高校生の個別指導塾の選び方|料金と集団塾との違い
高校生の個別指導塾は何が違うのか。
FAST-UP
高校生の個別指導塾は、講師1人に対し生徒1〜3人で進む指導形式です。苦手科目だけを選べて部活とも両立しやすい一方、授業外の勉強時間が増えないと成績は動きません。選ぶ基準は料金の総額と学習管理の有無です。
2026年10月時点の情報です。
高校生向けの個別指導塾とは?1対1・1対2・1対3の違い
個別指導塾とは、生徒1〜3人に講師1人がつく授業形式の塾です。同じ「個別指導」でも、講師が1コマで何人を担当するかによって、受けられる説明の量と料金が変わります。
| 形式 | 講師が見る人数 | 授業の進み方 | 料金の傾向 | 向く高校生 |
|---|---|---|---|---|
| 1対1 | 生徒1人 | 講師がつきっきりで説明と確認を行う | 高くなりやすい | 基礎から作り直したい、質問が多い |
| 1対2 | 生徒2人 | 説明と演習を交互に回す | 中程度 | 説明と自力演習を両方ほしい |
| 1対3 | 生徒3人 | 演習の時間が長く、巡回して指導する | 抑えやすい | 自分で手を動かせる、見張りがほしい |
1対2や1対3では、講師が別の生徒を見ている間が演習時間になります。つまり「教わる時間」は人数が増えるほど短くなります。説明をたくさん受けたいのか、問題を解く時間を確保したいのかで選択が変わります。
比較サイトの塾情報では、授業形式のほかに対象学年と目的が並んでいます。小学生・中学生・高校生・浪人まで対象にしている教室が多く、目的の欄には中学受験、公立中高一貫校、高校受験、大学受験、総合型選抜・学校推薦対策、映像授業、自立型学習、プログラミングなどが掲載されています。高校生が探すときは、対象学年に高1〜高3が入っているか、目的に大学受験があるかをまず確認します。
高校生の個別指導塾の料金相場はいくら?学年別・コマ数別の目安
料金は「1コマの授業料 × 月のコマ数 + 諸費用」で決まります。学年が上がるほど、またコマ数が増えるほど総額は上がります。具体的な平均額や相場の数字は高校生の塾の費用はどれくらい?平均や相場を解説にまとめているので、金額の目安はそちらを確認してください。
学年別・コマ数別には、次の傾向があります。
- 高1・高2は週1〜2コマで1〜2科目が中心になりやすい
- 高3は入試科目が増え、コマ数も増えるため総額が上がりやすい
- 1対1は1対2・1対3より1コマあたりの単価が高くなりやすい
高3で費用が膨らむ理由は単純で、受験科目を全部カバーしようとしてコマ数が増えるからです。個別指導が集団塾より割高になりやすいのも、講師1人が同時に見る生徒数が少ないという仕組みが理由です。
入会金・教材費・季節講習費を含めた年間総額の考え方
比べるべきは月謝ではなく年間総額です。月謝が安くても、季節講習が別料金だと年間では逆転することがあります。
| 費目 | 発生の仕方 | 確認すること |
|---|---|---|
| 入会金 | 入塾時に1回 | 割引や免除の条件があるか |
| 授業料 | 毎月 | 1コマの時間と月の回数 |
| 教材費 | 入塾時・学期ごと | 市販の参考書で代用できるか |
| 季節講習費 | 春・夏・冬 | 必須か任意か、最低コマ数はあるか |
| 設備費・管理費 | 毎月または年1回 | 自習室の利用がこの費用に含まれるか |
| 模試・受験指導費 | 高3で追加されやすい | 年間でいくらになるか |
見積もりは「4月から翌年2月までにいくら払うか」で出してもらうと比較しやすくなります。
個別指導塾の費用を安く抑える方法と、安い塾を選ぶときの確認点
安くする方法は、コマ数を減らしても回る体制をつくることです。授業を増やすほど料金は比例して増えます。
- 受講は苦手科目に絞り、得意科目は参考書と学校の授業で進める
- 1対1ではなく1対2・1対3を選び、演習時間を自分で使う
- 季節講習は必要な単元だけに絞り、提案されたコマ数をそのまま受け入れない
- 教材は市販の参考書で代用できるか相談する
- 自習室を使い倒し、家で解けない分を塾で片づける
料金が安い塾を選ぶときは、安さの理由を確認します。1コマの時間が短い、講師が多くの生徒を同時に見る、質問対応が授業時間内だけ、といった形で調整されている場合があります。安いこと自体は問題ではなく、何が省かれているかを把握して選べば失敗しにくくなります。
個別指導塾と集団塾・映像授業・家庭教師の違いを比較
違いは「カリキュラムを誰が決めるか」と「人の目がどこまで届くか」です。
| 種類 | 進め方 | 料金の傾向 | 強み | 弱点 |
|---|---|---|---|---|
| 個別指導 | 生徒に合わせて講師が調整 | 高め | 苦手だけ対策できる、質問しやすい | 演習量と自習管理が不足しやすい |
| 集団塾 | 決まったカリキュラムで進む | 中程度 | 進度が速い、周囲と比べられる | 置いていかれると戻りにくい |
| 映像授業 | 自分で受講を進める | 中程度 | 時間と場所が自由、講座数が多い | 受講がたまりやすい |
| 自立型学習 | 課題と確認テストで進める | 中程度 | 演習量が確保される | 説明を受ける時間が少ない |
| 家庭教師 | 自宅で1対1 | 高め | 移動なし、完全に個別 | 自習室がなく、環境は自分で作る |
| 通信教育 | 教材が届き自分で解く | 低め | 費用を抑えられる | 管理がすべて自分 |
大学受験予備校は集団授業や映像授業を中心に、入試問題の演習に特化した講座を置くところが多くなっています。
個別指導塾と集団指導塾はどちらが高校生に向いているか
基準は「学校の授業についていけているか」です。学校の進度に乗れているなら集団塾でも問題は起きにくく、理解が止まっている単元があるなら個別指導のほうが戻りやすくなります。集団塾は全体に合わせて進むため、分からない単元を個別に巻き戻してもらうことが難しいからです。
- 個別指導が向く状況:特定の科目だけ崩れている、授業中に質問できない、部活で曜日が固定できない
- 集団塾が向く状況:全科目を標準的な進度で進めたい、周囲の存在が刺激になる、演習量を確保したい
映像授業塾・自立型学習塾・家庭教師との使い分け
使い分けは、足りないものが「説明」か「演習」か「管理」かで決めます。
| 足りないもの | 合いやすい選択 |
|---|---|
| 説明(そもそも分からない) | 個別指導、映像授業 |
| 演習(分かるが解けない) | 自立型学習、集団塾 |
| 管理(やる気と計画が続かない) | 毎日の進捗管理がある塾 |
| 環境(家で集中できない) | 自習室のある塾 |
家で勉強が進まないことが最大の原因なら、授業を増やす前に環境を変えるほうが早いこともあります。詳しくは家で勉強できない原因と対策!外のおすすめ場所10選も紹介を参考にしてください。
個別指導塾が向いている高校生・向いていない高校生の特徴
向き不向きは性格ではなく、現在の学習状況で決まります。
向いている高校生
- 苦手科目がはっきりしていて、そこだけ手当てしたい
- 学校の授業で質問できず、分からないまま進んでいる
- 部活や習い事で通える曜日が週によって変わる
- 定期テストの点数と評定を上げ、総合型選抜や学校推薦対策につなげたい
- 中学生のときから集団授業が合わなかった
向いていない高校生
- すでに自分で計画を立てて勉強が回っている
- 必要なのは説明ではなく演習量と時間の確保
- 全科目を標準的な進度で一気に仕上げたい
- 授業を受けると勉強した気になってしまう
最後の項目は軽視されがちですが重要です。授業は受け身でも成立するため、理解と得点力のずれに気づきにくくなります。
高校生が個別指導塾に通うメリット
最大のメリットは、自分の状況に合わせて中身を決められることです。
- 苦手な1科目だけ受講でき、必要ない科目にお金をかけずに済む
- 授業の曜日や時間を調整しやすく、部活との両立がしやすい
- 目の前に講師がいるため、その場で質問して止まった箇所を解消できる
- 学校の教材や進度に合わせてもらえるため、定期テストと評定の対策がしやすい
- 通う高校の履修内容に合わせた指導を受けやすく、学校推薦対策の土台になる
- 学力が離れていても始めやすく、基礎からでも途中からでも入りやすい
評定は定期テストの積み重ねで決まるため、学校教材に沿って対策できる点は、総合型選抜や学校推薦型選抜を視野に入れる高校生にとって実利があります。
高校生が個別指導塾に通うデメリットと注意点
デメリットは料金と演習量に集中します。
| デメリット | 中身 | 対処 |
|---|---|---|
| 料金が高くなりやすい | 講師1人あたりの生徒数が少ない | 科目を絞る、年間総額で判断する |
| 講師の質に差が出やすい | 学生講師と社会人講師が混在する | 担当が固定か、交代時の引き継ぎを確認 |
| 演習量が不足しやすい | 週1回の授業だけでは量が足りない | 宿題の量と提出確認の仕組みを聞く |
| 自習管理が弱い場合がある | 授業外の計画まで見ない塾もある | 週の学習計画を一緒に作るか確認 |
| 進度が遅くなりやすい | 1科目ずつ丁寧に進むため | 入試日から逆算した計画を出してもらう |
高3から通い始める場合、丁寧さと間に合うかどうかは別問題です。入試までに終わる計画になっているかを最初に確認します。通い始める時期の考え方は大学受験で塾はいつから通うべき?早くから塾に通うメリットも解説にまとめています。
高校生向け個別指導塾の選び方チェックポイント6つ
見るべきは6点です。体験授業と面談でひとつずつ確認します。
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 1 料金の総額 | 入会金・教材費・季節講習費を含めた年間額 |
| 2 講師 | 学生講師か社会人講師か、大学受験の指導経験 |
| 3 担当の固定 | 毎回同じ講師か、交代時の引き継ぎ方法 |
| 4 大学受験の指導実績 | 志望校レベルの指導経験と教材の選び方 |
| 5 自習室と演習時間 | 開放時間、席数、質問できる時間帯 |
| 6 通いやすさ | 通学路から寄れるか、授業の振替ができるか |
担当固定を確認する理由は、講師が変わるたびに進度と弱点の共有がやり直しになり、同じ説明を繰り返す時間が生まれるためです。塾全般の選び方は高校生の塾の選び方や費用・時期について徹底解説でも扱っています。
受講科目は何科目にする?1科目だけ通う場合の考え方
最初は1〜2科目に絞るのが現実的です。科目を増やすほど料金が上がり、1科目あたりに使える自習時間が減るからです。
- 英語は配点が大きい大学が多く、積み上げに時間がかかるため最優先になりやすい
- 数学は前の単元が分からないと次が解けないため、崩れているなら早めに手当てする
- 理科・社会は暗記と演習の比率が高く、参考書と学校教材で自走しやすい
1科目だけでよいのは、その科目だけが足を引っ張っていて、他は自分で進められる場合です。逆に全科目が止まっているなら、授業を増やすより学習計画そのものを立て直すほうが先になります。英語の進め方は【高校英語の勉強法】おすすめの参考書も解説が参考になります。
体験授業・面談で必ず聞いておきたい質問
体験で確認すべきことは決まっています。質問は紙に書いて持っていくと聞き漏らしません。
- 年間でいくらかかりますか(季節講習と教材費を含めて)
- 担当講師は固定ですか。変わる場合の引き継ぎはどうしますか
- 講師は学生ですか、社会人ですか。大学受験の指導経験はありますか
- 授業外の学習計画は誰が作り、どう確認しますか
- 宿題はどのくらい出て、やってこなかったときはどうなりますか
- 自習室は何時から何時まで使え、質問はできますか
- 志望校レベルの合格実績と、その生徒の学習の進め方を教えてください
- 振替、休塾、退塾の条件はどうなっていますか
4と5は特に重要です。授業時間より自習時間のほうが長いため、そこが放置されると成績は動きにくくなります。
大手個別指導塾のタイプ別の特徴(全国チェーン型・受験特化型など)
大手の個別指導塾は、対象学年と目的の広さでタイプが分かれます。比較サイトの掲載情報を見ると、同じ「個別指導」でも次のような違いがあります。
| タイプ | 対象学年の傾向 | 目的の傾向 | 高校生が得やすいもの |
|---|---|---|---|
| 全国展開の総合型 | 小学生から浪人まで | 中学受験・高校受験・大学受験まで幅広い | 教室数が多く通いやすい |
| 大学受験特化型 | 高1〜高3・浪人のみ | 大学受験に特化 | 入試科目と志望校対策の経験 |
| 自立型学習を併用する型 | 小中高 | 演習と確認テスト中心 | 演習量と進捗の確認 |
| 映像授業を併用する型 | 中高 | 講座で単元を補う | 進度の速さと講座の自由度 |
| 推薦・年内入試に強い型 | 中高 | 総合型選抜・学校推薦対策を明記 | 評定と書類・面接の対策 |
高校生が見るべきは「目的に大学受験があるか」と「高3・浪人まで対象か」です。対象学年が高2までの教室もあるため、高3で継続できるかを先に確かめます。
大手チェーンと地域密着の個人塾はどう違うか
違いは、仕組みの安定度と個別対応の幅です。
| 比較軸 | 大手チェーン | 地域密着の個人塾 |
|---|---|---|
| 教材・カリキュラム | 全国共通で整備されている | 塾長の方針で柔軟に決まる |
| 講師 | 人数が多く交代もある | 少数で固定されやすい |
| 料金 | 明示されやすい | 交渉や柔軟な設定がある場合も |
| 地元の情報 | 全国の入試情報に強い | 近隣の高校の進度や定期テストに詳しい |
| 情報の集めやすさ | 資料請求や電話問い合わせで比較しやすい | 口コミが少なく実際に行って確かめる必要がある |
地元の高校の定期テスト対策を重視するなら個人塾、受験情報や教室数を重視するなら大手が合いやすい傾向があります。
札幌・名古屋・大阪など地域で探すときの注意点(校舎ごとの差)
地域で探すときの注意点は、同じ塾でも校舎ごとに中身が違うことです。札幌・名古屋・大阪・福岡のように教室が多い地域ほど、校舎による差が出ます。
- 講師の顔ぶれと人数は校舎ごとに違う
- 自習室の広さや開放時間も校舎ごとに違う
- 高校生の在籍比率が高い校舎と、中学生が中心の校舎がある
- 大学受験の合格実績は塾全体ではなく、通う校舎の数字を聞く
比較サイトの高校生向け個別指導塾ランキングは、市区町村や駅単位でも見られます。ただしそれは人気の傾向をつかむための入口です。最終判断は、通う校舎を実際に見て決めます。
学年・目的別の個別指導塾の使い方(高1・高2の評定対策/高3の大学受験対策)
同じ個別指導でも、学年によって使い方が変わります。
| 学年 | 主な目的 | 受講科目の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 高1 | 学習習慣づくりと評定の確保 | 英語・数学のどちらか | 苦手を学年内で処理する |
| 高2 | 苦手単元の解消と受験科目の決定 | 英語+数学または理科 | 高3の演習時間を空けておく |
| 高3前半 | 基礎の総点検と演習量の確保 | 入試で使う主要科目 | 授業を増やしすぎない |
| 高3後半 | 過去問演習と弱点の補修 | 失点が多い科目に集中 | 自習時間を削らない |
高1・高2で評定を積み上げておくと、総合型選抜や学校推薦型選抜という選択肢を残せます。評定は定期テストの結果で決まるため、学校教材に沿った対策が有効です。理系で高2のうちにやるべきことは理系の高2生が受験勉強でやるべきことやおすすめの参考書を徹底解説にまとめています。
個別指導塾選びでよくある間違いと、入塾後に後悔しやすいパターン
よくある間違いは、月謝の安さだけで決めてしまうことです。季節講習や教材費が別で加算され、年間では想定を超えることがあります。回避策は、入塾前に年間総額の見積もりを紙でもらい、同じ条件で2〜3塾を並べることです。
ほかにも後悔しやすいパターンがあります。
| よくある間違い | なぜ起きるか | 回避策 |
|---|---|---|
| 月謝だけで比較する | 諸費用が見えていない | 年間総額で比べる |
| ランキング上位だから決める | 上位=自分に合うと思い込む | 自分の課題と照合して選ぶ |
| 講師との相性だけで決める | 体験授業の印象が強い | 計画と宿題の仕組みも見る |
| コマ数を増やしすぎる | 不安を授業で埋めようとする | 自習時間が減らない範囲に抑える |
| 自習室を見ずに決める | 授業だけ見学して帰る | 混雑する時間帯に見学する |
個別指導塾ランキングは、比較サイトへの資料請求・電話問い合わせ数・体験申込み数などをもとに算出された指標で、塾の優劣を表すものではないと明記されています。口コミ点数も5点満点の平均値であり、投稿者の条件はそろっていません。人気の塾を知る入口として使い、判断材料は自分で集めます。
「個別指導塾は意味ない」と言われる理由は?成果が出ないときの原因
「意味ない」と言われる最大の理由は、授業を受けただけで勉強した気になり、自習時間が増えないまま終わるからです。週1回の授業時間より、それ以外の時間のほうが圧倒的に長くなります。
成果が出ないときは、次のどれかに当てはまることが多くなります。
- 宿題が出ていない、または出ても確認されていない
- 授業で解いた問題を解き直していない
- コマ数は増えたが、自習時間は増えていない
- 受講していない科目が放置されている
- 入試日から逆算した計画がなく、進度が間に合っていない
- 質問が「分かりません」で終わり、どこで詰まったかを言語化できていない
対処は、授業を増やすことではありません。宿題の量と確認方法を決める、解き直しの期限を決める、週単位で進捗を見てもらう。この3つを塾と合意するだけで状況が変わることがあります。勉強が進まない原因の整理は勉強できない高校生の原因や特徴とは?対策も徹底解説、記録のつけ方は勉強記録はどうつける?教科ごとの付け方やおすすめアプリをご紹介が参考になります。
FAST-UPが見てきた、個別指導塾で伸びる高校生と伸び悩む高校生の違い
伸びる高校生と伸び悩む高校生の差は、授業の外の時間の使い方に出ます。指導の現場で見ていると、違いは次の3点に集約されます。
第1に、宿題の扱い方です。伸びる生徒は、出された課題を「終わらせるもの」ではなく「できるようにするもの」として扱います。間違えた問題に印をつけ、同じ週のうちにもう一度解きます。伸び悩む生徒は、提出のために最後まで埋めることが目的になり、間違いがそのまま残ります。
第2に、質問の仕方です。伸びる生徒は「ここまでは分かるが、この式変形で止まった」と範囲を区切って聞きます。詰まった位置が特定されるため、短時間で前に進みます。伸び悩む生徒は「全部分かりません」と伝え、授業の多くが説明のやり直しで終わります。
第3に、授業がない日の過ごし方です。伸びる生徒は、授業の翌日に復習を置き、次の授業までにやる内容を決めています。伸び悩む生徒は、授業の日だけ勉強し、間の日が空白になります。授業は理解のきっかけにはなりますが、定着は自分で解いた回数で決まります。このずれに早く気づけるかどうかが分かれ目になります。
個別指導塾を授業提供型・演習管理型・コーチング型の3タイプで整理する
個別指導塾は、名前や料金ではなく、提供している中身で3タイプに整理すると選びやすくなります。
| タイプ | 中心にあるもの | 自習管理 | 合いやすい状況 |
|---|---|---|---|
| 授業提供型 | 講師の説明 | 授業内が中心 | 理解できない単元がある |
| 演習管理型 | 課題と確認テスト | 進度の確認あり | 分かるが解けない |
| コーチング型 | 計画と毎日の進捗確認 | 授業外まで関与 | 計画が続かない |
つまずき別に対応を整理すると次のようになります。
| つまずき | 必要なもの | 相性のよいタイプ |
|---|---|---|
| 教科書の説明が理解できない | 説明の量 | 授業提供型 |
| 授業は分かるがテストで取れない | 演習量と解き直し | 演習管理型 |
| 何から手をつけるか決められない | 優先順位と計画 | コーチング型 |
| 家で机に向かえない | 場所と時間の固定 | 演習管理型・コーチング型 |
| 受験までの逆算ができていない | 年間計画と修正 | コーチング型 |
FAST-UPはコーチング型にあたり、毎日の学習計画と進捗をコーチが管理します。ただし、理解そのものが止まっている科目があるなら授業提供型が必要になる場面もあります。自分のつまずきがどこにあるかを先に決めると、塾選びで迷いにくくなります。
よくある質問
Q. 個別指導塾は高校生でも1科目だけ通えますか。 A. 多くの塾で1科目から受講できます。英語や数学のように積み上げが必要で、遅れると後の単元に影響する科目から始めるのが現実的です。他の科目を自分で進められるかどうかが判断基準になります。
Q. 集団塾と個別指導塾を併用してもよいですか。 A. 併用は可能ですが、総額と拘束時間が増える点に注意します。両方に通うと授業時間が増え、自習時間が削られることがあります。併用するなら、集団塾で全体の進度を確保し、個別指導は崩れた1科目に限定する形が整理しやすくなります。
Q. オンラインの個別指導でも効果はありますか。 A. 通塾時間がなくなる点は利点です。一方で自習室がないため、勉強する場所と時間を自分で決める必要があります。家で集中できないタイプなら、自習環境のある通塾型のほうが続きやすい傾向があります。
Q. 通い始めたものの合わないときはどうすればよいですか。 A. まず担当や曜日の変更を相談し、改善しなければ転塾を検討します。判断の基準や伝え方は塾を辞めたい高校生必見!よくある理由や辞める方法を解説にまとめています。
Q. 塾に通わずに大学受験はできますか。 A. 可能です。参考書と計画を自分で管理できるなら、費用を抑えて進められます。実際の割合や注意点は大学受験で塾なしの割合とは?塾なしで合格できるのかも解説を確認してください。
Q. 比較サイトのランキングはどこまで信じてよいですか。 A. 人気の傾向を知る指標として使うのが適切です。資料請求や電話問い合わせ数などをもとにした順位であり、塾の優劣を意味するものではないと運営側も明記しています。最後は体験授業で自分の目で確かめます。


