MARCHと上智大学はどっちが上?W合格の選び方
「MARCH(マーチ)と上智で志望校を迷っている」
FAST-UP
偏差値・入試難易度・世界大学ランキングのいずれでも、上智大学がMARCHより上と評価されるのが一般的です。ただし学部単位では明治大学などMARCHの上位学部が上回る場合もあり、志望学部ごとの比較が欠かせません。
2026年9月時点の情報です。
MARCH(マーチ)と上智大学を徹底比較
総合的に見ると上智大学が上と評価されますが、項目ごとに差の大きさは異なります。偏差値・入試難易度・立地・知名度・就職・世界大学ランキングの順に整理します。
なお「大学群」とは、難易度や性格が近い大学をまとめた通称のことです。MARCHは明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学を指します。
偏差値面
偏差値の上限・下限の幅で見ると、上智大学が最も高い帯まで届いています。大学受験パスナビによる偏差値は次のとおりです。
| 大学 | 偏差値 |
|---|---|
| 明治大学 | 57.5〜65.0 |
| 青山学院大学 | 52.5〜65.0 |
| 立教大学 | 57.5〜67.5 |
| 中央大学 | 55.0〜65.0 |
| 法政大学 | 52.5〜65.0 |
| 上智大学 | 55.0〜70.0 |
とはいえ、どちらも簡単には入学できない高偏差値の部類に入ります。
入試試験の難易度面
入試の難易度はMARCHより上智大学のほうが高いといえます。特にMARCHの中でも偏差値帯が下の中央大学・法政大学と上智大学では、明確な差があります。
ただし学部ごとの比較が欠かせません。MARCHの上位学部の偏差値が上智大学の下位学部を上回ることがあるためです。志望学部が決まっているなら、大学名ではなく学部単位で難易度を確かめてください。
学部ごとの人気や難易度の差については、中央大学の学部ごとの人気と序列も参考になります。
立地面
上智大学は都心型で、通学のしやすさが強みです。キャンパスは次のとおりです。
- 四谷キャンパス
- 目白聖母キャンパス
- 石神井キャンパス
- 秦野キャンパス
- 大阪サテライトキャンパス
キャンパスは5つありますが、ほとんどの学生が使うのは四谷キャンパスです。神学部から理工学部まで全学部が四谷キャンパスに置かれているためです。
- 神学部
- 文学部
- 総合人間科学部
- 法学部
- 経済学部
- 外国語学部
- 国際教養学部
- 総合グローバル学部
- 理工学部
- 大学院
四谷キャンパスは東京都千代田区にあり、交通アクセスは次のとおりです。
| 路線 | アクセス |
|---|---|
| JR中央線 四ツ谷駅 | 麹町口・赤坂口から徒歩約5分 |
| 東京メトロ丸ノ内線 四ツ谷駅 | 麹町口・赤坂口から徒歩約5分 |
| 東京メトロ南北線 四ツ谷駅 | 麹町口・赤坂口から徒歩約5分 |
引用:上智大学公式HP
一方、MARCHのキャンパスも駅から近く、アクセスで困ることはありません。お店や遊ぶ場所も充実しているため、アルバイトや就職活動がしやすく、学校以外の人間関係を作りやすいという利点があります。
知名度・イメージ面
知名度では上智大学とMARCHは同格といえます。リクルート進学総研が高校3年生を対象に行った「有名な大学」ランキングの結果は次のとおりです。
| 順位 | 大学 |
|---|---|
| 1位 | 東京大学 |
| 2位 | 早稲田大学 |
| 3位 | 青山学院大学 |
| 4位 | 慶應義塾大学 |
| 5位 | 明治大学 |
| 6位 | 上智大学 |
| 7位 | 一橋大学 |
| 8位 | 学習院大学 |
| 9位 | 中央大学 |
| 10位 | 日本大学 |
引用:リクルート進学総研
上智大学の上にはMARCHの青山学院大学と明治大学が入り、下には中央大学が入っています。ブランドイメージだけで優劣を決められない状況が読み取れます。
卒業生の顔ぶれからイメージをつかみたい場合は、中央大学の著名な卒業生や法政大学の著名な卒業生もあわせて確認できます。
就職面
就職の場面では上智大学のほうが有利に働きやすいといえます。大企業には多数の応募が集まるため、大学名で志願者を絞り込む「足切り」が行われることが多いからです。
上智大学とMARCHはいずれも学生数の多いマンモス大学で、多くの学部を抱えています。そのため進路の幅は広く、次のような業界に対応できます。
- 銀行
- インフラ
- 証券・投資
- 建築・住宅
- 情報処理
- 広告
- 食品・農林・水産
後述するように、MARCHと上智大学を同じレベルとみなす流れもあります。それでも「MARCH<早慶上智」という印象はまだ強く残っています。
世界の大学ランキング面
世界基準の評価でも上智大学が上位です。イギリスの教育専門誌Times Higher Education(THE)による世界大学ランキングでは、次のように分かれています。
- 上智大学と立教大学以外のMARCHは1201+のカテゴリー
- 立教大学は1001–1200のカテゴリー
また「THE世界大学ランキング日本版2021」では、上智大学が18位、明治大学が39位でした。内訳を見ると、両校とも教育充実度で高いスコアを出していますが、国際性で差が開いています。明治大学の63.0も高い数字ですが、上智大学は90.1の評価を受けています。
結論:MARCHと上智大学はどっちが上なのか
総合的には上智大学が上です。偏差値、入試難易度、世界大学ランキングのいずれでも差が見られ、「早慶上智」「MARCH」と分けて語られる現状とも一致します。
もちろん学部によってはMARCHが勝る場合もあります。受験計画を立てるときは、全体として上智大学が上という前提を置きつつ、学部単位で最終判断をするのが現実的です。
MARCHと上智を一括りにする「SMART」という名称も
近年は大学群の呼び方が増え、上智大学とMARCHの一部を同じ枠で扱う名称も広がっています。
「SMART」とは
SMART(スマート)とは、MARCHの明治大学・青山学院大学・立教大学に、上智大学と東京理科大学を加えた5校の総称です。MARCHは長年、難関私立大学の代表として知られてきましたが、それに代わる括り方として使われ始めています。
「SMART」が生まれた背景
背景にあるのは時代の変化です。少子化とグローバル化が進むなかで、一昔前とは大学の序列も変わってきました。その現状に合わせた大学群が新しく作られています。
その他の新しい大学群
| 名称 | 構成 |
|---|---|
| ISMART(アイ・スマート) | SMART+国際基督教大 |
| SMARTCH(スマート・チャンネル) | SMART+中央大学・法政大学(=MARCH+上智大学・東京理科大学) |
| JAW(ジョウ) | 上智大学・青山学院大学・早稲田大学 |
| JAL(ジャル) | 上智大学・青山学院大学・立教大学 |
ISMARTに含まれる国際基督教大は、上智大学と同じ偏差値帯でありながら、小規模であること、独特の入試科目であることから大学群に入っていませんでした。大学群の見直しが進むなかで、国際性に富んだ国際基督教大が評価され始めています。
JAWは難関私立大学のなかでも入試改革に力を入れている大学のくくりです。JALはいずれもキリスト教の理念で設立されたミッション系大学で、実は1980年代後半から使われています。人気の高い明治大学に対抗し、青山学院大学と立教大学を上智大学に引き上げようとする狙いがあったのかもしれません。
MARCHと上智大学を併願するのはあり?
併願は現実的な選択肢です。併願とは、複数の大学・学部に出願して受験することを指します。偏差値帯が重なり、対策が大きく離れないためです。
私立大学は試験日程が異なれば複数大学を受験できます。偏差値がMARCHレベルの段階でも、挑戦校として上智大学を受ければ合格の可能性は残ります。
併願を組むときは、科目選択が両校で成立するかも確認してください。選択科目によって受験できる学部が変わる場合があります。地歴の選択に迷う場合は立教大学の地理受験の可否と対策が参考になります。独自形式の試験がある学部については、青山学院大学 総合文化政策学部の総合問題対策も確認しておくと安心です。
MARCHと上智大学にW合格した場合はどうする?
W合格(併願した複数校に同時合格すること)の場合、MARCHで特別にやりたいことがないなら上智大学が選びやすい選択です。ここまで見たとおり総合評価では上智大学が上で、就職の場面でも大学名が有利に働く可能性があります。
一方で、学びたいゼミや資格課程、キャンパスの立地など、具体的な目的がMARCH側にあるなら話は別です。その場合は序列よりも、4年間で何をするかを基準に判断してください。
よくある間違い:大学群の名前だけで難易度を決める
もっとも多い失敗は、SMARTやMARCHといった呼び名だけで志望校の難易度を判断してしまうことです。同じ大学群でも学部間の偏差値差は大きく、出題傾向も学部ごとに違います。
回避策は単純で、志望学部の偏差値・入試科目・配点・過去問の形式を、大学ごとではなく学部ごとに並べて比較することです。同じ考え方は、都留文科大学や東京農業大学などMARCH以外の大学と比べるときにも使えます。
FAST-UPが見てきた上智・MARCH併願でのつまずき
指導現場で目立つのは、志望校を大学群の名前で決めたまま、学部ごとの入試科目と配点を確認しないまま夏を越えてしまうケースです。出願直前に必要科目の穴に気づき、対策の時間が足りなくなります。
もう一つは、第一志望の過去問だけを解き続け、併願校の形式に触れるのが遅れることです。上智大学とMARCHでは設問の作り方が異なるため、直前に初見で解くと本来の力が出にくくなります。
伸びる受験生に共通しているのは、早い段階で併願校の過去問を一度通しで解き、時間配分と得点源を決めていることです。順位や名称の比較より、学部単位の相性を見る姿勢が結果につながっています。
まとめ
総合的にはMARCHより上智大学が上です。SMARTのように両者を同等に扱う流れはありますが、偏差値や世界大学ランキングを見る限り差は残っています。
ただしMARCHも難関私大であり、簡単に合格できる大学ではありません。序列の比較で立ち止まらず、志望学部の出題に合わせた対策を進めてください。
よくある質問
Q. MARCHと上智大学はどっちが上ですか? A. 偏差値、入試難易度、世界大学ランキングのいずれでも上智大学が上と評価されます。ただし学部単位ではMARCHの上位学部が上智大学の下位学部を上回ることがあります。
Q. MARCHと上智大学は併願できますか? A. できます。私立大学は試験日程が異なれば複数大学を受験でき、両者は偏差値帯も重なるため、挑戦校と実力相応校の組み合わせとして機能します。
Q. W合格したらどちらに進むべきですか? A. MARCHで特別にやりたいことがない場合は上智大学が選びやすい選択です。学びたい分野やゼミ、資格課程が明確にMARCH側にあるなら、その目的を優先して判断してください。
Q. SMARTとMARCHはどう違いますか? A. SMARTは明治大学・青山学院大学・立教大学に上智大学と東京理科大学を加えた括りです。MARCHから中央大学と法政大学が外れ、上智大学と東京理科大学が入る点が違いです。
Q. 上智大学のキャンパスはどこに通うことになりますか? A. ほとんどの学生が東京都千代田区の四谷キャンパスに通います。全学部が四谷キャンパスに置かれており、四ツ谷駅から徒歩約5分です。


