早慶上理はおかしい?早慶と上理のレベル差と序列
これまでは早慶上智と呼ばれ、早稲田、慶應
FAST-UP
早慶上理がおかしいと言われる主因は偏差値差です。早稲田・慶應は65や67.5に集中する一方、東京理科大学は55.0〜62.5で、上智大学も中間層で差をつけられています。ただ就職や研究力では各校が独自の強みを持ちます。
2026年9月時点の情報です。
早慶上理とは何を指す呼び方か
早慶上理は、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学の4大学をまとめた呼び方です。もともとは早稲田・慶應義塾・上智の3校を指す「早慶上智」が使われてきました。そこに東京理科大学が加わった形が早慶上理です。
ただし、この呼び方には公的な定義があるわけではありません。いつから使われ始めたかを特定できる根拠も見当たらないため、時期を断定せずに「近年広まった括り」と捉えるのが無理のない理解です。
そしてこの括りに対して、ネット上を中心に「おかしいのではないか」という声が出ています。以下では、その理由と実際のレベル差、序列の見方を順に整理します。
早慶上理の括りがおかしいと言われる理由
指摘の中心は、4校の難易度やブランド力が横並びではないという点です。嫉妬めいた感情論ではなく、偏差値や各種調査の順位に根拠を求める声が目立ちます。
早慶と上智大学のレベルが異なるから
そもそも早慶上智という本来の括りすらおかしいのではないかという声があります。最大の理由は、早慶と上智大学のレベルが異なる点です。
早稲田大学と慶應義塾大学は古くから存在し、野球の早慶戦は大正時代や昭和、戦後間もない時期まで日本を代表する人気コンテンツでした。上智大学も歴史は深く、レベルは早慶に匹敵するものがあります。一方で細かく見ていくと、早慶と上智ではっきりとした差が生じているのではないかと指摘する声が見受けられます。
早慶と東京理科大学のレベルが異なるから
早慶と上智大学の関係ですら「レベルが異なるから1つに括るのはおかしい」と言われる以上、早慶と東京理科大学にも同じ指摘が入るのは避けられません。東京理科大学は早慶より歴史が浅い点が挙げられます。
さらに、早慶と東京理科大学は同じ対策で併願しにくい面があります。東京理科大学はほぼ理系に特化した大学で、早慶の人気学部と比較検討がしにくいためです。上智大学と東京理科大学の間にもそれなりの差があるはずだという指摘もあり、結果として早慶と東京理科大学の比較にも同様の声が集まりやすくなっています。
早慶と上智大学のレベル差はどれくらい?
偏差値・世間イメージ・就職の3点で見ると、差が出やすいのは偏差値の中間層と世間イメージです。順に見ていきます。
偏差値面での差
最低値と最高値だけを並べると遜色なく見えますが、平均で見ると差が表れます。
| 大学 | 偏差値の下限 | 偏差値の上限 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 慶應義塾大学 | 60.0(看護医療学部) | 72.5(医学部) | - |
| 早稲田大学 | 62.5 | 70.0(政治経済学部・商学部など) | 入試形式が多数ある |
| 上智大学 | 57.5 | 70.0 | 平均では早慶より1つ落ちる傾向 |
上智大学は最低と最高の偏差値を見れば早慶と遜色がないように見えます。しかし偏差値の平均をとると早慶より1つ落ちる傾向にあり、いわゆる中間層で大きく差をつけられているのが実情です。(参照:河合塾)
世間イメージ面での差
知名度では早慶が先行します。大学に関する知識が疎い人でも、早稲田大学と慶應義塾大学は知っているという人がとても多いのが実情です。
歴代の総理大臣の出身大学のランキングでは早稲田大学が2位、慶應義塾大学が4位と存在感を見せており、マスコミにも早慶の関係者が数多くいます。上智大学も総理大臣を1人輩出しているものの、若干差をつけられている状況です。
一方で上智大学には国際的なイメージがあり、オシャレな印象や上品さを感じる人もいます。独自色で早慶に食らいついているのは確かです。それでも総合的には早慶に差をつけられていると考えるのが妥当でしょう。
就職面での差
実就職率ランキングだけで早慶上智の就職力を判断するのは適切ではありません。国家試験を目指す学生や起業を目指す若者はカウントされていないためです。
中小企業すべてを含めた実就職率ランキング(卒業者から進学者などを除いて算出する就職率)では、早稲田大学や上智大学はトップ150にも入っていません。首都圏の大学でトップは中央大学で、それでも84位です。この数字だけでは就職面の実像はわかりません。(参照:東洋経済オンライン)
有名な起業者の出身大学に関するリサーチを見ると、早慶が多く、誰もが知る有名企業が並びます。その点、上智大学はあまり多くありません。早慶の学生にとって就職先は民間企業だけでなく、大企業、国家公務員、起業などの選択肢から選ぶ形になっています。差があるというより意識の違いが鮮明であると考えるべきでしょう。(参照:HR NOTE)
早慶と東京理科大学のレベル差はどれくらい?
偏差値とブランド面では差が明確です。一方、就職面では東京理科大学が独自の強さを見せます。
偏差値面での差
早稲田大学も慶應義塾大学も偏差値帯はだいたい60.0から70.0で、その多くは65や67.5に集中します。
| 大学 | 偏差値の下限 | 偏差値の上限 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 早稲田大学・慶應義塾大学 | 60.0前後 | 70.0台 | 多くは65や67.5に集中 |
| 東京理科大学 | 55.0 | 62.5 | 経営学部は57.5または60.0 |
東京理科大学は最低の偏差値が55.0、最高が62.5です。早慶と比べて偏差値では大きな差があり、上智大学と比べてもその差ははっきりしています。唯一の文系学部である経営学部も57.5もしくは60.0で、早慶と偏差値で10ポイントほど離れています。(参照:河合塾)
世間イメージ面での差
東京理科大学が加わった括りには違和感が出やすいです。大学ブランド・イメージ調査で早慶が2位と3位、上智が4位に対し、東京理科大学は14位と差があるためです。
日経BPコンサルティングが発表する大学ブランド・イメージ調査(ビジネスマンや保護者らへの調査で大学の評価を測る指標)の大学ブランド総合力では、次の順位になりました。
| 順位 | 大学 |
|---|---|
| 1位 | 東京大学 |
| 2位 | 早稲田大学 |
| 3位 | 慶應義塾大学 |
| 4位 | 上智大学 |
| 14位 | 東京理科大学 |
この調査はビジネスマンや中学生以上の子どもを抱える保護者、教育関係者にアンケートをとっており、世間のイメージが如実に示されます。上智大学は慶應義塾大学からかなり離されたものの4位です。早慶上智で括られるのはブランド的におかしくないものの、東京理科大学が加わった瞬間に違和感を覚えても不思議ではありません。(参照:日経BPコンサルティング)
就職面での差
就職面では東京理科大学が強みを発揮します。早慶には大企業への就職率が高いこと、国家公務員を目指す学生がそれなりにいること、起業を目指す人も多いことが挙げられます。
一方、東京理科大学は理工系私大の中では就職率が高く、研究力の高さにも定評があります。4000人以上の卒業生がいる大学の中で実就職率は1位です。偏差値面では早慶に後れをとっていますが、就職に関しては独自性を発揮しているといえます。早慶にも負けず劣らずのポジションにいると見てよいでしょう。(参照:大学通信オンライン)
早慶上理の序列とICU・MARCHを含めた位置づけ
総合評価で見ると、早稲田大学と慶應義塾大学が同率首位、次に上智大学、そこから離れて東京理科大学という並びになります。
早慶上理の序列
早慶はがっぷり四つの互角で、甲乙つけがたい状況です。同率1位という表現が正しいかもしれません。大学ブランド・イメージ調査で東京大学と互角を演じているのが早慶なので、序列としても妥当です。
同調査で4位につけた上智大学は早慶からそれなりに離れた位置にあり、東京理科大学はさらに離れています。偏差値面なども勘案すると、早稲田=慶應>上智>>>東京理科大学という序列が妥当でしょう。就職面を考慮しなければ上智大学と東京理科大学の差はさらに離れていると見るべきですが、理系志望であれば東京理科大学も有力な選択肢になります。
学部単位の難易度差を踏まえて狙い目を探したい場合は、早慶上智の穴場学部ランキングも合わせて確認しておくと判断材料が増えます。
ICU・MARCHを含めた序列
国際基督教大学は教養学部1つのみで、偏差値は67.5と早慶に匹敵する数値を残します。就職率も高く、日本IBMや楽天、NHKなど様々な業種に卒業生を送り込みます。序列では上智大学と同格と見るのが妥当です。
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学の総称)については、明治大学と青山学院大学、立教大学が東京理科大学と同格、中央大学がそこからやや離れ、法政大学がこの中では一番下という見方になります。
| 位置づけ | 大学 |
|---|---|
| 最上位 | 早稲田大学=慶應義塾大学 |
| 次位 | 上智大学=国際基督教大学 |
| その下 | 東京理科大学=明治大学=青山学院大学=立教大学 |
| さらに下 | 中央大学 |
| 最下位 | 法政大学 |
全体としては、早稲田=慶應>上智=ICU>>>東京理科=明治=青山学院=立教>中央>>法政という構図です。ただしあくまで総合的な評価であり、学部単位の個別評価では多少変わることが予想されます。序列の細部は早慶上智ICUの偏差値ランキングと序列で整理しています。
よくある間違い:括りを「難易度が同じ」という意味で受け取る
最も多いのは、早慶上理という呼び方を「4校の難易度が同程度」という意味に読み替えてしまうことです。実際には偏差値帯もブランド評価も横並びではありません。
回避策は、括りではなく学部単位で見ることです。志望する学部の入試科目、配点、問題形式を1つずつ書き出し、併願校ごとに必要な対策を分けて組み立てます。同じ大学内でも学部で傾向が異なるため、慶應義塾大学の受かりやすい学部のように学部別の情報まで降りて確認すると判断を誤りにくくなります。
FAST-UPが見てきた括りでのつまずき
指導現場で目立つのは、大学群の名前で志望校を決めてしまい、学部ごとの科目や配点の違いに気づくのが遅れるケースです。「早慶上理の4校を受ける」と決めた段階で満足し、どの学部をどの形式で受けるかが最後まで固まらないまま直前期に入る受験生が少なくありません。
もう1つのつまずきは、序列を気にするあまり、自分の得意科目と合う入試方式を探す作業が後回しになることです。文系か理系か、数学を武器にできるか、英語の長文量に耐えられるか。この見極めが早い受験生は、同じ学力帯でも出願の組み方で結果が変わります。
併願の順番を考える際は、キャンパスの所在地や通学経路も意外と影響します。進学後の生活まで含めて比較したい場合は、早稲田大学の全キャンパスと最寄り駅のような情報も早めに見ておくと、出願直前の迷いが減ります。
まとめ
偏差値だけを単純に見れば、早慶上理の括りはおかしいという指摘には根拠があります。一方で就職率などを見れば、それぞれの大学が独自路線を歩んでおり、一概に括りがおかしいと言いきれない面もあります。
早慶の学生には在学中から起業を目指す人もおり、東京理科大学は研究力の高さが人気となって就職に有利に働くことも考えられます。上智大学や国際基督教大学のように、国際色や上品さがブランドにつながるケースもあるでしょう。
2027年度入試に向けては、括りの妥当性よりも、学部ごとの入試科目と自分の得意分野の相性を優先して考えるほうが実利があります。MARCHを含めて吟味しながら、自分にとってプラスになる大学を目指す形が現実的です。
よくある質問
Q. 早慶上理はいつからの呼び方ですか?
A. 以前は早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の3校で「早慶上智」と呼ばれ、そこに東京理科大学が加わった形が早慶上理です。公的な定義や開始時期が定まった呼び方ではないため、時期を断定せず「近年広まった括り」と理解しておくのが安全です。
Q. 早慶上理に国際基督教大学(ICU)は含まれますか?
A. 含まれません。ただしICUは教養学部1つのみで偏差値は67.5、就職先も日本IBMや楽天、NHKなど幅広く、序列上は上智大学と同格と見るのが妥当です。詳しい序列は早慶上智ICUの偏差値ランキングと序列で確認できます。
Q. 上智大学と東京理科大学はどちらが上ですか?
A. 偏差値と大学ブランド・イメージ調査の順位では上智大学が上位です。一方、東京理科大学は4000人以上の卒業生がいる大学の中で実就職率1位という強みがあります。理系志望であれば、東京理科大学を上位の選択肢として扱う判断も成り立ちます。
Q. 早慶上理という括りを気にして志望校を決めるべきですか?
A. 括りよりも学部単位の比較を優先するほうが合理的です。同じ大学でも学部ごとに入試科目や配点、問題形式が異なるため、得意科目と相性のよい方式を探す作業のほうが出願結果に直結します。


