青山学院大学理工学部の数学|傾向と対策を解説
「理工学部の数学の傾向は?」
FAST-UP
青山学院大学理工学部の数学は、試験時間100分で大問5題、うち3題が記述式です。出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲで、難易度は入試基礎〜標準レベル。全範囲からまんべんなく出題されるため、例題レベルの徹底と計算処理の速さが対策の軸になります。
2026年9月時点の情報です。
青山学院大学理工学部の数学の入試情報
対策の前に、試験時間・問題形式・配点を正確に押さえることが先です。入試の基本情報を取り違えたまま勉強を進めると、方式ごとに必要な力がずれてしまいます。
基本情報
試験時間は100分、大問数は5題で、マークシートと記述式の併用です。
記述力が合否の分かれ目になります。大問5題のうち3題が記述式だからです。答案に残す過程まで含めて仕上げる練習が必要になります。
学科別の配点
個別日程と全学部日程の配点は、理工学部の7学科(物理科学科・数理サイエンス学科・化学・生命科学科・電気電子工学科・機械創造工学科・経営システム工学科・情報テクノロジー学科)で共通です。
| 方式 | 外国語 | 数学 | 理科 |
|---|---|---|---|
| 個別・A方式 | 150点 | 150点 | 150点 |
| 個別・B方式 | 100点(共通テストの点数) | 200点 | 200点 |
| 全学部(全学部日程。共通の問題で複数学部に出願できる方式) | 150点 | 150点 | 100点 |
共通テスト利用(共通テストの成績で合否を判定する方式)は、学科によって理科の配点が異なります。
| 学科 | 外国語 | 数学 | 理科 |
|---|---|---|---|
| 物理科学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 数理サイエンス学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 化学・生命科学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 電気電子工学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 機械創造工学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 経営システム工学科 | 200点 | 200点 | 100点 |
| 情報テクノロジー学科 | 200点 | 200点 | 100点 |
※共通テスト利用はすべて大学入学共通テストの点数です。
出題範囲
出題範囲は「数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ」です。
問題量と時間配分
試験時間100分に対して5題なので、90分ほどで解き終える時間配分を目標にします。残りを見直しに充てると、計算ミスによる失点を抑えやすくなります。
難易度・レベル
難易度は標準レベルです。入試基礎〜標準レベルの問題が出題され、受験勉強を積み重ねていけば合格点に届く水準といえます。奇問に偏らない構成のため、取るべき問題を落とさない精度が重要になります。
青山学院大学理工学部の数学の傾向と対策
傾向は「基本問題が多い」「全範囲から出る」「時間が短い」の3点に整理できます。
基本の問題が多い
傾向の1つ目は、基本問題の比率が高いことです。
ただし基本レベルといっても教科書の章末問題レベルです。授業で習う例題だけでは対応しきれないため、油断は禁物です。
まず例題レベルの問題を徹底して解けるようにしましょう。章末問題は例題の上に成り立っているため、土台を固めるとスムーズにレベルアップできます。
全範囲から出題される
傾向の2つ目は、全範囲から出題されることです。
頻出範囲として微分積分がありますが、これはどこの大学でも見られる傾向です。合格点を取るには、まんべんなく手を入れておく必要があります。
そのため、一つの範囲に時間をかけすぎず、さくさく進めていく進め方が合います。
試験時間が短い
傾向の3つ目は、試験時間が短いことです。
わからない問題はすぐに飛ばし、解ける問題から解く練習をしましょう。100分で5題という構成では、解く順番を間違えると解ききれずに大量失点につながります。
過去問を解くときから、最初の数分で全体を見渡して着手順を決める手順を固定しておくと、本番でも再現しやすくなります。
よくある間違い
よくある間違いは、A方式とB方式の配点を同じだと思い込んで対策を組むことです。B方式は数学と理科が各200点で、外国語は共通テストの点数が使われます。個別試験の英語対策に時間を割く前提で計画を立てると、配点の重い数学・理科に手が回らなくなります。
回避策は、出願方式を先に絞り、上の配点表で科目ごとの比重を確認してから学習時間を配分することです。併願先も含めて、方式ごとに必要な科目を一覧にしておくと抜けが出にくくなります。
FAST-UPが見てきた理工系数学のつまずき
指導現場で多いのは、解法を覚えた状態で止まっているケースです。基礎問題は解けるのに、設定が少し変わると手が止まります。原因は、答案の流れを暗記していて、どの条件からどの解法を選んだのかを説明できないことにあります。
もう一つ多いのが、記述の練習を後回しにすることです。マークシート形式の演習ばかり重ねると、答えは合っていても過程を書けないまま本番を迎えます。記述式が含まれる構成では、途中式と論理の並べ方を早い段階から答案に書き起こす練習が効きます。
時間配分のつまずきも共通しています。難しい問題に粘って、後半の取れる問題に届かない形です。演習のたびに「飛ばした問題」と「取り切った問題」を記録すると、自分の判断の癖が見えてきます。
無料カウンセリングは公式LINEで実施しています。
青山学院大学理工学部の数学対策におすすめの参考書
参考書は自分のレベルに合うものを選ぶことが前提です。数学の参考書は数が多く、選択肢が広い分、レベルが合わないものを選ぶと身につかないまま時間が過ぎます。以下のレベル別一覧を目安にしてください。
初心者向け参考書
初めから始める数学シリーズ
数学が苦手な人、教科書を読んでも理解できない人に向く参考書です。
一般的な参考書の2〜4倍の詳しさで解説されています。答えを見ても「なんでこの式になるの?」と解説が理解できない状態を避けられます。
扱う問題は重要なものに絞られているため、分量もそこまで多くありません。まずはこの参考書で基礎力を固めます。
数学1・A基礎問題精講
教科書レベルから入試レベルへの橋渡しになる参考書です。各単元の例題をコンパクトに演習できます。
「精講」とあるように解説にページ数が割かれており、一問の理解に時間がかかって進まない状態を避けられます。問題数は全部で400問程度で、分量も取り組みやすい水準です。
初めから始める数学シリーズと合わせて進めると、基礎力が身につきます。
中級者向け参考書
合格る計算 数学I・A・II・B/数学Ⅲ
計算に特化した問題集です。数学では、時間が足りずに点数が伸びない現象がよく起こります。
この参考書は、数学が得意な人が無意識に行っている計算の進め方や工夫を解説してくれます。身につけば、試験中の時間の不安を減らせます。試験時間が短い青山学院大学理工学部の対策として相性のよい一冊です。
数学 重要事項完全習得編
基礎を身につけた人が次のレベルに進むための参考書です。
問題の形が変わると解けなくなる人は、解答の手順を覚えてしまっている状態です。基礎レベルなら通用しますが、入試レベルではひねった問題が出てきます。
この参考書では、ひねった問題でどこに着目すべきかを「入試の必勝ポイント」としてまとめています。多少の変化球でも正解できる解答力につながります。
上級者向け参考書
文系の数学 実践力向上編
基礎力をつけた人が、青山学院大学レベルの力を固められる参考書です。MARCHレベルの問題がコンパクトに収録されています。
問題数は例題が90問、加えて例題の類題が110問です。分量が適切なため、短時間でMARCHレベルの力をつけられます。ここを終えてから過去問に移ると、順調に伸ばしていけます。
青山学院大学理工学部の数学の過去問情報
過去問は無料で閲覧できるサービスが2つあります。どちらも会員登録が条件です。
| サービス | 内容 | 条件 |
|---|---|---|
| 大学受験パスナビ | 旺文社「全国大学入試問題正解」を中心に過去問を配布。解説つき | 無料の会員登録 |
| 東進 大学入試過去問データベース | 185大学分、最大25年分の過去問を閲覧できる | 会員登録 |
近年の問題だけでなく、古い年度までさかのぼれる点が過去問データベースの利点です。記述式の大問は、答案を書き切る形で演習してください。
同じ青山学院大学の他学部の出題傾向も確認しておくと、併願の判断がしやすくなります。文系学部の独自形式については青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策で解説しています。他大学の科目別対策を比べたい場合は立教大学の地理受験と入試傾向・対策も参考になります。
まとめ
青山学院大学理工学部の数学は、100分で5題、うち3題が記述式という構成です。基本問題中心で全範囲から出るため、例題の徹底、計算力、解く順番の判断が得点を左右します。
数学に才能は必要ありません。正しいやり方で積み上げれば、強い得点源になる科目です。紹介した参考書を使い、レベルに合わせて学力を伸ばしていきましょう。
よくある質問
Q. 青山学院大学理工学部の数学は難しいですか。 A. 標準レベルです。入試基礎〜標準レベルの問題が出題されます。受験勉強を積み重ねていけば合格点に届く水準のため、難問の対策より基本問題の取りこぼしを減らすことを優先してください。
Q. 記述対策はどの程度必要ですか。 A. 大問5題のうち3題が記述式なので、答案を書く練習は必須です。普段の演習から途中式と論理の流れを書き起こし、過去問でも解答用紙に書き切る形で練習してください。
Q. 時間内に解き終わりません。どうすればよいですか。 A. 100分で5題のため、着手順の判断と計算の速さが鍵になります。わからない問題はすぐ飛ばし、解ける問題から処理する練習を重ねてください。計算特化の問題集で処理速度を上げる方法も有効です。
Q. A方式とB方式のどちらを選ぶべきですか。 A. 配点が異なるため、得意科目で判断します。B方式は数学と理科が各200点で外国語は共通テストの点数が使われます。数学・理科に自信がある場合はB方式が有利に働きます。


