MARCH理系で入りやすい穴場学部5選
近年は大学のブランド力を重視するケースが増えており
FAST-UP
MARCH理系で入りやすいのは、法政大学理工学部、立教大学理学部数学科、青山学院大学理工学部物理科学科、明治大学理工学部電気電子生命学科、法政大学生命科学部環境応用学科です。いずれも学部内で偏差値が低く、倍率も低めです。
2026年9月時点の情報です。
MARCH理系の入りやすい穴場学部5選
MARCHの理系は学科だけで数十も存在します。その中で、偏差値・倍率・合格最低点のいずれかが学部内で低く出ている学科が穴場になります。まず一覧で位置関係をつかんでおくと比較しやすくなります。
| 順位 | 学部・学科 | 偏差値 | 倍率 | 主な配点 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 法政大学理工学部 | 52.5〜57.5 | 共通テスト利用B方式2.5〜3.3倍 | 数学2科目・理科・外国語 各100点 |
| 2位 | 立教大学理学部数学科 | 55.0 | 一般入試2.3倍 | 数学200点・理科100点・外国語100点(計400点) |
| 3位 | 青山学院大学理工学部物理科学科 | 52.5 | 一般入試1.6〜2.8倍 | 数学・理科・外国語 各150点(計450点) |
| 4位 | 明治大学理工学部電気電子生命学科 | 57.5 | 共通テスト利用3教科方式2.8〜3.2倍 | 数学2科目・理科・外国語 各200点(計600点) |
| 5位 | 法政大学生命科学部環境応用学科 | 50.0 | 共通テスト利用B方式2.4倍 | 数学2科目・理科・外国語 各200点(計600点) |
第5位:法政大学生命科学部環境応用学科
MARCHの理系の中でも偏差値が低いグループに入る学科です。河合塾の最新のボーダーで偏差値50.0と出ています。共通テスト利用入試(大学入学共通テストの成績だけで合否を判定する方式)のB方式では倍率2.4倍で、入試科目は数学2科目・理科・外国語がそれぞれ200点、計600点です。
河合塾の偏差値は2.5刻みで動くため、少し前まで52.5だったことを考えると、すぐに50を割り続けるとは限りません。ただし50.0に最も近い学科であり、MARCHの中でも低めであるのは間違いありません。
共通テスト利用B方式の合格最低点は73%で、法政大学の理系学部の中では低い数字です。理科で生物が使えるため、点数を取りやすいのもポイントです。
第4位:明治大学理工学部電気電子生命学科
理工学部の中で偏差値が最も低く、共通テスト利用入試の倍率も他学科に比べて低めです。偏差値は57.5、共通テスト利用3教科方式の倍率は2.8〜3.2倍で、科目は数学2科目・理科・外国語がそれぞれ200点、計600点です。
3教科方式の理科では生物が選べるため、生物で大きく点数を稼げます。数学Ⅲ(微分積分などを扱う数学の科目)を使わない方式のため、数学と理科に時間を取られすぎず、英語に力を入れて臨めます。合格最低点のボーダーはわずかに80%を割っており、意外な狙い目です。
第3位:青山学院大学理工学部物理科学科
理工学部の中では偏差値が低く、52.5で青山学院大学に入る可能性がある学科です。一般入試の倍率は1.6〜2.8倍、最も募集人数が多い個別学部日程(学部ごとに日程と科目を設定する一般入試)A方式は数学・理科・外国語が各150点、計450点です。物理科学科のため、理科は物理しか選べません。
個別学部日程A方式は数学が100分、他が80分と試験時間が長いのが特徴です。合格最低点が60%を切っており、共通テスト利用では75%がボーダーになっています。文系学部に比べ理系学部は合格最低点が低めですが、偏差値も倍率も低く最低点が60%を切るなら、穴場としてチェックする価値があります。
青山学院大学の入試形式ごとの出題傾向を知りたい場合は、青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策も併せて確認しておくと、方式選びの感覚がつかめます。
第2位:立教大学理学部数学科
理学部の中で偏差値55.0と最も低く、倍率も低めです。科目は数学200点・理科100点・外国語100点の計400点で、数学科のため数学の配点が高く設定されています。
数学と理科に集中しやすい入試です。理学部の一般入試では外国語の試験を行わず、英語の資格・検定試験のスコアか共通テスト英語の成績が使われるためです。共通テスト英語は直近のものを利用しますが、英検などのスコアは出願期間の初日から2年以内と定められており、2年以内に好成績を残していれば問題ありません。
理科では生物も使えるため、数学Ⅲを使う数学に時間を寄せる戦略も取れます。立教大学の他学部の入試方式を比べたい場合は、立教大学の地理受験は可能かも参考になります。
第1位:法政大学理工学部
偏差値52.5〜57.5で、MARCHの学部の中で最も低いグループです。共通テスト利用B方式の倍率は2.5〜3.3倍、科目は数学2科目・理科・外国語がそれぞれ100点です。
MARCHの全学部学科を見ても下から数えた方が早い偏差値帯です。キャンパスは小金井市にあり、中央線が走っているものの都心からはやや離れています。
学部全体を通して、一般入試よりも共通テスト利用入試の方が倍率が低い傾向にあります。そのため共通テスト利用入試は併願候補として検討する価値があります。共通テスト利用B方式では英語の比重が低く、合格最低点も得点率80%を切っているため、英語が苦手な理系受験生には特に相性がよい方式です。
MARCH理系の入りにくい学部3選
穴場がある一方で、志願者が集中して入りにくい学科もあります。偏差値60.0以上の情報系・農学系が中心です。
| 順位 | 学部・学科 | 偏差値 | 入りにくい理由 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 明治大学農学部食料環境政策学科 | 60.0〜62.5 | 一般入試で倍率5倍以上が続く |
| 2位 | 青山学院大学理工学部情報テクノロジー学科 | 60.0 | 一般入試4.5倍、合格最低点65%以上 |
| 3位 | 中央大学理工学部情報工学科 | 60.0 | 理工学部内で志願者数が最多 |
第3位:中央大学理工学部情報工学科
2021年度の一般入試において、理工学部内で最も志願者数が多かった学科です。募集人員は10ある学科の中で5番目とちょうど真ん中ながら、志願者数が最多のため激戦であることがうかがえます。
特に激戦だったのは共通テスト利用入試併用方式です。全体では前年度より志願者数を大きく減らす中、情報工学科は志願者数を増やしていました。偏差値は60.0と高く、東京都心部のキャンパスも人気を後押ししています。
学部ごとの人気の偏りは中央大学全体にも当てはまります。志望学部を絞る前に、中央大学の人気学部と学部序列も確認しておくと選択肢が広がります。
第2位:青山学院大学理工学部情報テクノロジー学科
一般入試での倍率が高く、2021年度は4.5倍と理工学部の中で高い水準でした。合格最低点も、他学科が5割台の得点率でボーダーとなる中、最低でも65%以上と抜きん出ています。
偏差値は60.0で、就職先もソフトウェア系や情報通信など知名度の高い企業が並ぶハイレベルな学科です。
第1位:明治大学農学部食料環境政策学科
常に倍率が高く、ここ10年は一般入試で倍率5倍以上を記録しています。偏差値は60.0もしくは62.5で、MARCH理系の中でもトップクラスです。
明治大学農学部そのものが農学部を持つ私立大学の中で最上位に位置し、国公立大学を含めても偏差値では上位に入ります。倍率も偏差値も高いため、相応の学習量が求められる学科です。
MARCHは文系より理系の方が入りやすいのか
偏差値の数字だけで理系が入りやすいと判断するのは危険です。理系は英語と数学に加えて物理・化学などの理科が必要で、暗記中心の科目は生物程度に限られるためです。文系の受験科目は国語・英語ともう1教科で、日本史のような暗記科目が中心になります。
| 項目 | 文系 | 理系 |
|---|---|---|
| 主な受験科目 | 国語・英語・社会など1教科 | 英語・数学・理科(化学・物理・生物) |
| 暗記科目の比重 | 大きい | 生物を除くと小さい |
| 偏差値の出方 | 理系より高めに出やすい | 文系より低めに出やすい |
| 学部学科ごとの学習内容の差 | 比較的小さい | 非常に大きい |
文系はどの学部を選んでも大きな問題は生じにくい一方、理系は学部学科の違いが非常に大きいのが特徴です。どこでも入れればよいと考えて進学すると、入学後に苦戦することもあります。入るのも大変、入ってからも大変、卒業も大変なのが理系学部です。
よくある間違い:偏差値の低さだけで出願先を決める
最も多い失敗は、偏差値の低い学科だけを並べて併願表を作り、科目条件を確認しないまま出願することです。物理科学科のように理科が物理指定の学科では、生物選択のままでは出願しても戦えません。
回避策は、学科ごとに次の4点を必ず書き出すことです。
- 理科の指定科目(物理のみ・生物可など)
- 数学Ⅲを使うかどうか
- 各科目の配点と合計点
- 合格最低点の得点率と方式ごとの倍率
この4点を並べると、偏差値が同じでも自分に有利な方式がどれかが見えてきます。
FAST-UPが見てきた理系学部選びのつまずき
指導現場で目立つのは、学部名や偏差値の並びだけで志望校を決めてしまい、方式の違いを最後まで把握しないまま出願期を迎えるケースです。理系は同じ大学の同じ学部でも、方式によって使う科目と配点が変わります。ここを整理できている受験生は、直前期の勉強配分を迷いません。
もう一つのつまずきは、英語の扱いです。理系は数学と理科に時間を吸われやすく、英語を後回しにしたまま本番を迎える受験生が少なくありません。英語の配点が低い方式を選ぶなら早い段階で決め、逆に英語の比重が高い方式を残すなら、演習の枠を先に確保しておく判断が必要になります。
併願の組み方でも差が出ます。一般入試と共通テスト利用で倍率の傾向が異なる大学では、同じ学科でも方式によって通りやすさが変わります。募集要項と倍率を自分で確認する習慣がある受験生ほど、出願直前の迷いが少ない傾向があります。
まとめ
MARCHの理系には河合塾の偏差値で50.0となる学科もあり、文系より入りやすい印象を与えます。しかし理系の偏差値は文系より低く出やすく、実際に必要な学力は文系学部とさほど変わらないと考えるのが安全です。
学部選びでは、偏差値・入試科目・配点・倍率・合格最低点をセットで確認してください。特に方式ごとの倍率差は、穴場かどうかを判断する材料になります。
よくある質問
Q. MARCH理系で最も入りやすいのはどこですか。 A. 偏差値・倍率・合格最低点を合わせて見ると、法政大学理工学部が候補です。偏差値52.5〜57.5でMARCHの中でも低いグループにあり、共通テスト利用B方式の合格最低点は得点率80%を切っています。英語の配点比重も低い方式です。
Q. 英語が苦手でもMARCH理系は狙えますか。 A. 英語の比重が低い方式を選ぶ形なら現実的です。法政大学理工学部の共通テスト利用B方式は数学2科目・理科・外国語が各100点で、英語だけで差がつきにくい配点です。立教大学理学部は一般入試で外国語の試験を行わず、英語の資格・検定試験のスコアか共通テスト英語の成績が使われます。
Q. 穴場学部は毎年同じですか。 A. 同じとは限りません。偏差値は河合塾の基準では2.5刻みで動き、倍率も年度によって上下します。中央大学理工学部情報工学科のように、学部全体が志願者を減らす年でも志願者を増やす学科があります。出願前に最新の募集要項と倍率を確認してください。
Q. 理系と文系で偏差値の見え方が違うのはなぜですか。 A. 受験科目の構成が違うためです。文系は国語・英語ともう1教科で暗記科目の比重が大きく、理系は英語・数学・理科が必要で暗記だけでは対応しにくい科目が並びます。数字だけを比べるのではなく、自分が得点源にできる科目で判断するのが安全です。


