青山学院大学経済学部の英語|傾向と対策
青山学院大学の中でも伝統がある経済学部。
FAST-UP
青山学院大学経済学部の英語は、語彙力を軸にした出題が中心です。個別学部日程A方式では250点満点中150点を英語が占め、90分で長文・文法・会話文・自由英作文まで解き切る時間配分が合否を左右します。
2026年9月時点の情報です。
経済学部は、他学部で目立つ共通テストとの併用ではなく、独自問題で勝負する方式を主軸に置いています。以下では基本情報、配点、大問構成、難易度、分野別の対策、参考書、過去問の入手先までまとめます。
青山学院大学経済学部の英語の入試情報
英語の比重が大きい学部です。「英語の青山」と呼ばれる水準にふさわしく、語彙レベルの高さと設問数の多さが特徴になります。
基本情報
経済学部では個別学部日程(学部ごとに独自問題で実施する日程)のA方式、B方式ともに英語が必須です。
- A方式:英語+地歴公民1科目の2教科
- B方式:英語+数学の2教科
- 大問数:年によって変動し、多い年は7つ、少ない年は5つ
- 出題内容:長文読解、会話文、語法、英作文
- 解答形式:マーク式と記述式の併用
英語の配点
方式ごとの満点と英語の配点は次の通りです。共通テスト利用入試は、大学入学共通テストの成績で合否を判定する方式です。全学部日程は、学部共通の問題で複数学部に出願できる日程を指します。
| 学科 | 方式 | 満点 | 英語の配点 |
|---|---|---|---|
| 経済学科 | 全学部日程 | 350点 | 150点 |
| 経済学科 | 個別A方式 | 250点 | 150点 |
| 経済学科 | 個別B方式 | 250点 | 100点 |
| 経済学科 | 共通テスト利用入試 | 500点 | 200点 |
| 現代経済デザイン学科 | 全学部日程 | 350点 | 150点 |
| 現代経済デザイン学科 | 個別A方式 | 250点 | 150点 |
| 現代経済デザイン学科 | 個別B方式 | 250点 | 100点 |
| 現代経済デザイン学科 | 共通テスト利用入試 | 500点 | 200点 |
A方式は英語の比重が高く、B方式は数学の比重が高い設計です。両学科で配点の傾向はそろっています。
出題範囲
個別学部日程の英語は、学科・方式を通じて出題範囲が共通です。コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱとして示されてきました。高校3年間で学ぶ内容が問われると考えてよいでしょう。科目名は課程の変更で表記が変わるため、出願前に最新の入試要項で確認してください。
問題量と時間配分
試験時間は90分です。読解問題が1題の年と2題の年があり、ここで大問数が変動します。
読解2題は量として多く、速く処理しないと自由英作文までに時間が残りません。読解が2題あった場合は、2題で30分程度にまとめ、自由英作文に最低でも10分は確保できる状態を目標にしたいところです。
大問ごとの特徴
年度による変動はありますが、2021年度の構成を例にすると全体像がつかめます。
| 大問 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 大問1 | 長文読解(800語以上) | 和訳・単語問題がバランスよく出る。要約文からの出題もあった |
| 大問2 | 長文もう1題、または空所補充 | スペルをシャッフルした単語の並べ替えという形式もあった |
| 大問3 | 短めの文章の空所補充(文法) | 時間をかけず処理したい |
| 大問4 | 文法・語法(4問のみの年も) | 基本事項の徹底で対応できる |
| 大問5 | 会話文 | 記述式がなく、落ち着いて解けるかが鍵 |
大問1のテーマは多岐にわたります。経済に関連する題材もあれば、そこから外れる題材もあるため、読むテーマの守備範囲を広くとることが大切です。
大問2は、長文がもう1題続く年もあります。2021年度のようにトリッキーな形式が出ても、戸惑わずに手を動かせるかがポイントです。
大問3・大問4は文法・語法中心で、高校で学んだ内容の範囲に収まります。大問5の会話文は、空所補充や質問に答える形式が中心です。長文読解より先に処理できそうなら、ここから着手して自由英作文に時間を回す戦略もとれます。
難易度・レベル
難易度は高めです。語彙レベルが高く、語彙力が不足すると内容理解が追いつかない可能性があります。
さらにトリッキーな設問が多く、2021年度は設問が最終的に52個に達しました。設問数が多いほどマークのずれや読み飛ばしが起きやすいため、イージーミスの管理そのものが得点に直結します。
青山学院大学経済学部の英語の傾向と対策
英語対策は避けられません。個別A方式では250点満点中150点が英語の配点だからです。分野別に優先順位をつけて進めます。
単語・熟語問題
語彙力の強化が最優先です。単語の空所補充が多く、問われる語彙のレベルも高いためです。
英検準1級レベルまで広げておいて損はありません。熟語問題も出るため、単語と熟語を合わせた総合的な語彙強化が必要です。
文法問題
文法は基礎から発展まで網羅します。オーソドックスな問題もあれば、ひっかけに近い問題もあります。
出題されるのは高校3年間で学ぶ文法です。基礎の抜けを埋め直したうえで、演習量を積む流れが現実的です。
読解問題(長文)
読解は「速く読んで内容をつかむ」練習が中心になります。1題あたり1000語を超えることもあり、500語や600語レベルが続く年もあるなど、語数はばらつきます。
和訳や英作文が絡むため、英文解釈から始め、短い語数の長文で経験を重ねて時間短縮につなげるとよいでしょう。
会話文問題
会話文はややオーソドックス寄りで、内容を追えれば大きく苦戦しません。難しい単語が混じっても文脈で中身を推測する練習をしておくと、本番で慌てずに済みます。
並び替え・自由英作文
並べ替え英作文は、かつてのセンター試験に近い形式のため対策が立てやすい分野です。
ネックになるのは自由英作文です。難しい単語を並べようとせず、シンプルな構文で意味が通る文を書くことを優先します。
よくある間違い:大問1から順に解いて英作文が残らない
多いのは、大問1の長文に時間を使い切り、自由英作文が白紙に近い状態で終わるパターンです。読解2題の年は特に起こりやすくなります。
回避策は、過去問演習の段階で解く順番と各大問の持ち時間を決めてしまうことです。会話文や文法から先に着手するのも有効です。会話文問題には記述式がなく、長文より短時間で処理できる場合があるためです。残り時間を英作文に回す形を、本番前に体で覚えておきます。
FAST-UPが見てきた青学経済の英語でのつまずき
指導現場で目立つのは、語彙を「読める単語」のレベルで止めてしまうケースです。長文は読めるのに空所補充で崩れる受験生は、単語集を和訳確認だけで回しています。つづりと用法まで再現できる状態を作ると、単語問題と英作文の両方が同時に動き出します。
もう一つのつまずきは、形式の変化に動揺することです。並べ替えや要約文からの出題が混ざると、見慣れない設問に時間を取られ、取れる大問が崩れます。過去問を「同じ形式が出る前提」で解くのではなく、「形式が変わっても基礎で処理する前提」で解くほうが安定します。
文法を軽視する受験生も少なくありません。文法・語法の大問は設問数が少ない年もあり、後回しにされがちです。ただ、ここは短時間で確定させられる部分でもあり、浮いた時間が自由英作文の余力になります。
英語対策におすすめの参考書
分野ごとに1冊ずつ仕上げる方針が無理なく進みます。
| 分野 | 参考書 |
|---|---|
| 単語 | 速読英単語 |
| 熟語 | システム英熟語 |
| 文法 | 大学入試英語頻出問題総演習 |
| 文法・語法 | 大学受験スーパーゼミ 全解説 頻出英文法・語法問題 1000 |
| 長文 | やっておきたい英語長文700 |
| 長文 | 大学入試 英語長文ハイパートレーニング |
| 英作文 | 決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本 |
| 英作文 | よくばり英作文―生きた重要文例418で未来を拓け! |
単語・熟語対策
- 速読英単語:単語を単体で覚えるのではなく、文章を読みながら自然に覚えられる構成です。必修編から始め、仕上がったら上級編に進むと語彙力を着実に積み上げられます。
- システム英熟語:熟語を1400以上収録しています。動詞と前置詞のイメージから分類し、最重要熟語から難熟語まで網羅しています。
文法対策
- 大学入試英語頻出問題総演習:重要構文から発音までを網羅しています。すべて頻出問題で構成され、重要な問題だけを絞って進められます。
- 大学受験スーパーゼミ 全解説 頻出英文法・語法問題 1000:選択問題を中心に、難関大学でありがちな正誤指摘問題まで扱います。語法に重きを置き、解説が詳しいためインプットとアウトプットを両立できます。
読解(長文)対策
- やっておきたい英語長文700:700語レベルの長文をまとめた1冊です。一般的な問題形式で構成され、難関大学の長文で読解スピードを上げる練習台になります。
- 大学入試 英語長文ハイパートレーニング:難関大学で必要な読解力を養う構成です。12の英語長文を収録し、1題ごとに詳しい解説があるため内容把握の練習ができます。
英作文対策
- 決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本:英作文を書くうえでの原則をまとめています。原則ごとに詳しい解説があり、避けるべき書き方も示されています。
- よくばり英作文―生きた重要文例418で未来を拓け!:ユニークな例文を通じて英作文で使える表現を吸収できます。重要文例が418あり、書くときの引き出しが増えます。
過去問の入手先
難易度を自分で確かめるには、過去問を実際に解くのが最短です。
- 大学受験パスナビ:経済学部の英語に加え、全学部日程の英語も掲載されており、難易度の違いを比較できます。会員登録は短時間で済みます。
- 東進:より古い年度の過去問が掲載されています。2018年度より前のものにあたりたい場合に役立ちます。
掲載年度は時期によって入れ替わります。直近年度が未掲載の場合は、赤本など市販の過去問集も併用してください。
同じ青山学院大学でも、学部によって問題の性格は大きく変わります。併願を考えるなら青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策もあわせて確認しておくと、対策の重なりが見えます。
まとめ
語彙力の豊富さが問われるのが青山学院大学経済学部の英語です。そのうえで長文読解も処理しなければならないため、早めの基礎固めが求められます。
基礎を徹底し、演習量を積むことで合格可能性は高まります。1日でも早く、1個でも多く語彙を増やすことが出発点です。他大学との併願を組む場合は、選択科目の出題との相性も見ておくと計画が立てやすくなります。地歴の選択に迷う場合は立教大学の地理受験の可否と入試傾向も参考になります。
よくある質問
Q. 青山学院大学経済学部の英語は何分で何題解くのですか。 A. 試験時間は90分です。大問数は年によって変動し、多い年は7つ、少ない年は5つです。読解問題が1題か2題かで全体量が変わります。
Q. 英語の配点が高い方式はどれですか。 A. 個別A方式です。経済学科・現代経済デザイン学科ともに250点満点中150点が英語です。個別B方式は250点満点中100点で、数学の比重が高くなります。
Q. 語彙はどのレベルまで仕上げるべきですか。 A. 単語の空所補充が多く語彙レベルも高いため、英検準1級レベルまで広げておいて損はありません。熟語も出題されるので、単語と熟語を合わせて強化します。
Q. 自由英作文はどう書けばよいですか。 A. 難しい単語を並べず、シンプルな構文で意味が通る文を書くことを優先します。時間切れを防ぐため、演習の段階で最低10分程度を確保する順番を決めておきます。
Q. 文法対策は後回しでよいですか。 A. 文法・語法の設問数が少ない年もありますが、出題されるのは高校3年間で学ぶ範囲です。短時間で確定できる部分なので、基礎を固めておくと読解や英作文に時間を回せます。


