早稲田大学の浪人率は?浪人合格はすごいのか解説
「早稲田大学の浪人率ってどれくらい?」
FAST-UP
早稲田大学の総合格者に占める浪人生の割合は23.1%で、慶應義塾大学や上智大学と比べて特に高くはありません。一方で浪人そのものの成功率は1割程度とされ、その中で早稲田に届くのは十分にすごいことです。
2026年9月時点の情報です。
早稲田大学の浪人率は高い?慶應・上智・青学との比較
早稲田大学の浪人率は、他の難関私立大学と比べて突出していません。慶應義塾大学・上智大学・青山学院大学と並べると、次のようになります。
| 大学 | 総志願者のうちに占める浪人生の割合 | 総合格者のうちに占める浪人生の割合 |
|---|---|---|
| 早稲田大学 | 36.1 | 23.1 |
| 慶應義塾大学 | 39.8 | 32.8 |
| 上智大学 | ー | 2.9〜33.9 |
| 青山学院大学 | ー | 7.2〜24.5 |
※単位は%
どの大学も浪人率は約20〜30%の水準です。早稲田大学だけ浪人率が高いということはありません。比較した4大学はいずれも浪人生の割合が同じ水準に収まっているためです。
難関私大同士の位置関係を整理したい場合は、早慶上智ICUの偏差値ランキングと序列もあわせて確認すると、浪人して狙う価値の判断がしやすくなります。
浪人して早稲田大学に合格はすごい?
浪人して早稲田大学に合格することは、十分にすごいと言えます。そもそも浪人という選択自体が、成績を伸ばせる人の方が少ない世界だからです。
一般的な大学の浪人成功率は10%
一般的な大学生の浪人成功率は10%とされています。さらに100人の生徒がいると、成績を上げるのは20人、現状維持が60人、成績を下げるのが20人と言われています。
「浪人生のほうが時間もあるし勉強の積み重ねもあるのでは」と思うところです。成功率が低い理由の一つは、油断してしまう点にあります。浪人生になると一年間の自由な時間が生まれます。
本来は一生懸命勉強しなければならない状態でも、試験が一年後にあることで「まだ時間がある」と考えてしまいます。浪人が決まる3月頃は、高校卒業と重なり誘惑が多い時期です。次のような油断が生まれやすくなります。
- 現役時に頑張ったご褒美で3月だけは遊ぼうと考えてしまう
- 同級生からの遊びの誘いにのってしまう
- 現役時に「受験が終わったら見よう」と考えていたアニメを見てしまう
こうした油断がダラダラと続き、最後まで本気になれない人が続出します。
早稲田大学の浪人成功率は極めて低い
ただでさえ成功率の低い浪人のなかでも、早稲田大学への合格を目標にすると成功率はさらに低くなります。目標ラインが高いほど、一年で詰めなければならない差も大きくなります。
この状況を踏まえると、「浪人して早稲田大学」は十分にすごいと言えます。
浪人して早稲田大学に合格する4つのメリット
浪人して早稲田大学に進学するメリットは、学歴の評価だけではありません。主に次の4つです。
- 知名度が高く信頼度が高い
- 周りが優秀であるため自分自身を成長できる環境
- 勉強環境に恵まれている
- 就職活動を有利に進められる
一つずつ解説します。
知名度が高く信頼度が高い
1つ目は知名度と信頼度の高さです。早稲田大学は日本の難関私立大学で、クイズ番組でも早稲田大学出身の芸能人が出演しているなど、多くの人が「頭の良い大学」として認識しています。
リクルートが運営するリクルート進学総研によると、「知名度がある大学」ランキングで早稲田大学は1位です。高校所在地が関東エリアの高校生全体のうち、93.1%の学生が知っていると答えています。
早稲田大学出身という肩書きは、その後の人生で役に立つ場面があります。
周りが優秀であるため自分自身を成長できる環境
2つ目は、周囲が優秀で自分も成長できる環境です。早稲田大学は簡単に入れる大学ではありません。
- 自分自身をコントロールし受験勉強をがんばれた人
- もともと頭がよく勉強効率の高い人
こうした学生が集まる環境にいれば、自然と刺激を受けられます。
勉強環境に恵まれている
3つ目は勉強環境です。早稲田大学にはオープン科目という制度があります。自らが所属する学部学科以外の授業を取れる制度のことです。
学びたいことを思う存分勉強できる点が強みです。留学支援が整っていること、日本にいながら国際交流できることも魅力です。
学部ごとの学びの違いを知りたい場合は、早稲田大学で心理学を学べる学部のように、学部単位で調べておくと志望理由が具体的になります。
就職活動を有利に進められる
4つ目は就職活動です。日本トップの私立大学として、就職に強いといわれます。2016年における早稲田大学の就職先トップ10は次のとおりです。
| 順位 | 企業・団体 |
|---|---|
| 1位 | みずほフィナンシャルグループ |
| 2位 | 三菱東京UFJ銀行 |
| 3位 | 東京都職員Ⅰ類 |
| 4位 | 東京海上日動火災保険 |
| 5位 | アクセンチュア |
| 6位 | 三井住友銀行 |
| 6位 | NHK |
| 8位 | 損害保険ジャパン日本興亜 |
| 9位 | 三井住友海上保険 |
| 10位 | 国家公務員一般職 |
上位は一流企業や公的機関が並びます。早稲田大学に進学すれば、就職活動を有利に進めやすくなります。
浪人してまで早稲田大学への合格を目指すデメリット
メリットがある一方で、負担もあります。費用・精神面・時間の3点が主なデメリットです。
予備校などのコストがかかる
浪人をする場合、多くの生徒が予備校に通います。自分ひとりで勉強するには不安が大きく、プロの指導を受けたいと考えるからです。
しかし予備校などで指導を受けるには当然コストがかかります。一年間で100万円以上かかることも珍しくありません。予備校に通う前提で浪人を考える場合は、費用を家庭で先に確認しておく必要があります。一年間で100万円以上かかることも珍しくないためです。
精神的なダメージやプレッシャーが大きい
浪人生は「もしどの大学にも受からなかったらどうしよう」といった不安にさらされます。一年後には受験が来るため、逃げるわけにもいかず強いストレスがかかります。
精神的な負担の大きさは、浪人して早稲田大学を目指すうえでのデメリットです。
周りよりも1年間遅れをとる
浪人して早稲田大学に入学すると、大学1年生からのスタートです。現役で進学した同級生は大学2年生になっているため、1年間の差が生まれます。
周りよりも遅れたくないという気持ちが強い人にとっては、デメリットになります。
1浪して早稲田大学に合格とMARCHに現役合格はどちらが上?
世間の評価で見れば、1浪して早稲田大学に合格したほうが上と言えます。1浪とは、高校卒業後に1年勉強してから受験することです。MARCHは明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学の総称です。
1浪しても人生への影響は少ない
受験生は浪人をとてもマイナスのことのように考えがちです。実際には1浪しても人生への影響はそこまでありません。
例えば在学中に留学へ一年間行った学生は、卒業の学年が1つ下がることがあります。1年間何かに時間を使うことはありふれており、誤差の範囲です。
MARCHよりも早稲田大学の方が評価されることが多い
世間の評価としても1浪は誤差です。一般的にMARCHよりも早稲田大学の方が評価されています。そのため、1浪して早稲田大学に合格と、MARCHに現役合格を比べると、前者のほうが上と言えます。
ただし、どの大学のどの学部を受けるかで難易度は変わります。併願先を含めて考える場合は、慶應義塾大学の受かりやすい学部と早稲田大学との比較や早慶上智の穴場学部ランキングも見ておくと、合格の可能性を広げやすくなります。
よくある間違い:3月を「様子見期間」にしてしまう
最も多い間違いは、浪人が決まった3月を休養と情報収集だけで使ってしまうことです。やる気が落ちているのではなく、年間計画が決まっていないために手がつかない状態が起きます。
回避策として、浪人を決めた直後に、3月の過ごし方まで先に決めておく方法が有効です。浪人が決まる3月頃は高校卒業と重なり、誘惑が多い時期だからです。遊ぶ日と勉強する日を先にカレンダーへ書き込み、英単語や古文単語など毎日続ける科目を1つだけ固定します。やることを絞るほど、再開のハードルは下がります。
FAST-UPが見てきた浪人で伸びる人の分かれ目
指導現場で見ていると、浪人で伸びる人とそうでない人の差は、才能よりも「やり直しの範囲を決められるか」に表れます。伸びない人は、現役時に使った教材をすべて最初からやり直そうとして、夏まで基礎に留まりがちです。
もう一つのつまずきは、得意科目に逃げることです。現役時に得点できた科目は演習が気持ちよく進むため、苦手科目の着手が後回しになります。早稲田大学は学部ごとに問題の性格が違うため、志望学部で配点の重い科目から崩す順番を決めておくと、停滞しにくくなります。
また、模試の判定だけで志望を下げてしまうケースも目立ちます。判定は現在地の確認材料であり、過去問での取れ方とずれることがあります。学部別の過去問で「どの大問で落としているか」を把握しているかどうかが、秋以降の伸び方を分けています。
まとめ
重要なポイントを整理します。
- 総合格者のうちに占める浪人生の割合は23.1%で、他の難関私大と大きな差はない
- 一般的な大学生の浪人成功率は10%
- 浪人して早稲田大学に合格することは十分にすごい
- 費用・精神的負担・1年間の遅れというデメリットも伴う
- 1浪して早稲田大学とMARCH現役合格では、前者が評価されることが多い
浪人を迷っている場合は、メリットとデメリットを並べたうえで、受けたい学部まで具体化して判断すると決めやすくなります。キャンパスの場所から志望を固めたい場合は、早稲田大学の全キャンパスの最寄り駅と所属学部も確認できます。
よくある質問
Q. 早稲田大学の浪人率はどのくらいですか。 A. 総志願者のうち浪人生は36.1%、総合格者のうちでは23.1%です。慶應義塾大学は総志願者39.8%、総合格者32.8%で、早稲田大学だけが極端に浪人生の割合が高いわけではありません。
Q. 浪人して早稲田大学に合格するのはすごいことですか。 A. すごいことだと言えます。一般的な大学生の浪人成功率は10%とされ、成績を上げられるのは一部です。その中で難関私立大学である早稲田大学に届くのは、評価されるだけの結果です。
Q. 1浪で早稲田大学とMARCHに現役合格では、どちらが評価されますか。 A. 一般的にはMARCHよりも早稲田大学の方が評価されています。1年の差は留学などでも生じるため、世間の評価上は誤差として扱われることが多いです。
Q. 浪人中に成績が伸びない人には何が多いですか。 A. 教材を全部やり直そうとして基礎から抜け出せないケース、得意科目の演習に時間を使い苦手科目を後回しにするケースが多く見られます。志望学部の配点に合わせて取り組む順番を決めると改善しやすくなります。
Q. 浪人の費用はどのくらい見ておくべきですか。 A. 多くの浪人生が予備校に通い、一年間で100万円以上かかることも珍しくありません。浪人を決める前に、家庭で負担できる範囲を確認しておくことが大切です。


