慶應義塾大学の魅力5選|学部の特色と設備
「慶應義塾大学の魅力って何?」
FAST-UP
慶應義塾大学の魅力は、卒業生の人脈の強さ、努力を重ねてきた学生の層、学びを選べる教育内容、就職支援の充実、10学部を持つ総合大学としての幅広さの5点です。学部ごとに特色が大きく異なるため、関心の方向から選ぶことになります。
2026年9月時点の情報です。
慶應義塾大学の魅力5選
慶應義塾大学の魅力は、次の5つに整理できます。
- 慶應出身者の強いネットワーク
- 魅力的な学生が多い
- 教育の内容が良い
- 就職に強い
- 総合大学ならではの多様な学部
以下で一つずつ見ていきます。
慶應出身者の強いネットワーク
1つ目は、卒業生のネットワークです。慶應義塾大学は卒業生に著名な人物が多く、社会の意思決定に関わる人材を多く輩出してきました。
総理大臣では犬養毅元首相、吉田茂元首相、橋本龍太郎元首相、小泉純一郎元首相を輩出しています。都道府県知事や市区町村長にも卒業生がいます。
官僚、メディア、マスコミ、文芸、企業の経営者にも慶應の卒業生がいます。卒業後、こうした人脈が刺激や助けになります。
魅力的な学生が多い
2つ目は、学生の層です。慶應義塾大学は難関私立大学であり、合格するには目標に向けた多くの努力が必要になります。
そのような受験をくぐり抜けてきたため、ガッツがありエネルギッシュに活動する学生が多く見られます。
たとえば1・2年生の頃はサークル活動に力を注ぎ、3・4年生でゼミ・就活へ切り替える人がいます。遊ぶときは遊び、やるときはやるという形で、楽しみながら高め合える環境があります。
教育の内容が良い
3つ目は、教育内容です。「テレメール全国一斉進学調査」で慶應生に入学を決めた理由を聞くと、「教育内容が良いから」が4分の1以上を占めています。
寄せられた意見には、次のようなものがあります。
「研究したいことのメインの学問は社会学であるものの、研究過程で歴史学や文学の内容を組み込みたいと思った。しかし、他の大学では中々一つの学部でこれら全部をやるのはカリキュラム面ではもちろん、個人的にも単位だったり、時間的な問題で厳しいと思っていた。しかし慶應では一年次では専攻を指定せずに多様な学問を履修できることを知り、ここならば!と考えたから。」
「慶応の経済学部は入試時の選択科目によって履修方法が2通りあり、私は数学を利用しながら経済の勉強をしたかったため 理数方面から経済学を学ぶ選択の出来る慶應義塾大学を第一志望校としていました。」
自分の学びたいことを学べる環境に魅力を感じている人が多いことが読み取れます。
就職に強い
4つ目は、就職支援の充実です。学生の進路支援を担うキャリアセンターでは、模擬面接や応募書類の添削に加え、インターン先の紹介も受けられます。
慶應義塾大学と関係性のある企業も多く、大学経由でさまざまな企業とつながれます。
「面接でうまく話せるか不安」「将来についての考えがまとまっていない」という状態でも、支援を使いながら納得できる進路選択に近づけます。
総合大学ならではの多様な学部
5つ目は、学部の幅広さです。慶應義塾大学の学部は次の10学部です。
- 文学部
- 経済学部
- 法学部
- 商学部
- 医学部
- 理工学部
- 総合政策学部
- 環境情報学部
- 看護医療学部
- 薬学部
文系・理系の看板学部に加え、医学部まで揃っています。さらに学科が複数設置されている学部がほとんどで、学びたい分野を見つけやすい構成です。
慶應義塾大学の各学部の魅力・特色
学部選びでは、偏差値や倍率より先にカリキュラムを見るほうが失敗が減ります。同じ大学でも学部によって必修科目やカリキュラムの組み方が大きく異なるためです。
まず偏差値と倍率を一覧で確認します。
| 学部 | 偏差値 | 2021年度倍率 | 2020年度倍率 | 2019年度倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 65.0 | 3.2 | 3.9 | 4.2 |
| 経済学部 | 65.0 | 3.3 | 4.0 | 4.2 |
| 商学部 | 65.0 | 3.1 | 3.5 | 3.7 |
| 法学部 | 65.0 | 3.2 | 4.9 | 4.8 |
| 医学部 | 65.0 | 6.1 | 7.0 | 8.2 |
| 理工学部 | 65.0 | 3.0 | 3.1 | 3.4 |
| 総合政策学部 | 65.0 | 7.1 | 8.4 | 8.5 |
| 環境情報学部 | 65.0 | 7.7 | 9.4 | 10.1 |
| 看護医療学部 | 65.0 | 2.9 | 3.1 | 3.5 |
| 薬学部 | 65.0 | 3.5 | 3.7 | 3.8 |
「自分が入学するならどの学部か」を考えながら、以下の特色を読み比べてください。
文学部
文学部の特徴は、「文」に関するすべての領域を対象にしている点です。カバーする領域は「文学」のイメージをはるかに超え、「知」そのものといえます。
専攻を決めるのは2年生からという特殊なカリキュラムを採用しています。1年生のうちから勉強したい分野が決まっている人は多くありません。
この仕組みなら、1年生で興味のある分野を見つけ、2年生以降で深められます。学問の自由を大切にしている学部です。偏差値・倍率は慶應義塾大学の中では平均的な水準です。
経済学部
経済学部の特徴は、履修がAタイプとBタイプに分かれている点です。
Aタイプは「経済理論・数学先習型」で、数学的な手法を重点的に学びます。1年次から次の科目が必修です。
- 線形代数
- 微分積分
そのため数学が苦手な人は覚悟が必要です。
Bタイプは「経済実態・歴史先習型」で、過去の歴史から法則性を導き出す手法を学びます。同じ経済学部でも、どちらを選ぶかで学習内容が大きく変わります。タイプが分かれている分、専門的に学べます。
商学部
商学部は、経営学、会計学、商業学、経済・産業学の4つのフィールドを網羅した学部です。
大きな特徴は資格サポートの充実です。公認会計士試験合格者は47年間連続して大学別トップの実績を誇り、全合格者数の10%以上を慶應義塾大学の学生が占めています。商学部出身の公認会計士・会計士補も多数が活躍しています。
資格を意識する人に向いた学部です。公認会計士試験の合格者数が大学別でトップの実績を重ねているためです。
法学部
法学部の特徴は、グローバル化への対応です。法学部では法律だけでなく、歴史や自然科学、さらに世界で活躍するための外国語の習得も求められます。
レギュラーコースでは、英語・ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・ロシア語・朝鮮語・アラビア語の8言語から2言語を選んで学びます。
インテンシブコースは週4回の授業で、より集中して学びたい人を対象としています。どちらのコースにするかは自由に決められます。留学にも積極的で、2019年には110人の学生が留学しました。実践的な力がつく学部です。
医学部
医学部は私立大学医学部の最難関で、偏差値だけを見れば東京大学の理科一類・二類を超えています。
特徴はハイレベルな教育です。6年間の医学教育で、研究マインドを持った医師の育成を目指します。学生時代からMD-PhDコースで本格的な研究を始め、卒業後そのまま大学院に入り3年間で博士号を取得することも可能です。
国際的に通用する人材の育成も大きな役割と位置づけています。5学年の短期海外留学プログラム(選択制)では、学年の4分の1にあたる学生が海外の病院で臨床実習を行っています。
理工学部
理工学部の特徴は、徹底した基礎学習です。最先端をいきなり学ぶのではなく、基礎を学び、次の最先端を切り開く人材の育成を目指しています。
1年生では自然科学実験や情報学基礎、生物学序論などを学びます。将来、実験・研究を進める上で重要になる知識です。
基礎から積み上げるため、しっかりした土台の上に知識を重ねられます。
総合政策学部
総合政策学部は、政治、法律、経済、社会、文化、テクノロジー、心と体など、さまざまな領域を取り込みながら社会の問題解決を目指す学部です。学問領域の壁を越えた学習ができます。
幅広い領域を学ぶため、次のような資格取得を目指せます。
- 教員免許
- 裁判所事務官
- 弁護士
- 公認会計士
- 税理士
- 司法書士
- 社会調査士
興味の範囲が広い人に向いた学部です。
環境情報学部
環境情報学部は、生命、心身の健康、環境とエネルギー、デザイン、防災やメディアなどの新しい課題に、社会科学の視点からアプローチします。
2019年度は倍率が10を超えており、慶應義塾大学の中でもトップレベルの人気学部です。
環境情報学部と総合政策学部の学生は、互いの授業を受けられます。違いを強いていうなら、総合政策学部は「理に融合した文系」、環境情報学部は「文に融合した理系」です。
看護医療学部
看護医療学部の特徴は、学生のうちから実践的な学びを得られることです。キャンパスが病院と併設されており、リアルな現場での体験を積めます。
さらに医療系の学部が3つあることを活かし、カリキュラムは3学部合同です。医療について医・看・薬の3つの観点から学べます。
薬学部
薬学部は実績の高い学部です。第107回薬剤師国家試験では、ストレート合格率(留年せずに進級し国家試験に合格した割合)が76%、新卒の合格率が86%でした。どちらも日本の私立のなかでトップ10に入る数字です。
また、約8割の学生がアルバイト・サークルをしているにもかかわらず、薬学科(6年制)のストレート卒業率は85%です。
薬学部には「勉強で忙しくて遊べない」というイメージもありますが、慶應義塾大学の薬学部では勉強と課外活動の両立が可能です。
よくある間違い:偏差値と倍率だけで学部を決める
学部選びでありがちな失敗は、偏差値と倍率の数字だけを比べて志望を決めることです。慶應義塾大学は学部による偏差値の差が小さく、数字だけでは学びの中身が見えません。
回避策は、次の3点を募集要項とカリキュラム表で確認することです。
- 1年次の必修科目(経済学部のAタイプのように数学が必修になる場合がある)
- 専攻を決める学年(文学部は2年生から)
- 通うキャンパス(湘南藤沢キャンパスなど、通学時間が変わる)
入学後の生活は、この3点でほぼ決まります。数字を見る前に、まずここを読み比べてください。
FAST-UPが見てきた慶應志望者のつまずきどころ
指導現場で多いのは、「慶應に行きたい」が「どの学部で何を学ぶか」に結びつかないまま対策を始めてしまうケースです。学部ごとに科目構成や問題の性格が違うため、志望学部が揺れると対策の焦点も動きます。
もう一つの傾向は、小論文や地歴の記述に時間を割けないまま直前期に入ることです。英語の仕上がりを待ってから手を付ける計画にすると、配点の大きい科目に取り組む時間が足りなくなります。
併願校の検討が遅れるのも、よく見られるつまずきです。併願先の難易度の動きは立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事で確認できます。入学後の費用感は学習院大学の学費をまとめた記事のように、大学ごとに調べておくと判断が速くなります。
慶應義塾大学の魅力的な設備
設備面では、湘南藤沢キャンパスが特に充実しています。
図書館では本だけでなく、3Dプリンタや音響・映像用の機器、スタジオなどの設備を整え、授業やコンテンツ制作に活用できる環境を提供しています。
ほかにも次の施設があります。
- 文具、食品、化粧品、衣類、その他の雑貨、書籍など、大学生活に必要なものを一通り揃えている学生生協
- ウェイトトレーニングを主体とした各トレーニング場
- 撮影、録音、音響編集ができるスタジオ
- 個人利用できるテニスコート
- コンビニ
これらの施設も慶應義塾大学の魅力の一つです。
まとめ
慶應義塾大学の魅力は、次の5点にまとまります。
- 慶應出身者の強いネットワーク
- 魅力的な学生が多い
- 教育の内容が良い
- 就職に強い
- 総合大学ならではの多様な学部
10学部それぞれに特色があり、カリキュラムの作りも異なります。関心のある学部を絞り、必修科目と専攻決定の時期まで踏み込んで比べてみてください。
よくある質問
Q. 慶應義塾大学で倍率が高い学部はどこですか。 A. 記事の表のとおり、総合政策学部と環境情報学部が高い水準です。環境情報学部は2019年度に倍率10.1を記録しています。偏差値はどの学部も65.0と並ぶため、人気の差は倍率に現れやすくなります。
Q. 数学が苦手でも経済学部に進めますか。 A. 履修タイプの選択で変わります。Aタイプは1年次から線形代数と微分積分が必修のため、数学的な手法を重点的に学びます。歴史から法則性を導く手法を学ぶBタイプもあるため、出願方式と履修タイプを合わせて確認してください。
Q. 資格取得を重視するならどの学部が向きますか。 A. 会計系を目指すなら商学部です。公認会計士試験の合格者が大学別トップの実績を重ねています。幅広い資格を視野に入れたい場合は、教員免許や司法書士など複数の資格を目指せる総合政策学部も選択肢になります。
Q. 医療系に興味がある場合、学部間の連携はありますか。 A. あります。医学部・看護医療学部・薬学部の3学部が揃っており、看護医療学部のカリキュラムは3学部合同です。医・看・薬の3つの観点から医療を学べます。


