青山学院大学の日本史|傾向と対策・何割必要か
文系学生が選択科目として選ぶ科目で目立つのが歴史科目。
FAST-UP
青山学院大学の日本史は、全学部日程が60分100点の全問マーク式で、大問3題。近現代史とテーマ史、史料問題が出やすく、難易度は基礎〜標準です。合格の目安は6割前後、他科目に不安があれば7割以上を狙います。
2026年9月時点の情報です。
青山学院大学の日本史の基本情報
日本史は方式と学部で試験時間・配点・解答形式が分かれます。まず自分の受ける方式の枠組みを確認するところから始めます。
配点と試験時間
全学部日程(複数学部を共通問題で受けられる方式)で日本史が課される場合は、基本的に60分100点です。独自問題で日本史を出題するのは文学部史学科と経済学部2学科のみです。地歴もしくは地歴公民という形で独自問題が用意され、その中から選択します。
| 方式・学部 | 試験時間 | 配点 | 解答形式 |
|---|---|---|---|
| 全学部日程 | 60分 | 100点 | 基本的にマーク式 |
| 文学部史学科(個別学部日程) | 90分 | 150点 | 記述・論述を含む |
| 経済学部2学科A方式 | 60分 | 100点 | 記述式を含む |
解答形式
全学部日程では基本的にマーク式で答えます。文学部史学科は入試要項に「記述・論述を含む」と書かれているため、マーク式だけでなく記述式と論述問題が登場することが決まっています。
出題範囲
傾向として近現代の問題が出やすいと言われています。総合問題では17世紀以降の日本史が問われることになっており、全学部日程でもその傾向にあると言えるかもしれません。テーマ史(時代を横断して特定の主題を追う分野)も幅広く出題されるため、一般的な政治史や経済史だけでは足りません。
試験時間と時間配分
全学部日程は60分、個別学部日程(学部ごとの独自問題で受ける方式)では経済学部2学科も60分、史学科は90分です。全学部日程は大問が3題出題されるため、1題あたり20分が理想です。ただし見直しの時間を考えると、15分程度でいったん切り上げ、ミスをしていないか確認する時間を設けておくと安全です。
難易度
青山学院大学の日本史は標準レベルに設定されていることが多く、難しすぎて歯が立たないということはありません。ただしレベルが落ち着いている分、正解するべきところで正解していかないと苦しくなります。難しさはそこまででないものの、取りこぼしが許されないプレッシャーと時間との戦いで落ち着きを失わないようにしたいところです。
青山学院大学の日本史の傾向・特徴
標準的な問題が多く、基本的な内容が問われることも目立ちます。そのうえで、近現代史・史料問題・取りこぼしの三点が攻略の軸になります。
近現代史が出やすい
世界史の試験でも近現代が出やすい傾向にありますが、日本史でも同じで、近現代史が出やすいです。近現代史は特に注意が必要です。高校では3学期の終わりにギリギリ触れるか触れないかのスピード感で駆け抜けがちで、詳しく掘り下げて授業をしてくれないのが実情です。
史料問題が出やすい
独自問題が出る経済学部と文学部史学科では、史料問題が頻繁に出る傾向にあります。史料の中にヒントがあり、そこから答えを導くような問題もあります。多くの史料に目を通し、実際に読み解く練習まで含めた対策が必要です。
標準レベルだからこそ取りこぼしに注意
全学部日程、個別学部日程に共通しているのは、問題レベルが基礎から標準までにとどまることです。ひねった問題やマニアックな問題はそこまで多く出てきません。だからこそ取りこぼしてはいけない問題も多く、1問の取りこぼしが合否を左右することもあります。基礎を固め、ド忘れを防いでいくことが何より重要です。
入試方式ごとの特徴
一般選抜(個別学部日程)
史学科と経済学部で出題される日本史は、基本的に過去の傾向に沿った内容が出やすいと言われています。2021年度入試では、経済学部なら経済史、史学科なら史料問題というように、学部に応じた出題傾向が見られました。史学科では論述対策が欠かせません。入試要項に「記述・論述を含む」と明記されているためです。過去問をチェックし、書く練習まで進めます。
一般選抜(全学部日程)
大問3題、マーク式のみで構成されます。2021年度入試では正誤問題など一般的な形式が多く、用語を選んでいく問題もかなりありました。近現代史はもちろん、実際は幅広い年代で出題され、テーマ史のジャンルも広範囲です。個別学部日程での試験と傾向が似ている部分もあり、併願する場合は両方の過去問が役立ちます。
問題形式ごとの特徴
マーク式問題
マーク式では正誤問題や年代の並び替えが登場し、共通テストのようなイメージです。細かな知識も問われる一方、並び替えでは年号まで含めて覚えていないと太刀打ちできません。空欄補充も登場し、暗記した用語を入れていきます。共通テストでも複数の知識を使って誤りを消し、正解を選ぶやり方が使われますが、ここでも同じ手順で対応することになります。
記述式問題
個別学部日程で登場する記述式では、以前の経済学部の入試で条約や数値などを正確に書かせるパターンがありました。今後も同様のケースが想定でき、用語を正しく正確に覚えることがポイントになります。史学科では論述もあり、350字でまとめるスキルを磨く必要があります。
単元ごとの対策法・勉強法
通史の理解と単語暗記を切り離さず、同じ流れの中で回していくのが基本です。
通史理解の対策法・勉強法
通史を理解するには、時系列に沿って流れで覚えていくことが大切です。歴史は因果関係が連なっており、突如として大きな出来事が起きたわけではなく、1つのストーリーの中で起きています。このストーリーを知り、理解していくことが通史理解です。単語を覚える際もこのストーリーに沿って覚えると忘れにくくなります。
単語暗記の対策法・勉強法
単語暗記で重要なのは、いかにアウトプットを行っていくかです。一問一答形式の問題集でアウトプットを積極的に行い、演習問題を多く解いて色々な切り口からの問題に対応することで、用語が定着します。インプットばかりに力を注ぐのではなく、アウトプットも同じくらい行えば、テストでド忘れすることも少なくなります。
よくある間違い:近現代史を最後に回す
最も多い失敗は、近現代史を直前期まで後回しにすることです。出題されやすい範囲が手つかずのまま本番を迎えると、得点源にできません。
回避策は、通史を一周する前でも近現代史だけ先に単独で進めることです。第二次世界大戦後の内閣ごとの流れ、戦後経済、外交と条約を一問一答と史料でつなげておきます。学校の授業進度に合わせると後回しになりやすいので、自分の計画で順番を決めます。
青山学院大学の日本史は何割取れれば良い
英語・国語が仕上がっているなら6割前後、日本史で貯金を作りたいなら7割以上が目安です。
| 指標 | 目安 |
|---|---|
| 合格者の科目別平均点(2019年) | だいたい6割前後 |
| 受験者全体の平均点 | だいたい5割ぐらい |
| 英語・国語が得点源の場合の目標 | 6割ぐらい |
| 英語・国語に不安がある場合の目標 | 7割以上 |
合格者の平均点
2019年の科目別平均点を見ると、日本史を選択した合格者の平均点はだいたい6割前後でした。これは世界史よりも高く、世界史は6割に満たないことがほとんどで、数値でいえば5点ほど日本史の方が上です。それでも英語や国語の合格者平均点には遠く及びません。
受験者全体の平均点
受験者全体では、日本史はだいたい5割ぐらいで、5割を割っている学部学科も少なくありません。日本史の平均点は世界史の平均点とほぼ同じで、合格者の平均点とはかなり開きがあります。つまり、日本史を選んだ受験生の中で差が付きやすかったということです。
結論
英語や国語で9割近い成績を確保できる場合は、6割ぐらいでも戦えます。英語や国語に不安があり、日本史で貯金を作りたい場合は7割以上の点数が欲しいところです。全学部日程で7割以上は十分に狙えます。全問マーク式で、問題のレベルも基礎から標準にとどまるためです。
FAST-UPが見てきた日本史でつまずく受験生の共通点
指導現場で目立つのは、知識量ではなく知識の置き場所でつまずくケースです。用語は言えるのに、時代の順番と因果でつながっていないため、年代並び替えと正誤判定で崩れます。
もう一つの共通点は、史料を「読まずに当てる」癖です。史料中の語句から時代を特定する手順を踏まず、見覚えのある選択肢を選んでしまいます。史料問題は本文に判断材料が置かれているので、下線部の前後を読む習慣がつくと安定します。
参考書の数が多いのに一冊も反復していない、という形も繰り返し見かけます。標準レベル中心の出題では、同じ一冊を解き直して抜けを消すほうが得点に直結します。学部ごとの傾向差が大きい大学では、方式別の過去問演習に入る時期を早めることも効きます。関連して、他方式の問題傾向は青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策も参考になります。
日本史の勉強におすすめの参考書
7割以上を狙うには、段階に合った参考書を順に使うことが前提になります。
| レベル | 参考書 | 役割 |
|---|---|---|
| 初級 | 一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書 | 通史の流れをつかむ |
| 初級 | 時代と流れで覚える! 日本史B用語 | 流れと用語を同時に固める |
| 中級 | 日本史B一問一答【完全版】2nd edition | 用語問題の網羅 |
| 中級 | 日本史基礎問題精講 | 標準レベルの問題演習 |
| 上級 | 実力をつける日本史100題 | 時代別・テーマ史・論述 |
| 上級 | 攻略日本史 テーマ・文化史 整理と入試実戦 | 文化史とテーマ史の対策 |
初級者向け
- 一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書:YouTubeで人気を集める現役の教師が作った参考書です。1つのストーリーとして読み進められ、政権担当者を主語に進むため、わかりやすく通史を学べます。
- 時代と流れで覚える! 日本史B用語:穴埋めの部分を埋めながら、流れをつかんで用語も覚えられます。単語暗記や通史の勉強と並行して進めると知識が定着しやすくなります。
中級者向け
- 日本史B一問一答【完全版】2nd edition:共通テストレベルからマニアレベルまでの重要用語をまとめた一冊です。入試で出やすい用語を収録しており、難関大学で実際に出た用語のほとんどをカバーできます。
- 日本史基礎問題精講:基礎的な問題をまとめた参考書です。基礎的といってもそれなりに難易度があり、ここを完璧にして標準編もクリアすれば青山学院大学レベルに届きます。
上級者向け
- 実力をつける日本史100題:時代別の問題、テーマ史、論述問題を収録しています。解説編で答えに至るまでのプロセスが示されるため、どう答えを出せばよかったのかを次に生かせます。
- 攻略日本史 テーマ・文化史 整理と入試実戦:文化史とテーマ史に着目した参考書です。テーマ史は22テーマあり、全方位的に対応できます。入試で出やすい文化史やテーマ史を収録し、図もあって見やすい構成です。
過去問の入手先
過去問は書店で購入する以外に、ネット上で確認する方法もあります。
| サイト | 特徴 |
|---|---|
| 大学受験パスナビ | 会員登録すれば閲覧可。最新の過去問も収録 |
| 東進 | 収録は少し前の過去問が中心で、最新年度はネット上で見られない |
大学受験パスナビは全国の大学情報を網羅したサイトで、青山学院大学の過去問も公開しています。閲覧できるのは会員登録した人だけですが、会員自体は誰でもなれます。最新の過去問も収録されているので、傾向をつかみたい場合は確認しておきたいサイトです。
東進でも過去問の収録を行っています。ただし収録されているのは少し昔の過去問で、最新の過去問はネット上で見られません。手軽に過去問が見られるサイトは多くないため、演習量を増やしたい場合に役立ちます。
まとめ
日本史は得意な人が受験するイメージがありますが、実際には英語や国語の平均点が高く、そちらに力を注ぐ分、日本史の平均点はそこまで伸びていません。早めに対策を立てて日本史で高得点をとれば、英語や国語で多少ミスをしても挽回できます。まずは過去問を解いてレベルを体感し、そこから勉強計画につなげていきます。
選択科目の決め方で迷っている場合は、立教大学の地理受験は可能?入試傾向・対策のように、他大学の選択科目事情と併せて検討すると判断しやすくなります。
よくある質問
Q. 青山学院大学の日本史は全問マーク式ですか。 A. 全学部日程は基本的にマーク式です。文学部史学科は入試要項に「記述・論述を含む」と書かれており、記述式と論述問題が出ます。経済学部2学科の独自問題でも記述式が登場します。
Q. 日本史で何割取れば合格が見えますか。 A. 英語や国語で9割近い成績を確保できる場合は6割ぐらい、英語や国語に不安がある場合は7割以上が目安です。合格者の科目別平均点は2019年の数値でだいたい6割前後でした。
Q. 近現代史はどこまで詳しくやるべきですか。 A. 出題されやすい範囲なので、通史の他の時代と同じ密度まで仕上げておきたい範囲です。高校の授業では駆け足になりやすいため、自分で先に進める形が現実的です。
Q. 史料問題の対策は何から始めればよいですか。 A. まず史料中の語句から時代と出来事を特定する手順に慣れることです。経済学部と文学部史学科では史料問題が頻繁に出るため、過去問の史料を繰り返し読み解く練習が有効です。
Q. 日本史と世界史はどちらが有利ですか。 A. 受験者全体の平均点はほぼ同じです。合格者の平均点では日本史の方が高く、数値でいえば5点ほど上でした。得点差は科目選択より仕上がり具合で生まれます。


