予備校の浪人生の時間割は?1日のコマ数と例
浪人生向け予備校の時間割の基本構造を
FAST-UP
予備校の浪人生の時間割は、平日の午前から夕方に授業が並び、空いた時間を自習に充てる形が基本です。私立文系コースはコマ数が少なめ、国公立コースは科目が多くコマが増えます。土日は授業がなく自習や模試に充てる形が一般的です。
2026年10月時点の情報です。
時間割を見るときは、授業時間だけでなく、自習時間と復習・確認の仕組みをセットで確認してください。授業の数が多くても、受けた内容を思い出す作業がなければ知識は定着しにくいからです。
浪人生の予備校の時間割の基本|1コマの長さと1日の授業コマ数
浪人生向けの時間割は、平日に授業が集中し、土日に授業が入らない形が一般的です。1コマの長さは予備校によって幅があり、50分を単位とする例もあれば、90分前後を1コマとする例もあります。地方の予備校の時間割例では、曜日によって1日3〜6限まで授業が並びます。大手予備校の浪人生コースでは、50分授業と10分休みのサイクルが続き、週の授業数が32コマという例もあります。
| 項目 | よくある形 |
|---|---|
| 1コマの長さ | 50分前後〜90分前後(予備校により異なる) |
| 1日のコマ数 | 曜日とコースにより3〜6コマ程度 |
| 授業がある曜日 | 月曜から金曜が中心、土曜に一部授業が入る例もある |
| 土日 | 授業がなく自習・模試に充てる例が多い |
コマ数だけで予備校を比較しないことが大切です。同じ「5コマ」でも、1コマ50分と90分では1日の拘束時間が大きく変わります。比較するときは「コマ数×1コマの長さ」で考えてください。
授業は何時から何時まで組まれるか
開始は9時前後、終了は17時前後という形が一般的です。9時に1限が始まり、12時ごろに昼休みを挟み、午後の授業を終えて夕方に解散する流れが浪人生の標準的な1日です。大手予備校では、1限が9時開始で8限が17時40分終了という時間設定の例もあります。
授業が終わった後の行動は人によって分かれます。そのまま自習室にこもる人もいれば、自宅に戻って勉強する人もいます。開校時間と閉校時間は予備校ごとに違うため、自習室を何時まで利用できるかは事前に確認しておきたいポイントです。直前期は自習室が混み合いやすく、席数や利用ルールも合わせて見ておくと安心です。
保護者が気にする通学時間も、ここに加えて考えてください。片道の移動が長いと、毎日の自習時間がその分削られます。生活面の負担を抑える意味でも、通学時間は時間割と同じくらい重要な条件です。
必修授業と選択授業はどう組み合わせるか
必修授業でコースの土台を作り、選択授業で苦手科目や志望校対策を足すのが基本の組み方です。必修授業とは、コースに最初から組まれている受験科目の授業のことです。選択授業(単科講座)は、自分で科目やレベルを選んで追加する授業を指します。
選択の自由度は予備校によって差があります。多くの講座から自分の学力と目標に合わせて組める形もあれば、クラス単位でほぼ固定される形もあります。志望大学や出身高校だけでクラス分けされる形には注意が必要です。理由は、同じ志望校でも科目ごとの到達度は人によって違うからです。
組むときの順番は次の通りです。
- 志望校の受験科目と配点を確認する
- 配点が高く、かつ自分が弱い科目を先に埋める
- 残った時間で選択授業を足す(自習時間を削り切らない範囲で)
- 1週間の空き時間を数え、復習が入るかを確かめる
よくある間違いは、選択授業を「受けたいもの全部」で埋めてしまうことです。回避策はシンプルで、選択授業を足す前に1週間の自習時間を先に確保し、残った枠だけで選ぶことです。
コース別に見る浪人生の時間割の違い
コースによって科目数が違うため、1日のコマ数と空き時間の量が変わります。受験科目が少ないほど授業は減り、自習に使える時間が増えます。
| コース | 主な科目 | 1日のコマ数の目安 |
|---|---|---|
| 国公立 | 英語・数学・国語・理科・社会 | 1日5〜6コマ、朝から夕方まで |
| 私大文系 | 英語・国語・社会 | 1日3〜4コマ、空き時間が多い |
私立文系コースの時間割の特徴
私立文系コースは、英語・国語・地歴公民の3科目に絞られるため、授業コマ数が少なめです。1日3〜4コマで、空き時間が比較的多いのが特徴です。
空き時間が多いことは利点にも弱点にもなります。英語の長文や古文単語のように、繰り返して定着させる学習に時間を回せるのが利点です。一方で、時間の使い方を自分で決める必要があるため、計画がないまま過ごすと1日が流れてしまいます。空き時間に何をするかを前日までに決めておくのがコツです。
国公立コースの時間割の特徴
国公立コースは、共通テスト対策を含めて科目数が多く、1日5〜6コマで朝から夕方まで授業が詰まりやすいのが特徴です。英語・数学・国語に加えて理科・社会が入るため、必然的にコマが増えます。
山梨予備校の国公立大文系クラスの時間割例では、共通テスト向けの日本史・世界史・倫理・政経・古文・漢文などが曜日ごとに並び、英語と数学の授業も別枠で入っています。私大コースとの最大の違いは、復習すべき科目の数です。同じ自習時間でも1科目あたりに使える時間は短くなります。そのため、科目ごとに優先順位をつけないと、どれも中途半端になりやすくなります。
理系・医学部志望コースの時間割の特徴
理系コースは、数学と理科の演習に時間がかかるため、同じ科目が連続で入る形が多くなります。山梨予備校の私立理系選抜クラスの例でも、化学や生物が2コマ続きで組まれています。
理由は、理系科目が問題演習を伴うからです。解説だけで終わらず、手を動かす時間を授業内に確保する必要があります。医学部志望の場合は、ここに面接や小論文の対策が加わることもあり、1日の拘束時間が長くなりやすい傾向があります。
土日・祝日と講習期間の時間割はどうなるか
土日は授業がなく自習に充てる形が一般的で、模試が入る週は土日が模試で埋まります。講習期間は通常授業がなくなり、講習の時間割に置き換わります。
土日の授業と模試の入り方
浪人生の時間割では、土日に授業を入れない予備校が多くあります。これは、自習の時間を確保し、受け身の姿勢で終わらせないためです。大手予備校では、月曜から金曜が授業で土日は基本的に空いており、模試がある週は土曜か日曜にまとめて実施される形が多く見られます。
一方で、土曜に一部の授業が入る時間割もあります。山梨予備校の時間割例では、土曜に共通テストのリスニングや英作文などが組まれています。土日の扱いは予備校ごとに違うため、入塾前に確認してください。
祝日の扱いにも差があります。祝日も通常通り授業を行う予備校もあります。年間のカリキュラムを進めるために休日を設けない設計です。
| 曜日 | よくある使い方 |
|---|---|
| 平日 | 授業+空きコマ自習+授業後の復習 |
| 土曜 | 授業なしか少数、模試、週の復習 |
| 日曜 | 模試、過去問演習、1週間のやり残しの回収 |
春期・夏期・冬期講習期間の時間割の変化
講習期間は通常の時間割が止まり、講習の時間割に切り替わります。講習は短期集中型で、同じ科目を連日で進める形が多くなります。
講習期間は自分で受講数を決められる分、取りすぎの失敗が起きやすい時期です。全部の講座を埋めると、通常期より自習時間が減ることもあります。夏は前期の総復習に適した時期なので、講習と復習のバランスを先に決めてから申し込むことをおすすめします。
講習は予備校を比較する機会にもなります。夏期講習をきっかけに予備校へ入るケースや、講習だけ参加して最新の受験情報を得る使い方もあります。
浪人生の1日のスケジュール例|授業と自習の組み立て方
授業の前後と空きコマに自習を差し込むのが、浪人生の1日の基本の組み立て方です。授業で理解し、自習で解けるようにする流れを毎日繰り返します。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 起床〜朝食 | 毎日同じ時間に起きる |
| 授業前 | 前日の授業内容の確認 |
| 午前 | 授業 |
| 昼休み | 昼食と短い休憩 |
| 午後 | 授業 |
| 授業後 | その日の授業の復習 |
| 夜 | 過去問演習や暗記科目 |
| 就寝前 | 翌日の計画を確認 |
浪人生の1日の勉強時間の目安については、平日10時間前後、休日はそれ以上という数字がよく語られます。ただし、机に向かった時間がそのまま学力になるわけではありません。じゅけラボ予備校のアンケート調査では、1日12時間以上勉強した層の第一志望合格率が53.8%で最も高い一方、6時間〜8時間の層が46.0%と続き、合格率は勉強時間に完全には比例しないという結果が示されています。時間を基準にしつつ、何ができるようになったかで判断してください。
空きコマと授業の合間の使い方
空きコマは、直前の授業の復習に使うのが最も効率的です。理由は、記憶が新しいうちに手を動かしたほうが、思い出す負担が小さいからです。
具体的な使い方を挙げます。
- 直前の授業で扱った問題を、解説を見ずにもう一度解く
- 分からなかった箇所をメモし、質問に行く内容を決めておく
- 英単語や古文単語など、短時間で区切れる暗記を進める
- 翌日の授業の予習のうち、短時間で終わる部分を片づける
10分や15分の細切れの時間を軽く見ないことがポイントです。休み時間を積み上げると、1日で相当な量になります。
自習時間をどこに確保するか
自習は「授業の前」「空きコマ」「授業後」の3か所に分けて確保します。1か所にまとめず分散させるのは、1回ごとの集中が続きやすいからです。
自習室を使う場合は、朝早めに登校して席を取る方法が有効です。混雑する時間帯を避けられるうえ、朝の時間を学習に使えます。自宅で勉強する場合は、スマートフォンを別の部屋に置くなど、誘惑を物理的に遠ざける工夫が効きます。
授業と自習の比率は、自習を多めに取るのが基本です。授業はインプット、自習はアウトプットという役割分担だからです。授業で理解した内容を、自分一人で再現できるかどうかを確かめる時間が必要になります。
起床・就寝を含めた生活リズムの整え方
起床時間を毎日固定するのが、生活リズムを整える最短の方法です。浪人生活には学校がないため、放っておくと昼夜逆転しやすくなります。
予備校に通う利点の一つがここにあります。毎朝決まった時間に授業が始まるため、通学の習慣が自然にできます。宅浪でもこの点は再現でき、起床・勉強開始・就寝の時間を決めて動かさないことがポイントです。
睡眠は削らないでください。睡眠は記憶の定着を助け、翌日の学習効率に影響します。夜7〜8時間の睡眠を確保するのが一つの目安として挙げられています。休憩の取り方も工夫したいところです。50分勉強して5〜10分休む、短い集中と休憩を繰り返すなど、集中力が切れる前に区切る方法があります。
時間割と学習記録を管理する方法
週単位の予定表と、1日の学習記録を分けて管理するのがおすすめです。週の予定で授業と自習の枠を決め、1日の記録で実際にできた内容を残します。
記録に残す項目を挙げます。
- 科目と教材の名前
- 進んだ範囲(ページ数や問題番号)
- できなかった問題と、その原因
- 翌日に回す内容
記録の目的は、やったかどうかではなく、できるようになったかを確かめることです。時間だけを記録していると、量はこなしているのに伸びない状態に気づきにくくなります。間違えた問題の原因を一言書き添えるだけでも、次の計画の精度が上がります。
バイトを検討している場合も、この記録が判断材料になります。実際に確保できている自習時間を数字で見れば、両立できるかどうかを感覚ではなく事実で判断できます。
浪人生が予備校の時間割でやりがちな間違い
最も多い失敗は、授業を受けること自体が目的になり、復習が後回しになることです。授業は理解の入口であって、定着の完了地点ではありません。
授業を受けるだけで終わり復習の時間が残らない
授業と予習で1日が埋まると、復習の時間が消えます。これが成績の伸び悩みにつながる典型例です。
理由ははっきりしています。人の記憶は、復習しなければ時間とともに薄れるからです。4月に習った英語の構文や古文文法を、8月にそのまま再現できる人はまれです。授業は受けている、ノートも取っている、予習もしている、それでもテストで解けないという状態は、復習が浅いことが原因であるケースが多くあります。
回避策は、復習の時間を先に時間割へ書き込むことです。空いた時間でやるのではなく、予定として固定します。授業当日か翌日までに手をつけると、思い出す負担が小さく済みます。
不安から必要以上にコマを取ってしまう
「授業が多いほうが安心」という気持ちからコマを増やすと、かえって復習が回らなくなります。安心できる時間割と、成績が上がる時間割は同じとは限りません。
コマを増やすと予習の負担も増えます。予習に追われると、受けた授業を振り返る余裕がなくなり、授業が流れていく状態になります。取りすぎを防ぐには、次の基準で判断してください。
- その授業の復習に必要な時間を見積もる
- 見積もった時間が1週間のどこに入るかを確認する
- 入らないなら取らない
受講コマ数は費用にも関わります。費用面を含めた判断材料は浪人して予備校に通うメリット・デメリットとは?宅浪との比較もにまとめています。
合わない授業を切るか迷ったまま通い続ける
合わない授業を迷ったまま続けるのが、最も時間を失うパターンです。判断を先送りにしている間も、その時間は毎週消えていきます。
「合わない」の中身を切り分けてください。授業のレベルが自分の学力と合っていないのか、形式が合わないのか、科目そのものが不要なのかで対応が変わります。レベルが合っていないだけなら、クラスや講座の変更で解決する場合があります。
判断の目安は、その授業を受けた後に自分で問題が解けるようになっているかです。解けるようになっていないなら、受け方を変えるか、講座を変えるかを担任やチューターに相談してください。
時間割はいつ決まる?自分で組み替えられるのか
時間割はコースを申し込んだ時点でおおむね決まり、選択授業の部分を自分で調整する形が一般的です。必修部分は年度の初めに固定されることが多くあります。
早めに決めるほど選択肢は広がります。一般に、春の新学期スタートが最も理想的なタイミングとされています。授業が基礎から始まり、カリキュラムに沿って進められるからです。
途中でコマを変更・追加できるか
選択授業は途中で追加・変更できる予備校が多い一方、必修授業の変更には制限があることが一般的です。クラス単位で進む授業は、学期の区切りでないと動かしにくいためです。
変更を考えるときの手順を挙げます。
- 変更したい理由を具体的に書き出す(レベル・形式・科目)
- 担任やチューターに現状の模試結果と合わせて相談する
- 変更が可能な時期と手続きの締切を確認する
- 変更後の1週間の時間割で、復習が回るかを確かめる
成績に応じて上のクラスに移れる仕組みを持つ予備校もあります。入塾前に、クラス変更の基準と時期を確認しておくと判断しやすくなります。
年度途中から入った場合の時間割の扱い
年度途中からの入塾は一般的で、多くの予備校が受け入れています。ただし、集団授業の場合は進度に追いつく負担がある点に注意が必要です。
予備校を変えるタイミングは春が最もよく、遅くても夏から9月までが目安です。9月が目安とされるのは、後期の授業が始まり、模試や出願校選びに間に合う最終ラインだからです。それ以降でも、学習環境や指導形式によっては間に合うとも説明されています。
途中入塾で確認したい項目は次の通りです。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 補講・振替 | 入塾前の授業分をどう扱うか |
| クラス編成 | 志望校別の固定クラスか、科目別・レベル別か |
| 模試 | 途中からでも受験・成績管理ができるか |
| 進路指導 | 入塾前の模試結果を提出して現状を把握してもらえるか |
集団授業への途中参加に抵抗が大きい場合は、自分のペースで進められる個別指導形式を検討する方法もあります。
勉強時間の目安から逆算して時間割を組む手順
時間割は、志望校との学力差から必要な勉強量を出し、それを週に割り振る順番で組みます。空いた時間に授業を入れるのではなく、必要量から逆算します。
手順は次の通りです。
- 志望校の入試科目と配点を調べる
- 現役時の入試結果と模試から、科目ごとの不足を把握する
- 科目ごとに必要な勉強時間を配分する
- 年間計画を月間・週間・1日の計画に落とす
- 授業枠を入れ、残りを自習枠として確定する
科目ごとの勉強時間の配分を決める
配点が高く、かつ自分が弱い科目に多くの時間を割くのが基本です。配点の高い科目で崩れると、他科目での挽回が難しくなるからです。
配分を決める前に自己分析をしてください。過去の模試や入試結果を振り返り、どの科目が得意でどこを克服すべきかを特定します。現役時より難易度の高い大学を目指す場合は、志望校の入試傾向と必要な学力レベルを調べ直し、今の学力とのギャップを明確にすることが出発点になります。
| 判断材料 | 確認すること |
|---|---|
| 配点 | どの科目の比重が大きいか |
| 得点率 | 模試でどの科目が取れていないか |
| 伸びしろ | 基礎の抜けがどこにあるか |
| 出題形式 | 記述かマークか、長文の量はどうか |
早慶・GMARCHを目指す場合の時間割の組み方
早慶・GMARCHなど難関私大を目指す場合は、3科目に絞れる分、1科目あたりの深さを確保する組み方が有効です。科目数が少ないため、1科目の完成度がそのまま結果に直結します。
注意したいのは、暗記を詰め込むあまり、考える時間を削ってしまうことです。早稲田大学・慶應義塾大学の入試では知識量だけでなく思考の深さが問われるため、長文や論述に向き合う時間を残してください。GMARCHを目指す場合は、基礎問題の取りこぼしのなさが合否を分けやすく、応用に急ぐより基礎を固める密度の濃い時間が求められます。
志望校別の対策や塾の選び方は、【早慶上智合格に強い】おすすめの塾・予備校5選!と【GMARCH合格に強い】おすすめの塾・予備校5選で詳しく扱っています。
予備校に通わない場合(宅浪)の時間割の作り方
宅浪の場合は、起床時間と学習開始時間を固定して、授業の代わりになる枠を自分で作ります。強制力がない分、時間の型を先に決めることが重要です。
作り方のポイントを挙げます。
- 平日と休日で同じ起床時間にする
- 午前は思考力を使う科目、午後は演習、夜は暗記と翌日の計画に充てる
- 週に1回、1週間分の進捗を確認する日を作る
- 全国模試を定期的に受け、外の基準で学力を測る
宅浪は費用を抑えられる反面、計画の修正とモチベーション管理をすべて自分で行う必要があり、精神的な負担が大きくなりやすい点に注意してください。自宅と図書館の自習を軸にしつつ、必要な科目だけ講座を使うハイブリッド型も選択肢です。宅浪と予備校の比較は浪人して予備校に通うメリット・デメリットとは?宅浪との比較もで整理しています。
浪人生向け予備校の時間割は3タイプに分けて考えると選びやすい
浪人生向けの時間割は、授業量と管理の度合いで3つのタイプに分けると比較しやすくなります。予備校名で比べるより、時間割の型で比べたほうが自分との相性が見えます。
| タイプ | 授業量 | 自習の自由度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 授業中心型 | 多い | 低い | 生活リズムを外から整えたい人 |
| 授業+自習併用型 | 中くらい | 中くらい | 自分で復習を回せる人 |
| 管理中心型 | 少なめ | 低い(内容を管理される) | 何をやるかが決まらない人 |
授業中心型は、平日が授業で埋まるため、通学するだけで1日の型ができます。一方で、予習と授業で手一杯になりやすく、復習が後回しになるリスクがあります。
授業+自習併用型は、空きコマが多く、自分の弱点に時間を使えます。ただし、空き時間の使い方を自分で決める必要があり、計画が立てられないと時間が流れます。
管理中心型は、授業よりも日々の学習内容と到達度の管理に重点を置きます。FAST-UPの指導もこの型に近く、コーチが毎日の学習内容を確認し、できていない箇所をその日のうちに洗い出します。現場で見ていると、何を勉強すればいいか分からない状態が続いている人ほど、授業を増やすより管理を入れたほうが動き出しやすい傾向があります。
選ぶときは、自分が困っているのが「教わる機会の不足」なのか「やるべきことが決まらないこと」なのかを切り分けてください。前者なら授業中心型、後者なら管理中心型が合いやすくなります。
FAST-UPが見てきた、時間割どおりに通っているのに成績が伸びない浪人生の共通点
時間割どおりに通えているのに伸びない人には、いくつか共通した状態があります。FAST-UPのコーチが日々の学習管理の中で見てきた傾向を挙げます。
1つ目は、復習の範囲が毎回ばらばらなことです。その日の気分で手をつける教材が変わり、同じ内容を繰り返す回数が足りていません。知識は繰り返して初めて定着するため、回数が足りないと抜けていきます。
2つ目は、分かったつもりで止まっていることです。授業中は理解した感覚があっても、自分一人で解くと手が止まります。解説を読んで納得した段階と、何も見ずに再現できる段階は別です。
3つ目は、確認の仕組みがないことです。復習したかどうかだけを数えていて、できるようになったかを測っていません。測らないまま進むと、崩れに気づくのが模試の後になります。
4つ目は、相談の相手がいないことです。時間割に不安があっても、誰にも言わないまま数か月が過ぎるケースがあります。悩んでいる時間も、毎日の自習時間から引かれていきます。
FAST-UPでは、毎日の学習内容と到達度をコーチが確認し、つまずいた箇所をその場で言語化してもらう進め方を取っています。やったかどうかではなく、できるようになったかを基準にするためです。塾選びの観点からの整理は浪人生の逆転合格は塾選びで決まる!?最適な塾の特徴を解説にまとめています。
時間割から見る浪人生の予備校選びのチェックポイント
時間割で予備校を比較するときは、授業の数ではなく、受けた内容が定着する仕組みがあるかを見てください。確認すべき項目を整理します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 1日の授業時間 | コマ数×1コマの長さで拘束時間を計算する |
| 自習時間 | 1週間でどれだけ空き時間が残るか |
| 復習・確認 | テストなどで定着を測る仕組みがあるか |
| 自習室 | 席数、開校時間、直前期の混雑状況 |
| 質問対応 | いつ、誰に質問できるか |
| クラス編成 | 志望校別の固定か、科目別・レベル別か |
| 変更の柔軟性 | 途中でコマを変えられるか、補講はあるか |
| 模試・進路指導 | 模試の活用と出願校の相談体制 |
| 通学時間 | 毎日の移動が自習時間を削らないか |
最も見落とされやすいのが自習時間の欄です。授業の内容は案内に詳しく載っていても、自習に使える時間は自分で計算しないと見えません。体験授業や説明会に参加して、1週間の過ごし方を具体的に聞いてみてください。
塾・予備校の選び方全般は【浪人生の塾選び】大学受験は塾選びで決まるで詳しく扱っています。逆転合格を狙う場合の環境の選び方は逆転合格におすすめの塾・予備校3選!浪人生におすすめの塾も紹介も参考になります。
よくある質問
Q. 浪人生の予備校は1日何コマが普通ですか。 A. コースによって異なります。私大文系コースは1日3〜4コマ、国公立コースは1日5〜6コマという例が一般的です。1コマの長さも予備校によって違うため、コマ数だけでなく拘束時間で比較してください。
Q. 土日に授業はありますか。 A. 土日に授業を入れない予備校が多く、自習や模試に充てる形が一般的です。ただし、土曜に一部の授業を組む時間割もあります。模試は土曜か日曜にまとめて実施されることが多いため、模試の週は土日が埋まります。
Q. 時間割にコマを追加したほうがいいか迷っています。 A. 追加する前に、その授業の復習時間が1週間のどこに入るかを確認してください。入らないなら追加は見送るほうが安全です。授業の数が増えても、復習が回らなければ定着しにくいからです。
Q. 年度の途中から予備校に入っても時間割についていけますか。 A. 途中入塾を受け入れている予備校は多くあります。目安は春が理想で、遅くても夏から9月までとされています。9月が目安とされるのは、後期の授業が始まり、模試や出願校選びに間に合う最終ラインだからです。補講や振替の有無を事前に確認してください。
Q. 浪人生の1日の勉強時間はどれくらい必要ですか。 A. 平日10時間前後という数字がよく挙がりますが、最適な時間は学力と志望校によって変わります。アンケート調査では、1日12時間以上の層の第一志望合格率が53.8%で最も高い一方、6時間〜8時間の層が46.0%で、時間と合格率は完全には比例しないという結果が出ています。時間を目安にしつつ、できるようになった量で確認してください。
Q. 合わない授業は切ってもいいですか。 A. 理由を切り分けてから判断してください。レベルが合わないだけならクラスや講座の変更で解決する場合があります。授業後に自分で問題を解けるようになっていないなら、担任やチューターに模試の結果を持って相談するのが先です。
Q. 宅浪の時間割はどう作ればいいですか。 A. 起床・学習開始・就寝の時間を固定し、平日と休日で同じリズムにするのが出発点です。週1回、進捗を確認する日を作り、全国模試で外の基準と照らすことをおすすめします。詳しくは浪人して予備校に通うメリット・デメリットとは?宅浪との比較もで解説しています。


