慶應義塾大学はイメージ悪い?校風と早稲田比較
日本の大学の中で知名度が突出して高い大学はいくつかありますが
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慶應義塾大学のイメージが悪いというのは実態と異なり、語られる内容はおしゃれ、お金持ち、就職に強い、コミュニケーション能力が高いなど好意的なものが中心です。お金持ちや高嶺の花といった印象が反感を招く場面はありますが、多数派ではありません。
2026年9月時点の情報です。
「イメージが悪い」と言われる背景
悪いイメージの多くは、嫉妬や距離感から生まれたものです。お金持ちの学生が多い、プライドが高くなりやすいといった点が、反感につながる場面はあります。
ただし、慶應義塾大学に対して実際に語られるイメージは、優秀さや華やかさを評価する内容が中心です。憧れの対象として語られることのほうが多く、悪評が多数派というわけではありません。
慶應義塾大学の学生の本当のイメージ
慶應義塾大学の学生に付いているイメージは、大きく7つに整理できます。出身者の実績、就職、校風、経済状況などが組み合わさって形づくられています。
卒業生が優秀
慶應義塾大学は卒業生に有名な人物が多く、国を動かす立場の人を多く輩出しています。総理大臣では犬養毅元首相、吉田茂元首相、橋本龍太郎元首相、小泉純一郎元首相と4人を輩出するほか、都道府県知事、市区町村長なども数多く在籍しています。
官僚、メディア、マスコミ、文芸、企業の経営者にも卒業生は多く、日本人女性初の宇宙飛行士となった向井千秋さんのように世界的に知られた人物もいます。慶應なしに日本の近現代史は語れないといっても過言ではないほどの人材を送り出してきました。
就職率が高い
慶應義塾大学は就職活動がしやすいと言われます。大企業に進めばOB・OGが多く、三田会やサークルといった縦のつながりが働くためです。慶應の時点で学歴フィルター(出身大学で選考対象を絞る採用側の慣行)とは無縁になるとも言われます。
2022年度版の実就職率ランキング(有名企業400社)では全体の4位でした。卒業生が8,000人近くいる中で、そのうちの3割強が有名企業400社に進んでいます。(参照:東洋経済オンライン)
同規模の卒業生数を持つ大学と比べても突出しており、早稲田大学との間にも差がついています。慶應ブランドはそう簡単に色あせないと言えます。
大学名が格好良い
名前がカッコいいと思う私立大学ランキングで第1位に選ばれたのが慶應義塾大学でした。2位は早稲田大学で、1位と2位を早慶が占める形になっています。(参照:ねとらぼ調査隊)
「義塾」という語に格好良さを感じる人もいます。もともと義塾という言葉は存在せず、イギリスのパブリックスクールを日本語に訳す際、中国語訳の義学から義塾になったとされています。慶應義塾と名が付く前に義塾は存在せず、以降さまざまな学校で義塾という語が使われるようになりました。(参照:慶應義塾大学)
おしゃれに気を遣う人が多い
慶應義塾大学には、男女を問わずおしゃれな学生が多く、華やかな印象を与えています。都心にある大学なのであか抜けた学生が集まりやすい背景はありますが、その中でも身なりに気を遣う人が目立ちます。
おしゃれなイメージの源流は明治時代にさかのぼるとも言われます。現在も校章として使われる「ペンマーク」は塾生が自ら作り、使い続けた結果シンボルマークになったという説です。諸説ある中の1つですが、慶應らしさを感じさせる逸話です。(参照:慶應義塾大学)
お金持ちの学生が多い
慶應義塾大学にはお金持ちの学生が多いと言われます。幼稚舎(慶應義塾の小学校にあたる一貫教育校)からエスカレーター式に大学へ進めるため、政財界や芸能界の子息が小さな頃から英才教育を受け、お受験に臨むケースがあります。
幼稚舎の出身者からもその傾向がうかがえます。父親が東宝の社長だった松岡修造さん、父親が総務省の官僚である嵐の櫻井翔さんなど、保護者が広く知られた人物という例が見られます。
そのため、大学入学後も多額の仕送りを受ける学生が少なくありません。そのお金をおしゃれや遊びに使う人も多くいます。小学校から大学まで一貫で進める学校では少なからず見られる傾向ですが、慶應ではより顕著です。
コミュニケーション能力が高い
慶應義塾大学の学生はコミュニケーション能力が高いと言われます。あか抜けた学生が多く、高校時代までに人間関係をしっかり築いてきた人が入学しやすいことも背景にあります。
明るい学生の多くはサークルに入り、学生生活を謳歌します。こうした光景が「慶應ならでは」と受け取られ、コミュニケーション能力が高いという認識につながっていると考えられます。
帰属意識が高い
意外に思われますが、慶應義塾大学の学生は帰属意識が高いとされます。多くの学生が何かしらのサークルに所属し、どこにも入っていないと理由を尋ねられることもあるほどです。
サークル内の結びつきは強く、上下のつながりが就職活動で生きる場面もあります。慶應であることを誇りに思う気持ちと、仲間と過ごした時間の積み重ねが、自信や愛着につながっているとも言えます。
慶應ボーイのイメージ
慶應義塾大学の男子学生は慶應ボーイ、女子学生は慶應ガールと呼ばれます。慶應ボーイには、イケメン、お金持ち、品があるという3つのイメージが定着しています。
イケメンが多い
慶應ボーイにはイケメンが多いというイメージが鮮明です。TikTokやYouTubeでは慶應ボーイを紹介する発信が行われており、爽やかな学生が多く登場します。モデルのような学生も数多くいます。
以前のミスター慶應コンテスト、現在の慶應ボーイコンテストも開催され、ファイナリストはイケメンぞろいです。慶應ボーイに憧れて勉強する女性も少なくなく、ビリギャルのモデルとなった女性も、イケメンが多いからという理由で慶應を目指すようになっています。
お金持ちが多い
慶應義塾大学には、両親が裕福な学生が少なくありません。奨学金を利用する学生が少ないことからもうかがえます。奨学金を受給する大学生は年々増えて半数以上を占める一方、奨学金を借りる慶大生は全体の12%ほどで、早稲田大学よりかなり低い水準です。(参照:NEWSポストセブン)
奨学金に頼らず4年間の学費を賄えるのは、家庭に経済的な余裕があることの表れです。仕送りが多い学生もおり、お金持ちのイメージにつながっています。
品がある
慶應ボーイは爽やかで洗練されているだけでなく、余裕を感じさせる人がいます。幼稚舎から進んだ学生の多くは家庭が裕福、あるいは名家の出身であり、その落ち着きが受け継がれていると言えます。
一方で、大学から入学した人の中には、品があるとは言い難い人もいます。慶應ボーイという言葉には幼稚舎からエスカレーターで進んだ人も含まれており、どのルートで入ったかで印象が分かれる面があります。
慶應ガールのイメージ
慶應ガールには、高嶺の花と語学が堪能という2つのイメージが付いています。慶應ボーイの爽やかさとは少し方向性が異なります。
高嶺の花
慶應ガールには「高嶺の花」というイメージがあります。輝いていて手が届かない相手と見られやすく、相手に求める理想も高いとされ、同年代より年上の男性を好むケースも見られます。
慶應ボーイにも言えることですが、プライドが高くなりやすく、同格の相手しか視野に入れないという人もいます。すべての慶應ガールに当てはまるわけではありませんが、現状ではそうしたイメージが付いています。
語学が堪能
慶應ガールには語学が堪能というイメージがあります。慶應に限った話ではなく、近年は国際系学部が増え、偏差値が上昇する中でどの大学でも女性の割合が高いことが背景にあります。
また、幼稚舎からの内部生は習い事として英会話に取り組むケースが多く、結果的に語学が得意になる人もいます。近年の大学の傾向と元々の環境が重なり、慶應ガール=語学堪能というイメージにつながっています。
慶應義塾大学と早稲田大学のイメージ比較
慶應義塾大学は洗練と結束、早稲田大学は個性と自由という軸で対比されます。主な観点を一覧にまとめます。
| 観点 | 慶應義塾大学 | 早稲田大学 |
|---|---|---|
| 世間のイメージとの差 | ギャップは小さい | 二極化が激しく、尖った学生の印象が先行 |
| 服装 | おしゃれに気を遣う学生が多い | おしゃれな学生とジャージ派に二極化 |
| 多様性 | 内部生の雰囲気に寄りやすい | 個性的な学生が多く出会いが広い |
| サークル | オーソドックスで結びつきが強い | 公認・非公認で3,000あるとされ硬軟さまざま |
| 食事事情 | 三田はビジネス街、ラーメン二郎本店が有名 | 高田馬場を中心に学生街が広がる |
| 学部間の格差 | SFCかそれ以外かで語られやすい | 格差はあまり語られない |
| 施設 | 日吉と三田で設備が分散 | 1つのキャンパスに設備が集中 |
| 母校愛 | 三田会を中心に強い | 自由な校風ながら愛着は強い |
| 就活 | 縦横のつながりが強く有利 | 学歴フィルターはなく門戸は広い |
世間のイメージと実際のイメージ
慶應義塾大学は、世間のイメージと実態のギャップがあまり見られません。スマートで爽やか、お金持ちが多いという印象は、学生の実態ともおおむね重なります。
早稲田大学は、慶應と比べて洗練されていない、庶民的という印象が世間に浸透しています。実際にはおしゃれな学生もいますが、二極化が激しく、世間のイメージよりさらに尖った学生も多いため、そちらの印象が強く残ります。
学生の服装
慶應義塾大学ではおしゃれな学生が多く、身なりに気を遣わざるを得ない空気があります。就職活動で着るリクルートスーツも格好良く、ラフすぎる格好は目立ちます。
早稲田大学は服装でも二極化しています。慶應のようにおしゃれな学生もいれば、楽だからと常にジャージの学生もいます。サークルで作ったスウェットを着続ける人もおり、結果として差が広がっています。
学生の多様性
慶應義塾大学は幼稚舎からの内部生がイメージを形づくり、そこへ寄せようとする人が多い分、多様性という観点では物足りなさを感じる場合があります。洗練とは角が取れることでもあり、似たタイプが集まりやすい面があります。
早稲田大学は個性や癖の強い学生が多く、ある種の多様性が形成されています。高校までに出会わなかったタイプの人と知り合いやすく、個性的な人に会いたい人には魅力的な環境です。
サークル活動
慶應義塾大学では何かしらのサークルに入る学生が多く、活動が活発です。縦と横のつながりがしっかりしており、卒業後も関係が続くことがあります。歴史の長いサークルもあり、オーソドックスな団体が目立ちます。
早稲田大学には公認・非公認を合わせて3,000ものサークルがあると言われます。個性的な団体も多く、自由に作り、自由に楽しめます。政治家志望の学生が集まる早稲田大学雄弁会のような伝統ある団体もあり、硬軟の幅が大きいのが特徴です。
学生の食事事情
慶應義塾大学の三田キャンパス周辺はビジネス街で、学生向けの食堂や弁当店が集まっているわけではありません。一方、こってり系ラーメンの定番であるラーメン二郎の本店が三田にあり、昼から並ぶ学生の姿が見られます。
早稲田大学は高田馬場を中心に学生街が広がり、学生向けの店が豊富です。安くお腹いっぱい食べられる店が多く、チェーン店より地元の弁当店のほうが満足度が高くなりやすい環境です。キャンパスと最寄り駅の位置関係は早稲田大学の全キャンパスの最寄り駅と所属学部で確認できます。
学部間の格差・風潮
慶應義塾大学ではSFC(湘南藤沢キャンパス。総合政策学部と環境情報学部が置かれる)の存在が目立ち、日吉や三田とは異なる雰囲気があることから一線を画する扱いを受けます。そのためSFCかそれ以外かという括りになりやすく、日吉や三田にある学部同士の序列はあまり目立ちません。
早稲田大学では学部間の格差があまり語られません。偏差値に差はあっても、特定の学部をエリート扱いする風潮は見られにくく、同じ早稲田という括りで語られます。
キャンパス内の施設
慶應義塾大学は日吉と三田にキャンパスが分かれるため、設備も分散します。日吉にはあるが三田にはない、その逆もあり、不便さを感じる学生もいます。
早稲田大学は設備が集中しており、さまざまな施設がそろっています。サークル棟の規模は大きく、部室で過ごす学生も少なくありません。トレーニングジムは早稲田の学生なら年間3,000円で利用できます。
母校愛
慶應義塾大学では三田会と呼ばれる卒業生の集まりが頻繁に開かれ、出身というだけで仲間意識が生まれます。内部生は母校愛が強くなりやすいと言われます。小中高大と最低でも16年は同じ環境に身を置くためです。地元の友人より関係が深くなることもあります。
早稲田大学も、まとまりがないわけではありません。卒業後も駅伝や野球で母校が活躍すれば現地に足を運ぶOB・OGが少なくなく、自由な校風でありながら早稲田ブランドへの愛着を持つ人が多い状況です。
偏差値から見る両校の違い
慶應義塾大学は学部内の偏差値の幅が小さく、早稲田大学は学部や方式によって幅が出やすい傾向があります。
| 大学 | 低めの学部 | 中心帯 | 最も高い学部 |
|---|---|---|---|
| 慶應義塾大学 | 看護医療学部 60 | 理工学部・文学部など 65.0〜67.5 | 医学部・総合政策学部・環境情報学部 72.5 |
| 早稲田大学 | 教育学部 60〜67.5 | 多くの学部 67.5 | 政治経済学部・商学部・国際教養学部・文化構想学部・文学部 70 |
慶應義塾大学は同じ学部内で偏差値の幅がさほど出ないのが特徴です。共通テスト利用入試(大学入学共通テストの成績で合否を決める方式)を設けていないためです。
表の偏差値はC判定の数値です。A判定を狙うならさらに上の水準が必要で、医学部では偏差値77.5が目安になります。早稲田大学は共通テストを積極的に活用しており、慶應と比べると平均的なレベルが高いと言えます。なお偏差値は模試や年度によって動くため、最新の資料で確認してください。
学部ごとの入りやすさを比べたい場合は慶應義塾大学の受かりやすい・入りやすい学部、早慶上智の位置づけ全体を知りたい場合は早慶上智ICUの偏差値ランキングと序列が参考になります。
就職活動での強さ
両校とも学歴フィルターの心配は小さく、違いはつながりの濃さに出ます。
慶應義塾大学では、慶應だからと説明会を案内される場面もあります。一般的な就活サイトに頼らなくても、サークルや三田会といった縦横のつながりが機能し、有名企業400社への就職率にも表れています。
早稲田大学にも学歴フィルターはなく、早稲田卒を理由に門前払いを受けることはほぼありません。チャンスは広く、大企業にも門戸は開かれています。縦のつながりもありますが、慶應ほどの密度ではないのが実情です。
FAST-UPが見てきた、イメージで志望校を決めた受験生のつまずき
指導の現場では、校風やブランドのイメージだけで志望校を決めた受験生が、入試方式の確認を後回しにして出遅れる場面をよく見ます。慶應義塾大学は共通テスト利用入試を置いていないため、学部ごとの科目構成と配点に合わせた準備が前提になります。
もう1つ目立つのが、学部の序列イメージに引きずられて併願設計が崩れるケースです。名前の通りがよい学部だけを並べると、科目の相性が悪い受験が重なりやすくなります。科目の重なりや配点から組み立て直すと、同じ学力でも受験の通し方が変わります。
雰囲気に惹かれた気持ちは出願先を選ぶ軸として有効です。ただし軸にするのは「どの学部で何を学ぶか」まで落とし込んでからにすると、学習計画が安定します。併願の候補を広げたい場合は早慶上智の穴場学部ランキングも確認しておくと選択肢が増えます。
よくある間違い:判定偏差値をそのまま合格ラインと考える
よくある間違いは、偏差値表の数値を合格ラインと読んでしまうことです。表に並ぶ数値はC判定であり、合格可能性が高い水準ではありません。
回避策は、志望学部についてA判定の水準を確認し、そこから逆算して学習計画を組むことです。慶應義塾大学の医学部のように、C判定とA判定の間が大きい学部もあります。模試の判定を見るときは、判定の種類と基準をセットで確認してください。
まとめ
慶應義塾大学のイメージが悪いという見方は実態と異なり、語られる内容は好意的なものが中心です。嫉妬から悪い印象を持つ人はいても多数派ではなく、憧れの対象であることは変わりません。
早稲田大学には早稲田の良さ、慶應には慶應の良さがあり、最後は相性の問題です。それぞれのオープンキャンパスに足を運び、雰囲気を確かめたうえで志望校を決めると、学習にも身が入ります。
よくある質問
Q. 慶應義塾大学のイメージは本当に悪いのですか? A. 実際に語られるイメージは、卒業生が優秀、就職に強い、おしゃれ、コミュニケーション能力が高いといった好意的なものが中心です。お金持ちが多い、プライドが高いという印象が反感につながることはありますが、多数派の見方ではありません。
Q. 慶應ボーイにイケメンが多いというのは本当ですか? A. TikTokやYouTubeでの発信、慶應ボーイコンテスト(旧ミスター慶應コンテスト)などで爽やかな学生が多く紹介され、イメージとして定着しています。モデルのような学生も在籍しており、イメージの根拠がない話ではありません。
Q. 慶應の学生は全員お金持ちなのですか? A. 全員ではありません。ただし奨学金を借りる慶大生は全体の12%ほどで、奨学金受給者が半数以上を占める全国の状況と比べると低い水準です。幼稚舎からの内部進学者の存在も、お金持ちというイメージを強めています。
Q. 慶應義塾大学と早稲田大学のどちらを選ぶべきですか? A. 洗練された雰囲気と強い結束を重視するなら慶應、個性的な学生との出会いや自由な校風を重視するなら早稲田が合います。入試方式の違いも大きいため、校風と科目の相性の両方から判断してください。


