青山学院大学文学部の国語|傾向と対策
英語の青山でおなじみの青山学院大学。
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青山学院大学文学部で国語の独自問題が課されるのは、英米文学科の個別学部日程C方式と日本文学科の個別学部日程A方式・B方式です。英米文学科はC方式が60分で3題、日本文学科は90分で4題、いずれもマーク式と記述式の併用です。
2026年9月時点の情報です。
「英語の青山」として知られますが、文学部の中には国語の比重が大きい学科もあります。ここでは入試情報、配点、大問別の特徴、分野別の対策、参考書、過去問の入手先までまとめます。
青山学院大学文学部の国語の入試情報
独自問題が課されるのは英米文学科C方式と日本文学科A方式・B方式に限られます。それ以外の方式では、共通テストの国語の得点が使われる形になります。
基本情報
英米文学科C方式の国語は試験時間60分、大問数3題で、マーク式と記述式の併用です。日本文学科は試験時間90分、大問数4題で、こちらもマーク式と記述式の併用です。古文の問題が日本文学科で1つ多いため、大問数と試験時間に差が出ています。
なお、ここでいう全学部日程は複数学部に共通の問題で実施される日程、個別学部日程は学部ごとの問題で実施される日程を指します。
学科・方式別の国語の配点
国語の比重は学科と方式で大きく変わります。自分の受ける方式がどの行に当たるかを先に確認しておくと、科目ごとの時間配分を決めやすくなります。表の「共通テスト利用入試」は、大学入学共通テストの成績で合否を判定する方式です。
| 学科 | 方式 | 満点 | 国語の配点 |
|---|---|---|---|
| 英米文学科 | 全学部日程 | 350点 | 100点 |
| 英米文学科 | 個別学部日程A方式 | 500点 | 100点(共通テストの国語のみ) |
| 英米文学科 | 個別学部日程C方式 | 300点 | 100点 |
| 英米文学科 | 共通テスト利用入試 | 400点 | 100点 |
| フランス文学科 | 全学部日程 | 350点 | 100点 |
| フランス文学科 | 共通テスト利用入試 | 500点 | 200点 |
| 日本文学科 | 全学部日程 | 400点 | 150点 |
| 日本文学科 | 個別学部日程A方式 | 350点 | 150点 |
| 日本文学科 | 個別学部日程B方式 | 250点 | 150点 |
| 日本文学科 | 共通テスト利用入試 | 600点 | 200点 |
| 史学科 | 全学部日程 | 400点 | 150点 |
| 史学科 | 個別学部日程 | 450点 | 100点(共通テストの国語) |
| 史学科 | 共通テスト利用入試 | 600点 | 200点 |
| 比較芸術学科 | 全学部日程 | 400点 | 150点 |
| 比較芸術学科 | 個別学部日程 | 450点 | 100点 |
| 比較芸術学科 | 共通テスト利用入試 | 600点 | 200点 |
日本文学科はA方式・B方式ともに国語の配点が高く、B方式では満点に対する比重がとくに大きくなります。史学科や比較芸術学科も、全学部日程では国語の配点が小さくありません。
出題範囲
独自問題が課される2学科では、範囲が異なります。英米文学科は漢文を除く国語総合、日本文学科は国語総合と古典Bです。日本文学科を受けるなら漢文の対策も組み込みます。英米文学科は漢文を除く国語総合が範囲ですが、日本文学科は国語総合と古典Bが範囲で、漢文が出る可能性があるためです。
問題量と時間配分
読むスピードが得点を左右します。現代文2題での文章量は多くて8000字程度で、年によってばらつきがあります。古文も1000字以上になる場合があり、やや多めです。
1題あたりに使える時間は日本文学科のほうが長く、英米文学科C方式は短くなります。英米文学科C方式では、1題15分で解き、残る15分を見直しに充てる配分が有効です。大問3題を60分で解くため、1題20分しか使えないからです。
大問ごとの特徴
選択式が中心で、設問数が多い構成です。大問ごとの傾向を押さえておくと、解く順番を決めやすくなります。
| 大問 | 出題分野 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大問1 | 論説文 | 設問は10問以上。1問につき5つの選択肢から選ぶ形式で、共通テストに近い。漢字の問題も少数出る |
| 大問2 | 古文 | 5つの選択肢から選ぶ形式が目立つが、語の意味を記述で答えさせる設問もある |
| 大問3 | 現代文(論説・随筆など) | 選択問題が中心。抜き出し問題や言葉の知識を問う設問も出る |
大問1は選択肢が1つずつ長く、絞り込みに時間がかかる場合があります。漢字の問題は数が少ない分、取りこぼしを避けたいところです。
大問2の古文は、出題される題材が必ずしも有名なものではないためです。古文単語や文法の知識を使って、初見の文章に対応する力が問われます。
大問3は年度によって論説と随筆が入れ替わります。言葉の知識を問う設問が見られるので、語彙の積み上げが必要です。
難易度・レベルはどれくらいか
共通テストの国語よりやや難しめ、という水準です。すべてがマーク式ではありませんが、記述の量自体は多くありません。記述問題や抜き出し問題は、文章を丁寧に読めば対応できるものが中心です。英語と比べれば、国語は標準レベルと言えます。
青山学院大学文学部の国語の傾向と対策
分野ごとに優先順位をつけます。知識問題で確実に拾い、現代文は解法を固め、古文は基礎知識から演習へ進める流れが基本です。
知識問題
標準レベルの語彙力で足ります。漢字の読み書きは多くなく、知識問題も選択肢から選ぶ形式が中心です。参考書を使い、現代文で取り上げられやすい専門性の高い言葉を覚えていきます。
読解問題(現代文)
時間切れを防ぐ読み方を身につけることが先です。文章量が多いため、速く読んで設問に入る流れを作ります。5つの選択肢から選ぶ設問が多く、誤りの選択肢を消す作業で手間取りがちです。参考書で解法を学び、技術として使えるようにしておくと得点に結びつきやすくなります。
古文
オーソドックスな水準です。古文単語や文法といった基礎知識を固め、そこから演習量を確保すれば得点が狙えます。古文常識も問われやすいため、文学史などの知識問題の対策も入れておきます。
よくある間違い
「国語は英語より易しい」と聞いて、国語を後回しにしてしまうケースです。回避策は、配点表で自分の受ける方式を確認してから学習計画を組むことです。日本文学科のA方式・B方式や史学科・比較芸術学科の全学部日程のように、国語の配点が大きい方式では、英語に時間を寄せすぎると総合点が伸びにくくなります。
FAST-UPが見てきた青学文学部国語のつまずき
指導の現場で多いのは、読解の力不足より時間配分の失敗です。大問1の選択肢を1つずつ丁寧に検討しすぎて、後半の古文や現代文に手が回らないまま終わる答案が目につきます。
もう1つのつまずきは、古文を「読めた気」で終わらせることです。有名な出典の現代語訳を知っているだけでは、初見の文章で主語の取り違えが起こります。単語と文法を根拠にして主語と敬語の向きを追う練習をしているかどうかで、差が出やすい印象があります。
知識問題の扱いも差が出ます。漢字や語彙は設問数が少ないため軽視されがちですが、ここを落とすと読解で取り返す負担が増えます。他学部の科目対策とあわせて考えたい場合は、青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策も参考になります。
青山学院大学文学部の国語対策におすすめの参考書
分野別に積み上げる形で選びます。知識、現代文の解法、古文の順に整えると、演習に入ったときの手応えが変わります。
知識問題
| 参考書 | 特徴 |
|---|---|
| ことばはちからダ!現代文キーワード | 現代文で登場するオーソドックスな単語や重要語をまとめた一冊。文章の内容を深く理解するために必要な言葉が詰まっている |
| 現代文キーワード読解 | 問題文で出やすいテーマごとに整理。イラストを使い、イメージしにくい言葉を視覚的に理解できる |
| 入試 漢字マスター1800+ | 入試で登場しやすい言葉を収録。語それぞれに意味が載っており、漢字対策以外の使い方もできる |
読解問題(現代文)
- 入試現代文へのアクセス:現代文が苦手な人が最初に取り組みたい一冊です。文章の構造や解き方を細かく解説し、全3冊で偏差値40から難関大学レベルまで対応します。内容理解と読み取り力を鍛えるのに向きます。
- ゼロから覚醒Next フレームで読み解く現代文:フレームワークを使って読解問題に取り組む参考書です。複数の型が設定され、型ごとの解き方を理解して多角的に問題へ当たれるようになります。
- 現代文読解力の開発講座:問題文の要旨をまとめる作業を通じて読解力を高めます。別売りの音声解説では著者自身が解説と朗読を行い、授業を受けている感覚で取り組めます。
古文
- 読んで見て覚える 重要古文単語315:イラストを使って重要単語を覚えられます。語源が簡潔に示され、古典常識の解説も付録で扱われます。
- 古文上達 基礎編 読解と演習45:段階的に文法を学べる構成です。解説と長文演習が並行し、学んだ文法を使えているか確認しながら進められます。
- 「有名」私大古文演習:MARCHレベルの問題を集めた一冊です。解説がわかりやすく採点もできるため、現状の実力を把握しやすくなります。これを終えてから難関私大古文演習に進む流れが取れます。
他大学の科目選択や出題傾向と比べたい場合は、立教大学の地理受験と入試傾向・対策もあわせて確認しておくと、併願設計の判断材料になります。
青山学院大学文学部の国語の過去問情報
過去問は複数の入手先を使い分けます。収録の都合で欠けがある場合があるため、1つの媒体だけに頼らないほうが安全です。
| 入手先 | 内容 |
|---|---|
| 大学受験パスナビ | 2021年度の国語の過去問を確認できる。著作権の関係で収録できない現代文もあるが、2021年度は1題も欠けずに収録されている |
| 赤本 | 収録に欠けのないものを探すなら購入が確実な手段 |
| 東進(会員登録) | 以前の年度の過去問を収録しており、会員になって閲覧できる |
まとめ
国語は英語と比べて難易度が高いわけではなく、MARCH全体で見ても易しめと評価されることがあります。ただし現代文と古文の対策を正しく立てなければ苦戦します。全学部日程では合格者平均点が8割を超えるとされ、一定の学力が前提になります。速く読み、正確に理解する力を積み上げることが対策の軸です。
よくある質問
Q. 国語の独自問題が出るのはどの学科・方式ですか。 A. 英米文学科の個別学部日程C方式と、日本文学科の個別学部日程A方式・B方式です。それ以外の方式では共通テストの国語の得点が使われます。
Q. 漢文の対策は必要ですか。 A. 日本文学科は国語総合と古典Bが範囲で、漢文が出る可能性があるため対策が必要です。英米文学科は漢文を除く国語総合が範囲です。
Q. 試験時間に対して問題量は多いですか。 A. 現代文2題で多いときは8000字程度、古文も1000字以上になる場合があります。英米文学科C方式は大問3題を60分で解くため、1題15分で処理し残りを見直しに回す配分が有効です。
Q. 記述問題はどの程度のレベルですか。 A. 記述の量自体は多くなく、語の意味を答える設問や抜き出し問題が中心です。文章を丁寧に読めば対応できる水準です。
Q. 過去問はどこで見られますか。 A. 2021年度は大学受験パスナビで確認できます。欠けのない収録を求める場合は赤本、以前の年度は東進の会員向け収録を利用する方法があります。


