分になります。
| 内容 | 目安時間 |
|---|---|
| 現代文2題 | 35分 |
| 古文1題 | 15分 |
| 漢文1題 | 15分 |
| 見直し | 10分 |
ただでさえ時間に対して問題数が多いといわれる国語です。いかに素早く解けるかがカギを握ります。
もう一つ押さえてほしいのが見直しの時間です。試験では必ず見直しをしてください。立教大学の国語はマーク式の比重が大きく、緊張状態の当日は普段ミスのない人でもマークのずれが起こり得ます。過去問や模試の段階から、見直しの時間を残して解く習慣をつけましょう。
立教大学の漢文は難しい?難易度を解説
難易度はそこまで高くありません。目安としては、共通テストで安定して9割を得点できれば安心のレベルです。
ただし立教大学の国語は時間が足りない傾向にあります。漢文が1題加わる分、さらに時間との勝負になります。問題自体はひねられていなくても、処理速度が足りなければ得点になりません。
そのため、問題集や過去問で演習量を増やし、速く解けるようにしておく必要があります。後回しにされがちな漢文ですが、早めに学習を進めましょう。
立教大学の漢文の入試傾向を学部ごとに解説
漢文の有無は入試方式で決まります。全学部日程では出題がなく、文学部個別日程でのみ出題されます。
全学部入試
全学部日程(全学部が共通問題を同じ日に受ける入試方式)では、文学部を含むすべての学部で漢文は出題されません。
文学部個別入試
文学部個別日程の漢文には、大きく2つの傾向があります。
書き下し文の選択問題が頻出
1つ目は書き下し文の選択問題です。書き下し文とは、訓読に従ってひらがなと漢字を交えて改めた文章のことです。
例えば「未だ生を知らず。」といった形ですね。立教大学では、この書き下し文がすべてひらがなの形で選択肢に並びます。つまり「いまだせいをしらず」という状態です。正しく書き下せているかだけでなく、正しく読めているかも問われます。
文章解釈の問題が出題
2つ目は文章解釈の問題です。漢文は書き下し文に直せただけでは意味を取れません。
- 句法
- 漢字
- 接続詞
これらの訳し方を覚えるという次の段階があります。
例えば「未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。」という書き下し文。「未」という再読文字(1つの字を2回読む漢文特有の字)と「焉」という副詞の訳を当てると、「まだ生きることについてさえよくわかっていないのに、死についてなどわかるはずもない」という意味になります。
立教大学の漢文では、このように現代語訳ができ、意味を取れているかを問う問題が頻出です。
立教大学の漢文の対策ポイント
傾向は「書き下し文の選択問題」と「文章解釈の問題」でした。漢文は現代文のようにひねった問題が出ないため、訓読でき、意味がわかれば解けます。対策は次の2段階です。
書き下し文に直せるようにする
1つ目は、書き下し文に直せるようにすることです。立教大学では正しい書き下し文を選ぶ問題が出るため、正確に書き下せる力が要ります。
また書き下し文は、漢文を読むうえで必ず通るプロセスでもあります。次の要素を固め、読むためのルールと語彙を増やしましょう。
- 句法
- 漢字
- 接続詞
現代日本語に直せるようにする
2つ目は、現代日本語に直せるようにすることです。書き下し文の次のステップにあたります。
「当たり前では」と思うかもしれませんが、実際、漢文に必要な力はこの程度です。人によっては50日程度で共通テスト9割に届く科目で、覚えることも受験科目の中では一番少ないでしょう。後回しにせず進めていきましょう。
立教大学の漢文で高得点を取るための勉強法
高得点の作り方は、句法の暗記・重要語句の暗記・演習の3段階です。順番を飛ばすと演習が作業になりやすいので、上から順に進めます。
句法を音読し暗記する
1つ目は句法を音読して暗記することです。句法は漢文を読む際のルールで、ここが曖昧だと読むことも意味を取ることもできません。
レ点、上下点、一二点や、再読文字の「将=まさに〜せんとす」などは完璧に覚える必要があります。句法には次のものがあります。
- 否定形・疑問形・反語形・詠嘆形
- 使役形・受身形・仮定形
- 比較形・選択形・比況形・抑揚形
- 限定形・累加形・願望形・倒置形
並べると多く感じますが、英語や日本史と比べればよほど少ない量です。
句法を覚える際におすすめなのが音読です。漢文も言語なので、英語と同じく声に出すことが有効です。意味を理解しながら50回ほど音読すれば、かなり覚えられます。一日10回なら5日で終わる分量です。
重要語句を覚える
2つ目は重要語句を覚えることです。漢文は漢字を使いますが、立派な外国語です。英語と同じく単語を覚えていく必要があります。
とはいえ受験の漢文で覚える単語は150程度。英語の2000〜6000と比べれば、とんでもなく少ない量です。記憶は反復によって短期記憶から長期記憶に移ります。毎日150語の反復を一週間続けましょう。それでほとんど頭に入るはずです。
問題集、過去問で読解力を上げる
3つ目は問題集と過去問で読解力を上げることです。句法と重要語句を覚えたら、演習でアウトプットの練習に移ります。
演習量を積むと訳すスピードが上がり、短時間で解答できるようになります。この段階でも音読を続けてください。音読を重ねると、いちいち書き下し文に直さなくても意味が取れるようになります。
よくある間違い:直前期に漢文を始める
もっとも多い失敗は、漢文を最後まで後回しにして入試直前に手をつけることです。漢文は短期間で仕上がる科目のため、「後でいい」と判断されやすいのが理由です。
しかし直前から始めると、句法と語句の暗記だけで時間が尽き、過去問を解く時間が残りません。立教大学の国語は4題を75分で処理する形式なので、速度を作る演習が削られると得点が安定しません。
回避策は、句法と語句の暗記を他科目と並行して早めに終え、直前期は過去問と問題集の演習だけに充てられる状態にしておくことです。暗記期間を先に確保し、演習期間を後ろに残す順番で計画を立てましょう。
FAST-UPが見てきた漢文のつまずき方
指導現場で見ていると、漢文で伸び悩む受験生は「読めない」のではなく「読むのが遅い」ことが多いです。句法も語句も答えられるのに、本番の時間配分で崩れます。
原因はたいてい、書き下し文を書く作業に時間を使っていることです。練習段階で丁寧に書き下すのは有効ですが、そのまま本番に持ち込むと漢文1題に想定以上の時間がかかります。音読を通して、書かずに意味を取れる状態まで持っていけた受験生は、国語全体の時間に余裕が生まれます。
もう一つ目につくのは、漢文を古文の延長として扱ってしまうケースです。漢文は外国語であり、句法というルールと語彙を先に入れないと読解演習が答え合わせだけで終わります。順番を入れ替えるだけで手応えが変わる科目です。
立教大学の漢文対策におすすめの参考書5選
参考書は下に行くほど難易度が上がります。自分の現在地に合うところから始めてください。
| 参考書 | 位置づけ |
|---|---|
| こわくない国語古文・漢文 | 漢文未経験・苦手な人の導入 |
| 漢文早覚え速答法 パワーアップ版 | 句形と読み方のインプット |
| ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習 | 標準レベルの知識確認 |
| マーク式基礎問題集 漢文 | マーク式の実戦演習 |
| 入試精選問題集漢文 | ハイレベルな読解演習 |
「こわくない国語古文・漢文」
1つ目は「こわくない国語古文・漢文」です。古文や漢文の基礎の基礎を、漫画と文章で解説してくれる参考書です。
漢文が使われていたのは1000年以上前で、現在とは価値観や慣習がまるで違います。そのため漢文の世界の常識を知らないと、文章の内容がつかめないことがあります。
まずは昔の価値観と基本的な知識を、漫画と文章でインストールしていきましょう。「漢文をしっかり勉強したことがない」「漢文が苦手」という人におすすめです。
「漢文早覚え速答法 パワーアップ版」
2つ目は「漢文早覚え速答法 パワーアップ版」です。漢文が苦手な人に向けて、わかりやすい口調で書かれた講義形式の参考書です。
読むのに必要な知識を要点を絞って教えてくれ、これ一つで共通テスト8割を目指せます。紹介されている重要句形は10個のみで、機械的な列挙ではなく、語りかけるような口調で解説されます。
句形を覚えるまで何度も音読しましょう。漢文初心者向けの一冊で共通テスト9割レベルを目指したい人に向いています。
「ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習」
3つ目は「ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習」です。標準レベルの漢文を演習できる参考書で、「漢文早覚え速答法 パワーアップ版」で句形を覚えた後に取り組んでください。
ボリュームは多くありませんが、重要な知識を問う問題がコンパクトに集められています。覚えた句形や知識が身についているかの確認に使いましょう。
「マーク式基礎問題集 漢文」
4つ目は「マーク式基礎問題集 漢文」です。オーソドックスな形式の問題を演習できます。全部で20題が掲載され、「ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習」よりレベルの高い演習ができます。
基本的な知識が身についてから取り組まないと効率が悪いので気をつけましょう。アウトプット教材なので何度も解く必要はありません。間違えたところは、なぜ間違えたのかを分析して勉強し直してください。
「入試精選問題集漢文」
5つ目は「入試精選問題集漢文」です。ハイレベルな問題で演習したい人向けで、30題が難易度の低い順に並んでいます。目安として、中盤の標準的な難易度の問題が解ければ、立教大学の漢文で合格点を狙える力があるといえます。
難解ではありますが、解説が詳しいことでも知られています。初めのページから順に解き、わからないところは解説で確認する進め方がおすすめです。
立教大学の一般入試で漢文がいらない学部はどこ?
一般入試では、文学部の個別日程以外で漢文は必要ありません。そのため現代文と古文のみで受験できます。ほとんどの学部で漢文が出ないため、漢文に手が回らない受験生にとっては選択肢が広い大学です。
科目選択の幅という点では、地歴の選び方も出願先に影響します。社会科目の組み立てに迷っている場合は、立教大学の地理受験について解説した記事も参考になります。
共通テスト利用で漢文が必要ない学部はどこ?
共通テスト利用(大学入学共通テストの得点で合否が決まる入試方式)でも、文学部以外は漢文が必要ありません。
さらに経営学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部の心理学科では、古文もなしで受験できます。
GMARCHでは学部によって科目構成が大きく異なります。方式ごとの出題を比べて考えたい場合は、青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策もあわせて確認してみてください。
まとめ
立教大学の漢文は、文学部個別日程でのみ出題されるマーク式の1題です。難易度は標準的で、句法と重要語句を固めれば得点源にできます。
一方で、短期間で学習できるからと入試直前に始めると、過去問を解く時間が残りません。早めに着手し、演習で速度を作るところまで持っていきましょう。
よくある質問
Q. 立教大学で漢文が必要なのはどの学部ですか。 A. 一般入試では文学部の個別日程のみです。全学部日程では文学部を含めて漢文は出題されません。共通テスト利用でも、文学部以外は漢文が不要です。
Q. 漢文の対策はいつから始めればよいですか。 A. 直前期を避け、早めに始めるのが安全です。暗記自体は短期間で進められますが、直前から始めると過去問演習の時間が取れず、75分で4題を解く速度を作れません。
Q. 立教大学の漢文はどのくらいのレベルですか。 A. 問題そのものの難易度は高くありません。目安は共通テストで安定して9割を得点できる水準です。ただし国語全体で時間が足りなくなりやすいため、速く解く練習が必要です。
Q. 何から手をつければよいですか。 A. 句法の暗記から始め、次に重要語句、最後に問題集と過去問の演習という順です。句法は音読で覚えると定着しやすく、語句は150程度を毎日反復する方法が取り組みやすいです。
Q. 書き下し文は書けるようにすべきですか。 A. 立教大学では正しい書き下し文を選ぶ問題が出るため、正確に書き下せる力は必要です。ただし本番で毎回書き出すと時間を使うため、最終的には書かずに意味を取れる状態を目指します。
立教大学合格を目指す方へ
立教大学合格には、学部・受験方式ごとの細かい対策が必要です。自分だけで対策できるか不安な方は、「FAST-UP逆転塾」への入塾をご検討ください。
FAST-UP逆転塾は、0から難関私大に逆転合格するために作られた学習塾です。立教大学に特化した個別カリキュラムで学習を組み立てます。
公式LINEで無料のカウンセリングを実施していますので、興味がある方は下記のリンクから公式LINEを追加してみてください。


