高校生向けオンライン塾とは?3タイプと選び方を解説
高校生向けオンライン塾は映像授業型・オンライン個別指導型・学習管理…
FAST-UP
高校生向けのオンライン塾は、自宅からオンラインで授業や学習管理を受けられる塾です。大学受験対策もできますが、映像授業型・オンライン個別指導型・学習管理型のどれを選ぶかで成果が変わります。
2026年10月時点の情報です。
高校生向けのオンライン塾とは?通塾型の塾・通信教育との違い
高校生向けオンライン塾とは、インターネットを通じて教材や授業を提供し、自宅から学習するオンライン完結型のサービスです。通塾型の塾と同じように大学受験対策のコースを持つところも多く、オンライン塾だけで大学受験を進めることも可能です。目的に合った塾を選べるかどうかが前提になります。
通信教育との違いは、人からの指導や質問対応がどれだけあるかです。通信教育は教材と添削が中心ですが、オンライン塾は講師とのやり取りや学習管理を含むサービスが中心になります。
| 比較項目 | オンライン塾 | 通塾型の塾 | 通信教育 |
|---|---|---|---|
| 受講場所 | 自宅など | 校舎 | 自宅など |
| 指導の形 | 映像授業・オンライン授業・学習管理 | 対面の集団/個別指導 | 教材と添削が中心 |
| 講師の選択肢 | 全国から選べる場合がある | 近くの校舎の講師 | 原則選べない |
| 質問のしやすさ | サービスによって差が大きい | その場で聞ける | 質問窓口のみの場合が多い |
| 自己管理の必要度 | 高い | 低め | 高い |
高校生のオンライン学習は珍しい選択ではありません。調査では高校生の51.9%がオンライン学習を行っているという結果も出ています。難関私大の対策についても、志望校別のコースや過去問演習の指導があるかを確認すれば、オンラインでも対応できます。
高校生のオンライン塾は大きく3タイプに分かれる
オンライン塾は「映像授業型」「オンライン個別指導型」「学習管理(コーチング)型」の3つに整理できます。FAST-UPが受験相談で話を聞いていると、合わなかったという声の多くは、サービスの質ではなく、タイプと生徒の状態がずれていたことが原因です。
| タイプ | 指導の中心 | 向いている状態 |
|---|---|---|
| 映像授業型 | 録画された授業と演習 | 計画を自分で回せる |
| オンライン個別指導型 | 講師との双方向のオンライン授業 | 分からない所を聞きたい |
| 学習管理型 | 計画づくりと日々の進捗確認 | 自習が続かない |
映像授業型:自分のペースで進めたい高校生向け
映像授業型は、自分のペースで進めたい高校生に向きます。理由は、視聴の時間と順番を自分で決められるからです。部活や学校行事で帰宅時間が読めない場合でも、科目や単元を選んで進められます。
ただし、視聴そのものは勉強の入り口にすぎません。相談の場でよく聞くのは、授業は見たのに問題が解けないという悩みです。映像授業型を選ぶなら、視聴後に自分で演習の時間を取る習慣がある状態が前提になります。
オンライン個別指導型:わからない所を講師に直接聞きたい高校生向け
オンライン個別指導型は、つまずきを口頭で解消したい高校生に向きます。手元カメラやチャットを使い、解いている過程を見せながら質問できるためです。苦手科目だけ週1回使うといった利用もできます。
現場で見ていると、質問できることに安心して、授業のない日の勉強が手薄になるケースがあります。授業時間はあくまで確認の場で、学力が動くのは自習の時間です。授業外の課題が決まっているかを確認しておくと、この差が出にくくなります。
学習管理(コーチング)型:計画づくりと自習の継続を支えてほしい高校生向け
学習管理型は、何をいつやるかが決められない高校生に向きます。コーチング(勉強のやり方や学習習慣の作り方を指導する方式)を中心に、年間から1日単位までの計画と進捗確認を行うためです。
このタイプで差が出るのは、報告の細かさです。1日単位で進捗を見る仕組みがあるか、週1回の面談だけかで、ずれに気づく速さが変わります。自習が止まりやすい自覚があるなら、確認の頻度を基準に選ぶ方が納得しやすくなります。
高校生がオンライン塾を使うメリット
最大のメリットは、通塾の負担がなくなり、勉強に使える時間が増えることです。移動時間と交通費がかからず、天候や交通機関の乱れにも影響されません。
- 通塾時間がゼロになり、部活後でも受講しやすい
- 地域に関係なく全国の講師から選べるため、近くに志望校対策ができる塾がなくても対策しやすい
- 授業が録画で残るサービスが多く、理解が浅い部分を後から復習できる
- 校舎での人間関係に気を遣わずに済み、勉強に集中しやすい
- 質問対応や自習室などのサポートをオンラインで使えるサービスがある
録画で復習できる点は、特に高3の演習期に効きます。一度で理解できなかった解説を、模試の直しに合わせて見返せるためです。
高校生がオンライン塾を使うデメリットと事前に確認したい注意点
デメリットは、自己管理の負担が大きくなることです。自宅は生活の場なので、切り替えができないまま時間が過ぎることがあります。自分の裁量だけでスケジュールを決める形式では、学力が伸びにくい場合があります。
| 注意点 | 起きやすいこと | 事前の対策 |
|---|---|---|
| サボっても気づかれにくい | 受講が止まっても連絡が来ない | 進捗の確認頻度を契約前に聞く |
| 質問のハードルが上がる | 分からない所を放置する | 質問方法と回答までの時間を確認 |
| 通信環境 | 授業が途切れる・映像が止まる | 回線と端末を事前にテストする |
| 学習スペース | 家族の声や物音で集中できない | 机の位置やヘッドセットを準備 |
| 画面を見る時間 | 姿勢や目の負担 | 休憩の取り方を決めておく |
受講に必要な環境は、パソコンかタブレット、安定した通信回線、カメラとマイク、静かな机です。手元を映すカメラを貸し出すサービスもあるため、用意できない機器は申し込み前に相談すると安心です。
オンライン塾が向いている高校生・向いていない高校生の特徴
向き不向きは、学力より生活リズムと自習の状態で決まります。オンラインは勉強時間を増やせる仕組みですが、時間の使い方を変えなければ結果に結び付きにくいためです。
| 向いている高校生 | 向いていない高校生 |
|---|---|
| 部活や行事で帰宅が遅い | 自宅ではまったく集中できない |
| 近くに志望校対策ができる塾が少ない | 誰かに見られていないと手が止まる |
| 苦手科目だけ指導を受けたい | 質問を自分から出せない |
| 自分で計画を立てて動ける | 受講するだけで満足してしまう |
向いていない側に当てはまる場合でも、学習管理型を選べば改善することがあります。計画と進捗確認を外から入れると、自習が止まった時点で気づけるからです。
高校生のオンライン塾の料金相場と費用の内訳
料金は形式によって幅があります。公表されている例では、オンライン個別指導で1コマ60分3,630円、月4回21,120円からという設定があり、低価格帯の個別指導では月額5,800円からという例もあります。映像授業とAI教材を組み合わせた形式では1教科24,200円/月という例があります。
| 費用の内訳 | 内容 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 入会金・入塾金 | 公表例では11,000円や17,000円 | 無料体験で免除されるか |
| 授業料・月謝 | 科目数やコマ数で変わる | 科目を増やしたときの総額 |
| 教材費 | 専用教材か市販の参考書か | 月謝に含まれるか別途か |
| 講習費 | 夏期・冬期の追加分 | 追加費用の有無 |
| 機器費 | 手元カメラやタブレット | レンタルの有無と月額 |
通塾型を含めた費用全体の平均は、高校生の塾の費用の相場をまとめた記事で確認できます。比べるときは月謝だけでなく、年間の総額でそろえると判断しやすくなります。
高校生向けオンライン塾の選び方とチェックポイント
選び方の結論は、目標を決めてから候補を絞ることです。先にサービスを並べると、料金やおすすめの順位に引きずられ、目的と合わない塾を選びやすくなります。塾選び全体の流れは高校生の塾の選び方をまとめた記事も参考になります。
目標を決めてから候補を絞る手順
手順は次の4段階です。目標がはっきりすると、確認すべき項目が自動的に決まります。
- 定期テスト対策か大学受験対策か、志望校のレベルまで決める
- その目標に対応するコースがある塾を探す(情報収集)
- 形式・料金・サポート体制で候補を2〜3社に絞る
- 無料体験を受けて相性を確かめる
授業形式とカリキュラムが目的に合っているか
授業形式は、録画の映像授業、リアルタイムのオンライン授業、個別と集団のどれかを確認します。志望校対策まで扱うのか、学校の授業の補習までなのかで、必要なカリキュラムが変わるためです。
| 形式 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|
| 録画の映像授業 | 時間が自由、繰り返し視聴できる | 進める量を自分で決める必要がある |
| ライブのオンライン授業 | その場で質問できる | 時間が固定される |
| 集団形式 | 費用を抑えやすい | 個別の弱点に合わせにくい |
| 個別形式 | 一人ひとりに合わせた提案が受けられる | 費用が上がりやすい |
一般選抜だけでなく、総合型選抜(学力試験以外の資料や面接も含めて評価する入試方式)を考えているなら、対応コースの有無も確認します。
講師の指導経験と担当が固定されるかどうか
講師は、指導経験と担当が固定されるかの2点を見ます。同じ講師が継続して担当すると、つまずいた箇所を把握したうえで指導を調整できるためです。
- 担当はプロ講師か大学生講師か、志望校の対策経験があるか
- 担当が毎回同じか、交代は何回までできるか、追加費用はかかるか
- 講師ごとのプロフィールや口コミを見て選べるか
サポート体制と学習管理(質問対応・進路相談・保護者への報告)
サポート体制は、授業外をどれだけ支えてくれるかで比べます。成績が動くのは授業のない日の勉強時間だからです。
| 確認項目 | 具体的な質問 |
|---|---|
| 質問対応 | 回答までどれくらいかかるか、回数制限はあるか |
| 学習管理 | 計画は誰が作るか、進捗確認の頻度はどれくらいか |
| 進路相談 | 志望校の決定や出願の相談ができるか |
| 保護者への報告 | 受講状況の報告や面談はあるか、頻度はどれくらいか |
| 自習支援 | オンライン自習室や課題の指示があるか |
保護者が気にしやすいのは、学習状況が見えるかどうかです。受講記録や報告の仕組みがあれば、家庭で進み具合を把握しやすくなります。
口コミ・評判の見方と鵜呑みにしない基準
口コミは参考情報として使い、判断の中心には置かないことをおすすめします。学年・志望校・入塾時の学力が違えば、同じサービスでも感じ方が変わるためです。
- 投稿者の学年と目的が自分に近いかを見る
- 良い点と悪い点の両方が書かれているかを見る
- 講師個人への評価は、担当が替われば当てはまらないと考える
- 合格実績は、どの学年から通った合格者の数字かを確認する
料金体系と契約条件(教材費・休会・退会の条件)
料金は、申し込み前に年間の総額と解約条件まで確認します。月謝が安くても、教材費や講習費で総額が変わることがあるためです。
- 入会金、月謝、教材費、講習費、機器のレンタル料の有無
- 最低受講期間があるか、途中で科目やコマ数を変更できるか
- 休会制度の有無と手続きの期限
- 退会の申し出期限と、返金制度があるか
資料請求から無料体験、受講開始までの流れ
流れはどのサービスでもおおむね共通です。無料体験は、授業の分かりやすさより「続けられそうか」を見る場にします。
| 手順 | やること | 見るポイント |
|---|---|---|
| 1. 資料請求 | 候補2〜3社の資料を取り寄せる | コース、料金、対応科目 |
| 2. 学習相談 | 現状の成績と志望校を伝える | 提案が具体的か |
| 3. 無料体験 | 実際のオンライン授業を受ける | 通信の安定、質問のしやすさ |
| 4. 条件確認 | 契約書と料金表を読む | 総額、解約条件 |
| 5. 受講開始 | 学習計画を決めて начало する | 初週の進捗確認の有無 |
無料体験では、講師に「今の学力から志望校までに何をどの順で進めるか」を聞いてみてください。答えが具体的なほど、入塾後の指導も具体的になりやすいためです。
高校生のオンライン塾選びでよくある間違い
よくある間違いは、料金の安さだけで決めることです。安い形式は自習の管理まで含まない場合が多く、続かずに費用が無駄になることがあります。回避策は、月謝とあわせて「自習の管理まで含むか」を比べることです。
| よくある間違い | 起きること | 回避策 |
|---|---|---|
| 料金の安さだけで決める | 受講が止まり成績が動かない | 自習管理の有無まで含めて比較する |
| 自習が苦手なのに映像授業型を選ぶ | 視聴が溜まり続かない | 学習管理型や個別指導型を検討する |
| 合格実績の数字だけを見る | 自分の状況と条件が違う | 入塾時期と学力の条件を確認する |
| 無料体験を1社だけ受ける | 比べる基準ができない | 2社以上で同じ質問をする |
| 科目を増やしすぎる | 1科目も仕上がらない | 優先順位を決めて科目を絞る |
オンライン塾はいつから始めるべきか(高1・高2・高3・浪人)
目安は、志望校と現状の学力差が大きいほど早く始めることです。英語と数学は仕上がるまでに時間がかかるため、学年が上がるほど科目を絞る判断が必要になります。
| 時期 | 使い方の中心 |
|---|---|
| 高1 | 学習習慣づくりと英語・数学の基礎固め |
| 高2 | 受験科目の決定と、苦手科目の立て直し |
| 高3 | 志望校対策と演習量の確保、進捗管理 |
| 浪人 | 1日の勉強時間の管理と、弱点の洗い直し |
開始時期の考え方は大学受験で塾はいつから通うべきかの記事、高1・高2で通う意味は高1高2生が塾に通う意味を検証した記事で詳しく扱っています。
オンライン塾と対面の個別指導・塾なしの独学を比べて決める基準
判断の基準は、通塾にかけられる時間と、自習が続くかどうかの2つです。オンラインは時間を節約できますが、管理の仕組みがなければ独学と大きく変わらない状態になります。
| 選択肢 | 向いている状況 | 弱点 |
|---|---|---|
| オンライン個別指導 | 通える範囲に希望の塾がない、時間を節約したい | 画面越しだと集中が切れる場合がある |
| 対面の個別指導 | 自宅で集中できない、直接見てほしい | 移動時間と交通費がかかる |
| 塾なしの独学 | 計画と教材選びを自力でできる | 進度の判断と情報収集を全部自分で行う |
独学で進める場合の現実的な条件は、大学受験で塾なしの割合と合格可能性をまとめた記事で確認できます。
状況別に見るオンライン塾の使い方(部活・地方在住・通信制高校・併用)
同じオンライン塾でも、状況によって使い方が変わります。自分の制約がどこにあるかを決めてから形式を選ぶと、無駄が減ります。
| 状況 | 使い方 |
|---|---|
| 部活が忙しい | 曜日固定のライブ授業より、時間を選べる形式と短時間の進捗確認を組み合わせる |
| 地方在住で通える塾が少ない | 全国から講師を選び、志望校の過去問対策まで依頼する |
| 通信制高校に在籍 | 学校の学習ペースに合わせ、受験科目の基礎から計画を立てる |
| 通塾型と併用したい | 対面で主要科目、オンラインで苦手科目だけ補う |
通信制高校から大学受験を目指す場合の塾の選び方は、通信制高校におすすめの塾の選び方の記事にまとめています。
FAST-UPが見てきたオンライン塾で成果が出る高校生の共通点
成果が出る高校生に共通するのは、授業の時間より自習の時間を先に確保していることです。FAST-UPで毎日の学習を管理していると、受講のコマ数が同じでも、自習が固定されている生徒とそうでない生徒で進み方がはっきり分かれます。
伸び悩む側に多いのは、やる気が出た日にまとめて勉強しようとする進め方です。学校行事や模試が入ると計画が崩れ、戻すまでに時間がかかります。逆に、量を一定に保っている生徒は、崩れても翌日に戻せます。
もう一つの共通点は、分からないまま進まないことです。質問の回数が多い生徒ほど、つまずきが小さいうちに解消できています。管理型の仕組みはFAST-UPのオンライン指導の記事、毎日の学習量の考え方は毎日3時間の学習と向き不向きの記事で説明しています。
オンライン塾が合わないと感じたときの見直し方
合わないと感じたら、辞める前に原因を分けて考えます。塾そのものが合わないのか、形式が合っていないのかで、取るべき行動が変わるためです。
- 受講はできているか、自習が止まっているかを確認する
- 講師との相性が理由なら、担当変更を申し出る
- 計画どおりに進まないなら、課題量と進捗確認の頻度を相談する
- 形式そのものが合わないなら、学習管理型や対面への切り替えを検討する
- 退会する場合は、申し出の期限と返金条件を先に確認する
辞める判断と手続きの進め方は塾を辞めたい高校生向けの記事も参考になります。
よくある質問
Q. オンライン塾だけで難関私大の対策はできますか。 A. できます。志望校別のコースや過去問演習の指導があるかを確認してください。オンライン塾は大学受験に対応したコースを持つサービスが多く、通塾型と同じように入試科目に合わせた対策を受けられます。
Q. 高校受験向けのオンライン塾と高校生向けのオンライン塾は何が違いますか。 A. 扱う範囲と目標が違います。高校生向けは科目数が多く、共通テストや各大学の個別試験に合わせたカリキュラムが必要になります。対象学年が小中高をまとめている場合は、高校生向けのコース内容を個別に確認してください。
Q. 受講にはどんな機器や環境が必要ですか。 A. パソコンかタブレット、安定した通信回線、カメラとマイク、静かに座れる机が基本です。通信が不安定だと授業が途切れたり映像が止まったりするため、体験授業のときに自宅の回線で試しておくと安心です。
Q. 保護者は子どもの学習状況をどこまで把握できますか。 A. サービスによって差があります。受講後に保護者へ内容を報告する体制や、定期的な面談を設けているところもあります。報告の有無と頻度は申し込み前に確認してください。
Q. 映像授業型とオンライン個別指導型で迷っています。 A. 自分で計画を立てて演習まで進められるなら映像授業型、分からない所を口頭で解消したいならオンライン個別指導型が合いやすいです。どちらも自習が止まりやすい自覚があるなら、学習管理型を含めて比べてください。


